骨董品買取2025年04月14日

薩摩焼の買取相場！高く売れる薩摩焼の特徴や少しでも高く売るコツを解説！

薩摩焼は、日本を代表する伝統工芸品の一つで、鹿児島県で作られる焼き物です。

薩摩焼は国内外で高い評価を受けており、特に明治時代には海外輸出品として人気を博しました。そのため、現在でも高価買取が期待できるアイテムとして注目されています。時代や作家によっては驚くほどの高値がつくこともあります。

本記事では、薩摩焼の買取相場を中心に、高く売れる薩摩焼の特徴や売却時のポイントを解説します。人気作家や査定のコツを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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薩摩焼の買取相場

薩摩焼の買取相場は以下のとおりで、その制作時代や技法、種類によって大きく価値が異なります。

種類	買取相場
江戸時代　瀬戸焼　花瓶	～50,000円
白薩摩　茶碗	～20,000円
黒薩摩　鉢	～15,000円
沈壽官　薩摩焼　花瓶	～2,000,000円
錦光山宗兵衛　京薩摩　花瓶	～1,500,000円

※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

江戸時代から明治・大正にかけての作品は特に評価が高く、現存数の少なさや美術的完成度の高さから、骨董市場でも高値が付くことが珍しくありません。

白薩摩は美しい装飾が施されているものは高額になるケースがあります。例えば、有名作家・沈壽官の白薩摩の壺であれば100万円以上、明治時代に作られた本金彩色の壺でも10万円以上で取引されています。

一方、黒薩摩は庶民の生活器としての要素が大きく、白薩摩に比べれば価格は抑えめです。それでも幕末から明治にかけてのものは2万円～10万円程度で取引されることがあります。

技法については、透かし彫りや精緻な絵付けが施された作品は評価が高く、高額になりやすいです。加えて、金彩や盛上げ技法が用いられている場合は装飾性が高いため、コレクターからの根強い需要があります。

※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

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薩摩焼の人気作家一覧

薩摩焼の価値を高めるうえで、作家の存在は欠かせません。人気作家の作品は、市場での取引量が多く安定した需要があるため、比較的相場が明確になりやすいです。多くのファンやコレクターを持つ代表的な作家を紹介します。

沈壽官

沈壽官（ちんじゅかん）は、薩摩焼の名家として知られる陶工一族です。初代の沈当吉は1598年、豊臣秀吉の薩摩に連れて来られた朝鮮陶工であり、以降その子孫が薩摩焼を継承してきました。特に12代沈壽官が1873年のウィーン万国博覧会で発表した大花瓶は世界的に絶賛され、「サツマ」が日本陶器を代表する名称として定着しました。現代では15代沈壽官がその伝統を受け継ぎ、白薩摩や黒薩摩を中心に幅広い作品を制作しています。

錦光山宗兵衛

錦光山宗兵衛（きんこうざんそうべえ）は、江戸時代後期から明治時代にかけて京都で活躍した陶工で、特に輸出向け薩摩焼の先駆者として知られています。錦光山家は京焼（粟田口焼）の名門として知られ、特に明治初期に「京薩摩」の制作で名声を得ました。華やかな色彩と丁寧な絵付けが特徴で、コレクターからの人気も高いです。

西郷隆文

西郷隆文は昭和時代より活躍する薩摩焼作家で、西郷隆盛のひ孫にあたります。鹿児島県薩摩焼協同組合の初代理事長を務めました。伝統的な薩摩の技法を踏襲しつつも、独創的なフォルムや装飾を取り入れている点が特徴です。一般的な薩摩焼とはひと味違う作品も多く、海外コレクターからも高い評価を受けています。

中村楳渓

有名なものの活動時代や活動場所が不明な有名な作家です。京都の作家、帯山印に素地に絵付けをしている作品があることから、京都でも活動していたと言われています。斬新な表現や色彩を取り入れることで海外コレクターの評価も高いです。また、底に細かく品質や制作の苦労が記載されているのが特徴です。

高く売れる薩摩焼の特徴

薩摩焼は以下の特徴を持つものが高値で取引されやすいです。

・有名作家の作品
・付属品がある作品
・薩摩焼の種類
・状態のいい作品

それぞれ詳しく見ていきましょう。

有名作家の作品

沈壽官や錦光山宗兵衛など、歴史のある著名作家の作品は、市場価値が安定して高い傾向にあります。コレクター層が厚いため、人気作家の作品は需要が高いです。

作家の署名や落款が入っている作品は特に信頼性が高く、査定時にもプラスの評価を受けることが多いです。特に年代物で保存状態の良い作品は、オークションでも非常に高値がつくケースもあります。ことがあります。

