おばあちゃんの遺品整理で出た着物の処分はどうする?買取の方法や注意点も解説!

おばあちゃんの形見として残された着物は、思い出や価値が詰まった大切な遺品です。しかし、そのまま保管しきれない場合や、処分を考えざるを得ない状況もあります。
本記事では、遺品の着物を処分する方法や注意点、さらに着物を買取に出すメリットなどをわかりやすく解説します。家族の同意や遺言書の確認といった初歩的な手続きも含め、具体的な対処法を押さえることで、後のトラブルを回避できます。
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目次
遺品の着物の正しい5つの処分方法

遺品の着物は保管場所の問題などから、処分を検討せざるを得ないことがあります。いざ決断する前に、どのような方法があるのかを知っておけば、後悔や負担を減らすことにつながります。
処分方法の選択肢は以下の通りです。
- ・誰かに譲る・寄付する
- ・形を変えて再利用する(リメイク)
- ・供養して手放す
- ・廃棄処分する
- ・売却して現金化する
以下では5つの方法を詳しく紹介します。
誰かに譲る・寄付する
思い入れのある着物を必要としている親族や知人、または施設や団体に寄贈することで、価値を再び活かすことができます。反物や民族衣装に興味を持つ団体では、寄贈された着物をイベントや伝統的な文化活動に役立てているケースもあります。
皆の前で故人の形見が使われることで、思いを共有しながら有効活用できる点が魅力です。
親族や知人への譲渡を考える際は、着物のサイズや種類を確認することが大切です。特に若い女性の親族がいる場合、振袖は成人式で着用できるため非常に喜ばれることが多いです。
寄付先としては、着物文化を継承する団体や教育機関が考えられます。着物教室や和裁学校では、教材として活用されることがあります。
海外の日本文化愛好家に向けた寄付活動を行っている団体も存在し、国際的な文化交流に貢献することも可能です。
形を変えて再利用する(リメイク)
美しい生地や模様を活かして、小物や洋服へのリメイクを行う手もあります。和装小物やアクセサリーなどに仕立てれば、いつでも手元に置いて故人を感じることができます。
リメイクの選択肢は非常に多岐にわたります。最も人気が高いのは、バッグやポーチ、財布などの小物類への変身です。着物の柄を活かした和風のバッグは、普段使いにも特別な日にも活用できます。
洋服へのリメイクも人気の選択肢です。着物の美しいシルエットを活かしたワンピースやブラウス、スカートなどに仕立て直すことで、現代的でありながら和の美意識を感じられる衣装が完成します。
家庭用品へのリメイクでは、クッションカバーやテーブルランナー、のれん、タペストリーなどが人気です。
専門のリメイク業者や悉皆屋へ相談すれば、着物の特徴を活かしたオリジナルの作品に仕上げてもらえます。
供養して手放す
遺品となった着物には、故人の深い思いが込められていることがあります。そこで供養という形で手放すことは、着物と故人の気持ちに対して敬意を払う方法の一つです。
寺院や霊園の供養プランを利用して節目をしっかり迎えることで、自分自身の心の整理にもつながります。
最も一般的なのは、お寺や神社での供養です。一部の寺社ではありますが、人形供養と同様に衣類の供養も行っています。供養料は寺社によって異なりますが、一般的には1着あたり3,000円から10,000円程度が相場となっています。
専門の供養業者を利用する方法もあります。これらの業者は着物の供養に特化しており、適切な方法で供養を行った後、環境に配慮した方法で処理を行います。郵送での受付を行っている業者も多く、遠方の方でも利用しやすいサービスとなっています。
廃棄処分する
あまりにも傷みが激しく、再利用や譲渡が難しい着物は、自治体のルールに従って廃棄処分を行う必要があります。布類を扱うリサイクル施策を実施している自治体も多く、回収のルールや手順を確認することが大切です。
特に大量に所有している場合は、ゴミ出しのスケジュールや業者の手配も計画的に進めると良いです。
家庭ごみとして処分する場合、多くの自治体では着物は可燃ごみに分類されますが、一部では古布回収として扱われます。一度に大量の着物を出す場合は、粗大ごみとして扱われる可能性もあるため、確認が必要です。
廃棄する前の準備として、着物に付属している金属部品の除去が必要な場合があります。帯留めや髪飾りなどの金属製品は、分別して不燃ごみとして処分します。
可能な限りリサイクル可能な部分は分別し、環境負荷を最小限に抑える努力をすることが重要です。
売却して現金化する
