スニーカーの寿命は?目安や賢い手放し方も解説!

「愛用しているスニーカーの寿命はどれくらい?」
「そろそろ捨て時なのか判断がつかない」
「まだ売れる価値があるのでは?」
そんな疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか。
スニーカーは日常生活に欠かせないアイテムですが、適切な寿命の見極めができずに早すぎる処分をしてしまったり、まだ価値のあるスニーカーを廃棄してしまって損をしてしまうことも少なくありません。
この記事では、スニーカーの寿命を正しく見極める方法から、寿命を延ばすための実践的なケア方法、そして寿命を迎えたスニーカーの賢い処分・売却方法まで、総合的に解説します。
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目次
スニーカーの寿命

一般的にスニーカーの寿命の目安は3〜5年です。ただし、保管状態や履き方によっては3年未満で寿命を迎える場合もあれば、6年以上履き続けられることもあります。
ここでは、以下の5つの場合におけるスニーカーの寿命について解説していきます。
- ・見た目の寿命
 - ・未使用で保管のみの場合の寿命
 - ・毎日同じ靴を履いた場合の寿命
 - ・ランニング用の場合の寿命
 - ・ファッションとしての寿命
 
自分の持っているスニーカーと照らし合わせて、寿命の目安として参考にしてください。
見た目の寿命
スニーカーの見た目が汚くなってきたら、寿命が近づいてきたサインです。クリーナーなどで拭き取っても汚れが取れなかったり、生地が黄ばんでしまったりした場合は、買い替えの時期と判断してよいでしょう。
特に白いスニーカーは経年により黄ばみが生じやすく、これは素材に含まれる化学物質の酸化や、接着剤の劣化によるものです。
濃い色のスニーカーでも、摩擦による色落ちや日光による褪色が起こり、全体的にくすんだ印象になることがあります。
素材によっても汚れの付着具合は異なり、キャンバス地やメッシュ素材は汚れが深く浸透しやすく、一度汚れが定着すると除去が困難になります。
ヴィンテージスニーカーなどファッションで履く場合を除き、スニーカーの破れや擦れによる傷が目立つ場合も、寿命の目安となります。
未使用で保管のみの場合の寿命
未使用で保管していた場合でも、製造から3〜5年が経つと寿命の目安です。
スニーカーは、足の負担を軽減するミッドソールにポリウレタンが使用されていることが多いのですが、この素材はスニーカーの使用期間や頻度に関わらず経年劣化を起こすためです。
これは空気中の水分と反応して分解が進行する「加水分解」によるものです。大切に保管していたスニーカーでも、久しぶりに箱から出してみるとソールが劣化していたという事例はよくあります。
接着剤の劣化も重要な要因です。スニーカーの各部位を接合している接着剤は、時間の経過とともに粘着力が低下し、ソールの剥がれやアッパー部分の接合不良を引き起こします。
これは使用していないスニーカーでも発生し、特に製造から5年以上経過したスニーカーでは、接着剤の劣化による問題が顕著に現れることがあります。
毎日同じ靴を履いた場合の寿命
毎日同じ靴を履いた場合は、半年〜1年が寿命の目安です。使用頻度が多いほどスニーカーの傷みは早まり、寿命は短くなります。
毎日履くことによる最大の問題は、湿気の蓄積です。足は一日に約200ml程度の汗をかくと言われており、一日中履いた靴は足裏の汗を吸収しているため、乾かないうちに使用を続けると雑菌が繁殖してにおいの原因となります。
ソールの摩耗も深刻な問題です。毎日同じパターンで歩行することにより、特定の部位に集中的な負荷がかかり、その部分の摩耗が加速します。
一般的に、毎日履く場合のソール寿命は半年~1年程度と考えられており、週に2、3回履く場合と比較して3倍以上の速度で劣化が進みます。
靴を長持ちさせるためには、一日履いた靴は数日休ませて、靴の中をしっかりと乾燥させてから使用するよう心がけましょう。
ランニング用の場合の寿命
アシックス公式サイトでは、おおよそ500km~800kmを走った靴は買い替えのタイミングとされています。ランニングシューズの場合は、走った距離や路面・天候の影響、その人のランニングフォームによっても劣化の具合が異なります。
劣化したスニーカーはクッション性や安定性が低下し、身体への負担が増加するため、頻繁に使用するのであれば早めに交換しましょう。性能が劣化した状態で使い続けると足を痛めてしまう恐れがあるため、注意が必要です。
アウトソールの摩耗パターンも重要な判断材料です。ランニング時の着地パターンにより、特定の部位が集中的に摩耗します。踵着地のランナーは踵部分の摩耗が激しく、前足部着地のランナーは前足部の摩耗が目立ちます。
摩耗により溝が浅くなると、グリップ力が低下し、特に雨天時や濡れた路面での滑りやすさが増加するため、これも判断基準となります。
ファッションとしての寿命
スニーカーは機能性だけでなく、ファッションアイテムとしての側面も持っており、物理的にはまだ履ける状態であっても、ファッション性の観点から寿命を迎えることがあります。
デザインの流行り廃りが最も大きな要因となります。スニーカーのデザイントレンドは数年~10年程度のサイクルで変化し、一度流行したスタイルが時代遅れと感じられるようになることがあります。例えば、厚底ブームやミニマルデザインブーム、レトロスタイルの復活など、時代ごとに好まれるデザインは大きく変化します。
見た目の劣化によるファッション性の低下も重要な要素です。特に落ちない汚れや黄ばみは、全体的にくたびれた印象を与えるため、そのまま履かなくなってしまうケースもあります。
ファッションとしての寿命を延ばすためには、流行に左右されにくいクラシックなデザインを選ぶことが重要です。
寿命を迎えたスニーカーの6つの特徴

