日本刀は無銘でも価値がある?査定ポイント・買取相場・高く売るコツを解説!

無銘の日本刀は、在銘の日本刀と比べて価値が低いと思われがちです。しかし、銘がないからといって、必ずしも価値が低いとは限りません。日本刀の価値は、主に鑑定書や文化的な側面などによって決まるため、無銘でも価値が付く可能性は十分にあります。
本記事では、無銘の日本刀に価値が付く理由や、高く評価されやすい日本刀の特徴などについて解説します。
さらに、日本刀の査定ポイントや在銘との価格差なども紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
なお、買取専門店ウリエルでは、日本刀の無料査定を実施中。査定をご検討の方は以下のメールや電話からお気軽にご相談ください。豊富な知識と確かな目利きを持つ査定士があなたのお品物の価値を正確に査定いたします。

ウリエル 商品管理スペシャリスト
河合拓治
リユース業界で12年のキャリアを持ち、現在は買取ウリエルのロジスティクスセンター責任者として年間数万点に及ぶ商品の流通・管理を統括しています。リユース検定や酒類販売管理者の資格を保持し、特にダイヤモンド・ブランド品・着物の管理体制構築に精通。
現場では「複数人による多角的な検品」を徹底し、個品管理による匂い移り防止や破損対策など、商品の価値を損なわないためのオペレーションを追求しています。物流コストの最適化を通じて、お客様への還元率向上に貢献することを目指しています。
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目次
日本刀の「銘」とは?無銘の日本刀が存在する理由

日本刀には、茎(なかご)部分に作者の名前や製作年月日が文字として刻まれているものがあり、これを銘と呼びます。しかし、なかには銘のない無銘の日本刀も存在します。
ここでは、銘の概要や、無銘の日本刀が存在する理由について見ていきましょう。
銘とは?無銘の日本刀が存在する理由
日本刀の「銘」とは、柄の内側にあたる「茎(なかご)」に彫られた文字のことです。作者名をはじめ、製作年月日や製作場所などを記しているのが特徴です。
一方、銘が刻まれていない「無銘」の日本刀も存在します。理由として、もともと銘を入れずに製作された場合と、後から銘が失われた場合が挙げられます。奉納を目的とした「奉納無銘」や、献上品として作られた「献上無銘」、依頼されたものの採用されなかった「影打無銘」などがその例です。
また、日本刀は現在よりも長く作られていたため、使用者の体格に合わせて「磨上げ・大磨上げ」と呼ばれる加工が施されることがあり、その際に銘の部分が切り取られ、無銘となる場合もあります。
無銘は、実際に使用され、長い歴史を生き抜いてきた刀であることの裏返しともいえるでしょう。
無銘の日本刀に価値がある理由
無銘の日本刀のなかには、鑑定によって著名な刀工の作品と判断され、高い評価を受けるものもあります。例えば、正宗極めや郷義弘極めとされた無銘刀は、数千万円程度で取引されます。
代表例が、鎌倉時代中期に備前福岡一文字派によって作られたとされる国宝「太刀・無銘一文字(山鳥毛)」です。2020年3月、岡山県瀬戸内市が地域の文化財として里帰りさせるため、ふるさと納税型のクラウドファンディングや企業版ふるさと納税などを活用して5億円を集め、購入したことで話題となりました。
現在は、備前長船刀剣博物館で年1回程度、展示公開されています。
無銘の日本刀の査定ポイント

