100円札の価値を種類別に紹介!板垣退助や聖徳太子の100円札の買取相場は?
日本では昭和49年まで100円札が発行されていました。
現在は100円硬貨が使用されているため、100円の紙幣が発行されていたことを知らない人も多いでしょう。
100円札は希少価値が高く、高値で買取がされやすいため、業者に依頼すると思わぬ高額査定が出るかもしれません。
ここでは、100円札の種類と買取価格相場、高値で売るコツについて紹介します。
100円札の査定を依頼したい人は、高価格買取満足度No.1のウリエルにご相談ください!
100円札とは?
100円札は1885~1974年までの89年間、日本で発行されていた紙幣です。
この89年の間に発行された100円札は、合計11種類あります。
・明治通宝100円券 ・旧100円券(大黒札) ・改造100円札(メガネ100円、メガネ鎌足) ・甲号券100円札(紫100円、裏紫100円) ・乙号券100円札(聖徳太子1次100円札) ・い号券100円札(聖徳太子2次100円札) ・ろ号券100円札(聖徳太子3次100円札) ・A号券100円札(聖徳太子4次100円札) ・【最初期】B号券100円札(板垣退助100円札) ・【前期】B号券100円札(板垣退助100円札) ・【後期】B号券100円札(板垣退助100円札) |
このうちA号券とB号券は現在も使用可能ですが、普通に使うと100円の価値しかありません。
100円札は高い買取価値が付く可能性があるため、買取専門業者に査定を依頼しましょう。
【種類別】100円札の買取価格相場
ここでは、合計11種類の100円札の買取価格相場を紹介します。
同じ100円札でも状態によって買取価格が大きく変わるので注意が必要です。
明治通宝100円券
券種 | 明治通宝 |
年代 | 1872~1899年 |
図柄 | 鳳凰と龍 |
素材 | 紙幣 |
相場 | 買取事例なし |
明治通宝100円券は、100円札の中で最も発行年の古い紙幣です。
現存数が数枚程度とされているため、買取事例はありません。
買取相場も不明ですが、非常に希少性の高い古紙幣なので、もし発見できれば数百万円単位の高額買取を期待できます。
見つけた場合は、古銭買取業者などの専門家に査定を依頼しましょう。
旧100円券(大黒札)
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BE%E5%
86%86%E7%B4%99%E5%B9%A3#%E6%97%A7%E7%
99%BE%E5%9C%93%E5%88%B8
券種 | 旧兌換(だかん)銀行券 |
年代 | 1885~1939年 |
図柄 | 大黒天の座像 |
素材 | 紙幣 |
相場 | 買取事例なし |
旧100円券には商売や農業の神様である大黒天の座像が描かれていることから、通称「大黒札」と呼ばれています。
1882年に設立された日本銀行が初めて発行した紙幣が、この旧100円券です。
もともとの発行数が少ないうえに、紙幣が切り替わる際の回収率も高かったため、残っているのはわずか数枚程度と言われています。
そのため、旧紙幣の中でも屈指のプレミア価値をもちます。
取引事例がないため決まった買取価格相場は存在しませんが、発見できれば数百万円単位の高額査定を期待できるでしょう。
改造100円札(メガネ100円、メガネ鎌足)
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BE%
E5%86%86%E7%B4%99%E5%B9%A3
券種 | 改造兌換銀行券 |
年代 | 1891~1939年 |
図柄 | 藤原鎌足の肖像画 |
素材 | 紙幣 |
相場 | 買取事例なし |
改造100円札は、表のデザインがメガネのように見えることから、通称「メガネ100円」、「メガネ鎌足」と呼ばれています。
旧100円券と同様に現存するのはわずか数枚だとされているため、決まった買取価格相場がありません。
プレミア価値が付くのは間違いないため、改造100円札を発見したときは、複数の古銭買取業者で相見積もりを依頼しましょう。
甲号券100円札(紫100円、裏紫100円)
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BE%E5%
86%86%E7%B4%99%E5%B9%A3
券種 | 甲号兌換銀行券 |
年代 | 1900~1939年 |
図柄 | 藤原鎌足の肖像画 |
