着物を買取に出したけれど思ったよりも査定額が低い、業者の対応に不信感を持ってしまった…そんな「がっかり」体験を耳にすることがあります。
本記事では、着物買取で不満を抱えてしまう理由や、安くなりやすいポイントを解説するとともに、実際に買取された着物がどのように流通していくのかをご紹介します。
さらに、信頼できる業者の選び方や、高価買取につなげる工夫もあわせて解説します。
なお、累計買取実績数300万点超えのウリエルでは、着物の無料査定を実施中。査定をご検討の方は以下のメールや電話からお気軽にご相談ください。豊富な知識と確かな目利きを持つ査定士があなたのお品物の価値を正確に査定いたします。
目次
着物買取でがっかりする6つの理由
着物を手放すときに「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまう原因を6つにまとめました。理由を先に把握しておくことで、事前の対策をしやすくなります。
- ・着物を購入したときよりも価格が下がった
- ・悪徳買取業者に依頼してしまった
- ・高価買取への期待が高すぎた
- ・買取金額が予想よりも低かった
- ・思い出のこもった着物を単なる物としてしか見られなかった
- ・しつこい営業や強引な買取で疲弊した
ここでは、よくある具体例6つについて詳しく解説します。
着物を購入したときよりも価格が下がった
新品で購入したときは高額だった着物でも、中古市場では需要やトレンドの影響を大きく受けます。色や柄が時代遅れとみなされると急激に価格が下がり、思わぬ安値が付くこともあります。
特に若い世代はカジュアルな着こなしを好む傾向があり、礼装用などの古典的な着物は敬遠されがちです。加えて、保管状態やシミなどのダメージも価格減少の要因となります。
さらに、着物は保存状態によって価値が大きく左右されます。タンスに長期間しまい込まれていた着物には、見た目には分からないシミや臭い、虫食いなどの劣化が生じていることが多く、これらの要因も査定額の下落につながります。
こうした理由から新品購入時の価格と比較して大きく下がったと感じるかもしれませんが、きちんと評価してくれる業者を選べば、相場に見合った価格を提示してもらえます。
悪徳買取業者に依頼してしまった
不当な安値を提示したり、押し買いを強要したりする悪徳業者が潜んでいるのも事実です。こうした業者に当たると、本来の価値よりも低い査定額をつけられてしまい、気づいたときには契約させられているケースもあります。
最も典型的な手口は「押し買い」と呼ばれるもので、突然自宅を訪問して「不要な着物を高価買取します」と言って玄関先に立ち、強引に家の中に入り込もうとします。
一度家に上がられてしまうと、着物だけでなく貴金属や宝石類なども査定すると言って、本来の目的以外の品物まで狙われてしまいます。
訪問買取で家に上がり込む形での査定が行われる場合、強引な交渉に持ち込まれないためにも、業者の評判を事前に調べておくのが大切です。
信頼できる業者かどうかを見極めるには、古物商許可の有無や会社の実績などをしっかり確認するべきです。
高価買取への期待が高すぎた
テレビCMや広告で謳われる「高価買取」イメージだけで判断すると、実際の査定額とのギャップにがっかりしてしまいます。情報が氾濫しているだけに、思った以上に高額査定が出るはず、と期待値が膨らみやすいです。
買取業者のホームページの情報も同様で、高額で買い取った着物の写真と価格が掲載されているのを見た人は「自分の着物もこのくらいの価格で売れるのではないか」と期待してしまいます。
しかし、実際の価格は着物の状態や市場の需要、人気のデザインかどうかによって左右されます。全く人気のない作家物やサイズが極端に小さい場合は、どうしても値段が低くなることがあります。
適切な価格帯を事前に調べることで、過度な期待を抑えつつも、適正な相場を見極める力を養うことができます。
買取金額が予想よりも低かった
思い出や購入時の印象から、売却価格がかなり高くなると考えるのはよくあることですが、残念ながら思い入れがそのまま金額に反映されるわけではありません。
