価値のある硬貨とは?プレミア硬貨やギザ10などの買取相場を紹介!
普段使っているお金とは違う珍しい硬貨や紙幣に「どのくらいの価値があるのか」と疑問に思う人も多いでしょう。
プレミア硬貨やプレミア札などは、価値のある硬貨として買い取ってもらうことができます。
プレミア貨幣のなかには意外と身近なところにも潜んでいるものもあり、知らず知らずのうちに手放してしまっているかもしれません。
比較的最近のものでもプレミアが付くこともあるので、財布の中をチェックしてみましょう。
本記事では、高額査定に期待できる価値のある硬貨を解説します。プレミア価値がつくそれぞれの貨幣ごとに買取相場も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
プレミア硬貨の条件とは?
引用:https://www.mint.go.jp/coin/reconstruction/
reconstruction_second.html
プレミア硬貨とは、普段私たちが使っている1円・5円・10円・50円・100円・500円の硬貨の中で、額面以上の価値をもっている硬貨のことです。
貨幣収集家を中心に売買が行われており、コレクターズアイテムとして親しまれています。
プレミア硬貨には様々な種類のものが存在しますが、プレミア硬貨として扱われるものには以下のような条件のものが挙げられます。
- ・発行枚数が極端に少ない
- ・エラー硬貨
- ・発行数が限られている記念硬貨
- ・希少な素材で製造された硬貨
発行枚数が極端に少ない
硬貨にはそれぞれ発行年が記されていますが、実は毎年同じ枚数の硬貨が発行されているわけではありません。
経済の動向や流通している総数、最近ではキャッシュレス化が進んだことなども硬貨の年間発行枚数に影響を与えています。
そのため、発行枚数が極端に少ない硬貨は希少価値が高くなり、貨幣コレクターの間では高値で取引されます。
発行枚数が限定的な硬貨は供給量が少ないですが、こっそりと財布の中に眠っていることもあるため、定期的にチェックしてみましょう。
発行枚数が少ないプレミア硬貨の例
硬貨の種類 | 発行年数 | 相場 |
1円 | 平成13年 | ~20円前後 |
平成21〜25年 | ~500円前後 | |
5円 | 平成12年 | ~20円前後 |
平成21〜25年 | ~2,000円前後 | |
10円 | 昭和33年 | ~100円前後 |
平成21〜25年 | ~1,400円前後 | |
50円 | 昭和62年 | ~4,000円前後 |
平成21〜25年 | ~1,400円前後 | |
100円 | 平成13年 | ~130円前後 |
平成14年 | ~110円前後 | |
500円 | 昭和62年 | ~1,400円前後 |
昭和64年 | ~550円前後 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
エラー硬貨
エラー硬貨とは、製造過程で起こったミスにより不良品になったコインのことです。
本来の形とは違うエラー硬貨には、刻印ズレや穴なし、穴ズレ、裏写りエラーなどのさまざまな種類があります。
エラー硬貨はエラー内容によって価値が変わり、珍しい製造ミスほど価値が高まりやすい傾向があります。
しかし、造幣局で作られた硬貨は、検品作業が行われたのちに世の中に出回っているため、めったに見つけることはできません。
特に、近年は製造技術の向上によりエラー硬貨が流通することは少なくなってきています。
エラー硬貨の例
エラーの種類 | 特徴 | 相場 |
穴なし | 穴がない | ~200,000円前後 |
穴ズレ | 穴が真ん中にない | ~50,000円前後 |
角度ズレ | 図柄の角度がズレている | ~2,000円前後 |
刻印ズレ | 図柄がズレている | ~2,000円前後 |
影うちエラー | 両面が同じ模様になっている | ~200,000円前後 |
傾打ズレ | 表と裏の図柄の角度がズレている | ~50,000円前後 |
裏写りエラー | 表と裏のデザインが重なって刻印されている | ~20,000円前後 |
ヘゲエラー | 金属がめくれている | ~数千円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
発行数が限られている記念硬貨
記念硬貨とは、オリンピックや万国博覧会、特定の人物の在位記念や法律、制度の記念など特別なときに数量限定で発行される硬貨です。
