【昭和のお金一覧】昔のお金の価値は?買取相場が高い硬貨や紙幣も紹介
現在私たちが使っているお金の中には、昭和に発行された硬貨や紙幣もあります。
現在使えないものでも価値が高く、買取に出せば高値が付けられるものもあるでしょう。
そこで今回は、昔のお金の価値について詳しく解説していきます。
当時の発行された貨幣をお持ちの方はぜひチェックしてみてください。
昭和のお金一覧
硬貨や紙幣などのお金は、偽造被害を防ぐため、発行から20年を目安にデザインや図柄が変えられます。
昭和時代も同様に、金貨との交換禁止や戦争による硬貨の素材不足を理由として、度重なる鋳造と印刷を行なってきました。
では、昭和時代の硬貨や紙幣にはどのようなものがあるのでしょうか?
それぞれ一覧表にまとめたので、お財布の中身をチェックしてみてください。
硬貨
大正時代以前は銀や銅で硬貨が作られていましたが、昭和時代になるとニッケルやアルミなど、安価な素材の硬貨が登場し始めました。
昭和時代はそこまで古い時代ではないため、買取金額は数十円ほどでしょう。
ただし、発行枚数の少ない硬貨や希少価値が高い硬貨は、高値で取引されることもあります。
名称 | 発行年 |
菊10銭アルミ貨 | 1940年 |
富士1銭アルミ貨 | 1941年 |
5銭アルミ青銅貨 | 1938年 |
5銭アルミ貨 | 1940年 |
10銭アルミ青銅貨 | 1938年 |
10銭ニッケル貨 | 1933年 |
1銭錫貨 | 1944年 |
1銭アルミ貨 | 1938年 |
5円黄銅貨(国会議事堂・穴なし) | 1948~1949年 |
5円黄銅貨(稲穂等・楷書体) | 1949~1958年 |
10円青銅貨(平等院鳳凰堂・ギザあり) | 1951~1958年 |
50円ニッケル貨(菊・穴なし) | 1955~1958年 |
50円ニッケル貨(菊) | 1959~1966年 |
100円銀貨(鳳凰) | 1957~1958年 |
100円銀貨(稲穂) | 1959~1966年 |
500円白銅貨(桐) | 1982~1999年 |
1円アルミニウム貨 | 1955年 |
5円黄銅貨 | 1959年 |
10円青銅貨 | 1959年 |
50円白銅貨 | 1967年 |
100円白銅貨 | 1967年 |
紙幣
昭和時代になる直前、銀貨の素材である銀が不足すると、代わりに紙幣が発行されました。
現在は発行されていなくても、使用できる紙幣はいくつかあります。
昭和時代に発行された紙幣の中には希少価値の高いものもあるため、ぜひチェックしておきましょう。
名称 | 発行年 |
日本銀行兌換券(50円・200円) | 1927年 |
兌換券(5円・10円・20円・100円・200円) | 1927~1946年 |
兌換券甲号 | 1942~1946年 |
改正兌換券(5円・200円) | 1942~1946年 |
不換紙幣(1円・5円・10円・100円) | 1943~1944年 |
改正不換紙幣(1円・5円・10円・100円) | 1944~1945年 |
再改正不換紙幣10円 | 1945年 |
政府紙幣(小額政府紙幣) | 1938~1948年 |
日本銀行券(5銭・10銭) | 1944~1953年 |
日本銀行券 い1円券(武内宿禰) | 1943年 |
日本銀行券A号[1円券(二宮尊徳)・5円券(彩文模様)・10円券(国会議事堂)・100円券(聖徳太子)] | 1946年 |
政府紙幣B号 | 1948~1958年 |
日本銀行券B号[50円券(高橋是清)・100円券(板垣退助)500円券(岩倉具視)・1,000円券(聖徳太子)] | 1950~1965年 |
日本銀行券C号[500円券(岩倉具視)・1,000円券(伊藤博文)・5,000円券(聖徳太子)・1万円券(聖徳太子)] | 1958~1986年 |
日本銀行券D号[1,000円券(夏目漱石)・2,000円券(首里城)・5,000円券(新渡戸稲造)・1万円券(福沢諭吉)] | 1984~2007年 |
昭和の古銭の価値
ひと口に昭和のお金といっても、当時の社会では戦争や経済成長などの目まぐるしい変化があったため、時代によってお金の価値にも違いがあります。
では、一体どのような昭和の古銭に価値があるのでしょうか?
