着物生地の種類は?それぞれの特徴やおすすめの着用シーンを紹介

着物を選ぶ際は、柄や色合いだけでなく生地の種類にも注目しましょう。
着物生地には絹や木綿、麻、化繊、ウールなどさまざまな種類があり、それぞれ着心地や特徴が異なります。
また、生地によって適した季節や着用シーンも変わるため、用途や目的に合わせて選ぶことが大切です。
本記事では、代表的な着物生地の特徴やおすすめの着用シーンを解説しています。さらに、価値の高い着物生地についてもランキング形式で紹介しているので、着物の売却を検討している方もぜひ参考にしてください。
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ウリエル 商品管理スペシャリスト
河合拓治
リユース業界で12年のキャリアを持ち、現在は買取ウリエルのロジスティクスセンター責任者として年間数万点に及ぶ商品の流通・管理を統括しています。リユース検定や酒類販売管理者の資格を保持し、特にダイヤモンド・ブランド品・着物の管理体制構築に精通。
現場では「複数人による多角的な検品」を徹底し、個品管理による匂い移り防止や破損対策など、商品の価値を損なわないためのオペレーションを追求しています。物流コストの最適化を通じて、お客様への還元率向上に貢献することを目指しています。
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目次
着物の生地は主に5種類

着物に使われる生地の種類は、主に以下の5種類です。
- ・絹
- ・綿
- ・麻
- ・化繊
- ・ウール
着用シーンや季節によって、適切な生地は異なります。
それぞれの種類の特徴について見ていきましょう。
絹

「絹」は、蚕の繭から作られる糸で織られた布のことで、着物生地のなかでも最高級素材とされています。
特に、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)の両方を絹糸で織った「正絹」は、振袖や留袖、訪問着などの格式高い着物に使われます。
一方、小紋や色無地、紬といったカジュアル着物にも幅広く用いられているのが特徴です。
また、なめらかな肌触りや保湿性・通気性に優れる点から、一年を通して快適に着用できるのも魅力です。
しかし、湿気に弱く、カビや変色が発生しやすいため、保管やお手入れに手間がかかる点には注意しなければいけません。
木綿

綿花を原料とする「木綿」は、絹織物に比べて厚みと重さがあり、滑りにくいのが特徴です。
そのため、重くなって着用しづらくならないよう、一般的には単衣(ひとえ)で仕立てられています。
また、吸湿性や通気性に優れており、汗をかいても不快感が少ないため、浴衣や普段着用の着物の生地として多く使用されています。
さらに、水をくぐるほどやわらかくなる性質があることから、自宅で洗濯しやすい点も魅力です。
一方、洗濯によって縮みやシワが発生しやすいため、お手入れの際には注意が必要です。
以下の記事では、高価買取につながる木綿着物の特徴や、少しでも高く売るコツなどを解説しています。
麻

夏用の着物や浴衣に使用される「麻」は、植物の表皮の内側から採れる繊維を原料としています。
薄手で通気性に優れており、真夏でも比較的快適に着用できます。
また、自宅で洗濯ができ、お手入れしやすい点も特徴です。
一方、シワが残りやすい性質を持つ点には注意が必要です。
なお、麻の生地にはシボと呼ばれる凹凸がある「縮み」や、細い麻糸を用いて平織りをした「上布(じょうふ)」などの種類があります。
着物だけでなく、帯や小物にも幅広く使われており、主にカジュアルなシーン向けの素材として親しまれています。
化繊(かせん)

「化繊(かせん)」とは、ポリエステルやナイロン、レーヨン、アセテートなどの化学繊維を使った生地のことです。
なかでも、ポリエステル素材が多く使用されています。
価格が比較的安く、自宅で洗濯できるため、お手入れしやすい点が特徴です。
近年は高級感のある化繊着物も増えていますが、絹に比べると通気性や吸湿性は高くないため、夏場はインナーに綿を選ぶなど工夫が必要です
また、静電気が起きやすく、着崩れしやすい点もデメリットといえます。
それでも、気軽に着用しやすいことから、普段着用や着物初心者向けの素材として人気があります。
ウール

「ウール」は、羊やアルパカなどの動物の毛から作られる素材です。
生地が厚手で保温性に優れているため、冬場でも暖かく着用できます。
また、重ね着をしなくても暖かさを保ちやすいことから、基本的には単衣で仕立てられます。
さらに、シワになりにくく、汚れにも強いうえ、自宅で丸洗いできることから、お手入れしやすい点も魅力です。
一方、水洗いによって縮みやすかったり、虫食いの被害を受けやすかったりする点には注意が必要です。
さらに、動物繊維特有の毛羽立ちによって、肌にチクチクとした刺激を感じる場合もあります。
【シーン別】着物の生地を選ぶ

