メルカリで着物は売れる?高額な着物はNG?失敗しないためのコツを解説

メルカリは幅広いユーザー層を持つ日本最大級のフリマアプリです。不要になった着物を手軽に出品できるので、多くの人が活用しています。
しかし、高額着物の扱いやサイズが合わない場合など、注意すべき点はたくさんあります。高額な着物の売り方を誤ると、本来の価値より安く買い叩かれてしまうことも少なくありません。
この記事では、メルカリで売れやすい着物の特徴や、逆になかなか売れない着物の特徴、メルカリで着物を売却する際の基本知識、失敗を避けるためのコツや注意点、売れなかった時の対処法までを詳細に解説します。
なお、累計買取実績数300万点超えのウリエルでは、着物の無料査定を実施中。査定をご検討の方は以下のメールや電話からお気軽にご相談ください。豊富な知識と確かな目利きを持つ査定士があなたのお品物の価値を正確に査定いたします。
目次
メルカリで着物は売れる?

メルカリで着物は実際に売れます。
メルカリには多様な世代や趣味を持つユーザーが集まっており、着物の需要も一定数存在します。中古品に抵抗がない人が多く、未使用に近い着物だけでなく、比較的傷みのあるものでも売れるチャンスがあります。
実際の取引事例を見ると、ブランド着物や作家物はもちろん、リメイク用として購入されるケースも少なくありません。特に振袖や訪問着など行事で使われる着物は季節やイベント時期に需要が高まります。
需要や相場は日々変動しますが、こまめに同ジャンルの商品をチェックして価格調整を行えば、スムーズに買い手が見つかる可能性が高まります。
メルカリで売れやすい着物の特徴

メルカリで着物を出品する際、すべての着物が同じように売れるわけではありません。素材や状態、種類によって需要は大きく異なり、売れるまでの期間や価格にも差が出てきます。
以下のポイントを押さえておくとスムーズに売却できます。
- ・新品・未使用品で状態が良い
- ・正絹(絹100%)
- ・和装小物(帯・帯締め・草履・バッグなど)
- ・浴衣(ゆかた)
- ・リメイク・ハンドメイド用の素材
ここでは、メルカリで売れやすい着物の特徴について詳しく解説します。
新品・未使用品で状態が良い
着物は未使用の状態であれば、生地や色合いが損なわれていないので購入者に安心感を与えます。実際には保管中のシワや折り目、日焼けなどがある場合もありますが、それらを正直に記載すればトラブルを防げます。
新品同様の美品は、結婚式や晴れの場に着用する目的で購入する人が多いため、高値がつきやすいです。たとえ数回着用していても、セルフクリーニングや専門店でのメンテナンスを行い、きれいな状態を保つことが売却成功の鍵です。
出品する際は、タグや証紙、購入時の箱やたとう紙といった付属品があれば必ず一緒に掲載します。これらがあることで、産地や素材の証明となり、購入者からの信頼を得やすくなります。
写真撮影時には、仕付け糸がついている部分をアップで撮影し、説明文にも「未使用・仕付け糸付き」と明記することで、検索でも見つけられやすくなります。
正絹(絹100%)
正絹とはシルク100%で作られた生地のことで、着物の中でも最も高級な素材として扱われています。
正絹は高級感があり、しなやかな手触りと美しい光沢が特徴的です。化学繊維に比べて耐久性や通気性にも優れているため、一生物として購入を検討する人が多い素材です。
メルカリ上でも正絹の着物は多くの注目を集め、ブランドや作家物など価値の高いものは特に高額で取引されやすいです。ただし、保管状態が悪いとカビやシミが発生しやすいので、出品前に念入りなチェックが必要になります。
正絹の着物を出品する際は、必ず素材が正絹であることを説明文に明記します。仕立てた着物には洋服のような品質タグが付いていないことが多いため、証紙や残布(端切れ)がある場合は写真を掲載すると、素材の証明になり信頼性が高まります。
「正絹」「シルク100%」といったキーワードを商品名や説明文に含めることで、検索されやすくなります。
和装小物(帯・帯締め・草履・バッグなど)
帯や帯締め、草履、バッグなどの和装小物は、着物一式を揃えたい人にとって欠かせないアイテムです。特にデザイン性の高い帯や希少な柄の帯締めは、単品でも需要があります。