価値がまだ残っている着物は、買取業者に依頼して売却することが可能です。とくに作家物や有名産地で作られた上質な反物は、高額査定につながる場合があります。
買取で得た現金は遺品整理の費用や新たな生活資金に充当できるため、経済的負担の軽減にも役立ちます。
着物の売却先として最も適しているのは、着物専門の買取業者です。出張買取サービスを提供している業者も多く、大量の着物がある場合でも自宅で査定を受けることが可能で、査定料も無料であるところが多いです。
売却に伴う注意点として、税金の問題があります。着物を売却した結果、大きな利益が出た場合には譲渡所得税の課税対象となる可能性があります。状況に応じて税理士などの専門家に相談すると良いです。
遺品の着物を処分する際の4つの注意点

着物は新しい保管先や活用先が見つけにくいため、処分を急ぐと大切な遺品の行き先に不満が残る可能性があります。
以下の4つの注意点を理解すれば、トラブルを回避しながらスムーズに着物を処分できます。
- ・親族や相続人との話し合いを行う
- ・遺言書の有無を確認する
- ・「たとう紙」や「袂(たもと)」の中身を必ず確認する
- ・無理に一度で終わらせようとしない
ここでは、遺品の着物を処分する際の4つの注意点について解説します。
親族や相続人との話し合いを行う
形見の着物を勝手に処分してしまうと、後から親族間で不満やトラブルが起こる可能性があります。思い入れの強い品ほど、処分の前に必ず共有の場を設けることが大事です。
まずは相続人全員に対して遺品整理の開始時期と方針について連絡を取ることが重要です。相続人が複数いる場合は、誰が正当に権利を持つのかをきちんと確認しておくべきです。
話し合いの内容は必ず記録に残し、後日のトラブルを防止することも重要です。誰がどの着物を受け継ぐか、処分方法はどうするか、費用負担はどのように分担するかなどの決定事項を文書化し、関係者全員で共有しておきます。
話し合いの過程で新たな情報が判明した場合は、その都度関係者に連絡を取り、必要に応じて方針を見直すことも大切です。
遺言書の有無を確認する
遺言書に着物の処分や譲渡方法が明記されていることがあります。もし遺言書が見つかった場合は、その内容に従って整理を進めることが必要です。
万が一見落としてしまうと、後から内容を把握した親族との間に誤解や争いが生まれるおそれがあるため注意が必要です。
遺言書は形式と有効性を確認することが重要です。 自筆証書遺言の場合は家庭裁判所での検認手続きが必要となり、この手続きを経ずに開封や執行を行うと法的な問題が生じる可能性があります。
公正証書遺言の場合は公証人役場に原本が保管されているため、公証人役場での確認も必要です。秘密証書遺言の場合も検認手続きが必要となります。
遺言書の内容が曖昧で解釈に迷う場合や、現実的に実行困難な内容が記載されている場合は、弁護士などの専門家に相談することが大切です。
「たとう紙」や「袂(たもと)」の中身を必ず確認する
着物のたとう紙や袂の部分には、小物や貴重品が紛れ込んでいる可能性があります。念のために中身を丁寧に確認し、想定外の遺品や高価な装飾品がないかをチェックするべきです。
たとう紙は着物の保管に使用される和紙製の包装紙です。まれに着物と一緒に小物や書付が挟まれている場合もあるため、処分前には念のため中身を確認すると安心です。
袂は着物の袖の下部分にある袋状の部分で、昔から小物入れとして使用されてきました。現代でも、着物を着用する際にハンカチや小銭、アクセサリーなどを入れる習慣があり、故人が大切な物を入れたまま保管していた可能性があります。
特に古い着物ほど、意外な書付や思い出の品が発見されることもあるため、処分前の確認は欠かせません。
無理に一度で終わらせようとしない
思い出が深い遺品を一気に処分すると、後になって心残りを抱くことがあります。時間に余裕があれば、一旦保管しながら気持ちの整理をつけていくのも方法です。
遺品の整理は、何段階かに分けて行うと良いです。まず第一段階として、全体の把握と大まかな分類を行います。着物の種類と量を確認し、明らかに処分が必要な物と保管の可能性がある物に分けます。
第二段階では、価値の判断と詳細な検討を行います。専門家の意見を聞いたり、家族間で相談したりする時間を設けます。第三段階で具体的な処分方法を決定し、実行に移します。
最後まで悩む場合は、専門の遺品整理業者や信頼できる親族に相談しながら進めると安心です。複数の専門家の意見を聞くためにも、ある程度の時間的余裕を持って作業を進めることが望ましいです。
遺品の着物の処分は「買取」が最適な3つの理由

思い出に加えて経済的な価値も兼ね備えた着物を手放す選択として、買取はとても有効な手段です。以下のポイントを知ることで、買取という選択肢がなぜ人気なのかを理解できます。