頻繁に履いているスニーカーは、劣化の進みに気付かず履き続けてしまう場合があります。
寿命を迎えたスニーカーの主な特徴は、次の6つです。
- ・購入してから年月が経っている
 - ・かかとがすり減っている
 - ・ソールがボロボロ剥がれる
 - ・汚れが目立つ
 - ・破れて履けない
 - ・においが取れない
 
以下ではそれぞれについて解説していきます。お持ちのスニーカーに当てはまるポイントがないか確認してみましょう。
購入してから年月が経っている
スニーカーの年月による劣化は避けることのできない自然な現象です。製造から時間が経過すると、使用の有無に関係なく素材の化学的変化が進行し、本来の機能を失っていきます。
時間経過による劣化の主要因は、先ほどもお話した加水分解です。スニーカーのミッドソールに使用されるポリウレタンやEVA素材は、空気中の水分と反応して徐々に分解が進行します。
年月による劣化を判断する際は、製造年月の確認、素材の状態チェック、機能性の評価を総合的に行って交換を検討する必要があります。
ただし、経年劣化は避けられませんが、ヴィンテージ品としての価値が生まれるモデルもあります。特定の年代に製造されたモデルや、現在では入手困難なデザインは、コレクターズアイテムとして高い価値を持つことがあります。
年代物のスニーカーを売却する際は、専門知識を持つ査定士に見てもらうことが重要です。
かかとがすり減っている
かかとのすり減りは、スニーカーの劣化を示す最も一般的なサインの一つです。歩行時に最初に地面と接触する部位であるため、使用とともに必然的に摩耗が進行し、履く人の歩き方や使用頻度を如実に反映します。
過度なかかとの摩耗は、歩行時の安定性に大きな影響を与えます。摩耗により傾斜が生じると、足首や膝への負担が増加し、疲労感の増大や痛みの原因となる可能性があるため、交換を検討する必要があります。
かかとのすり減りは査定額に影響しますが、修理可能な範囲であれば高価買取の可能性もあります。ただし、歩き方の癖による過度なすり減りや左右差は、買取価格に大きく響きます。 修理履歴のあるスニーカーでも、適切な修理が施されていれば一定の評価を得ることができます。しかし、素人による不適切な修理や、修理痕が目立つ場合は、かえって価値を下げる結果となることがあります。
ソールがボロボロとはがれる
ソールの剥がれは最も多い劣化の一つで、症状としてはかなり深刻です。突然発生することも多く、外出先での予期せぬトラブルを引き起こす可能性があるため、早めの交換検討が必要です。
ソール剥がれの主な原因は加水分解による接着力の低下です。製造工程ではアッパー部分とソール部分を接着剤で接合していますが、劣化した接着剤は弾力性を失い、歩行時の屈曲動作に耐えられなくなり、最終的に剥がれてしまいます。
ソールが剥がれていると大きく価値が下がりますが、アッパーの状態が非常に良い希少モデルであれば、部分修理やリペアを前提とした買取が成立するケースも稀にあります。 特にヴィンテージモデルやコラボレーションモデル、限定生産品などは、ソールの状態に関わらず一定の価値が認められることがあります。
汚れが目立つ
スニーカーの汚れは、見た目の印象を大きく左右する要因であり、機能的には問題がなくても着用意欲を削いでしまう重要な問題です。汚れの種類や程度により、対処方法や最終的な判断も大きく変わってきます。
最も一般的なのは泥汚れで、雨天時や未舗装路での歩行により靴底や側面に付着します。この泥汚れは比較的除去しやすく、適切なクリーニングにより原状回復が可能な場合が多いです。
こうした普段使いの汚れはクリーニングで対応できますが、落ちない黄ばみやカビは査定額を下げます。しかし、適切なクリーニングを施せば、売却時の評価を上げられる可能性もあります。 特に希少モデルや人気ブランドの場合、多少の汚れがあっても一定の価値が認められることがあります。汚れの評価は、種類、範囲、浸透度、除去の可能性を総合的に判断する必要があります。
破れて履けない
スニーカーの破れは、深刻な劣化症状の一つです。破れが発生すると、本来の保護機能が失われ、安全性の観点から使用継続が困難になるため、寿命と判断できます。
破れの発生要因は様々ですが、最も一般的なのは摩擦による破れです。歩行時の継続的な擦れにより素材が薄くなり、最終的に穴が開くことがあります。
つま先部分は特に破れやすい箇所で、歩行時の蹴り出し動作や障害物との接触により損傷を受けやすくなります。
アッパーの破れは致命的で、基本的に買取は難しいケースが多いです。ただし、パーツ単位での需要や、非常に希少なモデルであれば相談の余地があるかもしれません。 ヴィンテージモデルやコラボレーション商品、限定品などは、破れがあっても部品取り用途や展示用として需要がある場合があります。
においが取れない
スニーカーのにおいは、着用者本人だけでなく周囲の人々にも不快感を与える問題であり、買取においても非常に重要な評価ポイントです。日頃からの適切なケアや、売却前の消臭対策が重要です。
においの種類により、原因と対処法が異なります。酸っぱいにおいは主に汗の分解による酸性物質が原因で、アルカリ性の洗剤による中和が効果的です。
アンモニア様のにおいは尿素の分解によるもので、酸性の処理が有効です。硫黄臭は細菌の特定の代謝産物によるもので、抗菌処理が必要になります。カビ臭は真菌の繁殖による特有のにおいで、根本的な除菌が重要です。
においがある商品は、店舗での展示が困難であり、他の商品への影響も懸念されるため、大幅な減額要因となります。 しかし、専門的なクリーニングサービスを利用することで、家庭では困難なにおい除去が可能な場合もあり、その場合は評価の回復も期待できます。
寿命を迎えたスニーカーを履き続ける4つのリスク

まだ履けるとしても、寿命を迎えたスニーカーを履き続けることにはリスクが生じます。寿命を迎えたスニーカーを履き続けた場合に生じる主なリスクは、次の4つです。
- ・怪我や身体の不調につながる
 - ・雨が染み込みやすくなる
 - ・見た目に問題がある
 - ・靴擦れ・マメ・タコなどの原因になる
 