特に枚数が少ない記念硬貨は、需要に対して発行枚数が足りない状態になるため、希少価値が上がります。
しかし、多くの人の手に届けたいという思いから発行枚数が多い記念硬貨もあるので、プレミアが付くかどうかは、専門知識のある査定士に見てもらうとよいでしょう。
記念硬貨の例
硬貨 | 発行年 | 相場 |
東京オリンピック記念硬貨 | 昭和39年 | ~10,000円 |
大阪万博記念硬貨 | 昭和45年 | ~500円 |
長野オリンピック記念硬貨 | 平成9年 | ~40,000円 |
愛知万博記念硬貨 | 平成17年 | ~60,000円 |
天皇陛下御即位記念硬貨 | 平成2〜3年 | ~150,000円前後 |
新幹線鉄道開業50周年記念貨幣 | 平成26〜28年 | ~20,000円 |
東日本大震災復興事業記念硬貨 | 平成27〜28年 | ~100,000円 |
東京2020オリンピック競技大会記念硬貨 | 平成30年 | ~12,000円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
希少な素材で製造された硬貨
一般的な硬貨は、銅やニッケル、亜鉛、すず、アルミニウムで作られています。
記念硬貨などでも上記の素材を使われていますが、なかには希少な素材で作られている硬貨もあります。
この場合、硬貨を製造するための原価が額面を上回ることもあるので、販売される際の価格は額面よりも高くなるでしょう。
希少な素材で作られた硬貨は発行枚数が少ない場合も多いため、プレミア価値が付く可能性が期待できます。
希少な素材で製造された硬貨の例
硬貨の種類 | 素材 | 相場 |
小笠原諸島復帰50周年記念1,000円硬貨 | 銀 | ~9,000円 |
天皇陛下御即位30年記念500円硬貨 | 金、銀 | ~10,000円 |
長野オリンピック記念10,000円硬貨 | 金 | ~40,000円 |
平成天皇御即位記念100,000円硬貨 | 金 | ~150,000円 |
FIFAW杯記念10,000円硬貨 | 金 | ~60,000円 |
第8回アジア冬季競技大会記念1,000円硬貨 | 銀 | ~4,000円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
令和・平成・昭和のプレミア硬貨一覧
引用:https://www.mof.go.jp/policy/currency/
coin/general_coin/list.htm
1円玉
1円硬貨が最初に発行された昭和30年と、昭和から平成に年号が切り替わる年だった昭和64年の1円玉は、流通痕のあるものでも額面以上の買取が期待できます。
また、平成以降の1円硬貨は発行枚数が大幅に減少したことによって、希少価値が高まり、買取価格が上昇しています。
プレミア価値が付く1円玉の買取価格
発行年 | 相場 |
昭和23〜25年 | ~150円 |
昭和30年 | ~2,000円 |
昭和31〜33年 | ~600円 |
昭和34年 | ~800円 |
昭和35年 | ~400円 |
昭和36年 | ~200円 |
昭和37〜38年 | ~100円 |
昭和39年 | ~80円 |
昭和40〜44年 | ~50円 |
昭和45〜46年 | ~30円 |
昭和47〜51年 | ~50円 |
昭和61年 | ~10円 |
平成11年 | ~10円 |
平成12年 | ~30円 |
平成13〜14年 | ~60円 |
平成15〜16年 | ~30円 |
平成17〜21年 | ~50円 |
平成22年 | ~300円 |
平成23〜25年 | ~800円 |
平成26〜27年 | ~10円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
5円玉
近年流通している5円玉には、昭和23~24年に発行された穴なしの硬貨と、昭和24~33年の文字が楷書体で書かれたもの、そして現在発行されているゴシック体が採用されたものがあります。
未使用や美品であれば、コレクター向けのプルーフ硬貨(鏡面加工されたもの)でなくても額面以上での買取が期待できます。
プレミア価値が付く5円玉の買取価格
発行年 | 相場 |
昭和23〜24年 | ~800円 |
昭和27〜32年 | ~5,000円 |
昭和34〜42年 | ~100円 |
昭和43〜61年 | ~30円 |
