古い着物でも買取できる?売れない着物の特徴や業者はどこがいいのか解説

古い着物は買取できるのか不安に感じている方もいるでしょう。
実は、古い着物も需要があるため、買取ができるケースがあります。
本記事では、高額買取が期待できる古い着物の特徴や、持ち込みする業者はどこがいいのかなどについて解説します。
査定額でがっかりしたくない方は、ぜひ参考にしてみてください。
なお、累計買取実績数300万点超えのウリエルでは、着物の無料査定を実施中。査定をご検討の方は以下のメールや電話からお気軽にご相談ください。豊富な知識と確かな目利きを持つ査定士があなたのお品物の価値を正確に査定いたします。
古い着物は買取需要あり!

着物の黄金期である大正〜明治時代に仕立てられた着物は、古い着物の中でも特に買取需要が高くなります。
この時代の着物は、レトロモダンな柄が特徴で、現代でもおしゃれに見えるデザインが豊富です。
そのため、再販やレンタル着物としての活用、またリメイク品の生地にもなり、中古市場でも人気があります。
再販
たとえ古い着物であっても、保管状態が良いものや、着物そのものの価値が高いものは、そのまま再販できる場合があります。
手直し不要で再販できることで、古い着物でも買取価格がつきやすいでしょう。
レンタル着物として活用
近年、訪日外国人に着物が人気となっています。
そうした外国人観光客が着付けを体験できるようにするため、レンタル着物の需要が高くなっています。
また、冠婚葬祭などのシーンにおいても役立つことから、今後も安定した需要が得られるでしょう。
生地がリメイク品に
再販やレンタル着物として活用できない場合、別の商品にリメイクする方法もあります。
そのため、あまり状態のよくない古い着物でも、シミなどの汚れがない綺麗な部分を残し、生地として活用できます。
アンティーク着物とリサイクル着物は違う?
戦前の着物を「アンティーク着物」、
戦後の着物を「リサイクル着物」
と呼びます。
レトロブームが再熱している現代で需要が高いのは「アンティーク着物」です。
着物に付随した帯や和装小物も、同じくアンティーク品が人気があります。
古い着物の買取相場はいくら?がっかりするほど安い?

古い着物の買取価格は、数百円〜数万円ほどと開きがあり、着物の種類やサイズ、保存状態によって大きく変わります。
再販やリメイクも難しいほどシミやカビが発生しているものは価格が付かないこともあるため、高く売れると思って査定に出した方は、がっかりすることもあるでしょう。
高価買取が期待できる古い着物

古い着物の中には、数十万円を超えるものも存在します。ここでは高価買取となる古い着物のポイントをご紹介します。
有名作家や産地・老舗のブランド着物
古い着物のなかでも、有名作家が手掛けた着物や、伝統的な産地で生産された着物は、特に高価買取が期待できます。
例えば、銘仙、大島紬、友禅といった有名産地の伝統織物は高い評価を受けやすく、市場でも人気があります。
また、千總などの有名呉服店が販売するブランド着物も高い価値を誇るのが特徴です。
そのため、古い着物を買取に出す際は、デザインだけでなく作家や産地、ブランドなども確認しておきましょう。
証紙や落款のある着物
有名作家や有名産地の着物は、証紙や落款で真作を証明できるため、必ず揃えて買取に出しましょう。
証紙とは、作家ものであることや産地を証明する紙であり、落款とは、着物が完成したときに押される印のことです。
古くても未使用の着物
古くなってしまった着物でも、未使用であれば、高値が付く可能性があります。
その際、仕付け糸が付いたままでたとう紙に包まれていること、折りジワ・たたみジワを防ぐための紙や布が挟まれているか確認しましょう。
新品の状態と変わりないことを査定士に見せることで高価買取が期待できます。
シミや色あせ、汚れのない美品
着物は、シミや色あせ、汚れのない美品であれば高価買取が期待できます。
そのため、高い査定を目指すには、普段から適切な管理を行うことが重要です。
日頃から日当たりや湿気に気を付けて保管し、正しくメンテナンスをしましょう。
特に、箔が付いている着物は、薄い白布を挟んで保管することで、生地が擦れたりくっついたりするのが防止され、着物の価値を維持できます。
訪問着や振袖、紬など需要の高い着物
訪問着や振袖、紬といった種類の着物は、着用用途が広いため、高価買取される傾向があります。
なかでもフォーマルからカジュアルまで対応できる訪問着は特に人気があり、次に振袖・紬・留袖の順に需要が高く、これらの着物も高い査定が期待できます。
正絹など高価な素材の着物
正絹は、絹100%の生地のことで、品のある光沢やなめらかな肌ざわりが特徴です。
その高級感あふれる見た目も相まって需要を高めています。
高級な正絹の中でも、生地に厚みと重みがあるものが、より高額で査定される傾向にあります。
丈の長い着物
古い着物は着丈が短いものが多いため、現代人のサイズに合う丈の長い着物ほど高価買取となります。
丈が十分にある着物は仕立て直しがしやすく、再販に適しているため、中古市場で高い需要があります。
古い着物はどこで買取に出すのがおすすめ?

