筆の買取相場!高く売れる筆の特徴や少しでも高く売るコツを解説!

筆には多くの種類があり、素材や作家によって価値が大きく異なります。長い歴史の中で、美術工芸品や書道具としても発展してきたため、時代や由来によって付加価値が付く場合があります。
本記事では、高く売れる筆の特徴や、少しでも高価買取を狙うためのコツなどを解説します。
筆に利用される軸や毛質など、査定に影響を及ぼすポイントも詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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【種類別】筆の買取相場

筆は主に書道具として親しまれていますが、中国では「文房四宝(ぶんぼうしほう)」のひとつとして重宝されてきました。
中でも古い時代に作られた筆や、珍しい形状や素材を使った筆は骨董品としての価値が高く、買取市場でも高評価を得ることがあります。
ここでは、筆の種類とそれぞれの買取相場についてわかりやすく解説していきます。
書道用筆
種類 | 買取相場 |
書道用筆 | ~数万円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
書道用筆は最も一般的な筆であり、羊毛や馬毛、イタチ毛など、さまざまな毛質が使われています。
素材の品質やメーカーの知名度によって市場価格は大きく変動し、とくに有名メーカーによる高級筆は、比較的高めの価格で取引される傾向にあります。
また、使用頻度や保存状態も査定額に影響する重要な要素です。毛先の傷みが少なく、軸や筆全体のコンディションが良好である場合、通常の相場よりも高値で買い取られる可能性があります。
象牙軸筆
種類 | 買取相場 |
象牙軸筆 | ~2万円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
象牙軸筆は、象牙の美しい光沢や手触りが特徴で、状態の良いものであれば~2万円程で取引されています。
象牙製品には条約による規制があり、「登録票」と呼ばれる証明書を要する場合もありますが、加工されていて牙の形が残っていないものは、登録票がなくても売買可能です。
ただし、近年では自然保護の観点から、象牙製品の取り扱い自体を断る買取店もあるため、象牙軸筆を査定に出す前に買取が可能かどうか確認することをおすすめします。
大筆
種類 | 買取相場 |
大筆 | ~3万円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
大筆は、通常の筆よりも太く毛足が長いのが特徴で、力強く豊かな線を描くことができます。
主に書道や水墨画に使われ、大胆でダイナミックな表現に適しています。書道では勢いのある線が描けるため重宝され、看板制作や神社仏閣の儀式など、視覚的な迫力が求められる場面でも使用されます。
買取相場は~3万円程であり、新品同様に近い状態や名のある作家が手掛けた大筆であれば、買取相場がさらに上乗せされることもあるでしょう。
堆朱筆
種類 | 買取相場 |
堆朱筆 | ~12万円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
堆朱筆は、中国の伝統的な漆工芸技術を使って作られる高級筆です。堆朱の歴史は古く、唐の時代に始まり、鎌倉時代に日本に伝来したとされています。
木地に漆を数百回塗り重ね、乾燥と彫刻、彩色を繰り返す非常に手間と技術がかかる工程が特徴です。朱漆を彫って模様を描き、顔料で彩色したあと研磨することで、立体的で華やかな美しさが生まれます。
その高度な技術と美しい仕上がり、さらに希少性から、現在では高級品として高く評価されており、~12万円程で取引されています。
斑竹筆
種類 | 買取相場 |
斑竹筆 | ~2万6,000円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
斑竹筆は、軸に斑竹と呼ばれる独特の模様を持つ竹を用いた筆です。模様が美しく、かつ堅牢な軸が好まれ、古くから多くの書道家や芸術家に愛用されてきました。
実用性だけでなく、鑑賞用や収蔵品としての価値も高く、特に斑竹の模様が鮮やかで保存状態の良いものは、骨董筆として高く評価される傾向にあります。実際に、オークションサイトでは2万6000円前後で取引されている例も見られます。
美しい模様を持つ斑竹筆は、それだけで価値がありますが、保存状態が良ければさらに高値がつきやすいです。
唐筆
種類 | 買取相場 |
唐筆 | ~2万3,000円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
唐筆は、古く中国から伝来した筆の総称であり、書道の歴史の中でも特に価値ある筆のひとつとされています。
歴史的な背景や由来が明確なものほど高く評価される傾向があり、古ければ古い唐筆ほど骨董品としての価値も高まります。
さらに、作家の名前や工房が判明しているもの、時代考証ができる付属品や文献がそろっているものは、希少性が評価されやすく、高額買取につながることもあります。実際に、状態や背景次第では~2万3,000円前後で取引されることもあります。
買取相場が高い筆の特徴