- ・故人の「想い」と「価値」を次へ繋ぐ、最も良い供養になるから
- ・プロの査定で着物の「本当の価値」がわかるから
- ・面倒な手間なく、心の整理と現実の片付けが同時に進むから
ここでは、その理由3つについて詳しく解説します。
故人の「想い」と「価値」を次へ繋ぐ、最も良い供養になるから
誰かの手によって再び大切にされる着物は、故人にとっても新たな形で受け継がれていくことになります。
廃棄処分との違いは、着物の持つ文化的・精神的価値の継承にあります。ゴミとして処分された着物は役割を終えてしまいますが、買取を通じて新しい所有者に渡った着物は、再び人生の特別な場面で活躍する機会を得ます。
思い出として引き継いでもらうだけでなく、次の持ち主にも喜ばれる機会があることは、故人の供養としても意味が大きいです。人の手を渡ることで、着物の歴史がさらに豊かに繋がっていくのです。
買取によって得られた対価を故人の供養や慈善活動に活用することで、物質的な価値を精神的な価値に転換することも可能です。
お墓の整備や法要の費用、故人が関心を持っていた慈善団体への寄付などに使用することで、故人の想いを具体的な形で実現することができます。
プロの査定で着物の「本当の価値」がわかるから
専門業者の査定士は、産地や作家、染織の技術など多角的に着物を評価します。変色やシミなどのダメージがあっても、希少な柄や製法から高額査定につながるケースもあるため、素人判断で処分するのはもったいない場合があります。
市場動向や需要の変化も価値に影響します。特定の色柄や種類の着物が流行している時期には、通常よりも高い価格で取引される可能性があります。
プロの査定士はこれらの市場情報を常に把握しており、最適なタイミングでの売却についてもアドバイスを提供してくれます。正確な価値を知ることで、最大限にメリットを得られる手段となります。
面倒な手間なく、心の整理と現実の片付けが同時に進むから
買取業者の中には、出張サービスを行っており、大量の着物を自分で運び出す負担を軽減してくれます。専門家に任せれば、一点ずつ査定を受けながら必要な手続きがスムーズに完結するため、心の整理もしやすくなります。
現金化による実用的なメリットもあります。遺品整理には様々な費用が発生し、葬儀費用、各種手続きの費用、清掃費用、不用品処分費用などが積み重なることがあります。
着物の買取によって得られる現金は、これらの費用の一部をカバーすることができ、経済的な負担を軽減します。特に価値の高い着物が複数ある場合、まとまった金額になることもあり、遺族にとって大きな助けとなります。
結果的に時間的・身体的な負担が減り、遺品整理全体の効率も高まります。
遺品の着物を買取に出す際の6つの注意点

買取業者を選ぶ際には、料金体系やサービス内容をしっかりと確認することが欠かせません。着物の買取を検討する際、事前に把握しておくべきポイントは以下の6点です。
- ・クーリング・オフ制度を理解しておく
- ・手数料の有無を確認する
- ・「総合リサイクルショップ」ではなく「着物専門の買取業者」を選ぶ
- ・付属品(証紙・落款・たとう紙・箱)を揃えておく
- ・査定士の顔がわかる買取業者に依頼する
- ・出張買取を利用する
以下では、代表的な注意点について詳しく解説します。
クーリング・オフ制度を理解しておく
クーリング・オフ制度は、訪問購入取引において消費者が一定期間内に無条件で契約を解除できる権利を定めた制度です。
取引成立から8日間以内であれば、理由を問わず契約を解除し、売却した着物の返却を求めることができます。この期間は、業者が契約書面を交付した日から起算されるため、書面の受け取り日をしっかりと記録しておくことが重要です。
契約時には書面の控えを受け取り、適用条件や期間をしっかりチェックするべきです。万一、納得できない状態で契約を結んでしまった際の保険として知っておく価値があります。
ただし、利用者が自ら店舗に品物を持ち込む「店頭買取」や、品物を送付する「宅配買取」は、この制度の対象外です。
手数料の有無を確認する
査定料や出張料があらかじめ発生する業者も存在します。契約前に手数料の有無や金額を問い合わせ、思わぬ出費を避けることが大切です。まれに、買取金額から手数料を差し引く業者もありますので、査定内容を丁寧に確認する必要があります。
最も一般的な手数料として査定料があります。多くの優良業者では査定を無料で行っていますが、一部の業者では査定だけでも料金を請求する場合があります。
出張費用も重要な確認項目です。出張買取サービスでは、査定士の交通費や時間に対する費用が発生する可能性があります。
