5円札の価値を一覧で紹介!種類別の買取相場や高く売るコツも解説!

5円札は、過去に流通していた日本銀行券の一つです。
現在では発行されていないため、種類によっては希少価値が高く、高値で取引されることもあります。
本記事では、5円札の価値を一覧で紹介します。
また、種類別の買取相場も解説しているので、お手元に5円札のある方は、ぜひ買取に出す際の参考にしてみてください。
なお、累計買取実績数300万点超えのウリエルでは、古銭の無料査定を実施中。査定をご検討の方は以下のメールや電話からお気軽にご相談ください。豊富な知識と確かな目利きを持つ査定士があなたのお品物の価値を正確に査定いたします。
目次
5円札の現在の価値を知る方法

5円札の現在の価値を調べるには、古銭買取業者で査定してもらう方法が確実です。
店舗に直接持ち込む「持ち込み査定」、自宅で査定が受けられる「出張査定」、写真を送って査定を受ける「メール査定」など、さまざまな方法が選べます。
また、5円札は明治から昭和初期にかけて発行されていましたが、当時の物価や収入は現在とは大きく異なっていました。
そのため、明治時代の5円は現在の約10万円に相当し、大正時代は約2万円、昭和初期は約50円ほどの価値にあたるといわれています。
査定を受けた際には、ぜひ当時の価値と現在の価値を比較してみてください。
10円札、20円札の価値について
【種類別】5円札の価値

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E5%86%86%
E7%B4%99%E5%B9%A3#%E6%97%A7%E4%BA%94%E5%86%
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5円札は、現在ではどの程度の価値があるのでしょうか。
種類別の買取相場について見ていきましょう。
明治通宝5円札
明治初期に発行された政府紙幣で、ドイツの民間工場で作られたことから「ゲルマン札」という呼び名でも知られています。
同時に発行されたのは10銭~100円の9種類で、現在最も希少価値が高い「100円札」「50円札」に次いで貴重なのが5円札です。
その希少性が評価され、未使用であれば100万円ほどの買取価格が期待できます。
使用感があっても5~15万円が相場です。
| 券種 | 明治通宝 |
| 年代 | 明治5〜32年 |
| 図柄 | 鳳凰と龍 |
| 素材 | 紙 |
| 相場 | 5~15万円、未使用のものであれば100万円ほどでの買取が期待できる |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
旧国立銀行券5円札
金と交換できる紙幣として明治初期に登場した兌換(だかん)紙幣であり、現在残っているものがとても少ない貴重な紙幣です。
旧国立銀行券には14種類ありますが、その中でも5円札は買取価格が高い古紙幣として知られています。
現存枚数が少ないため、買取相場は30~60万円と高額です。 また、状態がよければ600万円以上の価値をつけます。
| 券種 | 旧国立銀行券 |
| 年代 | 明治6~32年 |
| 図柄 | 田植えと稲作をしている人々 |
| 素材 | 紙 |
| 相場 | 30~60万円、状態がよいものであれば600万円以上 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
新国立銀行券5円札(かじや5円札)

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E7%AB%8B%
E9%8A%80%E8%A1%8C%E7%B4%99%E5%B9%A3
様式の新紙幣技術が取り入れられた紙幣です。
金と交換ができた旧国立銀行券に対して、こちらは交換できない「不換紙幣」として発行されました。
未使用の場合、買取相場は数十万~100万円前後になりますが、一般的には5,000~数万円が相場です。
| 券種 | 新国立銀行券 |
| 年代 | 明治11~32年 |
| 図柄 | 鍛冶屋の作業風景 |
| 素材 | 紙 |
| 相場 | 5,000~数万円、未使用だと数十万~100万円前後になる |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
改造紙幣5円札(神功皇后5円札)

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%B9%E9%80%A0%
E7%B4%99%E5%B9%A3
偽造を防ぐ目的でさまざまな技術を駆使して作られた紙幣で、イタリア人のデザイナーによって製作された神功皇后の肖像画が描かれています。
本格的な透かしも採用され、現在の紙幣に近いものになっています。
買取相場は状態がよければ100万円をつけますが、一般的には3~15万円です。
| 券種 | 改造紙幣 |
| 年代 | 明治15~32年 |
| 図柄 | 神功皇后 |
| 素材 | 紙 |
| 相場 | 3~15万円、状態がよければ100万円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
旧5円札(裏大黒5円札)

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E5%86%86%
E7%B4%99%E5%B9%A3#%E6%97%A7%E4%BA%94%E5%86%
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裏に大黒天が描かれているデザインが特徴です。
強度を高めるために、紙にはこんにゃくの粉が混ぜられています。
古銭コレクターの中でも人気が高い紙幣であり、未使用であれば数百万円、一般的にも5~数十万の価値をつけます。
| 券種 | 旧兌換銀行券 |
| 年代 | 明治19年〜昭和14年 |
| 図柄 | 大黒天 |
| 素材 | 紙 |
| 相場 | 5~数十万、未使用であれば数百万円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
改造5円札(分銅5円札)