無銘の日本刀でも価値が高いのは、以下4つの特徴を持つものです。
- ・付属品の有無
- ・制作された年代
- ・文化的価値
- ・保存状態
それぞれの特徴について詳しく解説します。
付属品の有無
無銘の日本刀は、銘がないため作者や流派、製作時期などを判断する材料が限られます。そのため、付属品や鑑定書の有無が査定額を左右する重要なポイントです。
特に、白鞘(しらさや)や拵(こしらえ)、刀袋、鑑定書などがそろっている場合は、評価が高くなる傾向があります。なかでも、日本美術刀剣保存協会(NBTHK)などが発行する鑑定書は、無銘刀でも流派や製作された時代などを裏付ける資料として使用されます。
日本刀の鑑定書発行にかかる費用
無銘刀は来歴を証明することが難しいため、手元にある付属品は処分せず、まとめて査定に出しましょう。鑑定書の発行を受けられるか分からない場合でも、まずは専門業者に相談するのがおすすめです。
制作された年代
日本刀は、制作された年代によっても評価が変わります。一般的に、平安時代や鎌倉時代、室町時代など、古い時代に製作された日本刀ほど、美術品としての価値が高い傾向があります。
特に、年代が古く、特徴的な作風を持つ日本刀は、無銘であっても高い価値が認められるのが特徴です。 古い時代の刀は現存数が少なく、希少性が高いことも、価値を高める理由の一つとして挙げられます。さらに、各時代を代表する名工の作風や、当時の技術が反映されている点も評価ポイントです。
文化的価値
日本刀そのものが持つ文化的価値も、査定における重要な評価ポイントです。日本刀は、日本の歴史や独自の鍛刀技術を象徴する文化財として、国内だけでなく海外の美術品コレクターや愛好家からも人気があります。
そのため、無銘であっても、制作された時代背景や来歴(伝来)が明らかな日本刀は、文化的な価値が評価され、査定額の向上につながりやすいでしょう。
保存状態
無銘の日本刀を査定する際に重要されるのが保存状態です。刀身にサビやキズ、刃こぼれが少なく、本来の美しさと機能性が保たれているほど、高い評価につながりやすくなります。
一方、サビや腐食が進んでいたり、刃こぼれが目立っていたりすると、価値のある日本刀でも査定額が下がる場合があります。価値を維持するには、日頃から適切に手入れし、大切に保管することが大切です。
ただし、過度な手入れや素人研ぎは、かえって価値を損なう可能性があります。状態が悪い場合は無理に改善しようとせず、専門家に相談することをおすすめします。
無銘の日本刀の買取相場【種類別】
一般的な無銘日本刀の買取相場は、数千円~数十万円程度です。無銘の日本刀は、製作された時代や保存状態、鑑定書の有無などによって買取価格が大きく変わりますが、種類によっても価値は異なります。
以下に、日本刀の種類ごとの買取相場をまとめました。
| 種類 | 買取相場 |
| 太刀(たち) | ~数十万円以上 |
| 打刀(うちがたな) | ~20万円前後 |
| 脇差(わきざし) | ~15万円前後 |
| 短刀(たんとう) | ~10万円程度 |
| 現代刀 | ~数万円程度 |
日本刀は古い時代の作品ほど、高額になる傾向があります。そのため、最も新しい時代区分である現代刀は、銃砲刀剣類登録証が付属していない場合、価値がほとんど付かないケースもあります。
登録証の有無以外では、刀の状態によっても価格は大きく変動するため、正確な価値を知りたい場合は、専門業者で査定を依頼するのがおすすめです。
日本刀の在銘との価格差はどれくらい?

作者や製作年月を示す銘が刻まれた在銘と無銘では、どれほど価格に差が生まれるのでしょうか。一般的には在銘の方が高額な取引がされているように思われます。
続いては、在銘と無銘の価格差について見ていきましょう。
在銘でも高額とは限らない
日本刀は、一般的には在銘の方が、無銘よりも高く評価されます。実際、保存刀剣では、無銘刀との間に数十万円から数百万円以上の価格差が生じるケースもあります。特に、著名な刀工の銘が入っていれば、作者の知名度から高い評価につながりやすいでしょう。
ただし、有名な刀工ほど贋作が多く作られてきたため、銘があるだけで本物と判断され、高額な査定が受けられるとは限りません。さらに、保存状態や刀の出来が悪い場合は、在銘でも価値が低くなることがあります。
無銘でも高評価を受けられる可能性も
無銘の日本刀でも、日本美術刀剣保存協会などの鑑定によって著名な刀工や流派の作品と認められれば、高い評価を受ける可能性があります。鑑定機関が刀の作者や流派を特定することを「極め」といい、名工や名門流派に極められた無銘刀は、在銘刀以上の評価を受けることも珍しくありません。
また、日本刀の価値は、銘の有無だけではなく、地鉄の美しさや刃文の華やかさといった刀身の出来栄え、保存状態、鑑定内容なども重要な評価基準です。
そのため、「無銘だから価値がない」と自己判断せず、専門家による鑑定を受けるのをおすすめします。
銃砲刀剣類登録証について