古い着物をできるだけ高く売りたい場合、どこに買取を依頼するとよいのでしょうか?
着物の買取を受け付けているところによって査定基準が異なるため、よく確認しておきましょう。
買取専門店
最もおすすめなのは、着物の買取専門店です。
買取専門店なら、最新の着物の買取相場を基準に査定しており、価値に合った適正価格で買取されます。
実績が豊富で着物の専門知識を備えた査定士が対応している、信頼できる買取店を選びましょう。
リサイクルショップや古着屋
身近で利用しやすいリサイクルショップや古着屋ですが、着物を買い取ってもらうのはおすすめしません。
なぜなら、査定は社内規定が基準となるからです。
また、着物の専門知識のあるスタッフが在籍しているわけでないので、価値の高い着物ほど安く売ってしまうリスクがあります。
ただし、買取専門店で値段が付かなかった場合に立ち寄ってみるのはよいでしょう。
質店
質屋は、品物を担保としてお金を貸す貸金業者であるため、着物の買取を専門としているわけではありません。
そのため、リサイクルショップと同様に適正価格での買取は期待できないでしょう。
古い着物を買取してくれる業者の選び方

古い着物を買取してもらうには、信頼できる業者選びが重要です。
業者選びで確認すべきポイントについて見ていきましょう。
着物の買取実績が豊富
古い着物を買取してもらう際は、買取実績が豊富な業者を選ぶことが大切です。
実績が多い業者は、多様な着物を査定してきた経験があるため、着物の正確な査定が期待できます。
特に、有名作家の着物や特定の産地の着物など、希少性の高い着物でも見逃しなく評価してくれる可能性が高いため、買い叩かれるリスクを抑えられるでしょう。
査定に出す前には、公式サイトを確認して、どのような査定士が在籍しているか確認するのがおすすめです。
出張買取に対応している
古い着物を売る場合、出張買取に対応している業者を選ぶと便利です。
着物は一枚一枚がかさばり重いため、持ち込みは手間がかかります。
出張買取なら、自宅で査定を受けられるため、移動の負担がなくスムーズに取引を進められます。
また、出張買取を依頼しても出張料がかからない業社も多いので、事前に調べておくことが大切です。
特に、着物が複数枚ある方や、地方に住んでいる方は、出張買取サービスがある業社を選ぶとよいでしょう。
着物以外の買取にも対応していると便利
古い着物を売ろうと出張買取を依頼しても、着物自体に値段がつかないことがあります。
しかし、着物以外の買取にも対応している業者であれば、その場でほかの不用品も査定してもらえるため、思わぬ高値がつくこともあるでしょう。
例えば、帯や和装小物といった、着物の付属品だけでなく、アクセサリーやブランド品、骨董品なども査定してもらえるケースがあります。
着物以外の買取に対応していると不要品をまとめて整理できるため、着物が売れなかった場合でも効率的に時間を使えます。
古い着物を買取ってくれるおすすめ業者

古い着物でも買取を行っている業者は多数あります。
それぞれの業者の特徴について見ていきましょう。
ウリエル
古い着物の買取なら買取専門店ウリエルがおすすめです。
ウリエルでは、古い着物やシミ・破れなどがある着物でも買取ができる場合があります。
状態だけでなく、伝統的な技法や素材などに注目して査定するため、予期せぬ高額査定につながるケースもあるでしょう。
また、無料での出張買取サービスも実施しているので、買取に出したい着物が多数ある方でも負担なく査定依頼を出していただけます。
値段がつくかわからない着物が眠っている方は、ぜひウリエルで一度無料査定に出してみてはいかがでしょうか。
バイセル
古い着物を売るなら、バイセルがおすすめです。
バイセルは、累計買取点数4,300万点以上の実績がある大手の買取業社です。
豊富な経験を持つ査定士が所属しているため、有名作家による希少な着物も見逃すことなく正確に査定してくれます。
さらに、シミやシワのある着物でも査定対象となるので、傷みがあるからといって諦める必要はありません。
処分を考えている古い着物がある場合、まずはバイセルで無料査定を依頼してみてはいかがでしょうか。
ザ・ゴールド
ザ・ゴールドは、古くなってしまった着物も買取できる買取専門店です。
目利きの良い査定士が在籍しており、査定時には金額の根拠をしっかり説明してくれるため、安心して取引ができます。
過去には染織作家「浦野理一」の着物や帯を880,000円で買取した実績もあり、そのほかにも数十万円を超える高額買取事例が多数あります。
出張買取にも対応していますが、出張料・査定料は無料なので、「価値があるか分からない」と感じる着物も気軽に査定に出すことが可能です。
買取できない古い着物はどうする?買取以外の処分方法

