着物買取2021年09月30日

着物の種類や格にはどのようなものがある?TPOに合わせた着物選びを

結納

着物には「礼装」や「準礼装」といった格式の高いもから普段着の着物まで、さまざまな種類があります。

それらはTPOに合わせて着用します。

ここでは、着物ごとに種類や特徴、着る場面をそれぞれ解説していますので、着物を着る際の参考にしてみてください。

礼装(第一礼装)とは

礼装(第一礼装)とは、最も格式の高い場面で着る着物です。

一般的には結婚式が第一礼装を装う儀式として知られています。

礼装の着物の種類

白無垢と色打掛

白無垢と色打掛

引用:https://marieefleurir.com/blog/kekkon/kekkon22.html

着物の特徴

白無垢はその名の通り、全身真っ白で清楚な印象の着物です。

結婚の際に花嫁が着用する衣装としてなじみがあるでしょう。

色打掛はお色直しでよく目にする色鮮やかな着物です。

鶴亀や鳳凰などの柄が描かれており、縁起物がおめでたい席に花を添えます。

素材・価格

素材平均レンタル価格販売価格
白無垢正絹(しょうけん)・交織(こうしょく)・化学繊維 など10万~20万円前後20万~30万前後
色打掛刺繍物・織物・友禅物 など30万円前後20万~120万円前後

※相場はあくまで目安です。

着る場面

白無垢も色打掛も結婚式で花嫁が着用します。

黒留袖

黒留袖

引用:https://www.hareginomarusho.co.jp/contents/tomesode/190/

着物の特徴

黒留袖は、礼装で1番格式が高い着物です。

着物の上半身に柄はなく、裾まわりの吉祥文様(きっしょうもんよう)と染め抜き日向紋による五つ紋があります。

比翼(ひよく)仕立て」も黒留袖の特徴です。

黒留袖の帯は二重太鼓で袋帯が結ばれます。

素材・価格

素材平均レンタル価格販売価格
黒留袖黒縮緬(ちりめん)・正絹・化学繊維 など2万~10万円前後4万~20万円前後

※相場はあくまで目安です。

着る場面

既婚女性の第一礼装なので、結婚式の際に新郎新婦の母親や祖母が着用します。

関西では親族が着ることもあるようです。

色留袖

色留袖

引用:https://www.hareginomarusho.co.jp/contents/irotomesode/201/

着物の特徴

色留袖は、柄のない上半身と文様の入った裾が特徴です。

さまざまな色で染められていて、紋の入れ方で準礼装にもなりるため、着用シーンの幅が広い特徴があります。

帯は袋帯や名古屋帯で結びます。

しかし名古屋帯はカジュアルな印象のため、着用場所は選びましょう。

素材・価格

素材平均レンタル価格販売価格
色留袖正絹・縮緬 など8千~10万円前後2万~30万円前後

※相場はあくまで目安です。

着る場面

色留袖は、未婚・既婚を問いません。

三つ紋以下の場合だと、招待された結婚式などでも着用できます。

関東では新郎新婦の親族も着用することが多いです。

また、婚礼だけでなく、勲章や褒賞の伝達式に用いられることもあります。

振袖

振袖

着物の特徴

振袖は、長い袖が特徴の着物です。

華やかな見た目で成人式などでもよく見られます。

袖の長さによっては「中振袖」「小振袖」などもあり、格式によって長さが変わるのが特徴です。

素材・価格

素材平均レンタル価格販売価格
振袖正絹・ポリエステル など4万~25万円前後4万円~90万円前後

※相場はあくまで目安です。

着る場面

未婚の女性の礼装として知られていますが、独身最後の姿ということで、結婚式で花嫁が着ることもあります。

喪服

黒留袖

着物の特徴

喪服は葬儀の際に用いられる着物です。

黒一色の五つ紋付きで、基本的には黒の帯や小物と合わせて着ることが多いです。

素材・価格

素材平均レンタル価格販売価格
喪服羽二重・縮緬 など5千~2万円前後4万~30万円前後

※相場はあくまで目安です。

着る場面

葬儀はもちろん、法事や偲ぶ会で着用されます。

準礼装(略式礼装)とは

礼装に準ずる格式の装いで、幅広い場面で活躍します。

お子様の入学式や結婚式の披露宴などで着用するとよいでしょう。

準礼装の着物の種類

訪問着

訪問着

着物の特徴

訪問着とは、「絵羽模様(えばもよう)」が特徴の着物で、上半身から裾まで模様がつながるように染められています。

留袖や振袖に次ぐフォーマルな着物として扱われており、柄によっては一つ紋を入れて準礼装として着られるのが特徴です。

未婚・既婚問わず着られるため、さまざまな場面で着用されます。

着用する際は着る場所に応じて、柄を選んだり袋帯を結んだりするとよいでしょう。

素材・価格

素材平均レンタル価格販売価格
訪問着縮緬・羽二重・紬 など1万~10万円3万~30万円前後


※相場はあくまで目安です。

着る場面

訪問着は主に結婚式やお茶会などで着用します。

行く先に応じて、ふさわしい柄を選びましょう。

付け下げ

付け下げ

引用:http://shosa-kyoto.com/2019/07/01/%E4%BB%98%E3%81%91%E4%B8%8B%E3%81%92%E3%80%80%E5%88%BA%E7%B9%8D/

