【過去5年間】金の価格相場推移は?メイプルリーフ金貨の買取価格も
金の価格は日々変動しています。
そのため、取引するタイミングの判断に困ることもあるでしょう。
ここでは金を取引するときのタイミングはどんなときに下落・上昇しやすいのか、高く売るタイミングやコツをご紹介します。
金のご売却は、高価買取に自信があるウリエルへご相談ください。
【過去5年間】金(地金)の価格相場推移
まずは金(地金)の価格相場推移を分析してみましょう。
過去5年間分の特徴やその変化の理由を解説するため、今後の参考にしてください。
年々右肩上がりの推移
以下の表で過去5年間(2017~2021年)の価格相場推移を確認しましょう。
年 | 金(地金)価格の相場 |
2017年 | 4,576円/g |
2018年 | 4,543円/g |
2019年 | 4,918円/g |
2020年 | 6,122円/g |
2021年 | 6,352円/g |
※2021年は10月時点の相場です
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
過去5年間の価格の推移を見ると、2017~2019年までは微増を繰り返していましたが、2019~2020年は一気に約1,200円上昇しました。
さらに2021年に入ってからも上昇しています。
過去5年間で上昇したのか、また2020年はなぜ特に価格の上昇が大きかったのかを見ていきましょう。
金の価格が上昇している理由
金の価格が上昇している理由は2つあり、「金の需要が高まった」ことと「金が投資商品として1つの商品」になったからです。
1970年代にあったオイルショックでは世界的なインフレをもたらし、金の「買い」が進んだことで金の価格が上昇したことがあります。
これは「金はインフレヘッジになる」という定説ができた出来事です。
そのとき原油価格と金価格は比例すると投資家の間で認識されたため、2008年に原油価格が急落しても金の価格は高い値で推移しました。
金の価格は、アメリカやヨーロッパ諸国といった市場に影響力がある国での出来事で左右されますが、株価や米ドルが下落したときは安定した資産としての実力を発揮します。
特に相場変動リスクを抑えるためには、純金積立が長期的な防衛対策として適しています。
このように、さまざまな出来事を経て価格が上昇する理由ができましたが、為替市場や先物市場などのシステムが整い、金の価格は為替や先物取引と連動するようになりました。
ちなみに、10年前の金の価格は平均3,477円/gでしたが、2020年では6,122円/gと大きく上昇しているのがわかります。
特に2020年が上昇している理由
2020年に金の価格推移が急上昇している理由は「コロナショック」です。
2019年と比較をすると上昇率は1.24倍もあります。
世界中でコロナによる打撃を受け、「コロナ前のような生活にいつ戻るのか」「いつになったら以前の生活に近い状態で活動できるのか」などさまざまな不安が漂っています。
それらの不安を少しでも和らげるための方法の一つとして、各国のコロナで困窮する国民に対して大規模な財政出動や金融緩和を行いました。
しかし、これらは国民一人ひとりの借金です。
そこで、世界中の投資家が金に注目したことにより、金の価格相場が上昇し始めました。
ただし、上昇しているということは下落する可能性もあるため、世界情勢の動きに注意深くなることが大切です。
ウィーン金貨ハーモニー・メイプルリーフ金貨の価格相場
引用:https://gold.tanaka.co.jp/commodity/shohin/wien.html
ウィーン金貨ハーモニー・メイプルリーフ金貨とは、800年以上の歴史があるウィーン造幣局が発行し、オーストリア政府が品質を保証している法廷金貨です。
金の純度は99.99%で、サイズは以下4種類です。
・1オンス ・1/2オンス ・1/4オンス ・1/10オンス |
デザインは表にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会場にある「楽友協会:黄金の間のパイプオルガン」が使用されており、裏にはウィーンホルンやバイオリンのほか、ビオラやハープ、ファゴットなどの管弦楽器が描かれています。
また、下記では2021年11月時点の店頭小売価格と買取価格をまとめました。
現在の金貨の価値が気になる方は参考にしてください。
【店頭小売価格と買取価格】※2021年11月12日時点
名称 | サイズ | 店頭小売価格(税込) | 店頭買取価格(税込) |
ウィーン金貨ハーモニー メイプルリーフ金貨 |
1オンス | 249,201円 | 226,581円 |
1/2オンス | 126,973円 | 113,068円 | |
1/4オンス | 65,689円 | 56,104円 | |
1/10オンス | 26,898円 | 22,492円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
金の価格が下落する理由とは?
上昇し続けている金の価格ですが、反対にどのような理由の場合下落するのでしょうか?