付属品がある作品

薩摩焼を高く売るうえで、作品に付属する箱や鑑定書などの有無は査定額に大きく影響します。特に共箱（作家の名前や花押が記された専用の木箱）は、真作を証明する重要な要素とされ、査定時に高い信頼性をもたらします。また、作家略歴が記された栞や購入時の領収書なども、来歴の証拠として評価されます。これらの付属品が揃っていることで、作品の価値が明確になり、相場よりも高値が付く可能性が高まります。

薩摩焼の種類

薩摩焼の種類は主に「白薩摩」と「黒薩摩」に分けられ、異なる価値基準が存在します。

白薩摩は主に鑑賞用として制作され、金彩や精緻な絵付けが施された華やかな外観が特徴です。海外向けに多く輸出され、高値で取引されることが多くあります。一方、黒薩摩は生活器としての側面が強く、素朴な風合いが魅力です。白薩摩に比べれば査定額は控えめですが、作家の個性や希少性によっては十分な価値が付きます。

その他にも現代陶芸の潮流に合わせ新たな色彩や技法を取り入れた薩摩焼も存在し、多岐にわたるバリエーションが市場価値を左右します。

状態のいい作品

薩摩焼の市場において、作品の状態は極めて重要な要素です。ヒビや欠け、色落ちがないことはもちろん、金彩や絵付けが鮮明に残っているかどうかが評価の基準になります。特に白薩摩は繊細な絵付けが命ともいえるため、微細な損傷でも価値が大きく下がることがあります。修復歴のある作品でも、きちんと修復されていれば価値が付くケースがあります。

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薩摩焼を少しでも高く売るコツ

所有する薩摩焼の価値を最大限に引き出すためには、以下のポイントを押さえましょう。

・薩摩焼の価値を把握する
・売却時期を測る
・定期的に手入れをする
・付属品を揃える
・骨董品に詳しい買取業者に依頼する
・出張買取を利用する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

薩摩焼の価値を把握する

はじめに、作品の作家名や制作年、どのような技法を利用しているかを調べておきましょう。骨董品に詳しい専門家や美術商に相談することで、より精度の高い情報を得ることが可能です。

オークションの落札事例なども参考にすると、大まかな価格帯を知ることができます。客観的な資料があると、査定時に提示できるため大きなアドバンテージとなるでしょう。

売却時期を測る

骨董市やオークションが活発になる時期は、人々の需要が高まります。春と秋に開催される大規模な骨董市や、クリスティーズ・サザビーズなどの国際オークションの前後は、コレクターの購買意欲が高まる傾向があります。時期をずらすだけで査定額が変わる可能性もあるため、最も高く評価される時期を見極めて売却することが、納得のいく価格での売却に繋がります。

定期的に手入れをする

埃や汚れが付着したままでは、これから査定を依頼するときに印象が悪くなる可能性があります。定期的に柔らかい布などで丁寧にふき取り、作品のコンディションを保ちましょう。

ただし、古い薩摩焼はデリケートな場合もあるため、強くこすったり水洗いしすぎたりしないよう注意することが大切です。傷や塗装のはげを防ぐためにも、取り扱いには常に気を配りましょう。

付属品を揃える

作品と一緒に保管されていた付属品も、査定の重要な要素となります。共箱、鑑定書、作家の略歴が記載された栞などが該当します。これらの付属品は、作品の真贋や来歴を裏付ける資料として重宝され、特に共箱に作家の直筆サインや落款がある場合は、真作証明としての役割も果たします。これにより査定時の信頼性が増し、査定額に反映されやすくなります。売却時に高評価を得るため、きちんと保管しておきましょう。

骨董品に詳しい買取業者に依頼する

薩摩焼のような専門性の高い骨董品を売却する際には、骨董品の知識が深い鑑定士が在籍する買取店を選ぶことが成功の鍵となります。一般的なリサイクルショップでは、作家や制作技法、時代背景などを十分に理解していない場合が多く、正当な評価を受けにくい傾向があります。一方で、骨董品専門の買取業者であれば、美術品の適正な価値の判断や相場を把握しており、適正価格での査定が期待できます。

出張買取を利用する

薩摩焼は大きく重いものやセット数が多いこともあり、運搬が難しい場合があります。そのため、出張買取を行っている業者に依頼すると便利です。自宅に来てもらい査定を受けられるため、持ち運びに伴う破損リスクなども抑えられます。安心して任せられる出張買取サービスを利用することも、高値売却のための重要なポイントとなります。

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