フィギュアの正しい色移りの落とし方!注意点や色移りから守る方法も伝授!

お気に入りのフィギュアに色移りが起きてしまい、がっかりした経験はありませんか?
大事なコレクションの色移りをキレイに落としたいけど、傷つけるのも怖いと思う方は多いです。
実際、間違った方法で落とそうとすると塗装が剥げたり、かえって見た目が悪くなる恐れもあります。
今回の記事では、色移りの原因や対処法に焦点をあて、初心者でも実践しやすい具体的な落とし方5つを紹介します。さらに、色移りを防ぐための予防策についても解説します。ぜひ最後までご覧ください。
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フィギュアの正しい色移りの落とし方

フィギュアの色移りの原因や経過はさまざまですが、いくつかの対処方法を知っておくことで、傷つけずにキレイに落とせます。
代表的な落とし方は、以下の5つです。
- ・消しゴムで落とす
- ・中性洗剤とぬるま湯で落とす
- ・専用のフィギュア用クリーナーで落とす
- ・メラミンスポンジで落とす
- ・アルコールを染みこませた布や綿棒で落とす
どの方法で作業する際も、色移りがどこまで落ちるかを見極めて、少しずつ確認しながら行うのがおすすめです。
ひとつずつ紹介していきます。
消しゴムで落とす
色移りが比較的軽度の場合は、消しゴムで軽く擦るだけでも効果的に色移りを落とせることがあります。特に付いたばかりの黒ずみにはおすすめの方法です。
100円ショップなどで販売されている「ビニール素材の汚れ取り消しゴム」は、黒ずみや色移りを落とすのに便利なアイテムです。
作業の際は、フィギュアの塗装に負荷をかけないように優しく消しゴムを動かし、定期的に消しゴムの汚れを取り除きながら進めましょう。
強く擦りすぎると塗装が剥がれますし、また、汚れた消しゴムを使うとかえって見た目を悪くしてしまう可能性もあります。
こまめに状態を確認しつつ行うことがポイントです。
中性洗剤とぬるま湯で落とす
フィギュアの汚れや色移りを落とす際に、比較的リスクが少ないのが中性洗剤とぬるま湯を使った方法です。
リスクは少ないものの、効果は抜群で、比較的軽微な色移りだけでなく、範囲が広い黒ずみ、指紋や軽い皮脂汚れ、タバコのヤニ、可塑剤が原因のベタつきにも有効です。
まず、ぬるま湯をはった容器に中性洗剤を数滴たらしてよく混ぜ、柔らかい布やスポンジを使用して色移り部分を優しく洗いましょう。汚れに合わせて、フィギュアを洗浄液に5分~10分、または半日ほど浸け置きするのもおすすめです。
強くこすらず、泡を転がすイメージで洗うことで塗装を傷めずに済みます。洗浄後は流水でしっかりと洗剤を落とし、水分を拭き取ったら風通しの良い場所でしっかり乾かしてください。
専用のフィギュア用クリーナーで落とす
フィギュアの塗装や素材へのダメージを極力抑えたい場合は、専用のフィギュア用クリーナーを使うのが有効です。
専用クリーナーはPVC(ポリ塩化ビニル)などの素材との相性を考慮して作られているため、傷付きや塗装の剥がれを起こしにくい特徴があります。特に高価なフィギュアの場合、下手に家庭用洗剤を使うよりも、専用クリーナーを利用する方が安全策といえます。
色移り直後に効果を発揮するとされていますが、時間が経つと効果が出にくくなるのがデメリットです。また、すべての変色に効果があるわけではなく、使ってみないと分からないという側面もあります。
メラミンスポンジで落とす
軽い研磨作用を持つメラミンスポンジを用いて色移りを落とす方法もあります。
比較的軽度で、時間が経っていない、または色移りした箇所が少ない場合に有効です。また、ソフトビニールフィギュアの黄ばみにも効果があります。
ただし、メラミンスポンジは研磨剤であり、削って汚れを取る仕組みです。力を入れすぎると傷が入ったり、フィギュア表面のトップコートを削ってツヤが消えたり、塗装が剥がれたりする恐れがあるので要注意です。
特にフィギュアの顔や繊細なパーツに使用する場合は、できるだけ力を加えず、小刻みにそっと擦るようにしてください。
慎重に使えば短時間で落とせる一方、リスクもあるため、ほかの方法で落ちにくい頑固な色移りの最終手段として考えると良いでしょう。
アルコールを染みこませた布や綿棒で落とす
アルコール成分を含む液体を布や綿棒に染みこませて色移りを拭き取る方法は、頑固な汚れにアプローチしやすい反面、塗装ごと落としてしまうリスクも高い手段です。
強めの色移りや、ヤニ汚れにも効果がありますが、消しゴムや中性洗剤で落ちない場合の最終手段と考えておきましょう。
特に、アセトン入りの除光液などを使うと色移りが落ちやすいですが、必ず、事前に目立たない場所でテストしておきましょう。
塗装面が弱い部分は軽く拭くだけでも剥がれてしまうことがあるため、焦らずに作業を進めるのがコツです。
フィギュアの色移りを落とす際の注意点

