骨董品買取2025年11月27日

古伊万里の正しい見分け方|骨董価値の高さや買取相場を徹底解説

古伊万里の正しい見分け方|骨董価値の高さや買取相場を徹底解説

古伊万里は江戸時代に焼かれた日本初の磁器で、歴史的価値や美術的価値が高いため、収集家や愛好者に非常に人気です。

しかし、その人気と価値の高さゆえに、市場には精巧に作られた偽物が数多く出回っているのが現状です。現代の技術を使って古く見せかけた贋作など、偽物の手口は巧妙化しています。

本物と偽物を見分けることは素人には難しいほか、古伊万里の種類によっても価値が異なるため、適切な知識を持つことが重要です。

本記事では、古伊万里の見分け方や高く売れやすい古伊万里の種類、および高く買い取ってもらうためのコツを詳しく解説します

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古伊万里の見分け方を理解するために必要な基礎知識

古伊万里の見分け方を理解するために必要な基礎知識

古伊万里は江戸時代に作られた磁器であり、現代まで残る数が限られているため、骨董品市場では偽物が多く出回っています

見分け方のテクニックを学ぶ前に、古伊万里がどのような焼き物なのか、他の焼き物とどう違うのか、なぜ高い価値があるのかを理解しておくことが重要です。

知っておきたい基礎知識は以下の通りです。

  • ・古伊万里とは
  • ・古伊万里と有田焼の違い
  • ・古伊万里の骨董価値

ここでは、古伊万里の見分け方を理解するために必要な基礎知識について詳しく解説します。

古伊万里とは

古伊万里は、佐賀県有田町を中心とした地域で江戸時代に作られた磁器です。日本で初めて磁器が焼かれたのは有田町とされており、17世紀初頭に朝鮮半島から渡来した陶工によって磁器製作の技術が伝えられました。

当時、有田で作られた磁器は伊万里港から日本各地や海外へと出荷されていたため、産地である有田ではなく、出荷港の名前を取って「伊万里焼」と呼ばれるようになりました。

製作技法の面では、古伊万里には「生がけ」という独特の方法が用いられました。生がけとは、素焼きをせずに成形した素地に直接釉薬をかけて焼成する技法です。

装飾の特徴としては、白い磁器の表面に藍色の染付で文様を描いたものが基本形です。その後、1640年代には中国から色絵の技術が伝わり、藍色に加えて赤や緑、黄色、金などを使った華やかな色絵磁器も作られるようになりました。

古伊万里と有田焼の違い

有田焼は、佐賀県有田町で作られる磁器の総称であり、江戸時代から現代まで続く伝統工芸品です。一方、古伊万里は有田焼の中でも江戸時代初期から幕末までの約250年間に作られたものを特に指す呼称となっています。

明治時代になると鉄道が開通し、有田から直接出荷できるようになったことで、産地の名前である「有田焼」という呼称が広まりました。そのため、江戸時代の伊万里焼を「古伊万里」、明治以降のものを「有田焼」と区別するようになったのです。

製作技法の面でも違いがあります。古伊万里は薪を燃料とした登り窯で焼成されていたため、温度管理が不均一で、焼き上がりに微妙な歪みや色ムラが生じることがありました。

これに対して現代の有田焼は、ガスや電気を使った近代的な窯で焼成されるため、均一で安定した品質の製品を作ることができます。

古伊万里の骨董価値

古伊万里は日本で初めて作られた磁器であり、日本の陶磁器文化の始まりを象徴する存在です。

江戸時代という限られた期間に製作されたものであるため、日本の歴史や文化を知る上で重要な資料としての価値があります。特に初期に作られた作品ほど現存数が少なく、歴史的価値が高くなります。

希少性も価値を左右する大きな要因です。古伊万里は江戸時代に作られたものであり、長い年月の中で破損したり失われたりしたものも多く、現存する数は限られています。

特に初期伊万里と呼ばれる1610年代から1640年代に作られたものは、製作された数自体が少なく、現代まで残っているものは極めて稀少です。

そのため、初期伊万里や柿右衛門様式、金襴手様式といった希少価値の高いものは、かなりの高額になる可能性があります。

古伊万里が本物か偽物かどうかの見分け方

古伊万里かどうかの3つの見分け方!偽物を見分ける時に使える!

