徳島×食器

徳島県には代表的な伝統工芸品「大谷焼」があります。

• 大谷焼

  大谷焼（おおたにやき）は、徳島県鳴門市大麻町大谷で作られている焼き物です。
  江戸時代後期の1780年頃から始まったとされ、藍染めに使う甕など大型の陶器作りで栄えました。
  大型陶器の製法が特徴的で、「寝ろくろ」といって助手が寝転んで足でろくろを回す独特な方法で作られています。
  鉄分が多く含まれる大谷の土を原料とし、土の風合いを生かした素朴な作風で、近年では大物だけでなく日用雑器なども人気を博しています。

• 納田平次兵衛

  納田平次兵衛（のうだへいじべえ）は、大谷焼を創始したと言われる陶芸家です。
  徳島の特産品である藍の商人であった兄の賀屋文五郎が、藍商の旅先で信楽焼の職人忠蔵と出会って連れ帰り、平次兵衛に製陶法を伝授しました。
  そして1784年、大谷村に登り窯を築き、習得した製陶法をもとに藍甕などの生産を始めたのが大谷焼の起源といわれています。
  平次兵衛の技術は、納田窯として六代にわたって継承され、改窯を経て現在も元山窯として受け継がれています。