和装小物の中でも特に人気が高いのは、名古屋帯や袋帯です。これらはフォーマルからカジュアルまで幅広く使えるため、複数持っている方も多く、買い替え需要も見込めます。
帯の柄や色、素材が分かるように全体写真とアップ写真を掲載し、長さや幅も記載しておくと親切です。帯締めや帯揚げは色や素材のバリエーションが豊富なため、コーディネートの幅を広げたい方に需要があります。
セット販売にするとコーディネートが簡単と感じる購入者も多く、全体で高値がつく可能性があります。色合わせや柄の相性を揃えておくと、購入者がイメージしやすいため、結果的に売れやすくなります。
浴衣(ゆかた)
夏祭りや花火大会などのシーズンが近づくと、浴衣はメルカリで一気に需要が高まります。若い世代や海外の観光客が購入するケースも多く、比較的安価で取引されやすいのが特徴です。
カラフルな柄やブランドコラボの浴衣は特に人気が高く、値下げ交渉なしで購入されることもあります。季節商品のため、タイミングを見計らって早めに出品すると売りやすさが増します。
浴衣の出品で重要なのは、サイズ表記と柄の見せ方です。浴衣は身丈や裄丈が体型に合わないと着られないため、身長の目安(例:160cm前後の方向け)を明記すると購入者が判断しやすくなります。
柄については、全体が分かる写真と、柄のアップ写真の両方を掲載します。浴衣は柄の好みで選ばれることが多いため、色味や模様がはっきり分かる写真が購入の決め手になります。
リメイク・ハンドメイド用の素材
着物をリメイクしてワンピースやバッグ、小物を作る「着物リメイク」の人気が高まっており、メルカリでもリメイク用の素材として着物を購入する方が増えています。そのため、多少の汚れやシミ、色あせがある着物でも売れる可能性があります。
古い着物でも生地がしっかりしている場合、リメイク用の素材として需要があります。巾着やポーチ、本格的な和装ドレスなどに生まれ変わることもあり、手芸愛好家に人気が高いです。
柄や色味がユニークであれば、そのままの状態よりも素材としての価値が高まる場合もあります。裁縫が得意な方やハンドメイド作家にとっては、一点物の素材として重宝されるので、少しダメージがあっても売れる可能性があります。
リメイク用として出品する場合でも、生地の素材や柄の特徴、サイズ(幅や長さ)を記載しておくと売れる可能性が高まります。
メルカリで売れにくい着物の特徴

メルカリで着物を出品しても、なかなか買い手がつかないケースがあります。売れにくい着物には共通した特徴があり、それらを理解しておくことで、出品前に対策を立てたり、価格を調整したりすることができます。
売れにくい着物の特徴として、以下が挙げられます。
- ・状態が悪い着物
- ・化学繊維(ポリエステルなど)の安価な着物
- ・サイズが小さい・特殊なサイズの着物
- ・喪服・黒留袖(紋付)
- ・高額すぎる着物(作家物・高級呉服)
ここでは、メルカリで売れにくい着物の特徴について解説します。
状態が悪い着物
着物が売れ残る最も大きな理由は、シミや色あせ、破れといったダメージが目立つことです。購入者にとってはリペアにコストと手間がかかるため、敬遠されがちとなります。
状態が悪い着物として特に敬遠されるのが、襟元や袖口の黄ばみです。これらは着用時に皮脂や汗が付着することで発生し、時間が経つほど落ちにくくなります。黄ばみは写真でもはっきり分かるため、購入者に与える印象が非常に悪くなります。
虫食いも売れにくくなる要因の一つです。穴の大きさや位置によっては着用できなくなるため、購入者にとっては大きなリスクです。
出品する前に、クリーニングや補修が可能な範囲で行うことで、少しでも状態を良くしておくと良いです。その分のコストや手間を価格に反映させれば、購入者とのトラブルを減らしやすくなります。
化学繊維(ポリエステルなど)の安価な着物
化学繊維の着物は手入れが簡単で軽量なため、入門用として一定の需要はあります。しかし、一般的には正絹の着物に比べて高級感が劣るため、高額での取引は難しいのが現状です。
化学繊維の着物は、新品でも比較的安価で購入できるため、わざわざ中古品を買う必要性が低いというのも大きな理由です。