偽物には様々なパターンがあり、新しく作られたものを古く見せかけたもの、伊万里焼を加工して古伊万里風にしたものなど、手口は多岐にわたります。真贋判定には複数の視点からの確認が必要です。

古伊万里の価値をしっかりと把握するためには、以下を確認して本物か偽物かを見分ける必要があります

  • ・表面の光沢(テカリ)
  • ・器の歪みと形
  • ・表面の小傷のつき方
  • ・裏印(落款・陶印)
  • ・染付の色合い

ここでは、古伊万里の真贋を見極める際の5つの判断基準を紹介します。

表面の光沢(テカリ)

古伊万里を見分ける際には、表面の光沢(テカリ)を確認します。古伊万里の器の独特の光沢は見分けやすいポイントです。

江戸時代に作られた本物の古伊万里は、長い年月により表面は歴史を経たくすみ感が現れ、光沢は少なくムラができています

光を当てると反射はしますが、その反射はぼやけたような質感があり、薄い膜を通して光が届いているような印象を受けます。

触感にも特徴があります。表面を指で撫でてみると、滑らかさの中にもわずかなザラつきを感じることがあります。これは釉薬の微細な劣化や、長年の使用による摩耗が原因です。

一方、偽物は光沢が不自然であることや異様に光ることがあります。また、反射がまっ平に見える場合は新しい作品の可能性が高いです。全体に同じようなくすみ方をしている場合も、人工的に処理された可能性を疑う必要があります。

器の歪みと形

机に置いて水平にしたときの歪みも古伊万里の真贋を判断する方法の一つです。

古伊万里は薪で窯を焚き、温度管理も職人の眼と勘に頼ったため、焼く温度が一定ではありません。そのため、作品には均一性が取れていないゆがみやひずみとなって現れています

一方で、偽物は機械で大量生産されるため、ゆがみが少なく非常に均一です。このため、古伊万里を平らな机に置いてみて、ゆがみが見られた場合、本物の確率が高くなります。

歪みやいびつさは、古伊万里の「味わい」として評価されています。完璧な左右対称や均一な形状ではなく、微妙な不均一さがあることで、手仕事の温かみや時代の雰囲気が感じられます。

ただし、歪みがないからといって必ずしも偽物とは限らないため、他の判断基準と合わせて総合的に判断する必要があります。

表面の小傷のつき方

表面の小さな傷を確認することも古伊万里の真贋を見分ける重要なポイントです。偽造品は新しい材料で作られているため、傷が少なくなるかまったく存在しないことが多いです。

これに対して、本物の古伊万里は長い年月を経ているため、使用や保管に伴う小さな傷が無数に見られます。陶磁器の縁や底部に小さな欠けや摩耗がある場合も、多くの年月を経た使用の跡であり、本物の古伊万里を見分けるポイントになります。

対照的に、偽物には故意に付けられた不自然な傷が見られることがあります。こうした傷の特徴として、深さが均一であることが挙げられます。

傷の方向にも不自然さが現れます。すべての傷が同じ方向を向いていたり、明らかに意図的と思われる場所に集中していたりする場合は疑わしいです。自然な使用や経年変化では、こうした規則的なパターンは生まれません。

裏印(落款・陶印)

古伊万里の裏印は、真贋判定や価値評価において極めて重要な要素です。

裏印とは、器の高台内側や底面に押された落款や陶印のことで、窯元や製作時期、作家などを示す重要な情報が刻まれています。本物の古伊万里には特徴的な裏印があることが多く、偽物との区別に役立ちます

古伊万里の裏印として最も有名なのが「渦福」または「角福」と呼ばれるものです。これは「福」の文字を中心に渦巻き模様が描かれた陶印で、藍色で描かれているのが一般的です。