どのような筆かによって、買取価格は大きく変わります。高額査定を受けやすい筆の特徴として、以下のポイントが挙げられます。
- ・単純に古そうな筆かどうか
- ・筆に共箱(保管箱)があるかどうか
- ・作家物や有名メーカーの筆かどうか
- ・筆の素材と技法に注目
ここでは、これらの特徴について、詳しく解説していきます。
単純に古そうな筆かどうか
時代を感じさせる古い筆は、それだけでも骨董的価値を見込める場合があります。
たとえば、清朝期など歴史的背景が明確な筆は特に希少性が高く、高値で取引されるケースも少なくありません。逆に、近年作られた筆は大量生産のものが多く、買取価格がつかない場合もあるため注意が必要です。
古い筆は一見どれが高価な筆かわからないため、真偽を確かめるために専門家の査定が必要ですが、一度価値が認められれば大きく価格がアップする可能性があります。
筆に共箱(保管箱)があるかどうか
共箱が付いている筆は、筆の制作者や時代を証明する重要な手がかりとなります。このため真贋の判断に役立ち、評価を高める大きなメリットとなります。
また、共箱は筆を湿気やほこりから守る役割も果たしているため、筆の状態を良好に保つ効果があります。結果として、共箱付きの筆は保存状態が良く、買取相場でも高値がつきやすい傾向にあります。
査定時には共箱の有無が評価のポイントになるため、大切に保管しておくことをおすすめします。
作家物や有名メーカーの筆かどうか
有名作家や老舗メーカーが手がけた筆は、品質の高さや信頼性から市場での評価が高く、買取相場も上がる傾向にあります。
たとえば熊野筆や奈良筆、豊橋筆などは伝統工芸品として知られ、~数万円で取引されるケースも少なくありません。
鳩居堂や久保田号といった有名書道具店の筆や、中国の湖筆なども評価が高く、特に限定モデルや人気シリーズは希少価値が上がるため高額買取が期待できます。コレクターからの需要も高く、状態が良ければより高い価格での取引が見込めます。
筆の素材と技法に注目
筆の買取価格は、毛筆部分よりも、軸に使用されている素材や仕上げの技法によって大きく左右されます。
特に象牙や堆朱などの希少な素材を使用したものは、見た目の美しさだけでなく、骨董品や美術品としての価値も加わり高額査定が期待できます。
また、唐筆に代表されるような伝統的技法で仕立てられた筆や、軸の彫刻や塗りに職人技が光るものも希少性が高まりやすく、コレクターの関心を集めることが多いです。丁寧に作り込まれた一本は、それだけで高評価を得られる可能性があります。
筆を少しでも高く売るコツ

大切な筆を売却する前に、ちょっとした工夫で査定額をアップさせる方法があります。特に意識しておきたいポイントは、以下のとおりです。
- ・事前にできるだけきれいにする
- ・付属品をそろえる
- ・購入情報や製品情報を把握する
- ・筆に詳しい買取業者に依頼する
- ・出張買取を利用する
ここでは、これらの5つのポイントについて詳しく解説していきます。
事前にできるだけきれいにする
筆の査定においては「状態の良さ」が非常に重要なポイントです。手入れが行き届いた筆は高く評価されやすくなります。
筆は非常にデリケートな道具であるため、使用後は丁寧に洗い、筆掛にかけて保管することで劣化を防げます。ただし、古い筆を強く洗うとかえって傷めてしまうこともあるため、やさしく扱うことが大切です。
査定前には、軸や筆先についた埃や汚れをやさしく取り除いておくと、印象が良くなり、素材や装飾の価値が正しく伝わります。
付属品をそろえる
筆の査定では、共箱などの付属品があると、筆の由来や真贋を裏付ける手がかりとなり、高評価につながります。
特に共箱に墨書きのサインがあれば、作家物と判断されやすく、買取価格も上がる傾向にあります。付属品が残っている場合は、必ず一緒に査定に出すことをおすすめします。
ただし、古い骨董筆や中国製の骨董筆などでは、もともと箱が付属していない場合も多いです。共箱がないからといって必ずしも価値が落ちるとは限らないので、まずは専門の買取業者に相談することが大切です。
購入情報や製品情報を把握する
筆を査定に出す際には、過去にいつ・どこで購入したか、あるいは製作した作家に関する情報などがあれば、事前にまとめておくことが大切です。
購入時の領収書や展覧会の資料、書道展の記録などがあると、筆の来歴を示す証拠になります。そうした情報があると、筆そのものだけでなく、来歴も含めて価値を見てもらえる場合があります。
購入情報や製品情報をまとめておくと、筆の真贋や価値を正確に判断してもらいやすくなり、結果的に高額査定につながる可能性が高まるのです。
筆に詳しい買取業者に依頼する
筆を少しでも高く売るには、買取先の選び方が大切です。一般的なリサイクルショップでは、筆の材質や彫刻の技術、作家の価値などを十分に見極められないことがあります。
筆の真価を正確に評価するには、専門的な知識と経験が必要です。そのため、実績のある骨董品店や、書道具に特化した買取業者を選ぶことで、より適正な査定を受けられ、高価買取が期待できます。
大切な筆は安易に売らず、信頼できる専門業者に相談するのが賢明です。
出張買取を利用する
筆を少しでも高く売るためには、出張買取の利用も一つの有効な手段です。筆は繊細で、移動中に穂先が潰れたり傷ついたりするリスクがありますが、自宅での査定なら状態を保ったまま評価を受けられ安心です。
また、査定額に納得できなければキャンセルできる業者も多いので、複数の業者を比較して、より高く買い取ってくれる業者を見つけることができます。
出張買取を利用すれば筆を傷めずに査定が受けられ、査定後も他の業者と比較検討できるため、高価買取につながりやすいのです。
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買取ウリエルは、書道具や骨董品の取り扱いを得意としており、経験豊富なスタッフが一つひとつの筆を丁寧に確認し、適正な価格をご提案します。
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まとめ
筆は書道具の中でも特に歴史と芸術性が深く関わるアイテムであり、素材や作者などさまざまな要素で評価が決まります。
特に堆朱などの技法を用いたもの、有名メーカーの筆などは、国内外のコレクターから評価されやすく、査定額アップが期待できます。
ご自宅に眠っている筆が、思いがけない高値で取引される可能性は十分にあります。「この筆は古くて価値がなさそう」と捨てる前に、まずはどのくらいの価値があるかを確かめてみてはいかがでしょうか。
2つの買取方法