昭和前期、戦時中、戦後の3つの区分に沿って解説します。
昭和前期のお金
昭和前期頃では、依然として大正時代のお金が使われていました。
現在、日本における最小単位の硬貨は1円ですが、当時は1銭、5銭、10銭、50銭が主流です。
また、明治30年に発行された5円と20円金貨も引き続き製造されました。
1銭には青銅や黄銅が使われ、なかでも黄銅の硬貨は昭和13年にしか発行されていないため、希少価値が高いと言えるでしょう。
5銭と10銭の硬貨は白銅で鋳造され、50銭は銀の含有率が約72%と高品位のものでした。
そのため、今でもコインコレクターに人気の硬貨です。
昭和に発行された5円や20円金貨も希少性が高く、金自体の価値に希少価値が上乗せされる傾向にあります。
また、昭和2年に発行された日本銀行兌換(だかん)券はほとんど市場に出回っておらず、50円、200円紙幣ともに高額買取が期待できるでしょう。
同年発行の兌換券と呼ばれる紙幣もありますが、市場への流通状況から日本銀行兌換券よりも買取金額は低いです。
ただし、20円、100円、200円の兌換券は、他の兌換券よりも高値が付けられることもあります。
戦時中のお金
戦時中のお金には、それほど価値がありません。
戦時中は兵器の製造が優先とされ、金属の多くが戦争物資として回収されたため、代わりにアルミニウムや錫(スズ)といった安価な金属が硬貨の素材として使われました。
このような金属は、銅・銀・金よりも質が悪く、価値が付けられません。
また、戦争による物資不足から、昭和13年に50銭硬貨が50銭紙幣へと変更され、政府紙幣が流通しました。
現存数が多く、市場で見ることも珍しくないことから、高価買取は難しいでしょう。
一方、昭和17年に発行された兌換券甲号は、そもそもの発行枚数が少ないため、比較的高く買い取ってもらえる可能性があります。
戦後のお金
昭和28年、少額通貨整理法の施行によって、1銭や5銭など1円より小さい単位の硬貨は使用できなくなりました。
最初に5円銅貨が新しく発行され、穴なしの国会議事堂のデザインから、現在の稲デザインの穴あり硬貨に変化しました。
その後、10円青銅貨、1円アルミ貨、穴ありの50円白銅貨が登場します。
100円硬貨は、発行後しばらくは銀を使用していましたが、昭和42年の50円硬貨の変更とともに、現在の白銅貨に変わっていきます。
そのため、市場への流通量が限られ、買取においても高値が付きやすいのが現状です。
昔のお金を現在のお金に換算するといくら?
昭和28年以前は、「銭」や「厘」といった単位の貨幣が使用されていました。
1円が最小単位である現代では、10銭や20銭の銭単位は馴染みがないでしょう。
そこで、昔のお金を現在のお金に置き換えるとどれくらいの価値になるのかを解説します。
昭和
昔のお金と現在のお金の価値を比べるには、さまざまなものさしがあります。
たとえば、日本銀行調査統計局が出している企業物価指数(戦前基準指数)で比べると、昭和2年の指数は1.099、令和元年は698.8です。
昭和と令和では約636倍もの差があるため、昭和時代の1円は、現在の636円ほどの価値があったと考えられます。
次は、当時の給料で考えてみましょう。
昭和初期の小学校教諭の初任給は約50円、現在の初任給は約20万円であるため、昭和初期の1円は現在の約4,000円の価値があったことがわかります。
ところが昭和34年以降、お金の価値が大きく変わり、小学校教諭の初任給が約2万円になり、当時の1円は現在の10円ほどの価値に下がりました。
もう一つ、私たちに身近な白米の値段で考えてみましょう。
昭和元年の白米の価格は3円20銭ほどで、現在は2,618円が平均価格です。
つまり、この頃の1円は現在の818円ほどの価値があり、白米がどれほど貴重なものであったかがわかります。
大正
今度は、大正時代に遡って比較してみましょう。
大正2年の企業物価指数は0.647なので、令和元年との差はおよそ1,080倍です。
大正時代の1円は現在の1,080円に換算され、昭和時代よりもお金の価値が高かったことがわかります。
対して、大正時代の小学校教諭の初任給は約50円と、昭和初期まではほとんど変わりません。
この場合の1円の価値も、現在の4,000円ほどと言えるでしょう。
また、白米の値段に置き換えると、大正元年は白米10kgが約1円78銭でした。
当時の国民の生活では、1円が1,471円ほどの価値であったと言えます。
明治
明治時代では、1円の価値がさらに高かったことがわかります。
明治34年の企業物価指数は0.469と、令和元年と約1,490倍の差があるため、当時の1円は現在でいう1,490円程の価値がありました。
この頃の小学校教諭の初任給は、大正や昭和よりもかなり安く、約8~9円です。
給料の面で考えると、明治時代の1円は現在の2万円ほどの価値があったと言えるでしょう。
また、明治元年の白米の価格は約55銭、円にすると約0.55円です。
つまり、当時の1円は約4,760円の価値であったと考えられます。
現在では、戦後のインフレが大きく影響し、お金の価値は下がってきています。
買取価格が期待できる昭和のお金
ここでは、昭和時代に流通したお金の中でも、比較的高く買い取ってもらえる可能性があるものを紹介します。
実は、古銭のような古いお金だけが高値で取引されるとは限りません。
現在使用されている硬貨や紙幣の中でも、その製造年数によっては希少価値が認められます。
以下の硬貨は、高値での買取が期待できます。
・昭和32年の5円玉 ・昭和32~34年の10円玉 ・昭和35年、60~62年の50円玉 ・昭和36年、39年の100円玉 ・昭和62年、64年の500円玉 |
紙幣の場合は、日本銀行兌換券(50円・200円)、兌換券(20円・100円)、兌換券甲号に高値が付くとされています。
まとめ
昭和時代に発行されたお金は、希少性や使われている素材によって高額買取が期待できます。
また、私たちが普段何気なく使っている1円も、当時の人々にとっては価値のあるお金だったのです。
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