偽物の中には、本物の裏印を模倣したものもあります。しかし、細部を観察すると、印影が機械的に均一すぎたり、色が不自然に鮮やかだったりすることがあります。

本物の裏印が持つ手仕事特有の不均一さや経年変化の痕跡がないことが、偽物を見抜く手がかりとなります。

染付の色合い

古伊万里の染付に使われている藍色の質は、真贋を判断する上で重要な観察ポイントです。

染付とは、白い素地に藍色の顔料で文様を描き、その上に透明な釉薬をかけて焼成する技法です。江戸時代の古伊万里では、コバルトを含む天然の顔料が使われており、この顔料による藍色には独特の質感と色調があります。

本物の古伊万里の染付は、深みのある藍色が特徴です。単一の藍色ではなく、濃淡や色の微妙な変化が見られます。筆で描かれているため、線の太い部分は色が濃く、細い部分や筆を払った箇所は色が薄くなっています。

一方、偽物の染付は現代の顔料を使用しているため、色が均一で鮮やかすぎることが多いです。

濃淡の変化が少なく、機械的に均一な藍色が広がっている場合は注意が必要です。プリントや転写で文様を付けた偽物では、筆の勢いや濃淡の自然な変化も再現できていません。

古伊万里の年代・時代の見分け方

古伊万里の年代・時代の見分け方

同じ古伊万里でも、製作された年代によって装飾の特徴や技術レベル、使用された顔料、器の形状などが異なります。年代を正確に判別できれば、その作品の歴史的位置づけや希少性を理解することができ、骨董的価値の判断にも役立ちます。

古伊万里の年代・時代は以下の5つに分けられます。

  • ・初期伊万里(1610年代~1640年代)
  • ・古九谷様式(1640年代~1660年代)
  • ・柿右衛門様式(1650年代~1690年代)
  • ・金襴手(きんらんで)様式(1680年代~1750年代頃)
  • ・化政期(かせいき)伊万里(1800年代~1830年代)

ここでは、古伊万里の年代・時代の見分け方について詳しく解説します。

初期伊万里(1610年代~1640年代)

初期伊万里は、日本で磁器製作が始まった黎明期の作品で、最も希少価値が高い古伊万里です。1610年代に朝鮮半島から渡来した陶工たちによって有田で磁器製作が始まり、1650年代頃までに作られた作品が初期伊万里と呼ばれています。

装飾の面では、藍色一色の染付が中心で、色絵の技術はまだ導入されていませんでした。文様は比較的シンプルで、草花や幾何学模様が大胆に描かれています。絵付けの線は太めで力強く、余白を活かした構図が多く見られます。

器の形状にも初期伊万里特有の特徴があります。高台径が器の直径に対して比較的小さく作られており、安定感よりも造形的な面白さが優先されているような形状です。

初期伊万里には裏印がないものが大半です。この時代にはまだ窯元の印を入れる習慣が確立しておらず、無印の作品が一般的でした。裏印がないことが、かえって初期の作品である証明となることもあります。

古九谷様式(1640年代~1660年代)

1640年代になると、中国から色絵の技術が伝わり、染付だけでなく複数の色を使った装飾が可能になりました。古九谷様式はこの新しい技術を活かした表現で、黄色、緑、紫、青などの鮮やかな色を大胆に使用しているのが最大の特徴です。

配色の特徴として、黄色や緑色が画面の大部分を占めることが多く見られます。特に黄色をベースとして、その上に緑や紫で文様を描くという構成が頻繁に用いられています。

文様の描き方にも独特の特徴があります。幾何学的な文様を規則的に配置したり、草花を様式化して描いたりする手法が多く見られます。写実的というよりは装飾的で、デザインとしての完成度を重視した表現です。

器の形状は、皿が中心ですが、鉢や壺なども製作されています。大皿が比較的多く見られ、広い面を活かした大胆な構図が採用されています。

柿右衛門様式(1650年代~1690年代)