平成12年 | ~100円 |
平成17〜18年 | ~60円 |
平成19年 | ~300円 |
平成20〜21年 | ~70円 |
平成22〜26年 | ~1,000円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
10円玉
明治時代の10円玉は金貨として発行されていましたが、昭和時代からは平等院鳳凰堂と常磐木がデザインされた銅を使った硬貨が発行されています。
未使用の10円玉であれば、額面を大きく上回る買取価格になる可能性もあるでしょう。
また昭和62年以降の10円玉には、コレクター向けのプルーフ硬貨が存在するため、古銭市場でも一般に流通している10円玉には額面以上の価値はありません。
プレミア価値が付く10円玉の買取価格
発行年 | 相場 |
昭和26年 | ~20,000円 |
昭和27〜33年 | ~10,000円 |
昭和34年 | ~10,000円 |
昭和35〜36年 | ~5,000円 |
37年 | ~1,000円 |
昭和38〜41年 | ~200円 |
昭和42年 | ~1,000円 |
昭和43〜61年 | ~100円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
50円玉
50円玉は昭和30年に穴なしのものが登場し、昭和34年に穴あきのデザインに変更されました。
それまでニッケル貨だったのが、現在の白銅貨になったのは昭和42年です。
50円玉は古い時代の未使用硬貨はもちろん、平成に入ってからの未使用硬貨にも高い価値があります。
プレミア価値が付く50円玉の買取価格
発行年 | 相場 |
昭和30〜33年 | ~1,500円 |
昭和34年 | ~1,200円 |
昭和35年 | ~4,500円 |
昭和36年 | ~1,500円 |
昭和37〜41年 | ~400円 |
昭和42〜48年 | ~400円 |
昭和49〜58年 | ~150円 |
昭和59〜61年 | ~200円 |
昭和62年 | ~1,500円 |
昭和63年 | ~100円 |
平成12〜21年 | ~300円 |
平成22〜25年 | ~800円 |
平成26年 | ~300円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
100円玉
100円玉には、昭和32年に登場した鳳凰のデザインの硬貨と昭和34年から発行された稲穂を描いた硬貨、そして現在流通している桜の花が特徴の硬貨の3種類があります。
比較的発行枚数が多い硬貨のため、額面以上の価値があるのは未使用やプルーフ硬貨が中心です。
プレミア価値が付く100円玉の買取価格
発行年 | 相場 |
昭和32〜33年 | ~500円 |
昭和34年 | ~600円 |
昭和35〜39年 | ~800円 |
昭和40〜41年 | ~300円 |
昭和42〜45年 | ~600円 |
昭和46〜48年 | ~200円 |
昭和57〜61年 | ~300円 |
平成13年 | ~400円 |
平成14年 | ~300円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
500円玉
現行の500円玉には、昭和57年から発行されている白銅化の旧500円玉と金色に似た色の新500円玉、さらに令和3年11月に偽造防止を強化するために新しくなった500円玉があります。
500円硬貨の買取相場は基本的に額面通りですが、記念硬貨であれば額面を上回るものもあります。
プレミア価値が付く500円玉の買取価格
発行年 | 相場 |
昭和62年 | ~600円 |
昭和64年 | ~600円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
ギザ10の価値
引用:https://www.mof.go.jp/policy/currency/
coin/general_coin/list.htm
製造の理由と歴史
ギザ10は、昭和26~33年に発行されていました。
この10円硬貨には側面に溝が掘られていて、横から見るとギザギザになっていることから「ギザ10」と呼ばれています。
偽造防止の目的のほか、当時最高額面の硬貨であったことを証明するためにこのようなデザインが採用されました。
また、財布の中にある他の硬貨に外側が削り取られることを防ぐため、溝が入っていたとも言われています。