市場のニーズや着物の素材、作家の知名度、証紙の有無といった客観的な要素が査定のポイントになります。想定と大きな差がある場合、それらを踏まえた再評価の必要があります。
着物の種類や素材による価値の違いも予想を下回る要因となります。正絹の着物は比較的高値が付きますが、ポリエステルやウールなどの化学繊維で作られた着物は大幅に価値が下がります。
訪問着や振袖などの格の高い着物でも、流行遅れのデザインや地味な色合いのものは需要が低く、期待ほどの価格にはなりません。
大切な思い出があっても、査定の基準はあくまで仕立てや素材の品質なので、事前に市場の動向を調べるなど客観的な視点を持ち合わせるのが重要です。
思い出のこもった着物を単なる物としてしか見られなかった
買取業者の多くは、着物の再販価値を客観的に評価します。素材、状態、需要、ブランド価値などの商業的要素のみを基準とします。
どれほど思い出深い着物であっても、シミがあれば減額され、サイズが小さければ価値を認められず、証紙がなければ一般品として扱われてしまいます。
家族の思い出や大切なエピソードなどは金額に反映されにくいため、「大事にしてきたのに」と落ち込む方も多いです。
ただし、中には丁寧に話を聞いてくれる専門店もあります。思い入れを理解してもらえると、着物を引き取ったあとの流通先や再利用法などもきちんと説明してもらいやすくなります。
心情面でのケアも大切に考えている業者であれば、物として扱われることへの抵抗感が軽減され、納得感を得やすくなります。
しつこい営業や強引な買取で疲弊した
一度査定の問い合わせをしただけで、何度も営業電話がかかってくるケースがあります。さらに、訪問時に契約を迫られるなど強引な営業が続くと、大きなストレスを感じてしまいます。
こうした押し売りのような状況下では、冷静な判断ができず、不利益な条件で売却してしまうことがあります。
一度査定を受けると、着物以外の品物についてしつこく査定を勧められることもあります。「貴金属はありませんか」「時計はどうですか」「ブランドバッグはありませんか」といった具合に、次から次へと査定を勧められ、断り続けることに疲れてしまいます。
強い疑問を感じる業者とは早めに距離を置く方が無難です。不要なトラブルを避けるためにも、無料査定やキャンセル時の費用負担など、クーリングオフ制度をしっかり遵守している業者を選ぶべきです。
着物の買取価格ががっかりするほど安くなってしまう理由
実は着物ならではの事情によって、想定よりも査定が下がるケースが数多くあります。代表的な要因は以下の通りです。
- ・シミやカビ・汚れなどで状態が悪い
- ・着物の素材にウールやポリエステルが使われている
- ・着物のサイズが小さい
- ・証紙や落款といった付属品がない
- ・着物しか査定に出していない
- ・着物に詳しくない買取業者だった
- ・担当した査定員があまり着物に詳しくなかった
- ・悪徳買取業者に査定依頼してしまった
ここでは、具体的にどういった要素が価格を下げる原因となるのかを解説します。
シミやカビ・汚れなどで状態が悪い
着物は湿気やホコリに弱く、思わぬところにカビやシミが発生していることがあります。特に長期間タンスにしまいっぱなしにしていると、黄ばみや変色も進むため要注意です。
状態が悪いと再販価値が下がり、査定額は落ちてしまいがちです。例えば、食べこぼしや化粧品による比較的新しいシミは、専門的なクリーニングで除去できる可能性があるため、古いシミよりも査定額への影響は少ないです。
しかし、汗ジミや皮脂汚れが時間の経過とともに酸化して変色したものや、保管中に発生した原因不明のシミは除去が困難で、大幅な減額対象となりやすいです。
厳重な畳み方や保管方法を心がけることで、こうした劣化リスクを軽減できます。出品前にクリーニングなどを行い、可能な範囲でダメージを取り除いておくと査定UPにつながる場合もあるので、事前メンテナンスを検討すると良いです。
着物の素材にウールやポリエステルが使われている
着物の素材は主に以下の通りです。
- ・正絹（シルク100%）