キャンセル料の設定についても注意が必要です。査定結果に納得できずに買取を断った場合や、クーリング・オフを行使した場合に、キャンセル料を請求する業者が存在します。
契約前にキャンセル料の有無と金額を明確に確認し、不当な料金設定をしている業者は避けるべきです。
「総合リサイクルショップ」ではなく「着物専門の買取業者」を選ぶ
総合リサイクルショップでは、着物の専門知識が不十分なケースがあり、価値が正しく評価されない可能性があります。家電、家具、衣類、雑貨など多様な商品を扱うため、着物に特化した深い知識を持つスタッフは少数です。
着物専門の買取業者なら、染織技術や作家性などをしっかりと理解したうえで査定してくれます。着物の状態についても、一般的には価値がないと思われがちなシミや汚れがある着物でも、修復可能性を考慮した適切な評価を行います。
取扱い商品の幅も重要です。着物専門業者では、着物だけでなく帯、襦袢、和装小物、和装バッグ、草履などの関連商品もまとめて適切に評価します。付属品も着物と同様に価値のあるものが多く、専門業者であれば見逃すことなく査定に含めます。
より高い買取価格を期待するなら、専門性を重視して業者を選ぶと良いです。
付属品(証紙・落款・たとう紙・箱)を揃えておく
証紙や落款、元箱がある場合は、査定額が上がりやすい傾向があります。これらの付属品によって正規品であることや産地が明確になり、コレクター需要が高まるからです。
証紙は着物の価値を証明する最も重要な書類であり、産地、製造元、品質などを公的に保証します。
大島紬の組合証紙、結城紬の検査合格証、産地ごとに異なる証紙が存在し、これらがあることで着物の真正性と品質が客観的に証明されます。
落款は作家やブランドを示すサインや印章であり、こちらも価値を決定する重要な要素です。着物の裾や袖、衿などの目立たない部分に押されていることが多く、素人には見つけにくい場合があります。
落款の真贋判定には専門知識が必要であるため、怪しい落款を発見した場合は専門家に確認してもらうと良いです。
どちらも手元に残っている場合は、忘れずに査定時に提示するべきです。
査定士の顔がわかる買取業者に依頼する
どのような査定士が対応しているかが明示されている業者は、信頼度が高いといえます。人柄や実績を公式サイトや口コミで確認できれば、安心感が増します。
査定士の身元が明確な業者の特徴として、ウェブサイトや広告媒体に査定士の写真、名前、経歴、資格などが詳細に掲載されていることが挙げられます。
優良な業者ほど、査定士のプロフィールを積極的に公開し、顧客が安心して依頼できる環境を整えています。
査定士の着物に関する経験年数、取得している資格、専門分野、過去の実績などが明記されている業者は、サービス品質に自信を持っている証拠といえます。
査定士とのコミュニケーションはとても重要なので、納得いくまで質問できる環境を整えることが大切です。
出張買取を利用する
大量の着物を抱えている場合には、出張買取が便利です。自宅で査定してもらうことで、搬送の手間とリスクを軽減できます。
特に時間の余裕がない方や、高齢者がいる家庭でもスムーズに手続きを進められるので、利便性が高い方法といえます。
出張買取業者選択の際の重要なポイントは、まず出張対応エリアの確認です。全国対応を謳っている業者でも、実際には一部地域は対応していない場合があります。
査定当日の流れについても事前に確認しておくことが重要です。査定士の到着時間、必要な書類、査定にかかる時間、支払い方法などを明確にしておくことで、スムーズな取引が可能になります。
セキュリティ面での注意点として、査定士の身分証明書の確認は必須です。訪問時には必ず身分証明書の提示を求め、事前に連絡があった査定士と同一人物であることを確認することが大切です。
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着物は査定の観点だけではなく、遺品としての感情面も踏まえながら整理したい方が多いでしょう。ウリエルでは、査定士が一点ずつじっくりと状態を確認し、価値を公平に評価します。査定手数料や出張費用等はすべて無料でご利用いただけます。
まとめ
遺品の着物をどうするかは、家族や相続人との円滑な話し合いから始まります。価値や思いを十分に検討し、譲渡・寄付・リメイク・買取など複数の方法を比較検討することが大切です。
買取を選ぶ際は、信頼できる専門業者を見極め、クーリング・オフや手数料などの事前確認を忘れずに行うことが重要です。
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