主な5つの要因をご紹介します。
需要の減少・供給量の増加
金に限らず、モノの価格は需要と供給にバランスで成り立っています。
需要が減少して供給が増加するときに価格が下落します。
これは金も同じで、バランスが崩れると適正な価格を維持できません。
米ドル価値の上昇
金と米ドルは逆の相関関係にあります。
米ドルの価値が上昇すると金の価格は下落し、反対に米ドルの価値が下落すると金の価格は上昇する仕組みです。
たとえば、通常はアメリカの景気が好調なときにドルが買われて金が売られていますが、経済に大きな出来事が起こるとリスク回避のために金融商品や株が売られます。
そのためドルが増えてしまい、金に資金が流れて金の価格が上昇するのです。
金の価格においてドルの影響を受けるようになった出来事として、「ニクソンショック(1971年)」が有名でしょう。
このとき、それまであった「金ドル本位制」と呼ばれるドルと金の固定比率による交換が廃止になり、金価格が需給関係で決まるきっかけになりました。
その他、ドルと金の関係に影響をする出来事は以下です。
【金の価格に影響があった出来事】
・1979年 ソ連がアフガニスタン侵攻をしたことで、国際的な政治不安を感じた人々が起こした行動により一時的に金価格が高騰しました。 ・1985年 プラザ合意とは当時の先進5か国(日・米・英・独・仏=G5)の大蔵大臣がニューヨークのプラザホテルに集まりドル高是正が承認したため、ドル安になり金価格は上昇を続けました。 ・1989年 冷戦が終結し国際的緊張が緩和され、IT革命が起こりアメリカの経済は好景気になり、同時にドルへの信頼感が強まり金が売られたのです。ここから10年以上にわたる金価格の低迷期へ突入したきっかけです。 ・1999年 第一次ワシントン協定で金の価格がそれまで以上に下がらないように、大量の金を保有していた各国の中央銀行が売却する金の量に制限を設けました。 ・2001年 米同時多発テロが発生しITバブルが崩壊しました。そして米同時多発テロ以降、政治的な緊張が高まり「有事の金」が再認識されたことで金価格が上昇に転じたのです。 ・2008年 リーマンショックは米ドルの信用が急落した出来事です。さまざまな金融商品が値を下げ金も一時的に下落しましたが、いち早く資金が戻り始めました。その後、金融緩和策によって景気回復をさせるためにドルの市場に出回る量が増え、結果的に物価が上昇し金価格も上昇基調が続きました。 |
このように大きな出来事があるとドルと金がそれぞれ影響を受けてきたことがわかります。
経済の安定
金の価格は政治や経済状況の影響を受けます。
経済不安や株価の変動が激しい現在では、経済が安定しているとは言えません。
いつ、どのような大きな出来事が発生するかわからない状況の中コロナも加わり、さまざまな不安でいっぱいです。
安全資産である金は高値が続いていますが、どこかのタイミングで経済不安から投資家が手放す可能性も否定できません。
そのときには、金の価格が下落すると言われています。
地政学リスクの低下
地政学リスクとはテロ・大統領の交代・紛争などの影響で、その国や地域が不安定な情勢になることです。
たとえば、地政学リスクが起こると不安が増し、金を買う投資家が増え金の価格が上昇します。
反対に地政学リスクがなく落ち着いた状況になると投資家は安心して金を手放し、結果、金の価格が下落します。
今後金の価格相場はどう変化する?
現在は高値が続いている金ですが、予想としては短期的にみると急落する可能性があり、長期的にみると上昇基調が維持されると言われています。
では、なぜそのような予想が出ているのでしょうか?
【短期的】急落の可能性はあり
世界中がコロナの脅威にさらされ、先行きが不安になったことで投資家はさらに金を保有するようになりました。
現在は経済がこれまでのように動かなくなり、収入が低下している状況です。
そのため、少しでも現金収入を得ようと一時的に投資家が「金の換金売り」を行い、金が市場に大量に出回ることで金の価格が一時的に急落することも考えられます。
ただし、経済や世の中がどのようになるかにもよるため、正しい判断が求められます。
【長期的】金価格上昇の可能性は高い
短期的にみると急落する可能性はありますが、長期的にみた場合では金の価格が上昇する可能性が高いと言えるでしょう。
現在、世界的な量的緩和政策により低金利の状態が続いています。
投資マネーは行き場を失っている状態で投資の矛先が金に向いているため、金への資金流入は続く可能性が高い状況です。
また、コロナショックの対策として金融緩和が継続中で、市場への資金供給はうるおっています。
今後もFRB(連邦準備制度理事会)の発言が注目を集めていくでしょう。
その他に米中対立といった政治不安も付きまとっているため、金の価格は上昇すると予想もされています。
金を売るならいつがベスト?
では、金を売るならいつがベストタイミングでしょうか?
金の価格相場が高いときに売る
当然のことながら、金の価格相場が高いときに売りましょう。
金に限らず、「安いときに買って、高いときに売る」は鉄則です。
2000年代より前に購入した方は「安いとき」に購入しているため、「いつ売るか」を見極めることがポイントです。
たとえば、経済が勢いを無くし、さまざまなリスクの可能性があるときは、金を保有したいという方が増加します。
このときが「金の売り時」と判断するタイミングの一つです。
さらに、金相場とあわせて世界情勢にも注目し続けましょう。
為替相場にも注意
金を売る際はドル円為替相場もチェックすることが大切です。
金も円安のときであれば価格が上昇し、買取価格も上昇に転じます。
そのため為替相場にも注意しましょう。
長期保有するという選択肢も
金の価格はさまざまな影響を受けるので完璧な予想はできません。
そのため、売り時を迷っているのであれば、個人資産として長期保有しておいてもよいでしょう。
そして、本当に売って現金にしたいときがあれば、自分の判断で売る決断をするのも方法の一つです。
金を高く売るポイント
金を高く売るポイントを知っておくことも大切です。
ここでは2つご紹介します。
相場を把握しておく
金の価格相場は毎日変動します。
そのため、査定に出すときは自分自身で相場を把握しておくと、適正価格で取引ができているか判断できます。
特に査定に出す直前は必ず相場を確認しましょう。
また、金の種類・純度・製造会社などを表している「刻印」を確認することも大切です。
刻印があると本物の証明となるため、適正価格で査定してもらえます。
付属品や保証書も揃えておく
付属品や保証書があれば金と一緒にまとめて査定に出しましょう。
一緒に出すことで査定価格が上がることもあります。
金の場合、付属品は箱や説明書です。
そのため査定前には付属品の有無も確認しましょう。
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金の価格相場はさまざまな影響を受けます。
そのため、買い時だけではなく売り時も判断を見極めなければ損をしてしまいます。
日々、金の価格相場は変動していますが、査定を検討しているのなら高値買取に自信があるウリエルをご利用ください。
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