人気の柄や有名ブランドとのコラボ商品であれば需要が高まることもありますが、広範なユーザーにとっては価格重視になりがちです。
競争力を上げるためには、出品時に状態の良さやブランド力をアピールすると良いです。「初心者向け」「練習用」「気軽に洗える」といったポジティブな表現を使い、化学繊維ならではのメリットをアピールすることで、一定の層に届く可能性があります。
価格を下げても売れない場合は、送料込みにすることで購入のハードルを下げる工夫も必要です。
サイズが小さい・特殊なサイズの着物
着物は体型に合わせて着付けるため、あまりにも丈や幅が小さいものや逆に大きすぎるものは買い手が限られます。サイズ直しを前提に購入する人もいますが、手間や費用が発生するため敬遠されやすいです。
敬遠される理由は、着物は洋服と違ってサイズ調整が難しいという点にあります。洋服であれば裾上げやウエスト調整で対応できることもありますが、着物は仕立て直しに専門的な技術と費用が必要になります。
身丈を伸ばすには生地の余裕がなければできませんし、裄丈も同様に元の仕立て方によっては調整が不可能なケースがあります。
特にアンティーク着物は現代の平均体型に合わないことが多く、出品時に採寸情報を細かく掲載しても売れるまで時間がかかることがあります。リメイク素材として紹介するなど、用途を提案してみるのも手です。
喪服・黒留袖(紋付)
喪服や黒留袖は着用する場面が限られるため、需要自体がそれほど多くありません。特に家紋が入っている場合は着用者がさらに限定されてしまいます。
喪服や黒留袖は着用機会が少ないため、レンタルで済ませる方が増えているのも大きな理由です。必要なときだけ借りる方が経済的で保管の手間もかからないため、わざわざ購入する必要性が低くなっています。
特に若い世代は着物を所有すること自体に消極的で、必要なときにレンタルする方が合理的だと考える傾向があります。
時間をかければ買い手が見つかる可能性はあるものの、高値での売却は望みにくいことが多いです。
もし処分を急ぐのであれば、専門の買取業者に相談してみるのも選択肢の一つです。買取価格は低くなることが予想されますが、メルカリで売れ残り続けるよりは早く手放せるメリットがあります。
高額すぎる着物(作家物・高級呉服)
メルカリでは多くの場合、手頃な価格帯の着物が注目されるため、高額すぎる着物は売却に時間がかかります。作家物や高級呉服はコレクターや特定の愛好家が探しているケースもありますが、需要自体が限られがちです。
高額な着物は専門知識がないと価値が分からないという問題もあります。購入者が着物に詳しくない場合、証紙や落款があっても本物かどうか判断できず、購入をためらってしまいます。
メルカリは個人間取引のため、専門店で購入するような安心感がなく、高額商品ほどリスクを感じやすくなるのです。
高額な着物を出品するなら、作家名や産地、歴史的背景などを詳しく記載し、希少価値をアピールすることが重要になります。
ただし、真贋の判定が難しくトラブルのもとになる可能性もあるため、納得のいく価格で売りたい場合は専門店での査定を検討した方が良いです。
メルカリでの着物の取引相場

メルカリでの着物の取引価格は非常に幅があり、数百~数万円、場合によっては10万円以上のものまで見受けられます。一般的には、正絹の訪問着や小紋が数千~1万円ほどで取引されることが多いです。
ブランドや産地が明確な着物、作家物などはさらに高値になりやすく、数万円を超えることも珍しくありません。その一方で、化学繊維やダメージのある着物は1,000円以下での取引事例も多数存在します。
相場を確認するには、同種類や似た柄・素材の出品履歴を検索し、実際の売却価格を調べるのが近道です。タイミングや季節要因によっても需要は変動するため、適宜価格設定を見直すと良いです。
メルカリで着物を売る3つのコツ

同じような着物が多数出品されている中で、自分の商品を選んでもらうためには、工夫が必要です。購入者は限られた情報の中で判断するため、どのように見せるか、どのタイミングで出品するかによって、売れ行きが大きく変わってきます。
より早く高値で売るためには、以下のポイントを押さえる必要があります。