素材 | 紙幣 |
相場 | 未使用:60~500万円 美品:15~150万円 並品:5~60万円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
甲号券100円札は、改造100円札と同様に藤原鎌足の肖像画が描かれていますが、裏面は紫色が多用されていたことから、通称「紫100円」「裏紫100円」と呼ばれています。
甲号券100円札には「裏紫万葉記号」と「裏紫アラビア記号」の2種類の記号があり、それぞれ買取価値が異なるので注意が必要です。
裏紫万葉記号のほうが価値も高く、並品でも20〜60万円前後の買取価格を期待できるでしょう。
プレミア価値の高い100円札なので、未使用品であれば、裏紫万葉記号・裏紫アラビア記号ともに相場が存在しないほどに買取価値が期待できます。
乙号券100円札(聖徳太子1次100円札)
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BE%E5%
86%86%E7%B4%99%E5%B9%A3
券種 | 兌換券 |
年代 | 1930~1946年 |
図柄 | 聖徳太子の肖像画 |
素材 | 紙幣 |
相場 | 未使用:5,000~10,000円 美品:1,000~5,000円 並品:200~1,000円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
肖像画人物に聖徳太子が採用されている100円札は、1930~1956年まで合計4種類発行されました。
乙号券は、聖徳太子が描かれた100円札として最初に発行されたため、通称「聖徳太子1次100円札」とも呼ばれています。
聖徳太子1次100円札は未使用品であれば、最高10,000円程度の買取価格を期待できるでしょう。
い号券100円札(聖徳太子2次100円札)
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BE%E5%
86%86%E7%B4%99%E5%B9%A3
券種 | 不換紙幣 |
年代 | 1944~1946年 |
図柄 | 聖徳太子の肖像画 |
素材 | 紙幣 |
相場 | 未使用:2,500〜10,000円 美品:1,000〜3,000円 並品:200〜1,000円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
い号券は、通称「聖徳太子2次100円札」とも呼ばれており、1944~1946年まで使われていました。
使用されていた年数は少ないですが、現存数が多い紙幣でもあるため、乙号券よりも買取価格は若干低くなります。
ろ号券100円札(聖徳太子3次100円札)
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BE%E5%
86%86%E7%B4%99%E5%B9%A3
券種 | 改正不換紙幣 |
年代 | 1945~1946年 |
図柄 | 聖徳太子の肖像画 |
素材 | 紙幣 |
相場 | 未使用:7,000〜18,000円 美品:2,000〜8,000円 並品:500〜2,000円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
ろ号券は、通称「聖徳太子3次100円札」と呼ばれおり、終戦直後に緊急で作られた紙幣です。
い号券よりも発行年は新しいですが、新円切替ですぐに通用停止となったため希少価値が高く、未使用品であれば最大18,000円前後の買取価格が付きます。
普通に使用された並品の100円札でも、額面以上の高額査定を望めるでしょう。
A号券100円札(聖徳太子4次100円札)
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BE%E5%
86%86%E7%B4%99%E5%B9%A3
券種 | 日本銀行券A号券 |
年代 | 1946年~現行紙幣 |
図柄 | 聖徳太子の肖像画 |
素材 | 紙幣 |
相場 | 未使用:600〜1,500円 美品:200〜600円 並品:100〜200円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
A号100円札にも聖徳太子が使われていることから、通称「聖徳太子4次100円札」と呼ばれています。
A号100円札は現行紙幣のため、買取価値はそれほど高くありません。