昭和34年からは溝がないタイプに切り替わったため、ギザ10はあまり見かけないレアな硬貨として有名です。
買取相場
普段あまり見かけないことからプレミア硬貨だと思われがちですが、未使用でなければ特にプレミアは付きません。
とはいえ、最初に発行された昭和26年の未使用品であれば、額面10円に対して20,000円の価格にもなるという貴重な硬貨です。
発行年 | 買取相場(未使用) | 買取相場(並品) |
昭和26年 | ~20,000円 | ~10円 |
昭和27年 | ~4,000円 | ~10円 |
昭和28年 | ~4,000円 | ~10円 |
昭和29年 | ~4,000円 | ~10円 |
昭和30年 | ~5,000円 | ~10円 |
昭和32年 | ~8,000円 | ~10円 |
昭和33年 | ~10,000円 | ~30円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
プレミア紙幣とは
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E7%
AB%8B%E9%8A%80%E8%A1%8C%E7%B4%99%E5%B9%A3
これまでプレミア硬貨について紹介してきましたが、ここからはプレミア紙幣について解説していきます。
プレミア紙幣とは額面を超える価格で取引される希少価値の高い紙幣です。紙幣は硬貨よりも劣化しやすく保管状態の良い美品はより高く評価される傾向があります。
明治時代の紙幣などはもろくなっており、破れやすいため手に取る際は慎重に扱うようにしましょう。
プレミア価値がつく紙幣には、以下のような特徴があります。
- ・記番号がレア
- ・AA券
- ・エラー紙幣
- ・新国立銀行券や改造紙幣など
記番号がレア
紙幣には、下の方に記番号(シリアル番号)が記されています。
なかでも、以下のような珍しい番号のものは、プレミア紙幣としてコレクター人気が高いです。
1番紙幣 | 000001 |
ゾロ目 | 111111や777777など |
キリ番 | 120000や500000など |
階段 | 123456や234567など |
AA券
紙幣の記番号には、両端にアルファベットが記されています。
最初に印刷される紙幣はA-Aで始まりZ-Z、そしてAA-Aと続きます。
つまり、A-Aの記番号(例:A000001AやA000100A)の紙幣は初期の紙幣なので、珍重されているのです。
特にAA券の中でも記番号が小さいものはあまり流通していないため、高い価値があります。
エラー紙幣
紙幣は国立印刷局で原版が作られ、印刷・仕上げが行われます。
現在紙幣は高度な技術を駆使して作られ、細かな検査を通過したものだけが流通しています。
そのため、不良品は少ないですが、稀に問題が生じたまま流通してしまうこともあるでしょう。
そのような紙幣は、「エラー紙幣」としてコレクターの間で高額で取引されます。
また、エラー紙幣は技術や設備が整っていなかった時代に多く発生していたので、旧紙幣で見つかることがほとんどです。
以下のようなエラー紙幣は、高値での買取が期待できます。
印刷ミス | 絵柄が抜けていたり印刷が重なったりしている |
印刷ズレ | 印刷がズレることで、紙幣の図柄が間違った場所に入っている |
裁断ミス | 紙幣の裁断時にズレて、正しい形になっていない |
耳付き | 紙幣の角に余分な紙が付いている |
記号違い | 紙幣の記番号が表と裏で異なっている |
新国立銀行券や改造紙幣など
以下のような明治や大正に作られた紙幣は、現存数が少なく、希少価値が高いため、プレミアが付きます。
概要 | |
新国立銀行券 | 旧国立銀行券に代わって発行された紙幣。 |
改造紙幣 | 大日本帝国政府が発行した紙幣で、明治通宝と差し替えるために発行された。 |
旧兌換銀行券 | 明治18年から日本銀行が発行していた、同額の正貨(銀)と交換ができる紙幣。 |
甲号兌換銀行券 | 日清戦争に勝利して金貨を手に入れたことで金本位制となり、5円札・10円札・100円札が発行された。 |
乙号兌換銀行券 | 偽造防止のために5円札が発行された。 |
大正兌換銀行券 | 第一次世界大戦によって、日本製品や日本円の需要が高まったことから発行された、1円札・5円札・10円札・20円札の4種類。 |