- ・季節やイベントに合わせる
- ・素材や状態を明記する
- ・写真と説明文を工夫する
ここでは、メルカリで着物を売るコツについて解説します。
季節やイベントに合わせる
需要が最高に高まる時期に出品することで、思わぬ高額査定を得られることがあります。たとえば夏前には浴衣を探すユーザーが急増し、成人式前になると振袖需要が一気に伸びるといった特徴があります。
最も需要が高まるのは、式典が集中する時期です。成人式であれば振袖の需要が12月から1月にかけて急増し、卒業式や入学式では訪問着や付け下げが2月から3月にかけて探されます。
七五三の時期には子供用の着物や付き添い用の訪問着が求められ、10月から11月前半が出品の狙い目です。
ただし、購入者は直前ではなく、準備期間を考慮して1〜2ヶ月前から探し始めることが多いため、イベントよりも早めに出品することがポイントです。
時期を逃すと価格が下がりやすいため、もし在庫を持っているならカレンダーを意識して出品タイミングを計画すると良いです。
素材や状態を明記する
着物は素材や産地、状態の違いが大きく価格に影響します。正絹なのか化学繊維なのか、目立つシミや汚れの有無などをあらかじめ明確にすることで、購入希望者の不安を取り除くことができます。
メルカリは個人間取引のため、購入者は実物を手に取って確認できません。そのため、説明文に記載された情報だけが判断材料となります。曖昧な表現や情報不足は購入をためらわせる原因になり、たとえ良い着物でも売れにくくなってしまいます。
状態が良い場合には写真とともに強調し、多少の傷や汚れがある場合も包み隠さず伝えた方が良いです。
サイズも身丈、裄丈、袖丈、前幅、後幅の5項目は最低限記載し、どのような体型の方に適しているかの目安(例:身長158cm前後の方向け)も添えると親切です。購入者との信頼関係が築かれやすく、返品リスクの軽減にもつながります。
写真と説明文を工夫する
視覚情報は購買意欲を左右する大きな要素です。どれだけ良い着物でも、写真が暗くて見づらかったり、説明文が不十分だったりすると、購入候補から外されてしまいます。
写真撮影で最も重要なのは、明るさと鮮明さです。自然光が入る時間帯に撮影することで、着物の色や質感が正確に伝わりやすくなります。
暗い部屋や蛍光灯の下で撮影すると、色が実際と異なって見えたり、生地の風合いが伝わらなかったりするため、できるだけ窓際など明るい場所を選ぶと良いです。
全体像や柄のアップだけでなく、襟や裾、袖口などダメージが発生しやすい部分もきちんと撮影しておくと、購入者の安心感につながります。
説明文には着用回数や保管年数、購入時期などの詳細を加えると、より具体的なイメージを持ってもらえます。『手持ちの帯とのコーディネート例』などを提案するのも効果的です。
メルカリで着物が売れなかった時の対処法

出品してから一定期間売れなかった場合は、価格や説明文を見直すのが第一歩です。需要を再度確認し、時期やイベントに合わせて再投稿するのも有効です。しかし、それでも売れない場合には、別の販路を検討するのも手です。
もし出品しても売れ残った場合、諦めずに次のような方法を試してみると良いです。
- ・はぎれに切ってハンドメイドの材料として再出品
- ・複数の異なる柄のはぎれをセットで販売
ここでは、メルカリで着物が売れなかった時の対処法について解説します。
はぎれに切ってハンドメイドの材料として再出品
着物全体が売れにくい場合でも、部分的に生地をカットして再利用できるはぎれ(端切れ)として出品すると需要が高まります。特に柄が魅力的な部分だけを切り出すことで、購入者からは手芸素材として重宝されます。
破れや汚れが一部にしかない場合は、美しい部分を選択して提供すれば価値が上がりやすいです。複数の柄をミックスしてセットにするなど、工夫次第で売れ残った着物を再活用できます。
はぎれに切る際のサイズは、用途に応じて検討します。一般的には、30cm×30cm程度の正方形や、50cm×50cm程度のサイズが使いやすく、人気があります。
がま口やポーチ、小物入れなどを作るには30cm四方あれば十分であり、バッグやクッションカバーを作るなら50cm四方以上が必要になります。