- ・綿
- ・麻
- ・ウール
- ・ポリエステル
この中で最も高く評価されるのは正絹です。正絹は蚕の繭から作られる天然繊維で、独特の光沢と滑らかな肌触り、そして優れた吸湿性と保温性を持っています。
正絹の着物に比べると、ウールやポリエステルを使用したものはどうしても需要が低くなります。普段着や浴衣感覚で着られるため、価格帯も安価になりやすいのです。
ウールやポリエステルの着物でも柄やデザインによっては人気が出る場合もありますが、多くは正絹ほどの高値は期待できません。
もし複数の着物を査定に出す場合は、正絹の着物や帯とまとめて売ることで、トータルの買取価格が上がることも考えられます。
着物のサイズが小さい
昔仕立ての着物だと、現代の体型に合わせているものよりも丈や裄が短いケースが往々にしてあります。そのため需要が限られ、再販が難しくなるのです。
着物は洋服と異なり、体型に合わせて調整できる範囲が限られているため、サイズの不適合は致命的な問題となります。特に身丈（着物の長さ）が短い着物は、現代の女性が着用すると足首が大きく露出してしまい、着物としての美しさを保てません。
サイズ直しが必要になる着物は買い手が見つかりにくく、業者もリフォーム代の負担を考慮して査定額を下げる傾向があります。
体型に合わない着物はせっかくの良い素材でも価値を十分に発揮できないので、サイズが不安な場合はリサイクルショップ以外にリメイク専門業者に相談してみるのも一つの手です。
証紙や落款といった付属品がない
有名作家の着物やブランド着物の場合、証紙や落款がついていることで本物の証明となり、査定でも有利に働きます。逆にこれらの付属品がないと、たとえ高価なものでも正規品と判断できず大幅に評価が下がりがちです。
証紙とは、着物の品質や製造元、技法などを公的に証明する書類で、多くは紙や布片に情報が記載されており、着物と共に付けられます。落款は、着物作家や工房が自身の作品に押す印章で、作品の真正性を証明するものです。
思い当たる着物を所有している場合は、購入時の領収書、箱や袋などの付属品も一緒に探してみると良いです。内容によっては査定アップにつながります。
もし付属品を紛失してしまい、本当に作家ものか判断がつかないと感じる場合は、専門家の鑑定を依頼しておくのも選択肢の一つです。
着物しか査定に出していない
帯や和装小物、反物など、着物に関連するものをまとめて査定に出すと、総合的な評価が上がって査定額が高くなる可能性があります。
一方、着物単品のみの査定だと、業者も再販時にセットにしにくいため査定額が低めに設定される傾向があります。アクセサリーや帯締めなど、保管しているものがあれば捨てずに一緒に見てもらうと良いです。
特に重要なのは帯の存在です。良質な帯は、着物と同等かそれ以上の価値を持つことがあります。西陣織や博多織などの有名産地の帯、金糸や銀糸を使用した豪華な帯、著名な作家が手がけた帯などは、単体でも高額で取引されます。
和装小物の中でも、帯締めや帯揚げなどの細かいアイテムは見落とされがちですが、これらも査定額に影響を与える重要な要素です。
「まとめ売り」によって相互に需要が高まり、高価買取につながることも十分に考えられます。
着物に詳しくない買取業者だった
一般的なリサイクルショップや古物全般を扱う業者だと、着物の専門知識が不足している場合があります。希少な反物や特産地の織りなどの価値を正確に把握できないため、安い査定額で終わることも多いです。
特に、証紙や作家の印がある着物は見極めが難しく、正しい判断能力がないと本来の価値が発揮されません。
着物に詳しくない業者の特徴として、査定時間が異常に短い、査定理由の説明が曖昧、着物の種類や産地について質問しても的確な答えが返ってこないなどが挙げられます。これらの兆候が見られた場合は、その業者での買取は避けるべきです。
高価買取を狙うなら、着物専門の業者や和装に精通した査定士が在籍するショップを選ぶのが望ましいです。同じ着物でも業者によって査定額に大きな差が生まれることがあるため、複数の業者で相見積もりを取ることも有効な対策です。
