亡くなったお母様の着物をどのように扱うか迷う方は少なくありません。着物は単なる衣類ではなく、お母様の思い出や人生の節目が詰まった大切な遺品です。後悔のない方法で整理したいと考えるのは当然のことです。
形見分けやリメイク、処分など、様々な方法があるからこそ判断に悩むこともあるでしょう。
本記事では、着物の整理をする時にまず最初に行うべきことから、手放す際の選択肢、買取が最適な理由と注意点までを、プロの視点で解説します。
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目次
【最初にやること】亡くなった母の着物をどうするかについて「初め」の4ステップ
亡くなった母の着物は、帯や小物も含めて種類や数が多いことも珍しくありません。大切な思い出が詰まっているからこそ、無理に急いで判断せず、一枚一枚を丁寧に見極めることが大切です。
以下の手順を踏むことで、後々の手続きや整理がスムーズに進みます。
- ・ステップ1：すべての着物類を出し、総量と状態を確認する
- ・ステップ2：価値の目安となる「証紙」や「素材」を探す
- ・ステップ3：家族・親族間で「形見分け」の意向を確認する
- ・ステップ4：「残す」「手放す」「保留」に仮仕分けする
ここでは、亡くなったお母様の着物をどうするかについて、最初に行うべき4つのステップを詳しく解説します。
ステップ1：すべての着物類を出し、総量と状態を確認する
最初に行うべきことは、亡くなったお母様の着物すべてを一度に取り出して、色や柄、素材を含めた全体像をチェックすることです。
表地と裏地の両方をチェックし、シミや汚れ、色あせ、虫食い、ほつれなどの損傷がないか目視で確認します。特に袖口や衿、裾の汚れや傷みは査定額やリメイクの可否を左右するため、丁寧に見ておくことが大事です。
着物本体だけでなく、帯や帯締め、帯揚げ、草履、バッグといった和装小物も一緒に取り出します。これらの小物類も買取対象になる可能性があり、着物とセットで保管されていることで価値が上がる場合もあるためです。
保管箱にしまわれている場合は、防虫剤の種類や有効期限なども確認し、必要に応じて交換します。
確認した内容は、スマートフォンで写真を撮りながら簡単なメモを残しておくと、家族と相談する際や買取業者に問い合わせをする際に便利です。
ステップ2：価値の目安となる「証紙」や「素材」を探す
着物の価値を判断する上で、証紙や作家の落款は非常に重要です。これらが残っていると、専門業者の査定時に高額買取につながることも多く、次の所有者にとって着物の出自が明確になるメリットもあります。
証紙とは、着物の産地や製造元、使用されている技法などが記載された札（ラベル）のことです。大島紬や結城紬といった伝統的な産地の着物、京友禅や加賀友禅などの染めの着物には、多くの場合にこの証紙が付いています。
有名作家の作品であることを示す落款も重要です。落款とは作家が自身の作品に押す印鑑のようなもので、着物の裾や衿の裏側に押されています。
生地の手触りや光沢感からもおおまかな価値を探れるため、素材をしっかり把握しておくことが大切です。着物の素材には正絹（シルク100%）、麻、ウール、ポリエステルなどがありますが、買取市場で最も価値が高いのは正絹です。
ステップ3：家族・親族間で「形見分け」の意向を確認する
亡くなった母の着物は感情面でも大切な存在なので、家族や親族の希望や思いを汲むことが大切です。
例えば、お母様の姉妹や娘、孫娘など女性の親族は、着物に対して思い入れを持っていることが多いものです。「母が成人式で着ていた振袖を譲ってほしい」「結婚式で着用していた訪問着を記念に残したい」といった希望があることも珍しくありません。
着物を着る機会がなくても、「母の匂いが残っているから手元に置いておきたい」という感情的な理由で形見として保管したい方もいます。
後から「本当は欲しかった」と後悔する人が出ないよう、それぞれがどのように着物を活用したいのか、あるいは保管して思い出にしたいのかをよく相談しておくべきです。ここで合意を得ることで、不要なトラブルを防ぎ、次のステップに進みやすくなります。
ステップ4：「残す」「手放す」「保留」に仮仕分けする
今すぐに形見分けや使用したい着物は「残す」、状態が悪かったり自分では活用を考えたりしていないものは「手放す」、すぐに決められないものは「保留」に分けてみるのが基本です。
こうした分別によって、膨大な量の着物整理が抜け漏れなく、かつスムーズに進みます。あとになってやっぱり必要になった場合や、逆に持っていても使わない場合に備えて「保留」を設けるのは重要です。