色移りを落とそうとする場合、量や塗装状態によってはフィギュアにダメージを与えることもあります。以下4つのポイントに注意して作業を行いましょう。
- ・強く擦らない
- ・長時間放置しない
- ・洗浄後はしっかりと乾燥させる
- ・パーツの細かい部分は綿棒などで丁寧に落とす
フィギュアの色移りを落とす方法すべてに共通するのは、慎重に、丁寧に、様子を見ながら、という意識です。
4つの注意点について、それぞれ解説していきます。
強く擦らない
消しゴムやスポンジなど、物理的に擦る行為はどうしても塗装へのダメージにつながりやすいです。
ゴシゴシ強くこすったり摩擦を加えたりすると、色移りの除去以上に、塗装剥がれや細かい傷を招き、かえって見栄えを悪化させることがあります。
特に繊細なパーツや塗装が厚い部分は、少しの圧力でも大きな傷がつくことがあるため、力加減には十分に注意してください。
優しく擦りながらこまめに確認し、色移りが落ち始めたら少しずつ力を緩めることがベストです。
長時間放置しない
色移りを見つけたらできるだけ早く対処することも重要です。
長時間放置すると、色素が生地や素材そのものにしみ込み、完全に除去するのが一段と難しくなります。色移りの原因は染料を含む材質との長時間の接触がひとつだからです。
また、汚れが広がってフィギュアの他の部分にも影響が及ぶ可能性があります。発見した時点で早めに対策を打つことで、余分な時間やコストを抑えつつ、きれいな状態を取り戻しやすくなります。
洗浄後はしっかりと乾燥させる
中性洗剤を使った方法やメラミンスポンジで洗浄した後など、水や洗剤を用いる作業を行った際は、しっかりと乾燥させることが大切です。
清潔なタオルで優しく水気を拭き取り、直射日光を避けた風通しの良い場所で湿気がなくなるまでしっかり自然乾燥させましょう。
水分が残ったままだとカビやサビ、あるいは素材自体の劣化を進行させる原因になります。特に接合部や溝の部分など、水が溜まりやすい箇所は念入りにチェックしてください。
なお、ドライヤーの温風でフィギュアが劣化することがありますので、使用は避けましょう。
パーツの細かい部分は綿棒などで丁寧に落とす
フィギュアによっては髪の毛や衣装の裾など、細かなパーツが多数存在します。
こうした細かい部分の色移りを落とすには、適度に硬さのある綿棒や爪楊枝などを使ってピンポイントで作業するのが効果的です。
綿棒に専用のクリーナーやアルコールなどを染み込ませる方法や、消しゴムを小さく切り、つまようじの先に差して使用する方法もあります。
ただし、尖った道具を使う場合は、強く押し込みすぎて塗装を削らないように注意が必要です。根気よく少しずつ作業することで、全体の見栄えを損なわずにきれいな仕上がりが得られます。
フィギュアを色移りから守る方法