ただし、未使用ピン札であれば最大で1,500円前後の高額買取を期待できます。
【最初期】B号券100円札(板垣退助100円札)
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BE%E5%86%86%
E7%B4%99%E5%B9%A3
券種 | 日本銀行券B号券 |
年代 | 1953年~現行紙幣 |
図柄 | 板垣退助の肖像画 |
素材 | 紙幣 |
相場 | 未使用:1,500〜5,000円 美品:300〜1,500円 並品:100〜300円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
B号券100円札は明治時代の政治家・板垣退助の肖像画が描かれていることから、通称「板垣退助100円札」と呼ばれます。
B号券100円札は発行時期によって、最初期・前期・後期の3種類に分類されており、発行時期の古い100円札ほど買取価格も高めです。
最初期のB号券100円札であれば、並品でも額面の倍以上の買取を期待できるでしょう。
【前期】B号券100円札(板垣退助100円札)
券種 | 日本銀行券B号券 |
年代 | 1953年~現行紙幣 |
図柄 | 板垣退助の肖像画 |
素材 | 紙幣 |
相場 | 未使用:200〜500円 美品:100〜200円 並品:額面 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
前期B号券100円札は、最初期に比べて発行時期が新しくなるため、買取価格は安い傾向にあります。
とはいえ、美品なら2倍以上の価値が付くため、手元にある場合は一度査定に出してみましょう。
【後期】B号券100円札(板垣退助100円札)
券種 | 日本銀行券B号券 |
年代 | 1953年~現行紙幣 |
図柄 | 板垣退助の肖像画 |
素材 | 紙幣 |
相場 | 未使用:100〜300円 美品:額面 並品:額面 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
後期B号券100円札は、数ある100円札の中で最も発行年が新しい紙幣です。
そのため、希少価値は低く、額面通りで買取をされるのが一般的です。
特に価値が高い100 円札の見分け方
100円札の種類と買取相場について紹介しましたが、以下に該当する100円札は通常の相場よりも買取価格が大幅にアップする可能性があります。
・エラー印刷 ・珍しい番号 ・帯付き |
100円札を査定に出す前に、上記のような特徴がないかチェックしておきましょう。
エラー印刷
印刷がズレている、裁断ミスで耳付きになっているなど、通常の紙幣とは異なる紙幣がエラー印刷です。
エラー印刷は数が非常に少ないため、査定に出すと買取価格が大幅にアップするでしょう。
珍しい番号
100円札の記番号の並びが希少な通し番号になっているものは「珍番号」と呼ばれており、高額査定を期待できます。
珍番号に該当するのは、以下の番号です。
・1番(000001など) ・ゾロ目 (999999など) ・キリ番 (100000など) ・サンドイッチ番号 (100001、233332など) ・階段(123456など) |
上記の珍番号はレア度が非常に高いため、より高く売れます。
帯付き
帯付きとは紙幣100枚の束のことで、より高値での買取を期待できます。
「赤帯付き」と呼ばれる紙幣1,000枚の束はプレミア価値が付いているため、相場をはるかに超える高額査定を期待できるでしょう。
帯付きや赤帯付きの中に珍番号が含まれていると、さらなる高値が付きます。
100円札を換金するには?
100円札は以下4つの方法で換金できます。
・銀行 ・リサイクルショップ ・ネットオークション・フリマサイト ・古銭買取専門業者 |
100円札を高値で換金したいなら、古銭買取専門業者を選びましょう。
リサイクルショップなどでも換金は可能ですが、相場より安値で買取をされる可能性が高いです。
各換金方法の特徴を比較して、納得いく取引を実現させましょう。
銀行
現在でも使用できる板垣退助100円札と聖徳太子A号券であれば、銀行で額面と同じ価格で換金してくれます。
しかし、板垣退助100円札と聖徳太子A号券は額面以上の高値で売却できる可能性があるため、銀行で換金するのはもったいないかもしれません。
最も安全な換金方法ではありますが、額面以上の価格で売りたいなら、買取専門業者に査定を依頼したほうがよいでしょう。