仮分けをする際は、各グループごとに段ボール箱や大きな袋を用意し、物理的に分けて保管すると管理しやすくなります。それぞれの箱に「残す」「手放す」「保留」とラベルを貼り、どこに何があるかすぐに分かるようにしておくと良いです。
この仮仕分けの段階では、完璧を目指す必要はありません。むしろ、柔軟に考えて気楽に分類することで、精神的な負担が軽くなります。
亡くなった母の着物の「どうする？」を解決する6つの選択肢
亡くなった母の着物といっても、そのまま保管しておきたいもの、誰かに受け継いでほしいもの、状態が悪くてどうしても処分を検討せざるを得ないものなど、状況はさまざまです。
着物を手放す際には、以下のように様々な方法があります。想いと状況に合わせて自分に合った方法を選択すると良いです。
- ・思い出として残す
- ・形見分けする
- ・リメイクする
- ・寄付する
- ・処分する
- ・買取専門店に依頼する
ここでは、亡くなったお母様の着物を手放す際の6つの選択肢について詳しく解説します。
思い出として残す
特別な思い入れがある着物、お母様が大切な場面で着用していた着物、家族の記憶に深く刻まれている着物などは、無理に手放さず保管することで心の支えになります。
長期保管するには、まずは湿気や虫害から着物を守る保管方法を再確認します。正絹の着物は湿気に弱く、カビや虫食いのリスクがあるため、桐のタンスや防虫剤の適切な使用が欠かせません。
たとう紙に包み、除湿剤や防虫剤を定期的に交換しながら、年に数回は風通ししてメンテナンスすることも重要です。こうした手入れを怠ると、せっかくの着物が傷んでしまい、いざ着ようと思ったときには着用できない状態になってしまうこともあります。
着物にまつわるエピソードをメモに残しておくなど、感情的な面のケアも含めて「思い出」としての価値を高められます。
形見分けする
家族や親族、もしくは親しい知人に形見としてお譲りするのも一つの方法です。着用する人がいるなら普段から活用してもらい、着物が持つ魅力をより長く生かすことができます。
お互いの好みやサイズ感を調整して譲ることで、思い出の品が単なる保管物にならず活かされる喜びを得られるのがメリットです。
形見分けを円滑に進めるには、事前の話し合いが不可欠です。法要などで親族が集まる機会を利用し、実際に着物を見てもらいながら希望を聞くと良いです。その際、誰がどの着物を受け取るかを明確に記録しておくことが重要です。
口約束だけで済ませてしまうと、後になって「約束と違う」とトラブルに発展する可能性があります。簡単な分配リストを作成し、日付と参加者の署名を残しておくと安心です。
リメイクする
着物を小物や洋服などにリメイクすることで、新しい生命を吹き込むことが可能です。特に生地がしっかりしている場合は、バッグやポーチなどの日常アイテムへ変化させる方も増えています。
思い出が詰まった布を現代の日常生活で使える形に仕立て直すことで、より身近に母の存在を感じられます。
リメイクの方法は大きく分けて2つあります。1つ目は、自分で手作りする方法です。裁縫が得意な方であれば、インターネットや書籍で型紙を入手し、自宅でリメイクすることができます。
裁縫の経験が少ない方は、2つ目の着物リメイクの専門業者に依頼する方法を利用すると良いです。プロの技術で美しく仕上げてもらえるため、完成度の高いアイテムが手に入ります。
費用は依頼内容によって異なりますが、小物であれば数千円から、洋服であれば1～3万円程度が相場です。
寄付する
国内外を問わず、着物は意外にニーズがあります。まだ着られる状態であれば、福祉団体や海外の文化交流の場へ寄付するのも選択肢です。
再利用されることで、クローゼットに眠らせるよりも誰かの役に立ち、故人の思いを社会に活かす意味を持たせられます。
寄付を受け付けている団体はいくつかあります。NPO法人や福祉団体、国際支援団体などが着物の寄付を募っており、それぞれの団体によって活用方法が異なります。インターネットで「着物 寄付」と検索すれば、多くの団体が見つかります。
ただし、中には寄付を装って着物を収集し、転売している悪質な業者も存在するため、寄付先は慎重に選ぶ必要があります。団体の活動実績や口コミを確認し、信頼できる寄付先を選ぶことが重要です。
処分する
どうしてもシミやカビがひどかったり破損が大きかったりする場合は、自治体のルールに従ってゴミとして出す方法が最も一般的です。
多くの自治体では、着物は「可燃ごみ」または「資源ごみ」として分類されます。一部の自治体では「古布」として別回収している場合もあるため、お住まいの地域のゴミ分別ルールを必ず事前に確認することが大切です。