着物の特徴

付け下げはフォーマルの着物の中では控えめな柄が特徴です。

もともとは訪問着の「絵羽付け(えばづけ)」を質素にするために作られたもので、贅沢品を禁じていた江戸時代の世相に沿って作られました。

付け下げは訪問着とは違い、反物を染めて作ります。

訪問着よりも模様が少ないので、控えめに準礼装を着たい場面に向いているでしょう。

また、帯は袋帯か名古屋帯を結びます。

素材・価格

素材平均レンタル価格販売価格
付け下げ縮緬・綸子・紬 など9千円~2万円前後4万~10万円前後

※相場はあくまで目安です。

着る場面

付け下げを着用する場面は訪問着とほとんど同様です。

外出先に合わせて模様の格や豪華さで着分けるとよいでしょう。

色無地

色無地

引用:https://aoki-aoki.shop-pro.jp/?pid=156406272

着物の特徴

色無地とは白い生地に黒以外の色一色で染めた着物です。

柄が入っていないためとてもシンプルな見た目をしています。

紋を付けることで、カジュアルとフォーマルの装いを使い分けができるため、多くの人から人気を集めています。

フォーマルの際は袋帯を、カジュアルには名古屋帯を結ぶのが一般的です。

素材・価格

素材平均レンタル価格販売価格
色無地正絹・縮緬・綸子 など7千円~1万6千円前後6千円~6万円前後

※相場はあくまで目安です。

着る場面

五つ紋の入った色無地は格式が高く、式典や披露宴などで着用が可能です。

入学式や卒業式、七五三などの付き添いでも、帯の選び方次第で着用できます。

また、紋なしの色無地は後述する小紋や紬などと同格の着物として扱われます。

カジュアルな着物の種類

カジュアルな着物は自分らしさを表現できるため「盛装(せいそう)」とも呼ばれます。

ここからはカジュアルな場面で活躍する着物をみていきましょう。

江戸小紋

江戸小紋

引用:https://aoki-aoki.shop-pro.jp/?pid=119346183

着物の特徴

江戸小紋は、小紋染めの一つです。

一見何も描いていないように見えますが、近くでみると細かい文様を1色だけで染めています。

帯には名古屋帯か半幅帯を結ぶのが一般的です。

素材・価格

素材平均レンタル価格販売価格
江戸小紋絹・化学繊維 など1万~2万円前後8千円~9万円前後

※相場はあくまで目安です。

着る場面

結ぶ帯によって、カジュアルな場面とフォーマルな場面を使い分けます。

東京近郊では、色無地に準ずる着物として認識されており、茶道などでも着用可能です。

ただし、あくまでカジュアルな着物なので、冠婚葬祭などのあらたまった場面にはあまり向いていません。

小紋

小紋

引用:https://aoki-aoki.shop-pro.jp/?pid=156620785

着物の特徴

先ほども少し述べましたが、小紋染めとは、型を使用し生地に同じ模様を繰り返し染め上げる手法のことです。

小紋といっても、模様の大きさに関係なく、型染め全般を指して小紋と呼びます。

また、訪問着や付け下げのように、1枚の絵になることはありません。

素材・価格

素材平均レンタル価格販売価格
小紋絹・木綿 縮緬 など8千~2万円前後8千~5万5千円前後

※相場はあくまで目安です。

着る場面

小紋はカジュアルな催しに参加する際に着用するとよいでしょう。

また、模様にも格式があるため、行く先によって模様を変える必要があります。

紬(つむぎ)