それぞれのリスクが与える影響について、以下で詳しく解説していきます。
怪我や身体の不調につながる
劣化したスニーカーの使用は、足だけでなく全身の健康に深刻な影響を与える可能性があります。
最も重要な問題は、クッション性の低下によって衝撃吸収能力が失われることです。劣化により弾性を失ったソールは、歩行時や走行時の衝撃を吸収して足や膝、腰への負担を軽減する機能を十分に発揮できません。
結果として、地面からの衝撃が直接足に伝わり、足底筋膜炎、アキレス腱炎、膝痛、腰痛などの症状を引き起こす可能性があります。
変形したスニーカーは、足の特定の部位に過度な圧力をかけ、血管や神経を圧迫することがあります。これにより、足の冷えやしびれ、感覚の低下などが起こり、糖尿病患者では特に深刻な合併症につながる可能性があります。
姿勢の悪化による全身への影響もあり、内臓機能にも影響を与えるため、早期買い替えの検討が必要です。
雨が染み込みやすくなる
寿命を迎えたスニーカーは雨が染み込みやすくなり傷みがさらに早まります。劣化したスニーカーは、防水スプレーや撥水スプレーをかけていたとしても、破れた部分から雨が浸透しやすくなります。
雨の日には靴下まで濡れて不快感が増し、雨が足裏の汗や皮脂と混ざって雑菌の繁殖の原因にもなります。
水分の浸入は、足白癬(水虫)の発症リスクも大幅に増加します。高温多湿な環境は真菌の繁殖に最適な条件で、濡れたスニーカーの内部はこれに該当します。
一度足白癬に感染すると、完全な治癒には長期間を要し、他の部位への感染拡大や、家族への感染リスクも生じます。
雨が染み込みやすくなったスニーカーは買い替えを検討しましょう。
見た目に問題がある
寿命を迎えたスニーカーは見栄えが悪く、他人に悪い印象を与えてしまう可能性があります。「おしゃれは足元から」という言葉があるように、足元は人の印象に強く影響を与えます。
きれいに着飾った時にスニーカーだけが汚れて見えたり、服装とのミスマッチを感じたりしたらスニーカーが寿命を迎えたサインと判断してよいでしょう。
汚れや傷みがひどいスニーカーを履いていると、だらしない印象を持たれて仕事にも影響する恐れがあるため、普段からスニーカーの見た目も気にして確認しておくことが大切です。
靴擦れ・マメ・タコなどの原因になる
劣化したスニーカーは、足の健康に直接的な悪影響を与え、様々な皮膚トラブルや足の疾患を引き起こします。
正常な状態では、スニーカーは足の形状に適合し、歩行時の動きを適切にサポートします。しかし、型崩れしてフィット感が失われた靴は、内部で足が不必要に動くため、摩擦によって靴擦れやマメ、タコ、魚の目ができやすくなります。
つま先部分が変形することで、爪が圧迫され、巻き爪や陥入爪の原因になることもあります。
巻き爪は爪の端が皮膚に食い込む状態で、強い痛みと炎症を引き起こします。陥入爪は爪が皮膚に埋もれ込む状態で、感染や化膿の原因となります。これらの爪の疾患は歩行に大きな支障をきたし、外科的処置が必要になることもあります。
症状が現れた場合は、スニーカーの買い替え検討はもちろん、早期の専門医受診が必要です。
スニーカーの寿命を長くする7つの方法

スニーカーを日々適切に扱っていれば、劣化を防いで長く使い続けられます。スニーカーを長く履き続けるためのポイントは、次の7つです。
- ・加水分解を防ぐ
 - ・スニーカーを脱いだ時に紐を解く
 - ・同じスニーカーを履かない
 - ・かかとを踏まない
 - ・足に合ったスニーカーを選ぶ
 - ・定期的に手入れする
 - ・湿気の多い場所や高温な場所は避ける
 