不用品回収業者に依頼する方法もあります。遺品整理で着物以外にも処分したいものが多数ある場合は、まとめて回収してもらえるため便利です。ただし、費用は自治体のゴミ回収よりも高くなり、1回の回収で数千～数万円かかることが一般的です。
供養を検討するのも一つの手です。寺院でお焚き上げしてもらったり、葬儀社の供養サービスを利用したりすれば大切に扱ってもらえます。処分の際には感謝と敬意をもって送り出すことで、心理的な負担を減らしつつ次のステップへ進むことができます。
買取専門店に依頼する
もし価値を見極めたい場合は、専門の着物買取業者に査定を頼むとよいです。証紙や作家物の落款が残っていれば想像以上の査定額がつくこともあります。
買取専門店を利用する最大のメリットは、着物の価値を正しく評価してもらえることです。専門知識を持った査定士が、素材、産地、作家、状態などを総合的に判断して査定額を提示してくれます。
お母様が大切にしていた着物の価値が認められることで、遺品整理に対する満足感も得られます。
多くの買取専門店では出張買取に対応しているため、わざわざ店頭まで足を運ぶ必要はありません。大量の着物がある場合や、持ち運びが困難な場合に便利で、その場で現金を受け取れることが多いです。
このように、思い出のある着物を次の持ち主に託すと同時に、財政的なメリットも得ることができます。
亡くなった母の着物は「買取」が最適な５つの理由
さまざまな選択肢の中でも、買取は相続や整理におけるメリットが大きい方法です。単に処分してしまうのではなく、故人の思いを尊重すると同時に、多方面での経済的・感情的メリットを得ることができるからです。
買取が最適な理由は、主に以下の5つです。
- ・「捨てる」のではなく「次に繋ぐ」という選択になる
- ・故人の価値観を尊重できる
- ・着物特有の「管理の負担」から解放される
- ・大量の着物を「一括」で整理できる
- ・「価値」を明確にし、現金化できる
ここでは、亡くなったお母様の着物は買取が最適な理由について詳しく解説します。
「捨てる」のではなく「次に繋ぐ」という選択になる
買取は、着物をただ捨てるのではなく次の利用者へと橋渡しする役割を担います。
大切に保管されてきた着物は、新たな持ち主のもとで再び華やかに活躍する可能性があります。故人の思い出を引き継ぎつつ、有効に活用されると思えば気持ちの上でも救われる部分があります。
買取された着物の多くは、クリーニングやメンテナンスを経て、再び誰かに着てもらえる状態になります。特に状態の良い正絹の着物や、有名産地の伝統工芸品は、中古市場でも高い需要があり、新しい持ち主のもとで長く大切に着用されます。
着物文化の継承という観点からも、買取は意義のある選択です。近年、若い世代の間でも着物への関心が高まっており、アンティーク着物やヴィンテージ着物を求める人が増えています。
このように、買取は「捨てる」という後ろ向きな行為ではなく、「次に繋ぐ」という前向きな選択といえます。
故人の価値観を尊重できる
着物を好んでいた故人が残した品であるからこそ、その品の価値を認めてくれる人に送ることは大切です。着物を手放すにあたっても、文化としての価値を理解し大切に扱ってもらえる方法を選べば、故人の生前の想いを尊重することにつながります。
さらに、買取によって得た現金を、お母様の供養や遺族の生活費に充てることもできます。
着物を売って得たお金で、お母様の好きだった花を墓前に供えたり、家族で思い出の場所を訪れたりすることで、新しい形でお母様を偲ぶこともできます。これもまた、お母様の遺品を有効活用する方法の一つといえます。
買取は決してお母様を裏切る行為ではなく、むしろお母様が大切にしてきた着物の価値を認め、次の持ち主へと責任を持って引き継ぐという、最も敬意を表した選択です。
着物特有の「管理の負担」から解放される
着物は保管が非常にデリケートで、防虫・湿気対策など手間やコストがかかりがちです。買取に出すことで、今後のメンテナンスから解放されます。
管理を怠った場合のリスクも考慮しなければなりません。適切に保管していなかったために、気づいたときにはカビが全体に広がっていた、虫に食われて穴だらけになっていた、という事態も珍しくありません。
一度劣化してしまった着物は、クリーニングや染み抜きをしても完全には元に戻らず、価値も大きく下がってしまいます。将来的に売却や譲渡を考えていても、その時には手遅れになっている可能性があります。
