宮崎×食器

宮崎県には代表的な伝統工芸品「小松原焼」があります。

• 小松原焼

  小松原焼は、宮崎県宮崎市で作られている焼き物です。
  1860年、都城領主によって招かれた薩摩の苗代川焼の陶工、朴平意（ぼくへいい）が都城の小松原に開窯したことから始まりました。
  苗代川焼の技法を受け継いだ「叩き」のほか、釉薬の研究から生まれた技法で、表面に細かな割れを生じさせる「鮫肌」「鈍甲肌」などが特徴的です。
  苗代川焼の流れを汲みながらも独特な味わいをもつ焼き物として確立し、重厚感のある作風で花器や壺、また日用雑器まで広く作られています。

• 朴平意

  朴平意は、小松原焼を創始した陶芸家で、代々その名を継いでいます。
  1860年に開窯した初代朴平意は、元々薩摩の苗代川焼の陶工であったためその技術を取り入れつつ、宮崎の都城の土を生かして新たな技法を生み出しました。
  小松原窯は第二次世界大戦により一度途絶えましたが、十四代目、十五代目によって再興し、現在は十五代目が継承しています。
  後継者不足のため、十五代目が最後の伝承者とされていましたが、インターネットでの活動をきっかけに、後継希望者が弟子入りを果たしています。