以下では、それぞれについて解説していきます。
加水分解を防ぐ
加水分解はスニーカーの劣化における最も深刻な問題の一つであり、適切な対策をすることで進行を遅らせることができます。加水分解は温度と湿度が高いほど加速されるため、日本の高温多湿な気候は特に注意が必要な環境と言えます。
予防策として最も重要なのは湿度管理で、理想的な保管湿度は40%から60%とされています。
除湿剤の使用は効果的な方法で、靴箱用の除湿剤やシリカゲルパックを定期的に交換することで、適切な湿度を保つことができます。特に梅雨時期や夏季には、除湿剤の効果が重要になります。 適切に保管され、加水分解が最小限に抑えられたスニーカーは、年数が経っていても高価買取の対象となる可能性が高まります。同じモデルでも保管状態により査定額に大きな差が生じることがあります。
スニーカーを脱いだ時に紐を解く
スニーカーの寿命を延ばすためには、脱いだ時に紐を解くことを心がけると良いでしょう。靴紐を縛ったままで保管していると、アッパーの劣化の原因になるためです。
靴紐をきつく結んでいた場合、そのまま無理やり履いてしまうとアッパー材に亀裂が入ってしまったり、スニーカーの形が崩れてしまったりする原因になります。
スニーカーを良い状態で履き続けるためにも、脱いだ時は靴紐を解いて保管すると良いでしょう。
形状が適切に保たれたスニーカーは「美品」として評価され、査定額の向上につながります。
シューホールの状態、アッパーの形状、かかと部分の変形の有無などは、査定士が必ずチェックするポイントであり、これらが良好な状態であることが高価買取の条件となります。
同じスニーカーを履かない
複数のスニーカーをローテーションして使用することは、各スニーカーの寿命を延ばす簡単かつ効果的な方法です。
スニーカーを一日着用すると、内部には約200mlの汗が蓄積され、ソールには歩行による圧縮ストレスが加わります。これらの影響から回復するには、24時間から48時間の休息期間が必要とされています。
特にクッション材であるEVAやポリウレタンは、圧縮後の復元に時間を要するため、連続使用では本来の性能を発揮できません。
複数のスニーカーをローテーションすることで、一足あたりの劣化を抑え、それぞれのスニーカーがより良い状態で買取に出せる期間を長くできます。 使用頻度の低いスニーカーは、ソールの摩耗や内部の劣化が少なく、査定時に高い評価を受けやすくなります。複数足を同時に売却する場合、まとめての買取により査定額のアップも期待できます。
かかとを踏まない
かかとを踏まないようにすることで、外からの力を加えないことも、スニーカーを長持ちさせるには重要なポイントです。外から無理やりスニーカーへ力を加えるとアッパーに負担がかかり、劣化を早める原因となるためです。
かかとを踏んだまま歩くとスニーカーの形が徐々に崩れ、跡がついてアッパー材に亀裂が入ってしまう恐れがあります。スニーカーを長持ちさせるためには、かかとは踏まずにきれいに履くことを意識しましょう。
かかと部分の損傷は、買取査定において最も厳しく評価される項目の一つです。変形や潰れがあるスニーカーは、機能性の著しい低下と判断され、減額要因となります。