自分が管理しきれない着物を適切な形で引き渡すのは、実用面だけでなく精神面でも大きなメリットがあります。お母様の着物を大切に思う気持ちは持ちつつも、現実的な負担とのバランスを考えることも重要です。
大量の着物を「一括」で整理できる
長年収集してきた着物が大量にある場合、個別に処分や譲渡をするのは時間も手間もかかります。
例えば、状態の良い着物はフリマアプリで売り、傷んだ着物は寄付し、さらに別の着物はリメイク業者に依頼するといった具合に、複数の方法を組み合わせることは可能です。
しかし実際には、それぞれの方法に対応するための手続きや梱包、発送作業などが発生し、数週間から数ヶ月かかってしまうこともあります。
専門業者にまとめて査定を依頼すれば、早急に結果を得やすく、後の手続きを簡略化できる利点があります。一度に評価してもらえるため、思わぬ高額の品も発見できる可能性があります。
その他、賃貸住宅の退去期限が迫っている、相続税の申告期限までに遺品整理を終えなければならないといった、処分にスピーディーさを求める場合にも有効です。
「価値」を明確にし、現金化できる
自分では判断しづらい着物の価値も、プロの査定によって明確になります。現金化が可能であれば、遺品整理中にかかる費用などの負担軽減にも役立ちます。
特に希少価値の高い着物やブランド着物の場合、専門業者の目を通すことで正当な評価を得られます。
逆に思ったより低い金額であれば、一部は形見として残し、残りだけを買取に出すという判断もできます。価値が明確になることで、より納得のいく選択ができるようになります。
相続の観点からも、買取による現金化には意味があります。着物のまま相続すると、誰がどれを受け取るかで揉めることがありますが、現金化してしまえば公平に分割することができます。
複数の相続人がいる場合、着物を売却して得た現金を均等に分けることで、トラブルを回避できます。
亡くなった母の着物を「買取」に出す際の６つの注意点
大切な故人の着物を買取に出すうえでは、査定や保管物の確認など、いくつか事前にチェックしておくべきことがあります。トラブル回避や査定額向上につながる要素だけでなく、家族全員が納得しているかも欠かせないポイントです。
安心して依頼するために、事前に気をつけておきたいポイントは以下の6つです。
- ・家族・親族への確認を徹底する
- ・「貴重品」が混入していないか確認する
- ・証紙・落款といった付属品を捨てない
- ・無理にお手入れをしない
- ・出張料・査定料・キャンセル料が無料か確認する
- ・遺品整理に詳しい着物買取業者を利用する
ここでは、亡くなったお母様の着物を買取に出す際の注意点について詳しく解説します。
家族・親族への確認を徹底する
着物を手放すと決める前に、家族や親族に形見分けの希望がないか最後にもう一度確認するべきです。後から「やっぱり欲しかった」という声が出るのは気まずい事態になりかねません。
話し合いの際は、買取に出す理由も丁寧に説明します。買取で得た現金の使い道についても共有しておくと、透明性が保たれます。お母様の供養に使う、遺品整理の費用に充てる、相続人で分配するなど、明確な方針を示すことが重要です。
遺言書がある場合は、その内容も必ず確認しなければなりません。お母様が生前に「この着物は○○に譲る」といった具体的な指示を残している可能性があります。
遺言書に従うことは法律上の義務であり、無視して売却すると法的トラブルに発展することもあります。皆が納得した上で進めることで、スムーズな売却が可能になります。
「貴重品」が混入していないか確認する
帯留めや貴金属、肌着や和装小物など、着物と一緒に保管されているものが混ざっているケースがあります。これらは査定対象外の場合もあるので、事前に選り分けておくと良いです。
着物そのものの中に何かが入っている可能性もあります。着物の袖口は物を入れるポケットのような役割を果たすことがあり、ハンカチやティッシュだけでなく、お守りや手紙、小さな宝石箱などが入っていることもあります。
帯の中に現金を挟んでいたり、たとう紙の間に大切な写真や手紙を保管していたりするケースもあります。
証書類も見逃せません。土地の権利証、株券、保険証券、年金手帳といった重要書類が、着物と一緒に保管されていることがあります。これらを誤って買取業者に渡してしまうと、取り戻すのが困難になり、大きな損害につながる恐れがあります。
証紙・落款といった付属品を捨てない
買取価格に大きな影響を与えるのが、証紙や作家名がわかる落款、箱書きなどです。特に希少な産地や有名作家の着物であれば、付属品の有無で査定額が大きく変わります。
