山形×食器

山形県には代表的な伝統工芸品「平清水焼」と「成島焼」があります。

• 平清水焼

  山形県山形市平清水で製作される伝統工芸品の一つです。
  約200年もの深い歴史をもっており、江戸時代後期に丹羽治左衛門という人物が、陶工「小野藤次平」を招き築いたものが始まりとされています。
  その後、相馬藩の安倍覚左エ門が、山形県の平清水の里に訪問して窯を開いたことで発展しました。
  平清水焼の特徴は、それぞれの窯元で違う釉薬や製作技法を用いて、独自の作風を表現していることです。
  その中でも青龍窯では、地域の土を活かした焼き物本来の色合いや素材の質感をもった作品が製作されています。
  

• 成島焼

  山形県米沢市で製作される伝統工芸品の一つです。
  起源は1891年、当時藩主だった「上杉鷹山」が財政を立て直すため、家来の相良清左衛門に相馬焼を学ばせて窯を開いたことだとされています。
  成島焼は、明治期から二度に渡り消滅と復興がなされ、陶芸家の水野哲氏により「米沢焼」として発展したのち、
  長井市で「和久井富二」が窯を開いたことで現代に受け継がれています。

• 和久井　修　

  成島焼を製作する「和久井窯」の二代目
  長井市で成島焼を再興させた窯元に生まれ、現代に伝統を受け継いでいます。
  従来の焼き物から磁器まで幅広い作品を生み出しており、多くは「窯変（ようへん）」という製作過程で起こる変色を活かして、独特な色合いを表現しています。