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E5%86%86%
E7%B4%99%E5%B9%A3#%E6%97%A7%E4%BA%94%E5%86%
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旧5円札の技術的な欠陥を補うために作られた改造5円札です。
素材の紙を改良しただけでなく、偽造しにくくなるように肖像画もより精巧に描かれています。
買取相場は数万~数十万円で、未使用の場合は数百万円の価値を期待できます。
| 券種 | 改造兌換銀行券 |
| 年代 | 明治21年〜昭和14年 |
| 図柄 | 菅原道真 |
| 素材 | 紙 |
| 相場 | 数万~数十万円、未使用だとプレミアが付いて数百万円にまでなります |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
甲号券5円札(中央武内5円札)

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E5%86%86%
E7%B4%99%E5%B9%A3#%E6%97%A7%E4%BA%94%E5%86%
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紙幣の中央に「武内宿禰」の肖像が描かれたデザインが特徴です。
前期に発行されたものは万葉かなが使用されていて、後期ではアラビア数字が採用されています。
買取相場は、前期で5,000〜15,000円、後期で6,000〜30,000円です。
状態がよければ、どちらも数十万円の価値があります。
| 券種 | 甲号兌換銀行券 |
| 年代 | 明治32年〜昭和14年 |
| 図柄 | 武内宿禰 |
| 素材 | 紙 |
| 相場 | 前期のものは5,000〜15,000円、後期だと6,000〜30,000円、状態がよいものだとどちらも数十万円の値が付く |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
乙号券5円札(透かし大黒5円札)

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E5%86%
86%E7%B4%99%E5%B9%A3#%E6%97%A7%E4%BA%94%
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ぼんやりとした緑色のインクで描かれた肖像画が幽霊のようであったことから人気がなかった紙幣ですが、古銭コレクターの間では人気が高い紙幣です。
未使用の場合は10万円を超える価値がありますが、一般的な相場は5,000~20,000円です。
| 券種 | 乙号兌換銀行券 |
| 年代 | 明治43年〜昭和14年 |
| 図柄 | 菅原道真(透かし模様に大黒天) |
| 素材 | 紙 |
| 相場 | 5,000~20,000円、ピン札であれば10万円を超える |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
丙号券5円札(大正武内5円札)
白髭が特徴的な武内宿禰の自画像と宇部神社が描かれている大正時代の5円札です。
買取相場は、6,000〜20,000円で、未使用であれば50,000円ほどの価値をつけます。
| 券種 | 大正兌換銀行券 |
| 年代 | 大正5年〜昭和14年 |
| 図柄 | 武内宿禰 |
| 素材 | 紙 |
| 相場 | 6,000〜20,000円、未使用のような美しいものであれば50,000円ほどの買取になることも |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
丁号券5円札(1次5円札)

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E5%86%
86%E7%B4%99%E5%B9%A3#%E6%97%A7%E4%BA%94%
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比較的新しい5円札とはいえ、額面よりも高い価値がある紙幣です。
ここから菅原道真の肖像画が採用された5円札の発行が続くため、この紙幣は「1次5円札」と呼ばれています。
買取相場は50〜200円ほどで、未使用であれば7,000円前後になります。
| 券種 | 兌換券 |
| 年代 | 昭和5~21年 |
| 図柄 | 菅原道真 |
| 素材 | 紙 |
| 相場 | 50〜200円、未使用であれば7,000円前後になる |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
い号券5円札(2次5円札)

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E5%86%
86%E7%B4%99%E5%B9%A3#%E6%97%A7%E4%BA%94%
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菅原道真と北野天満宮が描かれた紙幣です。
戦時中から終戦にかけての4年間発行されました。
状態がよければ2,000円の価値をつけますが、一般的には50〜200円が相場です。
| 券種 | 改正兌換券 |
| 年代 | 昭和17~21年 |
| 図柄 | 菅原道真 |
| 素材 | 紙 |
| 相場 | 50〜200円、状態がよいと最大で2,000円の価値が付く |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
ろ号券5円札(3次5円札)

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E5%86%86%
E7%B4%99%E5%B9%A3#%E6%97%A7%E4%BA%94%E5%86%
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菅原道真と北野天満宮がデザインされた紙幣です。
記番号は黒色で印刷されており、通称「3次5円」とも呼ばれています。
買取相場は50〜100円で、未使用の場合は1,000円ほどです。
| 券種 | 改正不換紙幣 |
| 年代 | 昭和18~21年 |
| 図柄 | 菅原道真 |
| 素材 | 紙 |
| 相場 | 50〜100円、未使用のもので1,000円ほどの買取価格になる |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
ろ号券5円札(4次5円札)