リサイクルショップ
リサイクルショップでは、あらゆるジャンルを取り扱っているため、他の不用品と一緒に売却できます。
しかし、100円札などの古紙幣に特化した買取実績はあまり期待できません。
古紙幣の専門知識をもつ査定士もいないため、相場より安値で買取をされるケースが多いです。
高値での買取を望むなら、古紙幣を専門に買取する業者に依頼しましょう。
ネットオークションやフリマサイト
ネットオークションやフリマサイトに100円札を出品して売るのも一つの方法です。
古紙幣のコレクターも多数参加しているため、出品すれば相場以上の価格で売却できる可能性がありますが、売却価格がそのまま利益になるわけではありません。
売上から販売手数料が差し引かれるだけでなく、梱包費用などもかかるため、手元に残る金額は少なくなるでしょう。
また、個人間取引なので、売却後にクレームが出るなどのリスクも生じます。
すぐに落札される保証はないため、急いで売却したい人には不向きです。
適切な価格で売却したい人や、スムーズな取引を望む人には、買取業者の利用をおすすめします。
古銭買取専門業者
古銭買取専門業者には知識豊富な査定士がいるため、100円札を適切な価格で買取してもらえます。
店頭買取だけでなく、出張買取や宅配買取など便利な買取方法を用意している業者も多いため、近くに買取業者がない人も気軽に利用できるでしょう。
査定料や出張料が無料の業者であれば、なおさら便利です。
できれば複数の古銭買取専門業者に査定を依頼して、相見積もりをしましょう。
各業者の買取価格を比較すれば、相場を把握することができ、高額買取を実現しやすくなります。
少しでも高価買取を狙うなら
100円札を高額買取してもらうためには、買取前に注意したいポイントがあります。
これから紹介するポイントをおさえて、買取専門業者に査定を依頼しましょう。
早めに買取
100円札は紙でできているため、時間の経過とともに劣化していきます。
価値が上がるのを待っているうちに状態が悪くなってしまい、買取価格が下がってしまうこともあるでしょう。
時間が経過したからといって、100円札の買取価格相場が簡単に上がることはありません。
100円札を高値で売りたいなら、タイミングを待つよりも早めに売ったほうが得策です。
ケースや鑑定書(保証書)と一緒に
100円札はケース付きのまま査定に出すと、状態のよさを示すことができます。
また、古物商でもらった鑑定書があれば、その紙幣が本物であることを証明できるため、プラス査定を期待できるでしょう。
ケースや鑑定書があれば、100円札と一緒に査定に出すことをおすすめします。
特に鑑定書は高額査定に欠かせない大事なものなので、売却するときまで捨てずに大切に保管しておきましょう。
保管状態
100円札の保管方法を間違えると、劣化が進んで価値が下がってしまいます。
紙幣は湿気や日光に弱く、空気に触れると酸化して劣化が進むので注意が必要です。
100円札保管するときは、密閉できるケースなどに入れて、風通しのよい日陰で保管しましょう。
ケースを用意できない場合は、食品保存用袋など密閉できる袋でもかまいません。
密閉した空間に保管すれば、虫食いなどのリスクを回避できます。
素手で触ると皮脂で100円札が劣化しやすくなるため、触るときは手袋やピンセットを使用しましょう。
なるべくそのままの状態で
100円札が汚れていても、無理に汚れを落とそうとせずに、そのまま査定に出しましょう。
100円札などの古い紙幣はとてもデリケートな状態にあるため、下手に手入れしてしまうと逆に価値が下がる危険性があります。
古い紙幣は古い状態そのものに価値があるため、無理に汚れを落とす必要はありません。
買取を依頼する場合は、そのままの状態で査定に出しましょう。
まとめ
100円札の種類や買取相場について紹介しました。
100円札は現存数の少ないものも多いため、額面をはるかに超える高額買取を期待できます。
エラー印刷や珍番号の100円札であれば、驚くほどの高額査定が出るかもしれません。
発行年の比較的新しい100円札でも額面以上の買取を期待できるので、銀行で換金せず古銭買取専門業者に査定を依頼しましょう。
査定料、キャンセル料、出張料などすべて無料でご利用いただけます。
専門知識をもつ経験豊富な査定士が対応するため、お気軽にお問い合わせください。
100円札の買取を検討している方は、高価買取満足度No.1のウリエルへご相談ください!
3つの買取方法