柿右衛門様式は、白い磁器の美しさを最大限に活かし、余白を効果的に使った構図が特徴です。酒井田柿右衛門という陶工によって確立されたこの様式は、1650~1690年代にかけて最盛期を迎えました。

最大の特徴は、素地の乳白色です。「濁手(にごしで)」と呼ばれる温かみのある白色で、真っ白というよりは柔らかなクリーム色に近い色調を持っています。

この独特の白色は、素地の原料や焼成方法によって実現されたもので、他の古伊万里とは明確に区別できる特徴です。

余白の使い方も柿右衛門様式の大きな特徴です。表面全体を埋め尽くすのではなく、意図的に余白を残し、その余白が構図の一部として機能しています

器の形状は、皿や鉢、壺などが中心です。形状自体はシンプルで、装飾が際立つように計算されています。フチの形を花弁のように変形させた「輪花」の形状も多く見られ、器の形自体が装飾の一部となっています。

金襴手(きんらんで)様式(1680年代~1750年代頃)

1680年代以降に登場した金襴手様式は、色絵の技術がさらに発展し、金を装飾に加えることで最高峰の華やかさを実現しました。

金襴という織物の豪華な模様に似ていることから、この名称がつけられています。江戸時代の繁栄を象徴する様式として、富裕層や大名から珍重されました。

最大の特徴は、金彩の使用です。文様の輪郭や細部に金が施され、器全体が輝くような印象を与えます。金は釉薬の上に焼き付けられるため、光の当たり方によってきらめき、見る角度によって表情が変わります。

文様の配置には、画面を埋め尽くす傾向があります。余白を残すのではなく、器の表面全体に文様や装飾が施されることが多く、その密度の高さが金襴手様式の特徴です。

器の形状は多様で、皿や鉢だけでなく、壺や瓶なども製作されています。大型の作品も多く、大きな面を活かした壮大な装飾が施されています。

化政期(かせいき)伊万里(1800年代~1830年代)

化政期とは文化・文政時代を指し、1800年代から1830年代頃までの時期を含みます。

この時代には伊万里焼の生産が拡大し、大量生産体制が整えられました。それまでの高級品だけでなく、一般庶民が日常的に使える食器も多く作られるようになり、伊万里焼が広く普及した時期です。

化政期伊万里の装飾は、効率的な生産を重視した文様が多く見られます。蛸唐草、花唐草、みじん唐草といった連続模様が頻繁に使われ、これらの文様は比較的短時間で描くことができるため、量産に適していました。

特に蛸唐草は化政期伊万里の代表的な文様で、唐草が蛸の足のように広がる独特のデザインです。

染付が中心で、藍一色で文様を描いた器が大半を占め、色絵の使用は限定的です。器の形状は実用性を重視したものが中心で、飯碗、皿、鉢、徳利など日常生活で使う器が多く製作されました。

高く売れやすい古伊万里の種類と買取相場

高く売れやすい古伊万里の種類と買取相場

古伊万里の種類は多岐にわたり、それぞれ特徴があるとともに価値が異なります。

様式や種類を理解していれば、おおよその価値の目安がつき、買取業者との交渉もスムーズに進みます。骨董品として古伊万里を売却する際には、自分が所有している作品が以下のどの様式に分類されるのかを把握しておくことが重要です。

  • ・古伊万里染付(そめつけ)
  • ・古伊万里赤絵(あかえ)
  • ・柿右衛門様式の古伊万里
  • ・鍋島様式の古伊万里
  • ・伊万里金襴手(きんらんで)

ここでは、高く売れやすい主な古伊万里の種類と、その相場を紹介します。

※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

古伊万里染付(そめつけ)