担当した査定員があまり着物に詳しくなかった
業者自体は着物を取り扱っているものの、査定員個人の知識や経験が浅いケースもあります。価値のある着物を見落としてしまい、低い金額を提示される可能性があるのです。
大規模なチェーン店の場合、査定員の異動や新人研修のタイミングで知識にばらつきが出やすいことも考えられます。
優秀な査定員は、着物の価値について分かりやすく説明し、なぜその査定額になったのかを具体的に教えてくれます。織りの技法、使用されている糸の質、柄の意味、作家の特徴なども含めて総合的に評価し、その根拠を明確に示すことができます。
このような査定員に担当してもらえば、良い査定結果を得られる可能性が高くなります。 納得のいく査定を受けるためには、査定を複数の業者や査定員に依頼するなど、セカンドオピニオンを活用することが大切になります。
悪徳買取業者に査定依頼してしまった
相場とかけ離れた安値を提示し、断りづらい雰囲気を醸し出して契約を迫る手口があります。こうした業者は着物だけでなく、他の貴金属などを押し買いしようとすることも珍しくありません。
営業トークに乗せられるまま売却すると、後々になって「もっと高く売れたかもしれないのに」と後悔するケースが多発しています。
悪徳業者を見分けるための警告サインは数多くあります。
- ・連絡先が携帯電話番号のみで固定電話がない
- ・会社の所在地が不明確または架空
- ・古物商許可の表示がない
- ・契約書類が不備または不提供
- ・クーリングオフの説明を行わない
- ・査定額の根拠を明確に説明できない
トラブルを避けるには、複数の口コミサイトや消費者生活センターなどで業者の実態を調べることが有効です。あやしいと思ったら、きっぱり断る姿勢を持つことが重要です。
【着物買取のからくり】着物買取した後の行方
着物買取後の行方を知ると、なぜ自分の着物があの査定額だったのか、納得できることがあります。再販ルートを把握しておくと、業者がどの程度の利益を見込んで査定を出しているかも推測しやすくなります。
具体的な再販や寄付、リメイク先は以下の通りです。
- ・ネットオークションで販売
- ・レンタル着物ショップで販売
- ・海外向けに販売
- ・中古着物を販売する呉服店に卸売
- ・劇団やチャリティーなどに寄付
- ・リメイク素材として活用
- ・工業用素材としてリメイク
ここでは、着物買取した後の行方について詳しく解説します。
ネットオークションで販売
フリマアプリやオークションサイトを活用し、個人間で売買されることが増えてきました。ブランドや作家もの、状態の良い正絹などは高価落札されやすい傾向にあります。
これらのプラットフォームでは、全国の着物愛好家や海外のコレクターが購入者となるため、実店舗では難しい幅広い顧客層にアプローチすることができます。
近年では、海外からの入札も増加しており、特にヴィンテージ着物や独特なデザインの着物は国際的な人気を博しています。
買取業者はこうした形で販売することで、流通コストを抑えながら一般の購入希望者に直接アプローチできるのです。需要が合致すれば、想定よりも高値で売れるケースもあるため、業者は相場と照らし合わせて査定額を決定します。
レンタル着物ショップで販売
観光地のレンタル着物ショップでは、多種多様な柄やサイズを必要としています。そこで安価に仕入れられる中古着物をうまく活用するのが一般的です。
特に若い人に人気のカラフルなデザインや、イベント用に需要がある華やかな柄が喜ばれます。一方で礼装用などフォーマルな着物はあまりレンタル市場で動かないため、振袖や訪問着などハレの舞台用の需要とは異なる動きをします。
現代の着物市場では、購入よりもレンタルを選択する消費者が急速に増加しています。
成人式、結婚式、卒業式、お宮参りなどの特別な機会にのみ着物を着用する人が多く、数十万円から数百万円する着物を購入するよりも、数万円のレンタル料で済ませることを選ぶのは経済的で合理的な判断です。
この市場の変化により、レンタル着物ショップの需要は年々拡大しており、買取業者にとって安定した収益源となっています。