大正小額紙幣 | 第一次世界大戦の影響によるインフレで銀の価格が高騰したため、硬貨に代わって登場した50銭・20銭・10銭紙幣のこと。 |
価値が高い旧紙幣・古紙幣一覧
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BE%
E5%86%86%E7%B4%99%E5%B9%A3
旧紙幣や古紙幣はコレクターからの人気が高く、額面よりも高い価格で取引される場合があります。
なかでも特に高額での取引が期待できるものをご紹介します。
名称 | 額面 | 相場 | 概要 |
100円札 (聖徳太子) | 100円 | ~3,000円 | 昭和5〜21年に発行されていた紙幣。 裏面には法隆寺が描かれている。 |
100円札 (板垣退助) | 100円 | 100円~ | 最初期・前期・後期に分かれていて、B号券の状態のよいものはプレミア価格が付く。 |
500円札 (岩倉具視) | 500円 | 500円~ | 現在も使用できる紙幣で、エラー印刷などレアな紙幣であればプレミア価格になる。 |
1,000円札 (聖徳太子) | 1,000円 | ~10,000円 | 日本銀行B号券として昭和25〜40年まで発行されていた。 |
1,000円 (伊藤博文) | 1,000円 | ~8,000円 | 昭和38〜61年に発行されていた紙幣で、裏面には日本銀行が描かれていた。 |
5,000円 (聖徳太子) | 5,000円 | ~6,000円 | 昭和32〜61年まで発行されていて、C号券と呼ばれている。 |
10,000円 (聖徳太子) | 10,000円 | ~17,000円 | 昭和33〜61年に登場した紙幣。 裏面には鳳凰が描かれている。 |
明治通宝 | 10円 | ~30万円 | 明治5年に発行された。 洋紙を使っていて、劣化しやすく現存している枚数が少ない。 |
旧国立銀行券 | 20円 | ~数百万円 | 明治6年から発行された紙幣で、1円・2円・5円・10円・20円がある。 |
旧兌換銀行券 (日本銀行券) | 1円 | ~20万円 | 日本銀行が発行した紙幣。 明治18年に発行され、現在でも1円として使える。 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
古銭はどこで売れる?
古銭の売却方法にはいくつかの選択肢があります。
価値のある硬貨を手放す際には、売却方法のメリット・デメリットを理解し、最適な方法を選ぶことが大切です。
ここでは、それぞれの売却方法の特徴について詳しく解説します。
フリマアプリ・ネットオークション
フリマアプリやネットオークションは、スマートフォンやパソコンから簡単に品物を売買できる便利なサービスです。
オンラインで手軽に古銭を出品できることから、日常的にこれらのサービスを利用している方はスムーズに買い手を見つけられるかもしれません。
しかし、フリマアプリ・ネットオークションは取引手数料が発生したり出品してもなかなか売れないこともあります。
また、プレミア価値のある貨幣の相場を理解していないと、適正価格で売るのは困難です。
フリマアプリ・ネットオークションを利用する際は、購入者とのやりとりや発送に手間がかかってしまうデメリットがあることを把握しておきましょう。
リサイクルショップ
その場で現金化できるリサイクルショップは、手っ取り早く古銭を売りたい人に向いています。
しかし、古銭や古紙幣に詳しい専門家の査定を受けられない可能性が高く、価値が正しく評価されなければ、相場に見合った価格で売ることができず、損をしてしまうこともあります。
プレミア価値がある貨幣では査定金額に大きな差が生まれることもあるため、古銭の価値を最大限に引き出したい場合は、ほかの売却方法も検討する必要があるでしょう。
銀行
現在もお金として有効な紙幣や貨幣は、日本銀行で交換してもらえます。
ただし、日本銀行での交換は、現在も有効な紙幣や貨幣に限定され、コレクターズアイテムとしての価値を反映した価格ではありません。
額面通りの金額での交換になるので、古銭や古紙幣としてのプレミアが期待できる場合には、ほかの売却方法を考えたほうがよいでしょう。
買取専門業者
古銭や古紙幣に詳しい査定士がいる買取専門店では、貨幣や紙幣の価値をしっかり見極めてもらえるので、納得できる金額での買取が可能です。
無料査定を行なっている業者であれば、価値を確認してから買取に出すかどうかを決められるので、気になる方は一度査定に出してみることをおすすめします。