銃砲刀剣類登録証は、日本刀を所持する際は必ず必要となる書類です。銃砲刀剣類登録証について、交付手順や再発行の方法などについて見ていきましょう。
登録証がない場合の交付手順
銃砲刀剣類登録証がない場合、日本刀の所持や売買ができないため、登録証の交付を受ける必要があります。
まず、管轄の警察署の生活安全課に「刀剣類発見届」を提出し、「刀剣類発見届出済証」を受け取ります。その後、居住地の都道府県教育委員会から登録審査会の案内が届くため、日本刀と発見届出済証を持参して登録審査会に出席しましょう。
登録審査会では、日本刀の長さや反りなどがチェックされ、審査で問題がないと判断されれば登録証が交付されます。なお、交付には銃砲刀剣類一本につき6,300円の発行手数料がかかります。
登録証を紛失した場合の再交付
銃砲刀剣類登録証を紛失した場合は、まず警察署に遺失届を提出し、登録証の発行元である都道府県教育委員会に再交付を申請します。発行元が分からない場合は、現在の所有者が住んでいる都道府県の教育委員会に連絡しましょう。
再交付の手順や必要書類は自治体によって異なるため、詳細は警察署に確認してください。なお、再交付申請には3,500円の手数料がかかります。 登録証を持たずに日本刀を所有していると、罰則の対象となる可能性があるため、登録証を紛失した場合は速やかな対応が必要です。
無銘の日本刀を高く売る4つの方法

無銘の日本刀でも、高く売るための方法を実践すれば価値が付く可能性があります。具体的な方法として、以下の4つをご紹介します。
- ・鑑定書もまとめて売る
- ・保存状態を劣化させない
- ・自己判断で洗浄・クリーニングをしない
- ・複数の買取業者に相見積もりをとる
それぞれの方法について詳しく解説します。
付属品もまとめて査定に出す
日本刀を査定に出す際は、白鞘や拵、鍔(つば)、鎺(はばき)、鑑定書などの付属品もまとめて提出しましょう。付属品がそろっているほど、査定額が高くなる傾向があります。
白鞘は、刀身の状態を保つための専用の鞘です。職人が丁寧に仕上げた白鞘は、それ自体が評価対象となる場合があります。また、箱書や由緒書などもあれば、日本刀の来歴や真贋を裏付ける重要な資料となるため、あわせて査定に出しましょう。
付属品を別々に保管している場合も、できるだけ一緒に査定へ出すことで買取額への上乗せが期待できます。
劣化する前に早めに売却する
日本刀は時間の経過とともに劣化が進むため、手放すことを決めた場合は、早めに売却するのがおすすめです。
また、日本刀を扱う際は、素手で刀身に触れないように注意しましょう。手汗や皮脂が刀身に付着すると、サビや曇りの原因になるほか、表面にキズが付く可能性もあります。
保管時点から無理に触らないようにし、状態が良いうちに売却することで、高価買取につなげられます。
自己判断で洗浄・クリーニングをしない
日本刀のサビや汚れが気になっても、自己判断で洗浄やクリーニングをするのは避けましょう。素人による手入れは刀身を傷つけ、かえって状態を悪化させることで、査定額が下がる原因になる場合があります。
特に、紙やすりや研磨剤を使ったり、素人研ぎをしたりするのは避けてください。無理にサビや汚れを落とそうとせず、乾いた柔らかい布で優しく拭く程度にとどめることが大切です。 状態が気になる場合でも、価値を落とさないためにも、そのまま査定に出すことをおすすめします。
複数の買取業者に相見積もりをとる
日本刀を高く売るには、複数の買取業者で相見積もりを取ることが重要です。相見積もりを取ることで、買取業者による評価基準や査定額の違いを比較できるため、より高額な買取につなげやすいでしょう。市場価値を把握するうえでも、複数の業者の査定結果を比較することは欠かせません。
知識や信頼性、買取実績から業者を選択し、どの業者が一番高額な査定額を出してくれるのか確認しましょう。
鑑定書・登録証の偽装トラブルに注意