そもそも、フィギュアに色移りが起きにくい環境を整えることも大切です。
色移り対策は、問題が起きてからの応急処置だけでなく、普段からの保管方法や取り扱い方が大きく関係してきます。
以下4つの対策でリスクを減らしましょう。
- ・直射日光や高温多湿を避ける
- ・色移りの可能性のあるものとの接触を避ける
- ・定期的にホコリを払い、汚れを落とす
- ・市販の色移り防止フィルムをフィギュアに貼る
それぞれ、簡単に解説します。
直射日光や高温多湿を避ける
フィギュアの主原料である樹脂素材やレジンは、紫外線や熱、湿気に弱い性質があります。
直射日光が当たる場所や、高温多湿な環境で長期間保管すると、本体が変形したり、塗料や色素が変質することによる塗装の剥がれや他のフィギュアへの色移り、変色、色あせ等の劣化が起こってしまいます。
他のフィギュアへの色移りを防ぐためには、直射日光や照明の光が届かず、風通しが良い場所でフィギュアを保管するのがおすすめです。どうしても気温や湿度が高い季節は、エアコンや除湿器を使うって室内の環境を整えるのも良いでしょう。
また、押し入れやクローゼット、倉庫などの密閉された空間で保管する場合は、定期的に扉を開放して換気し、中が高温多湿にならないように気をつけましょう。
色移りの可能性のあるものとの接触を避ける
長期間フィギュアを布や紙の上に置いたり、プラスチック素材と密着させておいたりすると、色移りが発生しやすくなります。
特にソフトビニール素材のフィギュアは、他の素材との接触による色移りが起こりやすいです。
ディスプレイの際にはフィギュアが直接接触するアイテムに注意を払いましょう。
透明なアクリルケースや専用ラックを活用すれば、ホコリの付着や他の物質との物理的接触も軽減できるため、色移り防止に有効な手段となります。
定期的にホコリを払い、汚れを落とす
フィギュアは放置しておくとホコリが積もり、思わぬ隙間や凹凸部分に汚れが溜まりやすくなります。
これらの汚れが積み重なると微妙な色移りや変色を引き起こす原因になり、放置すると取りにくくなります。
定期的に柔らかいブラシやエアダスターなどを使ってホコリを払い、表面の汚れを落としてあげると、フィギュアの劣化を抑えられるでしょう。
普段は目に見えない裏側や細部まで確認し、定期的なメンテナンスを習慣にするのがおすすめです。
市販の色移り防止フィルムをフィギュアに貼る
フィギュアのウエスト部分や、他のパーツと密着しやすい部位に色移り防止フィルムを貼ることで、トラブルを未然に防ぐことも可能です。
フィルムを貼る際は、空気が入らないように丁寧に作業し、接着面がずれないように注意しましょう。
装着したまま長期間放置する場合は、定期的に状態を確認し、フィルムが劣化していないかチェックすると安心です。
なお、フィルムの他にルネサンスワックスをフィギュア表面に少量塗布するのも効果があると言われています。
コストはかかりますが、大切なコレクションを保護するための一つの手段として検討してみてください。
【注意】フィギュアの色移りは完全に落とせないこともある

フィギュアの色移りは、長期間の保管や他の素材、特に色の濃い布服などとの接触によって発生し得る、多くのコレクターが直面する劣化現象です。適切な予防を講じても、完全に防ぐことが難しい場合もあります。
無理に落とそうとするとフィギュアにダメージが及ぶ可能性があるため、状況に合わせた慎重な対応が必要です。
このような場合は、さらに強い洗浄力のある道具や薬品(除光液やメラミンスポンジなど)を使いたくなるかもしれませんが、一歩間違えば塗装ごと剥がれてしまうリスクが高まるため要注意です。
特に高額なフィギュアや希少な限定品などの場合は、無理をせずに専門業者への相談を検討するのも一つの方法です。自己流で取れなかった色移りも、専門業者であれば綺麗に落とせるケースもあります。
最適な手段が見つからない場合は、一定程度の色移りはどうしても諦めなければならないケースも存在します。いずれにしても、慎重丁寧に取り扱いましょう。
色移りがあるフィギュアもまずは買取ウリエルにご相談ください!

色移りしてしまったフィギュアでも、プロの視点で査定を行えば思いがけない評価がつく場合もあります。まずは専門の鑑定士が多数在籍する「買取ウリエル」に相談してみてください。
フィギュアを売却する際、色移りなどのダメージがあると大きく評価が下がると思いがちですが、作品の希少性や人気度など総合的な観点から査定が行われるため、色移りの程度が軽微であれば十分に価値は残存しているのです。
予想よりも高い査定額が出るケースは多々あります。
特に、買取ウリエルのようにフィギュアの専門知識を持った査定士のいる業者であれば、細部をしっかり見極めたうえで適正価格を提示できます。
コレクターや転売を検討している方は、まず一度無料相談してみることで、予想外の高額買取につながるかもしれません。
まとめ
今回の記事では、フィギュアの色移りを落とす正しい方法や注意点、そして色移りの予防策について解説してきました。
要点をまとめると、「消しゴム」「中性洗剤」「専用クリーナー」「メラミンスポンジ」「アルコール」など、状況に応じた適切な方法で落し方を選ぶことが重要です。
いずれの方法を選ぶにしても、過度に力を込めず、フィギュア全体の状態を見極めながら少しずつ進めましょう。
また、直射日光や高温多湿を避け、ホコリをこまめに払うなどの日常的なメンテナンスを行うことで、フィギュアの色移りを起こさず、美しさをより長くキープできるでしょう。
参考にしてみてください。
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