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E5%86%
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新しい5円札の中でも価値が高く、買取価格が高めです。
記番号が赤で、通し番号が省略されています。
買取相場は500〜3,000円、未使用の場合は15,000円です。
| 券種 | 改正不換紙幣 |
| 年代 | 昭和19~21年 |
| 図柄 | 菅原道真 |
| 素材 | 紙 |
| 相場 | 500〜3,000円、未使用であれば15,000円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
A号券5円札(彩紋5円札)

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E5%86%
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昭和21年に発行されて現在も使用できる5円札です。
2年後には5円硬貨が登場したため、それからは発行されていません。
現在も使用できる紙幣であることから、買取相場は100〜400円と低めです。
| 券種 | 日本銀行券A号 |
| 年代 | 昭和21年〜(現在も使用可能) |
| 図柄 | 彩紋 |
| 素材 | 紙 |
| 相場 | 100〜400円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
特に価値が高い5円札の見分け方

5円札のなかでも見つけると価値が高いのが、エラー印刷と珍番号です。
エラー印刷の5円札には、以下の特徴があります。
| 印刷ミス | 印刷がかけていたり抜けていたりする |
| 印刷ずれ | 絵柄がズレたり重なったりしている |
| 裁断ミス | 裁断がズレている |
| 耳付き | 四隅に紙が残っている |
| 記号違い | 紙幣の下の記番号が表と裏で違っている |
| 一方で、珍番号は記載されている番号が以下のようになっている紙幣を指します。1番紙幣 | 000001 |
| ゾロ目 | 111111や555555など |
| キリ番 | 100000や800000など |
| 階段 | 123456や765432など |
| サンドイッチ | 100001や288882など |
| A-A | A222222AやA123456Aなど |
これらの紙幣はコレクターの間で人気があり高額で取り引きされるので、手持ちの5円札に紛れていないか確認しましょう。
プレミア価値がつく旧札(旧紙幣・古紙幣)について
幻の未発行紙幣「B5円券」とは?
終戦後発行されたA号券の偽造紙幣が作られるようになったことに加えて、おさまらないインフレ対策としてB号券を発行するという案がありました。
ただし1,000円券と500円券、100円券、50円券は実際に発行されたものの、福沢諭吉が描かれた5円券は発行中止になり、昭和23年には紙幣の代わりに5円黄銅貨が発行されました。
5円札を少しでも高く売るポイント

5円札を少しでも高値で売るために知っておくべきことがあります。
それぞれのポイントを解説するので、売却前に確認しておきましょう。
劣化しないよう早めに売る
5円を高く売るためには状態のよさが重要です。
折り曲げたり手で触ることで、シワが入ったり皮脂がついたりして変色する原因となります。
それでなくても紙は保管している間に劣化してしまうので、手放すことを検討しているのであれば早めに査定に出すことをおすすめします。
ケースや鑑定書(保証書)があれば一緒に
専用ケースや鑑定書(保証書)はコレクターアイテムとして人気が高いため、ある場合は一緒に買取査定に出しましょう。
また、古い5円札の中には偽造品が作られた歴史のあるものも多いので、鑑定書によって本物であることが証明されることで、買取価格の上昇が期待できます。
保存状態に注意
紙幣をコレクションする際は、保管場所に気を付けましょう。
特に、以下の場所で保管することが大切です。
| ・直射日光が当たらない場所 ・ライトが当たらない場所 ・湿度が高くない場所 |
紙幣は紙でできているので、光や湿気に弱いため、色あせや黄ばみ、染み、カビなどが発生しないように、紙幣専用のケースを使って保管するのもおすすめです。
アイロンがけや洗浄はしない
古い5円札には使用感や汚れがあることがありますが、自分で修繕するのは避けてください。
シワを伸ばすためのアイロンがけや、汚れを落とすための洗浄は、余計に紙幣を傷めてしまうため、買取金額が下がる原因になります。
ウリエルで手持ちの5円札の価値をご確認ください

5円札は古銭コレクターの人気が高く、買取市場での評価も額面以上のものが多いです。
銀行で両替をしたり実際に使用したりもできますが、もし他にも古銭や古い紙幣があるのであれば買取を検討してみてはいかがでしょうか。
業界トップクラスの高価買取に自信のあるウリエルでは、古銭に詳しい査定士が1枚1枚丁寧に査定いたします。
大切なコレクションを手放すからには納得できる金額で買取をしてほしいという方は、ぜひお気軽にウリエルの無料査定をご利用ください。。
まとめ
今回は、5円札の価値や買取相場について紹介しました。
5円札は、過去に発行されていた日本銀行券の一つで、現在では流通していません。
そのため、種類や発行年代によっては希少価値が高く、買取市場で額面以上の価値がつくこともあります。
特に、印刷ミスや裁断ミスなどのエラー紙幣、そして珍しい番号の紙幣は高額で取引されます。
手元に5円札のお持ちの方は、ぜひ信頼できる業者で一度査定を受けてみてはいかがでしょうか。
2つの買取方法