日本刀の売買では、鑑定書や登録証を悪用した偽装トラブルにも注意が必要です。例えば、本物の鑑定書や登録証に別の刀剣の写真を差し替えたり、証明書自体を別の刀剣に付け替えたりする手口が確認されています。
これにより、鑑定書や登録証そのものは本物でも、実際の刀身が別物や偽物というケースも起こります。こうした偽装は、相手を欺いて発覚を遅らせるために手間をかけて行われており、見た目だけで判別するのは容易ではありません。
偽物は本来の価値を持たないため、真贋に少しでも不安がある場合は、経験豊富で信頼できる査定士が在籍する専門店に相談しましょう。
無銘の日本刀を高く売るなら「買取専門店ウリエル」にお任せください

無銘の日本刀を高く売るためには、信頼できる買取業者を選ぶことが重要です。年間15万点以上の買取実績を誇る買取専門店ウリエルでは、刀剣に詳しい鑑定士が在籍していますので、国宝級の名刀から現代刀まで、その真価を見抜いて適正な価格での買取が可能です。
また、日本刀本体だけでなく、登録証や鑑定書などの付属品まで丁寧に対応させていただきます。日本刀の高価買取実績もありますので、安心して取引をお任せください。無銘だからと自己判断で価値を決めず、まずは買取専門店ウリエルで査定を依頼してみてはいかがでしょうか。
よくある質問(FAQ)

無銘の日本刀に関して、頻出する質問をまとめました。どれも日本刀を所持するうえで知っておく必要のある内容です。
回答とあわせて見ていきましょう。
登録証がない無銘の日本刀はどうすればいい?
登録証がない日本刀の場合、登録証の交付を受ける必要があります。管轄の警察署の生活安全課に「刀剣類発見届」を提出し、その後、居住地の都道府県教育委員会が実施する登録審査会を受け、問題がなければ登録証が交付されます。
登録証がない状態での日本刀の売買や譲渡は禁止されているため、売却を検討している場合は、事前に登録手続きを済ませておくことが大切です。なお、登録証を紛失した場合は、発行元の都道府県教育委員会に再交付を申請する必要があります。
相続で無銘の日本刀を受け継いだ場合の手続きは?
相続で無銘の日本刀を受け継いだ場合は、20日以内に銃砲刀剣類登録証の所有者変更手続きが必要です。
登録証に記載された名義を変更する手続きであり、登録証を発行した都道府県の教育委員会へ、郵送や電子申請などで手続きを行います。
なお、所有者変更の手続きに手数料はかからず、無料で行えます。詳しくは、各都道府県の教育委員会公式サイトを確認してください。
売却できなかった場合はどう処分すればいい?
日本刀は、自治体の一般ゴミとして廃棄できません。売却できなかった場合は、日本刀の寄付を受け付けている施設へ寄付するほか、管轄の警察署に処分を依頼する方法があります。
警察署で処分する場合、費用はかかりません。まずは生活安全課に相談し、指示に従って手続きを進めましょう。
なお、模造刀であれば、銃砲刀剣類所持等取締法の規制対象外となり、自治体の一般ゴミとして処分できます。ただし、実物の日本刀か判断できない場合は自己判断で廃棄せず、必ず警察署に相談してください。
詳しい日本刀の処分方法は以下の記事で解説しています。合わせてご覧ください。
まとめ
無銘の日本刀でも、鑑定によって著名な刀工や流派の作品と認められたものや、制作年代が古く文化的価値の高いものは、高い評価につながる可能性があります。さらに、鑑定書や登録証、白鞘、拵などの付属品がそろっていることや、刀身の保存状態が良好であることも重要なポイントです。一方で、鑑定書や登録証の偽装トラブルもあるため、信頼できる専門業者に査定することが大切です。
買取専門店ウリエルでは、日本刀の買取も承っておりますので、日本刀の査定をご検討の方はお気軽にご相談ください。
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