複数の異なる柄のはぎれをセットで販売
同じ柄のはぎれだけでなく、複数種類の柄を組み合わせたセット販売も人気があります。手芸愛好家にとっては、コーディネートを自由に考えられる利点があるため、一度に複数の生地を手に入れたいという需要があります。
バラエティ豊かな組み合わせは、スクラップブックやパッチワークの素材としても魅力的です。一枚一枚では売れなかった着物でも、合わせて出品することで商品価値を高めることが可能です。
セットを組む際は、色や柄のバランスを考えることが重要です。似たようなトーンの柄ばかりを集めるよりも、明るい色と落ち着いた色、大胆な柄と繊細な柄など、バリエーションを持たせると良いです。
例えば、「和モダンセット」として紺・赤・白を基調とした柄を集めたり、「レトロセット」として昭和の雰囲気がある柄をまとめたりすることで、テーマ性が生まれ、購入者の目を引きやすくなります。
メルカリで着物を売るときの5つの注意点

メルカリで着物を売る際には、一般的な商品とは異なる注意点がいくつか存在します。着物は専門性が高く、価値の判断が難しい商品であるため、出品者と購入者の間で認識のズレが生じやすく、思わぬトラブルに発展することもあります。
トラブルを避け、スムーズな取引を行うために知っておきたい事項は以下の通りです。
- ・購入者が専門知識を持っていない
- ・真贋(しんがん)の判断が難しい
- ・手数料・送料が高い
- ・高額すぎる着物は安く買い叩かれる可能性が高い
- ・個人間でトラブルになるケースあり
ここでは、メルカリで着物を売るときの注意点について解説します。
購入者が専門知識を持っていない
メルカリで着物を購入する方の多くは、着物に関する専門知識を持っていません。着物愛好家や着付けを習っている方もいますが、大半は「式典で一度だけ着たい」「初めて着物を買う」といった初心者です。
着物に詳しくない人からすると、どんな素材か、サイズはどの程度なのかがわかりにくい場合があります。専門用語を多用しすぎるのではなく、わかりやすい説明を心がけることが重要です。
生地の触り心地や厚み、裏地の有無など、ユーザーが購入時に知っておきたいポイントを具体的に書くと、安心して購入を検討してもらえます。
どうしても専門用語を使う場合は、括弧書きで補足説明を加えるなどの配慮が必要です。質問には丁寧に答える姿勢を持つことで、購入者の不安を取り除き、信頼関係を築くことができます。
真贋(しんがん)の判断が難しい
作家物や高級呉服の場合、真贋が素人には判別しづらいことがあります。こうした着物は高値で取引されるため、偽物が出回るリスクもあります。落款が入っていても、それが本物かどうかを素人が見分けるのは困難です。
証紙があれば信頼性は高まりますが、証紙自体が偽造されている可能性もゼロではありません。購入者は「高いお金を払って偽物を掴まされたらどうしよう」という不安があり、高額な着物ほど購入を躊躇してしまいます。
正規の証紙や購入時の領収書などがあれば、出品時に写真や説明文で提示するべきですが、不明瞭な場合は曖昧にせず、『確証はありません』と記載することでトラブルリスクを減らせます。
真贋の判断が難しい着物を高値で売りたい場合は、メルカリよりも専門の買取業者を利用する方が適切です。
手数料・送料が高い
メルカリでは販売価格の10%が手数料としてかかり、さらに送料を出品者負担にする場合はその分のコストも考慮する必要があります。特に着物はかさばることがあるため、梱包サイズが大きくなると発送費も増加します。
メルカリで利用できる配送方法として、らくらくメルカリ便やゆうゆうメルカリ便がありますが、着物は折りたたんでも厚みが出るため、60サイズ(縦・横・高さの合計が60cm以内)に収まることが多く、送料は750円かかります。
小さく畳みすぎるとシワの原因となるため、余裕を持って80サイズを選んだ方がいい場合がありますが、送料は870円になります。
利益を確保するためには、あらかじめ手数料や送料分を上乗せした価格設定を行うか、購入者送料負担にしておく方法があります。ただし、購入者負担にすると売れにくくなる可能性もあるため、一長一短があります。
高額すぎる着物は安く買い叩かれる可能性が高い