古い着物を処分には、買取以外の方法もあります。
親しい人に譲る
古い着物を家族や仲のよい友人に譲るのも一つの方法です。
信頼できる間柄であれば、思い出の詰まった着物もきっと大切に使ってくれるでしょう。
着物を寄付できる団体へ譲る
「古い着物を誰かに活用してほしい」と思っている人には、寄付がおすすめです。
NPO・NGO法人では、不要になった着物はリメイク品の素材に再利用されるほか、その申込金が被災地支援や海外のワクチン募金につながることもあります。
一方で、団体によって送料や寄付金などの費用を要することや、寄付方法が異なることに注意しましょう。
着物を寄付できる団体には、次のようなところがあります。
・社)日本リ・ファッション協会 不用になった衣料・衣類を回収して活かすプロジェクト「リ・ファッション ラボ」 ・ソザイクルとは | 一般社団法人ソザイクル ・着物の寄付なら|NPO法人運営の寄付団体セカンドライフ ・ご家庭に眠っている 着物や浴衣をご寄付ください – エコ~るど京大|京都大学 環境エネルギー管理情報サイト |
リメイクする
古い着物を手元に残しておきたい場合は、大切な着物を手放すことなく活用できるリメイクがおすすめです。
ハンドメイドが得意なら着物の生地を素材にし、バッグやポーチ、ヘアアクセサリーといった新しいアイテムを作るのもよいでしょう。
また時間と費用はかかりますが、専門業者に依頼すれば、洋服や傘などへのリメイクも可能です。
着物をリメイクする専門業者には次のようなところがあります。
・着物リメイクのお店カナタツ商店【全国対応/3300円~】 ・着物リメイクのことなら【ラクーンドッグ】東京・埼玉・千葉・神奈川など全国対応 ・オーダー / リメイク| 洋服のお直し・リフォームのマジックミシン |
買取が難しい古い着物の特徴

古い着物でも買取可能なものはありますが、なかには買取が難しいものも存在します。
買取が難しい古い着物の特徴について確認していきましょう。
カビや虫食いなど状態がひどいもの
汚れの範囲が広いもの、カビや虫食いによる劣化が著しいものは、買取困難なケースがほとんどです。
専門の業者でも落ちないような過度の汚れや、一度発生すると菌やニオイが移ってしまうカビは、徹底したクリーニングが必要です。
しかし、クリーニングでも対応しきれない場合、再販が難しいため買取も不可となることがあります。
素材が安価なもの
人気ブランドや芸能人御用達の着物を除き、素材の安価なものは買取できない場合があります。
ポリエステルなどの化学繊維は、ファッション素材としての生産性が高く、新品でも安値で売られています。
そのため、中古品の需要が低く、買取を断られる可能性があるのです。
丈の短い着物
丈が短い・サイズが小さい着物は、着用する人が限定されるため需要も低いです。
着物はおはしょりという部分で多少の調節ができます。
日本人女性の平均身長が160cm前後ですので、極端に短い丈のものは買取が難しくなるでしょう。
また、自分で丈や袖を裁断した着物は査定額が下がってしまうため、注意してください。
喪服
お葬式などのシーンで活躍する喪服は、その他の場面で着ることが少ないため、中古品の需要がほとんどありません。
また、喪服は原則として五つ紋を入れて仕立ててあります。
数百とある家紋は家庭によって異なるため、再販が難しく、買取業者にもあまり好まれません。
どうしても売りたい方は一度相談してみましょう。
一般的な着物の買取相場

着物の買取を依頼するとき、着物の買取相場を知っておくと便利です。
一般的な着物の種類別の買取相場は次の通りです。
着物の種類 | 買取価格相場 |
留袖 | ~70,000円前後 |
振袖 | ~200,000円前後 |
訪問着 | ~100,000円前後 |
付け下げ | ~80,000円前後 |
色無地 | ~50,000円前後 |
アンティーク着物 | ~70,000円前後 |
※相場は目安であり、実際の買取価格をお約束するものではありません。
ただし古い着物の場合は、買取相場より低い査定額となったり、値が付けられなかったりする場合もあります。
まとめ

古い着物であっても、状態やその質によって買取をしてもらえる可能性があります。
捨ててしまう前に、一度着物の無料査定を受けてみませんか?
場合によっては古くて汚れてしまっていても思わぬ査定額が付く可能性もあります。
ご自宅のタンスに眠っている古い着物があれば、これを機に着物の買取専門店へ査定の依頼をしてみましょう。
2つの買取方法