購入時の箱や包装紙、しおり、タグなども保管しておいた方が良いです。これらは着物の購入履歴や品質を示す補助的な証明となります。
特に有名呉服店や百貨店で購入した着物の場合、店舗名が入った箱や包装紙があることで、査定額が上がることがあります。お手入れ方法が書かれたしおりや、サイズが記載されたタグも、買取業者にとっては有用な情報となります。
不要だと思って処分してしまう前に、すべて確認してから査定に出すようにするべきです。証紙がなくても買取は可能ですが、あるほうが確実に高く売れるため、査定前には必ず探す努力をすることが重要です。
無理にお手入れをしない
汚れが気になって素人判断で洗濯やアイロンがけをすると、逆に生地を傷めてしまうことがあります。
専門知識がないまま自己処理を行うと、元の風合いを損ねるリスクも高く査定にも響きます。基本的に洗いやしみ抜きはプロに任せるか、現状のまま査定に出すほうが安全です。
消臭スプレーや防虫剤の使いすぎにも注意が必要です。カビ臭さが気になるからといって、大量の消臭スプレーを吹きかけると、着物にシミができたり、変色したりすることがあります。
防虫剤を直接着物に触れさせると、化学反応で生地が変質する可能性もあります。着物特有の匂いがあっても、防虫剤臭やカビ臭のような強い匂いでなければ査定には影響しないことがほとんどですので、そのまま出して問題ありません。
湿気やカビ臭さを軽減するために風通しをする際も、直射日光に当てると色あせの原因になるため、必ず陰干しにすることが重要です。
出張料・査定料・キャンセル料が無料か確認する
業者によっては査定料やキャンセル料が発生する場合があります。事前にしっかり確認しておかないと、査定額に納得がいかず買取を断った場合に思わぬ費用を請求され、トラブルになるケースもあります。
出張買取を依頼するときは、出張費用がかからないかどうかも忘れずにチェックするべきです。特に遠方からの出張の場合、交通費として高額な費用を請求される買取業者も一部あるため、申し込み時に確認しておく必要があります。
予想外の費用を回避するためにも、事前に料金体系を十分に確認することが大切です。
これらの手数料が無料であるかどうかは、業者のウェブサイトに明記されていることが多いです。明記されていない場合は、電話やメールで問い合わせる際に確認することで、トラブルを未然に防ぐことができます。
遺品整理に詳しい着物買取業者を利用する
故人の品を整理するには、相続や供養などの知識を持つ業者が頼りになります。着物の査定だけでなく、他の遺品の扱いや法的な手続きの相談もできるところなら、ワンストップでサポートが受けられます。
遺品には、着物だけでなく、貴金属、ブランドバッグ、食器、骨董品など、さまざまなものがあるケースが多いです。
これらを別々の業者に依頼するのは手間がかかりますが、総合的に遺品買取を行っている業者であれば、一度にすべてを査定してもらえるため、遺品整理が大幅に効率化されます。
遺品整理に詳しい業者を見つけるには、ウェブサイトで「遺品整理」や「遺品買取」といったキーワードが使われているかを確認します。遺品整理士の資格を持ったスタッフがいる業者であれば、より専門的な対応が期待できます。
亡くなった母の着物の買取は遺品整理もワンストップにできるウリエルにお任せください！
着物の買取だけでなく、遺品整理をトータルサポートで担えるウリエルなら安心して手続きが進められます。
大量の着物をお持ちでも、出張費・査定費無料の出張買取サービスを展開しているので、負担を最小限に抑えることができます。豊富な経験と知識を持つ査定士が、お母様の大切な着物を一点一点丁寧に査定いたします。
運営母体が遺品整理に強いことから、遺族の気持ちに寄り添った丁寧な接客にも好評をいただいております。お母様の着物の整理でお悩みの方は、ぜひウリエルにご相談ください。
まとめ
亡くなった母の着物をどのように扱うかは、形見分けやリメイク、買取など多岐にわたる選択肢があります。最初のステップとして、着物の種類と状態を正確に把握し、家族や親族と十分に話し合うことで後悔のない決断へとつなげやすくなります。
もし個々の状況に合わせて整理や相続、供養までカバーできる専門業者があれば、活用することをおすすめします。
お母様の着物の整理でお悩みの方は、査定数300万点を突破し、遺品整理にも精通した買取ウリエルにぜひご相談ください。出張費・査定料・キャンセル料はすべて無料で、経験豊富な査定士が丁寧に対応いたします。
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