山口×食器

山口県には代表的な伝統工芸品「萩焼」があります。

• 萩焼

  萩焼は主に山口県萩市で製作される山口県を代表する伝統工芸品です。
  萩焼の歴史は古く、安土桃山時代にまで遡ります。
  当時はお茶を嗜む「茶の湯の文化」が主流で、茶器には高麗茶碗が高く評価されていましたが、豊臣秀吉の指示で多数の陶工が日本へ渡ってきました。
  その後江戸時代前期に、萩藩開祖の毛利輝元によって招かれた李朝の陶工李勺光・敬兄弟が萩に移った際使用した窯が、萩焼の始まりとされています。
  使い込むほどに味がでる萩焼は、保温性に優れているなど実用性にも長けており、今もなお高い人気を誇ります。

• 三輪休和（十代三輪休雪）

  1895年、山口県出身の三輪休和は、父である九代目三輪休雪と祖父雪山のもとで15歳から陶芸の道へと進みました。
  厳しい作陶修行を積み、1927年に父の三輪窯を継ぎ十代目三輪休雪を襲名。
  萩焼独特の藁灰釉に工夫を加え、温かみのある白が特徴の白釉の技法を完成させました。
  1967年に弟（十一代目三輪休雪）に三輪窯と休雪の名を譲った後も作陶を続け、1970年に重要無形文化財（人間国宝）に認定され1973年には勲四等旭日小綬章を受賞。
  1981年に亡くなった後もなお、彼の作品は高く評価されています。