海外向けに販売
近年は海外での日本文化ブームもあり、和装ファッションを楽しむ外国人が増えています。そのため着物を海外市場に向けて輸出する業者も存在します。
海外市場での着物の評価基準は、国内市場とは大きく異なります。国内では地味とされる独自の柄やアンティーク調の着物は海外で人気が高く、高値で取引されるケースも報告されています。
特にヴィンテージ着物やアンティーク着物は、その希少性と歴史的価値により、コレクターの間で高額取引の対象となっています。
海外のファッション業界では、着物の素材やデザインを現代のファッションに取り入れる動きも活発で、リメイク用途での需要も増加しています。
日本では需要が少ない柄でも、海外では好まれることがあるため、こうしたルートは業者の利益確保につながり、査定にも影響するのです。
中古着物を販売する呉服店に卸売
中古着物を専門に扱う呉服店や古着屋では、買取業者からまとまった数を仕入れています。買取額と販売額に差をつけることで、店舗側も利益を得るビジネスモデルです。
中古着物であれば新品の3分の1から5分の1程度の価格で購入できるため、着物を気軽に楽しみたい顧客層や、複数の着物を所有したい愛好家にとって魅力的な選択肢です。
中古と言っても、単に安いだけではありません。シミ、汚れ、虫食い、色褪せがないのはもちろん、有名産地の着物、著名作家の作品など、品質の良いものしか店頭には置かれません。
店舗では実際に手に取って素材や状態を確認できるので、購入者が安心して選ぶことができます。人気のある産地の着物や作家物は高値で売られる場合も多いです。
業者は呉服店向けの相場を見越して査定額を設定するため、まとめ売りするほど単価が下がりにくい面もあります。
劇団やチャリティーなどに寄付
状態が良くない場合でも、演劇用の衣装として活用されるケースがあります。シミなどを舞台映えを考慮してリペアすることもあるのです。
チャリティーイベントで販売され、収益が社会貢献に使われる事例も見受けられます。買取としては値段がつかない着物でも、寄付することで新たな意義が生まれる場合があります。
教育機関での活用も寄付先の一つです。服飾専門学校、美術大学、文化系の学部では、着物を教材として使用することがあります。学生は実際の着物を手に取って構造を学び、着付けの練習をし、リメイクやデザインの研究に活用します。
まだ着用が可能な着物を捨てるよりも、必要としている団体や組織に譲渡する選択肢を検討する人も少なくありません。
リメイク素材として活用
個人のハンドメイド作家や専門業者によって、バッグや小物、インテリア用品などに作り変えられるニーズがあります。
絹の質感や伝統的な文様は、和モダンなアイテムとして海外からの評価も高い点が魅力です。
リメイク市場で特に人気が高いのは、鮮やかな色彩の小紋、華やかな柄の振袖、上質な無地の着物などです。これらの着物は、ワンピース、スカート、ブラウス、ストール、バッグ、財布、クッション、タペストリーなど、様々なアイテムにリメイクされます。
熟練した職人の手により、着物の美しさを最大限に活かしたリメイク商品が製作され、国内外で高い評価を受けています。
一度は役目を終えた着物を別の形で蘇らせることができるため、手先が器用な方は自分でリメイクを楽しむことも可能です。
工業用素材としてリメイク
状態が非常に悪い着物でも、生地をほどいて産業資材などに転用されることがあります。布そのものの丈夫さや吸水性を活かして再利用するのです。
工業用素材としての買取価格は、一般的な古着リサイクルと比較すると低くなりますが、重量ベースでの安定した取引が期待できます。
買取業者にとっては、他の販路では価値のない着物についても最終的な処分先を確保できるメリットがあり、完全な廃棄を避けることで環境負荷の軽減にも貢献できます。
工業用素材として買取の場合、ファッションとしての価値は重視されないため、査定はかなり低くなる傾向があります。あくまで最後の手段という位置づけといえます。
ただし、大量の着物を一括で引き受ける業者の場合、不調品も含めて買い取ることがあるため「まとめ売り」ならば一定の価格がつくことがあります。