引用:https://aoki-aoki.shop-pro.jp/?pid=162071206

着物の特徴

織り着物の代表でもあるは、最もカジュアルな着物とも言われています。

紬はもともと屑糸などを使って、節のある糸を布に織り上げていたのが始まりです。

日本のさまざまな場所で作られており、地域ごとの伝統技術や環境に根ざした素材を使うため、独自の個性が生まれます。

格子柄や井桁(いげた)など、カジュアルな柄が多いのも特徴です。

素材・価格

素材平均レンタル価格販売価格
絹による織物2万~5万円前後1万~6万円前後

※相場はあくまで目安です。

着る場面

紬は軽い外出着としてさまざまな場面で着用されています。

カジュアルな装いなので、結婚式やお葬式では着用を避けるのが無難でしょう。

お稽古ごとや友人との食事会、ショッピングなどに向いています。

浴衣

浴衣

着物の特徴

浴衣は夏の風物詩として親しまれている着物です。

本来はその名の通り、湯上りに着るものであったため、外出着ではありませんでした。

現在では外出着としても広く認知されています。

素材・価格

素材平均レンタル価格販売価格
浴衣木綿・麻・ポリエステル など2千~6千円前後8千円~4万4千円前後

※相場はあくまで目安です。

着る場面

花火大会や夏祭りといった夏のイベントで着用します。

旅館などの施設では、現在もお風呂上りに使用されています。

着物の帯の種類

着物帯

着物のの種類を紹介します。

着物と同じく格式があるのでそれぞれみていきましょう。

丸帯

丸帯

引用:https://kimono-beauty.com/item/330/

丸帯とは、広幅の生地を2つ折りにして帯芯を入れて仕立てた帯で、別名「広帯」とも言います。

素材は正絹を用いており、豪華絢爛な柄や色が特徴です。

帯の中で最も格式が高く、基本的に婚礼用の礼装などに用いられます。

豪華な反面、重く結びづらいなどの難点もあります。

袋帯

袋帯

引用:https://kimono-beauty.com/item/319/

袋帯はその名の通り袋状に織られている帯です。

丸帯が重くて結びづらかったため、改良されました。

袋帯は丸帯の代わりとして、礼装や準礼装用に結ばれることもある格式の高い帯です。

金や銀を用いた豪華なデザインが多く、幅広い用途で使えるため、人気があります。

名古屋帯

名古屋帯

引用:https://kimono-beauty.com/item/322/

名古屋帯は別名「九寸(きゅうすん)名古屋帯」とも呼ばれ、略礼装などに用いられることが多い帯です。

見た目は袋帯と似ていますが、袋帯のほうが50cmほど長い特徴があります。

2つの帯を見分けるときは、長さを確認しましょう。

半幅帯

半幅帯

引用:https://blog.kimonomachi.co.jp/kimono_coordinate/random_note-kimono_coordinate/5274/

半幅帯は帯地の幅を半分に折り、中に芯を入れて作られた帯です。

普段着や外出着、羽織などさまざまな着物に用いられます。

結びやすく安価なため、着物初心者向きの帯と言えます。

男性の着物とは

女性ものほどではありませんが、男性ものも種類があります。

男性の着物の礼装の種類

黒羽二重五つ紋付き

黒紋付き

着物の特徴

黒羽二重五つ紋付きは、略されて「黒紋付き」とも呼ばれ、五つ紋付きの着物に羽織と袴がセットになっています。

染め抜き日向紋」で五つ紋を入れるのが通例です。

素材・価格

素材平均レンタル価格販売価格
黒羽二重五つ紋付き羽二重・正絹 など10万円前後4万円~30万円前後

※相場はあくまで目安です。

着る場面

年齢や結婚しているかを問わず、第一礼装として着用します。

結婚式の際に花婿や仲人などが着る場合がほとんどです。

色紋付き

色紋付き

引用:https://kr-aki.co.jp/products/detail/1759

着物の特徴

色紋付きは黒紋付きに準ずる男性の略礼装です。

三つ紋や一つ紋など紋のつけ方によって格式が変わります。

白やグレーなど、シンプルな色のものが一般的です。

素材・価格

素材平均レンタル価格販売価格
色紋付き羽二重・紋綸子(もんりんず)・縮緬 など1万~5万前後3万~10万前後

※相場はあくまで目安です。

着る場面

カジュアルやフォーマルなどさまざまな場面で着用できます。

色紋付きは結婚式で花婿が着用する場合が多いです。

男性の着物の外出着の種類

お召一つ紋付き

お召一つ紋付き

引用:https://kimono-news.jp/1675/

着物の特徴

お召一つ紋付き準礼装として着用が可能です。

シワがよりにくいなどの特徴があり、活動のしやすさから人気の着物です。

素材・価格

素材平均レンタル価格販売価格
お召一つ紋付きお召縮緬・正絹 など1万円前後5千~5万円前後

※相場はあくまで目安です。

着る場面

お召一つ紋付きは、結婚式などに招待された際に着用できます。

また、あらたまった訪問や外出の際の装いとしても人気です。

男性 紬

引用:https://kimono-news.jp/2462/

着物の特徴

は有名なものでは「結城紬」や「大島紬」が挙げられます。

着心地がよく、普段着に向いています。

素材・価格

素材平均レンタル価格販売価格
絹による織物1万~2万円前後8千円~6万円前後

※相場はあくまで目安です。

着る場面

外出着としてカジュアルな場面で着用可能です。

外出の際、基本的には羽織を着用します。

男性着物の帯の種類

男性の帯

男性の着物の帯は主に、角帯兵児帯の2種類です。

角帯

引用:https://www.otokokimonokato.com/c/obi

角帯は兵児帯よりも格式が高く、フォーマルな場面で用いられます。

素材は「絹」「木綿」「化学繊維」などが用いられ、色のバリエーションも豊富です。

また、角帯はカジュアルな場面でも着用可能なので、角帯を1本持っていればさまざまな場面で使用できます。

兵児帯(へこおび)

兵児帯

引用:https://mag.wowma.jp/387/

兵児帯はカジュアルな場面で結ばれることが多く、角帯よりも格下の帯です。

フォーマルな場面ではふさわしくないので使用は控えましょう。

一般的には浴衣や普段着の着流しに用いる場合が多いです。

まとめ

着物の種類や特徴を解説しました。

着物はTPOに合わせて着分けるものです。

お困りの際はこの記事を参考にしてください。

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