古伊万里染付(そめつけ)は、白い磁器に藍色の顔料で文様を描いた、最も基本的な装飾技法による古伊万里です。

染付は古伊万里の中で最も製作数が多く、初期から後期まで一貫して作られ続けた技法です。コバルトを含む顔料を素地に直接描き、その上に透明な釉薬をかけて焼成することで、藍色の文様が釉薬の下に固定されます。 文様のバリエーションは非常に豊富です。草花や唐草模様、山水風景、動物、幾何学模様など、様々な題材が染付で表現されました。特に蛸唐草や花唐草といった連続模様は、染付の代表的な文様として知られています。

古伊万里染付(そめつけ)は、高い評価を受けているため、高価買取が期待できます。例えば、一般的な小皿では数千円ですが、古伊万里染付大皿の保存状態の良いものは数万円~数十万円と高額で取引されることもあります。

古伊万里赤絵(あかえ)

古伊万里赤絵(あかえ)は、独特の鮮やかな赤色を基調とした装飾が特徴です。この赤色の色彩は、他の陶磁器とは一線を画す魅力があります。

花や鳥、人物などの絵柄は非常に美しく、細かいディテールまで丁寧に描かれているため、古伊万里赤絵は高い文化的価値を持っています。歴史的価値も相まって、多くの愛好家やコレクターに支持されています。

高く評価される赤絵の特徴として、赤色の発色の美しさが挙げられます。鮮やかで深みのある赤色は、質の高い顔料と適切な焼成によって実現されます。色が褪せておらず、鮮明に残っているものは高い評価を受けます。

相場の一般的な傾向としては比較的状態の良い小皿や茶碗で数千円~数万円、貴重な絵柄や状態の良い大皿、江戸時代初期の作で数十万円~数百万円とも言われています。

柿右衛門様式の古伊万里

柿右衛門様式の古伊万里は非常に貴重な古伊万里として知られています。柿右衛門様式は、江戸時代の初期に酒井田柿右衛門によって開発され、その美しいデザインと精緻な技術から高く評価されています。

典型的な柿右衛門様式の特徴として、白地に赤、緑、黄色の鮮やかな絵柄が描かれているものが多く、市場で高評価となっています

高く評価される条件として、乳白色の素地である濁手(にごしで)の美しさが挙げられます。

濁手の質は原料の選定や焼成技術によって決まり、当時は質の高い濁手を実現することは技術的に難易度の高いものでした。そのため、温かみのある乳白色の素地が均一で美しく発色しているものは、高い評価を受けやすい傾向にあります。

相場は難しいですが、向付5客で45万円で販売されているくらい価値がある古伊万里であることは間違いありません。

鍋島様式の古伊万里

鍋島様式の古伊万里は、特に高値で取引されることが多い価値のある古伊万里です。

鍋島様式は、精緻な染付や青磁の作品に加え、上絵付けを施したものなど、仕上がりの異なる複数の系統がある点が特徴です。

なかでも、青磁の柔らかな緑色を背景に藍色で文様を描く作品や、鮮やかな色絵を施した「色鍋島」などは、代表的な作風として高く評価されています。

高台の形状にも独特の特徴があり、「櫛高台」と呼ばれる高台の周囲に縦縞の溝が彫られた形状が多く見られます。この櫛高台は鍋島様式の重要な識別点であり、他の古伊万里との明確な違いとなっています。

鍋島様式の古伊万里は、その希少性と高い品質から非常に高価な取引が期待できます。鍋島様式は数万円から、初期鍋島染付皿の買取価格が30~50万円までというものまであります。

伊万里金襴手(きんらんで)

伊万里金襴手は、鮮やかな金彩が特徴の古伊万里の一種です。その特徴的な金彩により、他の伊万里焼と一線を画しています。伊万里金襴手は、絢爛豪華な装飾が施されており、特に金箔の使用が目を引きます

金襴手の金彩は、非常に希少性が高いため、美術品として高く評価されています。例えば、伊万里金襴手の茶碗や皿などは、その豪華なデザインと金彩の美しさから、鑑賞価値が高いとされています。

高く評価される条件として、金彩の残存率が最も重要です。金は表面に焼き付けられているため、使用や経年によって摩耗しやすく、金彩が良好に残っている作品は非常に希少です。