硬貨や紙幣などのお金を高く買い取ってもらうコツ
プレミア価値がついている硬貨・紙幣を買い取ってもらう際は、貨幣がもっている価値を最大限評価してもらいたいものです。
ここでは、お金を高く売るコツを4つ紹介します。納得のいく取引を成立させるために価値のある貨幣の売却を検討している方はぜひ参考にしてください。
変色やサビ・シミなどに気を付ける
硬貨や紙幣の買取価格は、そのお金の価値だけでなく保存状態にも左右されます。
硬貨や紙幣は、手元で保管している間に変色したりサビやシミが付いたりすることがあります。
美品の場合と汚れや傷が目立つものでは買取価格に大きな差が生まれることもあるため、保管する際は、以下のことに気を付けましょう。
・直射日光に当たらないようにする ・通気性のよい場所に保管する ・素手で触らない ・洗わない ・磨かない |
特に湿気や皮脂、光に弱いので、触る際にはピンセットを使い、専用のコレクションホルダーに保管しておくのがおすすめです。
なるべく早めに買取に出す
中古市場では製造されたときの状態を維持している未使用品が一番高く評価され、状態の良くないものは評価が下がりやすいです。
古銭や古紙幣は、古ければ古いほど価値が高くなるイメージがありますが、実はそうとも限りません。
丁寧に保管していても経年劣化によって見た目が悪くなり、硬貨や紙幣は、状態が悪いと買取価格が下がってしまいます。
古い硬貨や紙幣を手放すことを決めたら、劣化が進まないうちになるべく早く買取に出しましょう。
付属品やセット品をそろえてから買取に出す
専用ケースなどの各種付属品やセット品がそろっていると査定金額にプラスの影響を与える可能性が高いです。
付属品・セット品がすべてそろっている品物は貨幣マニアからの需要が高く、付加価値がある分、さらなる高価買取を目指せます。
特に、売り出されたときに専用のケースや説明書などがついてくる記念硬貨は、付属品やセット品があるかどうかで査定金額に差が生まれやすいです。
買い手側との交渉も有利に進みやすくなるため、硬貨や紙幣を単品で売るのではなく付属品やセット品をまとめた状態で査定してもらうことをおすすめします。
価値のある硬貨に関するよくある質問
日本で1番価値のある硬貨は何ですか?
日本製の硬貨で最も価値のあるものは豊臣秀吉の命によって作られた「天正菱大判」です。
天正菱大判は家臣や朝廷への贈答儀礼として製造された歴史があり、現在残っているものは6点しかありません。
2015年にスイス・チューリッヒで開催されたオークションでは、その希少性から約1億5,000万円で落札されました。
一番高く売れる硬貨は?
世界で最も価値があると評価されている硬貨は「フローイング・ヘアー・ダラー銀貨」です。
フローイング・ヘアー・ダラーは1794年にアメリカ合衆国が最初に発行した1ドル硬貨であり、歴史的価値を有しています。
2013年に開催されたオークションでは1,000万ドル(日本円では当時の為替レートで約12億円)で落札されました。
一番価値のある500円玉は?
一番価値の高い500円玉は年号が昭和から平成に切り替わる年であった昭和64年に発行されたものです。
昭和64年は1月7日、昭和天皇崩御に伴って1月1日から1月7日までの7日間しかなく、発行枚数がほかの年に比べて限定されています。
そのため、昭和64年に発行された硬貨は希少であり、額面以上の価値がついています。
2万円の価値がある10円玉は昭和何年のものですか?
昭和61年に製造された「後期型10円玉」と呼ばれる10円玉には2万円程度の価値があります。
昭和61年に発行された10円玉には前期と後期の2種類が存在し、後期型の10円玉は製造枚数が極めて少ないです。
10円玉の素材である銅は錆びが発生しやすく保存状態の良好な後期型10円玉はさらなるプレミア価値がつきます。
ただし、昭和61年の10玉でも前期型のものには額面通りの価値しかないため注意が必要です。
まとめ
プレミア硬貨やプレミア札にはさまざまな種類があり、古いものだけでなく、最近のお金でもプレミア価値が付くことがあります。
自分では価値があるのか見極められない、という場合には専門知識をもつ査定士に見てもらいましょう。
買取専門店のウリエルでは、状態の悪いものでも一つひとつ丁寧に査定し、硬貨や紙幣の本来の価値に見合った価格を掲示いたします。
お手元にある硬貨や紙幣の価値を知りたいという場合には、ぜひお気軽に無料査定をご利用ください。
2つの買取方法