逆に、かかと部分が完璧に保たれているスニーカーは、状態が良いと評価され、査定額のアップが期待できます。
足に合ったスニーカーを選ぶ
自身の足に合ったサイズを選ぶことでも、スニーカーを長持ちさせられます。
サイズが合わないスニーカーでは正しい歩き方ができず、普段使わない筋肉を使うため足に負担がかかります。サイズが大きい場合は足が靴の中で滑ってしまい、サイズが小さい場合は靴擦れを起こしてしまいます。
対策として、サイズが大きいスニーカーは厚めのインソールを入れて隙間を埋める方法があります。サイズが小さいスニーカーは、人に譲ったり、フリマサイトなどで販売したりして手放すことを考えましょう。
形状の変化や異常摩耗が少ないため、適切に使用されたと査定時に評価され、高価買取の対象となる可能性があります。
逆に、不適切なサイズのスニーカーは、特定部位への集中的な負荷により早期劣化が進行し、変形や異常摩耗により買取価値が大幅に低下します。
定期的に手入れをする
スニーカーの定期的なメンテナンスは、見た目の美しさを保つだけでなく、素材の劣化を防ぎ、機能性を長期間維持するために必要です。
日常的な手入れの基本は、使用後の簡単な清拭です。帰宅後すぐに、乾いた布やブラシで表面の汚れや埃を除去することで、汚れの定着を防ぐことができます。
ブラッシングも効果的です。素材に応じたブラシの選択が重要で、スエードには専用の起毛ブラシ、スムースレザーには馬毛ブラシ、合成素材には柔らかい豚毛ブラシが適しています。
防水スプレーの使用は、新品時の初回使用前と、その後月に1-2回の頻度で行うことが推奨されます。スプレーは30cm程度離れた位置から均等に噴霧し、完全に乾燥させてから使用します。 日頃のブラッシングや防水スプレー、クリーニングは、単に見た目を保つだけでなく、買取査定時の第一印象を良くし、高価買取につながる重要な要素です。
湿気の多い場所や高温な場所は避ける
スニーカーの保管環境は、製品の寿命と品質に大きな影響を与えます。
理想的な保管環境は、温度15-25℃、湿度40-60%の範囲です。この条件を維持するために、エアコンや除湿機を活用することが効果的です。特に梅雨時期や夏季には、除湿機の連続運転により湿度をコントロールすることが重要です。
保管場所の選択も重要な要素です。地下室や床下収納は温度が安定していますが、湿度が高くなりがちなため、除湿対策が必須です。最も適しているのは、温度と湿度が安定している室内のクローゼットや専用の収納スペースです。
適切な保管環境は、カビや加水分解を防ぎ、スニーカーの”資産価値”を維持するために不可欠です。良好な保管状態は査定時に高く評価され、「保管品」や「デッドストック級」として扱われることがあります。 逆に、不適切な保管により劣化したスニーカーは、たとえ未使用であっても減額対象となります。
寿命を迎えたスニーカーの4つの選択肢

寿命を迎えたスニーカーは、その後どのように対処すればいいか悩む方もいると思います。一般的には、以下の4つの選択肢があります。
- ・可燃ごみとして捨てる
 - ・スニーカーを修理する
 - ・クリーニングに出す
 - ・スニーカーを売る
 