金彩が鮮明に残っており、輝きが保たれているものは、高額査定が期待できます

相場としては、状態の良い大型の金襴手様式の壺が38万円で販売されている位のようです。

古伊万里を少しでも高く売る6つのコツ

古伊万里を高く売る4つのコツ

古伊万里は、同じ作品でも売却方法や準備の仕方によって価格差が生じることがあります。せっかく価値のある古伊万里を所有していても、適切な方法で売却しなければ、本来得られるはずの金額を大きく下回る結果になってしまいます。

古伊万里を手放す際には、その価値を理解し高く売るために以下のポイントを知っておくべきです。

  • ・正しい方法で保管する
  • ・共箱を付ける
  • ・複数業者に相見積もりをする
  • ・買取キャンペーンを利用する
  • ・古伊万里に詳しい買取業者に査定依頼する
  • ・出張買取を利用する

ここでは、古伊万里の保管方法や業者についてなど、高く売るための6つのコツを解説します。

正しい方法で保管する

古伊万里を高価で売るためには、正しい方法で保管することが非常に重要です。正しい保管方法を守ることで、古伊万里の美しい状態を維持し、価値が下がらないようにできます。

保管場所の選定が最も重要です。直射日光が当たる場所は避ける必要があります。紫外線は釉薬や色絵を劣化させ、色褪せの原因となります。窓際や日当たりの良い棚は避け、暗所での保管が望ましいです。

湿度管理も重要で、湿度が高すぎると釉薬にニュウ(細かいヒビ)が入りやすくなります。逆に乾燥しすぎても、器に負担がかかることがあります。理想的な湿度は50~60%程度です。

布や紙で包み、衝撃やホコリから保護するのも効果的です。ホコリが積もると、拭き取る際に表面を傷つけるリスクがあります。

古伊万里の価値を下げないために、適切な環境で保管することが重要です。

共箱を付ける

付属品である共箱がある場合には、必ず付けることが重要です。

共箱とは、作品を収めるために作られた専用の木箱で、箱の表面や内側には作品名や作者名、窯元名などが墨書きされています。古伊万里の価値を証明する物となるため、査定額を上げる大きなポイントとなります。

共箱があることで、オリジナルの状態を保持していると判断されやすくなります。そもそも「共箱に入っている古伊万里」というだけで高価買取となる場合まであります。

箱書きの内容も重要です。作者自身が書いた箱書きは「自筆箱書き」と呼ばれ、特に価値が高いとされています。

窯元の当主や鑑定家による箱書きも、作品の価値を裏付ける重要な情報です。箱書きが詳細であるほど、作品の背景が明確になり、評価が高まります。

複数業者に相見積もりをする

古伊万里を売る際には、複数の買取業者に相見積もりを依頼すると良いです。買取相場の箇所でもお伝えした通り相場は難しいため、買取業者ごとに査定基準が異なります。

例えば、A社とB社に同じ古伊万里を査定依頼したところ、A社が10万円、B社が15万円と査定額に差が出ることがあります。この場合、B社で売却することで5万円も多く手に入れることができます。

相見積もりを取ることで、相場の把握もできます。3社から5社程度の業者に査定を依頼すれば、提示された金額の中央値や最高値が分かり、おおよその相場を理解できます

この相場感を持つことで、極端に低い査定額を提示する業者を見抜くことができ、適正な価格での売却が可能になります。

古伊万里を高く売りたい場合は、手間を惜しまず複数の買取業者に見積もりを依頼し、比較検討することが重要です。

買取キャンペーンを利用する

多くの買取業者は、定期的に買取強化キャンペーンを実施しています。これは特定の品目や時期に買取価格を上乗せするサービスで、通常の査定額に対して数十パーセントの増額が行われることもあります。

キャンペーンの種類は様々で、季節ごとのキャンペーン、新規顧客向けのキャンペーン、特定品目の買取強化キャンペーンなどがあります。骨董品や陶磁器の買取を強化している期間なら、古伊万里は特に高い評価を受けやすくなります。