メルカリはフリマアプリであり、ユーザーの多くはリーズナブルな価格の商品を探しています。そのため、あまりにも高額な商品は購入対象から外されるケースが多いです。
仮に高額で出品しても、値下げ交渉や極端に低い価格でのオファーが来る可能性があります。着物の価値をしっかり理解してもらうためには、詳細な説明と魅力的な写真が欠かせませんが、それでも高値で売れる保証はありません。
値下げ交渉に応じるかどうかは出品者の自由ですが、応じなければ売れ残る可能性が高く、応じれば損をすることになります。このように、高額な着物はメルカリで売ると、どうしても損をしやすいです。
高額な着物を納得のいく価格で売りたい場合は、メルカリ以外の方法を検討するのが賢明です。専門の買取業者であれば、着物の価値を正しく評価してくれるため、適正価格での買取が期待できます。
個人間でトラブルになるケースあり
メルカリは個人間取引のため、出品者と購入者の認識のズレや、コミュニケーション不足によってトラブルが発生しやすい環境です。
特に着物は専門性が高く、サイズや状態、色味などの判断が難しい商品であるため、一般的な衣類よりもトラブルのリスクが高くなります。一度トラブルになると、返品対応や評価への影響など、出品者にとって大きな負担となります。
例えば、商品が届いたときに思ったより傷みが激しかったり、サイズが合わなかったりしてクレームへと発展することがあります。メルカリの規約に従い、誠実な対応を心がけることが重要です。
配送事故やすれ違いが発生した場合も、双方が冷静かつ丁寧にコミュニケーションを取ることがポイントです。評価コメントに影響が及ぶため、迅速かつ紛争のない解決を図る必要があります。
着物の価値を正確に査定してもらうなら「買取専門店」がおすすめな5つの理由

メルカリでは個人間取引が主流のため、高価な着物を適切な価格で売るのは簡単ではありません。より正確な査定が求められる場合は、やはり着物専門の買取店で売却した方が良いです。
買取専門店をおすすめする理由は以下の5つです。
- ・着物専門の査定士が在籍
- ・着物の状態(コンディション)を正しく評価できる
- ・複数の販路を保有している
- ・付属品もまとめて査定できる
- ・査定にかかる各種手数料が無料
ここでは、着物の査定をしてもらうなら買取専門店がおすすめな理由について解説します。
着物専門の査定士が在籍
メルカリでは購入者が素人であることが多く、どれだけ価値のある着物でも理解されないことが多いのが難点です。
買取専門店なら、専門知識を持った査定士が一枚ごとに丁寧にチェックし、素材や縫製、柄の希少性などを総合的に評価してくれます。素人には判別しにくい微妙な差も見逃さないため、正確な金額が知りたいときに最適です。
特定の作家や産地に関する深い知識がある査定士なら、一般市場では見落とされがちな価値を見出すことができます。これにより、メルカリなどのフリマアプリよりも高値で売却できる可能性が高まります。
さらに、査定士は複数の着物をまとめて見てもらう際にも、それぞれの価値を個別に評価してくれます。メルカリでは一点ずつ出品する手間がかかりますが、専門店では何点持ち込んでも、すべてを丁寧に査定してもらえます。
着物の状態(コンディション)を正しく評価できる
メルカリでは細部のダメージが写真や文章だけでは伝わらないことも多く、誤解が生じやすいのが実情です。出品者が「状態良好」と記載しても、購入者が実物を見て「シミがあった」と指摘することもあり、トラブルになるケースも少なくありません。
買取専門店なら、シミや汚れの位置や大きさ、糸のほつれなどを細かくチェックし、修復の可否も含めて評価をしてくれます。
プロの目で厳密にコンディションを判断してもらえるため、適切な価値をつけてもらえる安心感があります。専門的なクリーニングや修復が必要な場合には、その提案を受けられる可能性もあります。
状態が悪い着物でも、専門店では買い取ってもらえることがあります。メルカリでは「売れないだろう」と諦めていた着物が、専門店では値がつくこともあるため、査定に出してみる価値は十分にあります。
複数の販路を保有している