着物に使われる生地(素材)の見分け方がわかったところで、ここでは生地や素材の格や用途についてご紹介します。
それぞれ着用できるシーンが異なるので、マナーとして理解しておきましょう。
結婚式や式典には「絹」のフォーマル着物がおすすめ
着物の生地のなかでも最高級素材とされる「正絹」は、結婚式や式典などのフォーマルな場に適しています。
上品な光沢によって、高級感のある華やかな印象を演出できるため、人生の節目となる特別なシーンにふさわしい素材です。
また、光の当たり方によって見え方の印象が変化し、着る人をより美しく引き立ててくれるのも魅力です。
一方、小紋や紬などのカジュアル着物にも使われることがあり、幅広いシーンで重宝されています。
普段着・街歩きなら「木綿」や「化繊」が人気
普段着や街歩き用の着物としては、「木綿」や「化繊」が人気です。
ほかの着物と比較しても扱いやすく、自宅で洗濯できる商品も多いため、気軽に着物を楽しみたい方に向いています。
特に、ランチや買い物などの日常的なシーンで活躍しやすい傾向にあります。また汚れを気にせずに着用できる点も魅力です。
一方、木綿や化繊はカジュアル向けの素材であるため、結婚式や式典などのフォーマルな場には向いていません。
夏に着るなら通気性の良い「麻」をチョイス
夏に着物を着るなら、通気性に優れた「麻」の素材がおすすめです。
麻は吸湿性や速乾性が高く、汗をかいても蒸れにくいのが特徴です。
また、サラッとした着心地で涼感があるため、真夏でも比較的快適に着用できます。
さらに、麻の着物は自宅で丸洗いができることから、汗をかいても手入れしやすい点も魅力です。
ただし、シワになりやすいことに加え、カジュアル向けの素材とされるため、フォーマルな場に向かない点はデメリットです。
冬場や防寒重視なら「ウール素材」も選択肢
冬場に着物を着る機会が多い方は、防寒性の高い「ウール」素材もおすすめです。
ウールは保温性に優れており、暖かく柔らかな着心地が特徴です。
盛夏を除く春・秋・冬の3シーズンで着用でき、普段着用の着物として重宝されています。
また、水や汚れに比較的強いうえ、単衣で仕立てられるため、自宅で洗いやすい点も魅力です。
一方、羽毛立ちによるチクチク感が気になる場合があるほか、虫食い被害を受けやすい点には注意が必要です。
【生地別】着物のお手入れ方法
着物は生地によって適したお手入れ方法が異なります。
誤った方法で保管すると、縮みや虫食い、カビなどの原因になるため、素材ごとの特徴を理解しておくことが大切です。
主なお手入れ方法を以下の表にまとめました。
| 生地 | お手入れ方法 | 注意点 |
| 絹 | 自宅で洗えないため、専門店へ依頼する | 湿気やカビに弱いため、年に数回は虫干しを行う |
| 木綿 | 自宅で洗濯できる | 縮みやすく、虫食い被害にも注意 保管前は陰干しし、たとう紙と防虫剤を使用する |
| 麻 | 自宅で洗濯できる | 摩擦による色移りやシワが起こりやすいため、1枚ずつたとう紙に包んで保管する |
| 化繊 | 自宅で洗濯できる | 熱に弱い素材もあるため、乾燥機の使用には注意 |
| ウール | 自宅で洗濯できる | 着用後は半日〜1日ほど陰干しする 虫食いにあいやすいため、防虫剤・除湿剤を使い、ほかの素材と分けて保管する |
素材ごとの特徴に合わせて適切にお手入れを行うことで、着物を長くきれいな状態で保管できます。
また、以下の記事では、カビや虫食い、シミのある着物が買取できる理由について解説しています。
状態の悪い着物の処分方法に迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
カビ・虫食い・シミの着物の買取
着物のシミにお悩みの方には、以下の記事がおすすめです。
自宅でできる着物のシミ抜き方法を紹介しています。
着物の染み抜きを自分で行う方法
【買取業者直伝】価値の高い着物生地ランキング
着物は使用されている生地によって、買取価格に差があります。
主な着物生地ごとの買取相場の目安をランキング形式でまとめました。
| 順位 | 生地名 | 買取相場 |
| 1位 | 絹 | ~200,000円 |
| 2位 | 麻 | ~数万円 |
| 3位 | 木綿 | ~5,000円 |
| 4位 | ウール | ~3,000円 |
| 5位 | 化繊 | ~数千円 |
着物の素材のなかで、もっとも高価買取が期待できるのは絹です。
特に、有名作家が手掛けた着物や、有名産地の正絹着物は希少価値が高く、数十万円以上の査定額になるケースも珍しくありません。
一方、一番安価な素材は化繊で、買取価格がつかないケースもあります。
なお、買取専門店ウリエルでも、正絹をはじめとしたさまざまな着物生地の買取実績があります。
素材や状態などを踏まえて丁寧に査定しておりますので、価値が気になる着物をお持ちの方は、ぜひ一度ウリエルまでご相談ください。
まとめ

今回は、着物生地の種類ごとの特徴について紹介しました。
着物の生地には、「絹」「木綿」「麻」「化繊」「ウール」などさまざまな種類があり、それぞれ特徴や適した着用シーンが異なります。
例えば、結婚式や式典には高級感のある「絹」、普段着には扱いやすい「木綿」や「化繊」、夏場には涼しく着られる「麻」、冬場には保温性に優れた「ウール」がおすすめです。
また、生地によってお手入れ方法や保管時の注意点も変わるため、素材の特徴を理解しておくことが大切です。
着物選びで迷っている方は、ぜひ生地ごとの特徴にも注目してみてください。
2つの買取方法