キャンペーンを利用する場合は、複数業者の情報を比較して収集することが重要です。同じ時期に複数の業者がキャンペーンを実施していることもあり、最も条件の良いキャンペーンを選ぶことができます。

最新のキャンペーン情報を取得するためには、各業者のウェブサイトやチラシ、SNSなどをチェックすると良いです。

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古伊万里に詳しい買取業者に査定依頼する

古伊万里に詳しい買取業者に査定を依頼することが重要です。古伊万里はその歴史や様式が非常に複雑であり、一般の買取業者ではその真価を見極めるのが難しいです。専門知識を持つ業者は、豊富な経験と知識を活かして、古伊万里の独特な絵付けや釉薬の特性を丁寧にチェックし、正当な価格を提示してくれます。

特に、希少価値の高い様式や特定の年代のものは、適切な評価を受けることで高価買取が期待できます。古伊万里の売却を検討している場合は、必ず専門知識を持つ買取業者に査定を依頼し、適正な評価の上で買い取ってもらいましょう

買取専門店ウリエルは、長年に渡る査定実績を持ち、真贋や希少性を見極める専門的な知識を持ったスタッフが在籍しています。古伊万里の様式や年代、保存状態を的確に判断し、市場価値を正確に反映した適正な価格を提示します。

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出張買取を利用する

出張買取とは、買取業者の査定士が自宅まで訪問し、その場で査定と買取を行うサービスです。古伊万里のような繊細な骨董品は、持ち運ぶ際の破損リスクがあるため、出張買取を利用することで安全に売却できます。

近年では多くの買取業者が出張買取に対応しており、無料で利用できるケースが増えています。

破損リスクの回避以外に、複数の作品をまとめて査定してもらえる点もメリットです。古伊万里を複数所有している場合や、他の骨董品も一緒に売却したい場合、すべてを店舗に持ち込むのは大変な労力がかかります。

出張買取であれば、査定士が自宅で全ての品物を確認してくれるため、手間が省けます。まとめて売却することで、査定額の上乗せが期待できることもあります。

査定の結果に納得できれば、その場で現金買取が行われます。高額の場合は銀行振込になることもありますが、基本的には即日現金化が可能です。

古伊万里の高価買取はウリエルにお任せください

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査定数300万点を突破した買取専門店ウリエルでは、古伊万里を含む様々な骨董品の買取に対応しています。

ウリエルでは出張買取をメインに行っており、お客様のご自宅までお伺いして査定を行います。出張費・査定料・キャンセル料はすべて無料ですので、査定額を聞いてから売却するかどうかを決めることができます。

豊富な経験と知識を持つ査定士が、古伊万里の様式や年代、保存状態を丁寧に確認し、適正な価格を提示いたします。初期伊万里や柿右衛門様式、金襴手様式など、それぞれの特徴を見極め、市場価値を反映した査定額をお伝えします。

また、ウリエルの運営母体は遺品整理に強い企業であることから、丁寧な接客と配慮のある対応にも好評をいただいております。古伊万里の売却をご検討の際は、ぜひウリエルの無料査定をご利用ください。

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まとめ

この記事では、古伊万里かどうかの見分け方と高く売れやすい伊万里焼の種類、および高く売るためのコツについて詳しく解説しました。

古伊万里の特徴を理解し、高く売るためのポイントを押さえることで、高く買い取ってもらえるでしょう

ただし、古伊万里の真贋判断は非常に難しく、精巧な偽物も存在しています。表面の質感や経年変化を巧みに再現した贋作もあり、素人が確実に見極めることは困難です。

そのため、最終的には豊富な経験と専門知識を持つ査定士に依頼することが、最も確実な方法です。

ウリエルは長年に渡る査定実績を持ち、真贋や希少性を見極める専門的な知識を持ったスタッフが適正な価格を提示してくれます。古伊万里の買取を考える方は、ウリエルに査定依頼をしてみましょう。

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