買取専門店は国内販売だけでなく、海外の需要やオークションなど、多彩な販路を持っていることがあります。これにより、高級着物や作家物など一般市場では評価されにくい商品でも、本来の価値に見合う価格で売却できる可能性が高まります。
単に店頭に並べるだけでなく、顧客リストや独自のネットワークを活用して買い手を見つけるため、売れるまでのスピードも速い傾向があります。
リメイク業者への販売も専門店の強みです。状態が悪い着物や、古いデザインの着物は、メルカリでは売れにくいですが、リメイク業者にとっては貴重な素材です。
メルカリでは、購入者が見つからなければ売れ残りますが、専門店では、必ず何らかの販路で売却できる可能性があります。そのため、「この着物は売れないだろう」と諦めていたものでも、専門店では値がつくことが多いです。
付属品もまとめて査定できる
帯や帯締めなどの小物も併せて査定してもらえば、一度にまとめて処分が可能です。単品で売るよりも、高い評価を得られる場合もあります。特に作家物の帯や希少価値のある帯留めなどは、セットで査定すると価値が上乗せされることがあります。
セットで査定してもらうと評価が上がる可能性のある和装小物や付属品は以下の通りです。
- ・帯
- ・帯締め
- ・帯揚げ
- ・草履
- ・バッグ
- ・かんざし
- ・髪飾り
- ・扇子
- ・和装用のコート
- ・羽織
- ・証紙
- ・たとう紙
- ・箱
メルカリでは、これらを一点ずつ撮影して説明文を書き、個別に出品する手間がかかります。専門店ではすべてを一度に持ち込むだけで、まとめて査定してもらえるため、非常に効率的です。
一点だけだと価値が低く、メルカリだと売れ残ってしまうようなものでも、まとめて査定してもらうことで正しく評価してもらえるのも、買取専門店のメリットといえます。
査定にかかる各種手数料が無料
メルカリで売る場合は、手数料10%が差し引かれるうえ、送料を自己負担しなければならないケースがあります。いざ販売してみると、せっかく売れても各種費用のせいで手元に残る金額が思ったより少ないことがほとんどです。
買取業者なら、査定料が無料となる場合が多いです。実際に査定してもらって価格に納得できなければ、キャンセルも可能です。
出張買取を利用する場合も、多くの専門店では出張料が無料です。査定士が自宅まで来てくれて、その場で着物を見て査定額を提示し、納得すればその場で現金を受け取れます。
メルカリでは、購入者とのやり取りや梱包、発送といった手間がかかりますが、出張買取ではそうした作業が一切不要です。特に、大量の着物を処分したい場合や、外出が難しい場合には、出張買取は非常に便利なサービスです。
着物の高価買取はウリエルにお任せください

ウリエルは着物専門の買取サービスとして、多様な着物の取扱経験を誇ります。正絹や作家物など、価値のある着物を適正に評価し、お客様に安心して取引していただけるよう尽力しています。
査定料・出張費・キャンセル料は無料で、手軽にご相談いただける体制を整えています。大量の着物を一度に売却したい、あるいは特別な一点物だけを見てほしいなど、幅広いご要望に対応可能です。
他社では査定が難しかったと思われる着物でも、ウリエルの専門査定士なら適正価格を導き出します。大切なお品だからこそ、安心してお任せいただけるサービスを提供いたします。
出張買取も行っていますので、まずはお気軽に無料査定にお問い合わせください。
まとめ
メルカリでは、季節やイベントに合わせたタイミングや、素材・状態の明確な情報開示が売却成功のカギとなります。写真の撮り方や説明文の工夫によって、購入者からの信頼を得やすくなります。
ただし、高級着物や作家物は、メルカリでは価値が理解されず、安く買い叩かれる可能性が高いため注意が必要です。本当に価値のある着物を適正価格で売りたいなら、着物専門の査定士が在籍する買取専門店の利用がおすすめです。
ウリエルなら、着物の価値を正確に評価し、手数料無料で高価買取を実現します。メルカリで手間をかけて出品するよりも、簡単かつ安心な取引が可能です。大切な着物の売却は、ぜひウリエルにお任せください。
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