宮城×食器

宮城県には代表的な伝統工芸品「堤焼」と「鳴子漆器」があります。

• 堤焼　

  宮城県仙台市で製作される伝統工芸品の一つです。
  元々は、堤町（現在の仙台市青葉区）に窯場があったことから「堤焼」と名付けられました。
  江戸時代中期、陶工である上村右衛門が仙台に招かれ、手法が伝授されたことにより「堤焼」の土台がつくられました。
  特徴は、独自の手法で表現される斑紋・流紋で、なまこ釉を二度流すことで描かれます。
  
  

• 鳴子漆器　

  宮城県大崎市で製作される伝統工芸品の一つです。
  鳴子漆器の始まりは、1624～1643年（寛永）まで遡り、約400年もの古い歴史があります。
  特徴は塗りで、「ふき漆塗」「紅溜塗」「龍文塗」や他にも木目の美しさを際立たせる「木地呂塗」など数ある技法が用いられています。
  その中でも「龍文塗」は、動きのある墨模様を表現している鳴子漆器特有の技法です。

• 後藤　常夫

  47年以上もの間、鳴子漆器を作り続ける陶芸家
  昭和21年、長年に渡り鳴子漆器の伝統を継ぐ職人の家庭に誕生したのち、中学3年生のときから5年間に渡って秋田の工房で漆器を学びました。
  その時取得した約50種類もの塗りは、従来の手法とは異なる角度から現代の作品に活かされており、数多くの実績と共に多くの人の心を動かしています。