【がっかりしない】信頼できる着物買取業者の正しい選び方
着物を高く、かつ気持ちよく売却するためには、業者選びが肝心です。良心的な業者は一般的な相場感だけでなく、着物の背景や作家、産地の歴史なども考慮してくれます。
信頼できる業者を見極めるためのポイントは以下の通りです。
- ・着物の買取実績がある
- ・クーリングオフや各種手数料が無料である
- ・査定士の顔がわかる
ここでは、信頼できる着物買取業者の正しい選び方について詳しく解説します。
着物の買取実績がある
着物の取扱い実績が豊富な業者は、査定員の知識や経験が蓄積しているため、適正価格を見極めやすいです。和服専業店や老舗の呉服屋が運営している買取サービスなどを候補にすると安心度が高まります。
実績は公式サイトや口コミで簡単に確認できることが多いので、問い合わせ前にチェックすると良いです。すでに多くの買取成功の事例があれば、査定の精度が期待できます。
取扱い数が増えるほどレアな着物に出会っている可能性も高く、高価買取が見込めるポイントをしっかり把握しているケースが多いです。
買取実績の更新頻度も重要な判断材料です。優良業者は定期的に新しい買取事例を追加しており、最新の市場動向を反映した査定を行っていることを示しています。
古い事例のみが掲載されている場合や、更新日時が明記されていない場合は、その業者の信頼性に疑問を持つべきです。
クーリングオフや各種手数料が無料である
出張費・査定料・キャンセル料が無料の業者であれば、気軽に申し込みができます。万一金額に納得できなかった場合でも、費用がかからずに契約を取り消せるのは大きなメリットです。
クーリングオフ制度は、消費者が契約後に冷静になって考え直すことができる重要な制度です。査定の場で業者からの説明や圧力により、十分な検討をしないまま契約してしまうケースが多く発生しています。
出張買取では、査定士が自宅に来て長時間説明を行うため、断りきれずに契約してしまう高齢者や、着物の価値について十分な知識を持たない方が多く見られます。
クーリングオフ制度もしっかり整備している業者なら、強引な営業があったとしても後から解約できるので安心感が違います。契約書の内容をよく確認し、追加費用がかからないか、返送時の送料などが無料かどうかもチェックしておくべきです。
査定士の顔がわかる
サイトやパンフレットで「査定士の紹介」を行っている業者は、自社サービスに自信を持っている場合が多いです。査定士の経歴や着物に関する知識、資格の有無などを確認できれば、一層安心感が得られます。
査定士の資格や経験についても詳しく確認することが重要です。優良業者の査定士は、古物商許可証の保有はもちろん、着物や骨董品に関する専門的な研修を受けており、その内容を具体的に公開しています。
顔の見える査定士であれば、査定過程や評価基準を丁寧に説明してくれる傾向があります。疑問点があればその場で質問し、明確な回答をもらえるのは大きなメリットです。
信頼関係が構築しやすいため、取引後も「また別の着物を売りたい」「友人を紹介したい」と思えるような長期的なお付き合いにつながることもあります。
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初めての方でも安心して売却できるよう、査定過程の説明やアフターフォローも充実。大切な着物を満足のいく形で手放したいとお考えの方は、ぜひウリエルにお問い合わせください。
まとめ
着物買取で後悔しないためには、正しく着物の価値を理解し、信頼できる買取業者を選ぶことが肝心です。思わぬ安値にがっかりしないよう、まずはなぜ査定額が下がりやすいのかを知ることが大切です。
もし着物の買取をお考えでしたら、豊富な買取実績のある「ウリエル」にぜひご相談ください。プロの査定士が、お客様の大切な着物を丁寧に査定し、適正な価格でお買い取りいたします。出張買取も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
2つの買取方法