ここでは、それぞれの対処法について紹介していきます。
可燃ごみとして捨てる
スニーカーを可燃ごみとして処分することは、最も一般的で手軽な方法ですが、デメリットもあります。
多くの自治体では、スニーカーは可燃ごみとして分類されています。処分の手順は簡単で、指定された収集日に指定袋に入れて出すだけで完了します。
費用は最小限で、一般的な指定ごみ袋の価格は1枚30円から50円程度、スニーカー1足であれば1枚で十分です。
ただし、自治体によって分別ルールが異なる点に注意が必要です。金属パーツが多用されているスニーカーや、厚底で大型のモデルは不燃ごみや粗大ごみに分類される場合があります。場合によってはパーツの取り外しも必要です。 メリットは手軽さと確実性で、特別な知識や技術は不要で誰でも簡単に廃棄できます。デメリットは、金銭的な機会損失です。劣化したスニーカーでも、ブランドやモデルによっては買取価値がある場合があります。
スニーカーを修理する
スニーカーの修理は、愛用品を再び使用できる良い選択肢ですが、費用対効果をしっかり考える必要があります。
最も一般的な損傷はソールの剥がれで、修理費用は材料費のみであれば500~1,000円程度で、専門店に依頼した場合は2,000~4,000円程度が相場です。
かかとの補修も頻繁に行われる修理です。費用は3,000~6,000円程度で、使用する材料や修理の範囲により変動します。
修理のメリットは、愛着のあるスニーカーを継続使用できることです。特に限定モデルやヴィンテージアイテムなど、入手困難なスニーカーの場合、修理による延命は特に価値があります。 デメリットは、修理費用が新品購入費用を上回る場合があることです。修理に時間がかかる場合も多く、専門店では2週間~1ヶ月程度の期間が必要です。修理期間中は使用できないため、代替品の準備が必要になります。
クリーニングに出す
プロによるスニーカーのクリーニングは、外観の改善・回復を目的とした選択肢であり、特に汚れが主な問題である場合に効果的です。
スニーカーのクリーニングサービスは、基本的な洗浄から、黄ばみ除去、色補正、防水加工まで多岐にわたります。基本的なクリーニングの費用は3,000~6,000円程度で、特殊な処理が必要な場合は8,000~15,000円程度かかります。
クリーニングの最大のメリットは、専門技術による高品質な仕上がりです。家庭用の洗剤や道具では除去できない頑固な汚れも、専用の機材と技術により改善できます。 デメリットは費用の高さです。安価なスニーカーの場合、クリーニング費用が新品の購入価格を上回ることがあります。すべての汚れが除去できるわけではないため、思った通りの結果が得られない可能性もあります。
スニーカーを売る
寿命を迎えたスニーカーは売って手放す方法もあります。人気のモデルや希少なモデルはコレクターからの需要があるため、劣化していても買い手がつく可能性があります。
ヴィンテージスニーカーでは、1980年代から1990年代のナイキエアマックスシリーズが特に高値で取引されており、良好な状態のエアマックス1(1987年)は数万円〜十数万円で取引されることもあります。
限定コラボモデルは、例えば2019年に発売されたトラヴィス・スコット×ナイキ エアジョーダン1は、定価17,600円でしたが、現在では20~30万円で取引されることがあります。
スニーカーを売る方法は、主に以下の3つです。
- ・リサイクルショップ
 - ・ネットオークション・フリマサイト
 - ・スニーカーに詳しい買取業者
 
特に、買取業者は市場調査のデータをもとに査定を行うため、商品価値に見合った納得のいく買取金額を提示してもらいやすいです。
次の記事では、スニーカーを売るおすすめの方法や、できるだけ高値で売る方法を解説しているため、ぜひチェックしてみてください。
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まとめ
スニーカーの寿命は一般的に3~5年が目安とされていますが、使用頻度や保管状況、お手入れの方法によって大きく変わります。
毎日同じスニーカーを履き続ければ半年から1年で寿命を迎える一方、適切なローテーションと丁寧なケアを行えば10年以上愛用することも可能です。
寿命を迎えたスニーカーは捨てるだけでなく、まずは買取業者に査定に出してみることを強くお勧めします。一見価値がないと思われるスニーカーでも、ブランドやモデル、年代によっては思わぬ高値で買取される可能性があります。
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