使用済み切手やはがきには寄付以外にも使い道がある!価値が高い使用済み切手とは
使用済み切手は未使用の切手よりも価値が低いため、使い道に困る方も多いのではないでしょうか。
寄付や回収が一般的な使い道と思われがちですが、実は使用済み切手には他の使い道もあるのです。
今回は、使用済み切手の使い道について紹介します。
使用済み切手は処分しないで!2つの使い道とは
寄付する
福祉団体によっては、寄付された使用済み切手を買取業者や切手コレクターに売ることで得た収益金を、活動費にしている団体もあります。
ここでは、寄付を呼びかけている団体をいくつか紹介します。
日本キリスト教海外医療協力会
日本キリスト教海外医療協力会は、1964年に日本で初めて使用済み切手を活用した国際保健医療協力活動を始めた団体です。
使用済み切手のほかにも書き損じたはがきや外国の硬貨、古本などがアジアやアフリカの保健医療協力のために活用されます。
ちなみに、使用済み切手を5,000枚換金すると約1,800円の収益金になり、これはタンザニアの看護学校で1年分の教科書代にあたると言われています。
世界の子どもにワクチンを 日本委員会
世界の子どもにワクチンを 日本委員会は、開発途上国の子どもたちのためにワクチンを贈る「子どもワクチン支援」を行なっている認定NPO法人です。
同委員会では使用済み切手のほかに、未使用の切手や書き損じはがき、外国の紙幣などの寄付も呼びかけています。
寄付で集められた使用済み切手や書き損じはがきなどは、ワクチンに換えて開発途上国の子どもたちに贈られます。
たとえば使用済み切手については、1kgあたり約1,500円に換金でき、75人の子どもたちにワクチンを贈ることが可能です。
日本郵趣協会
日本郵趣協会は、1946年から70年以上もの間、日本を含む世界各国の郵便切手類の歴史や郵便制度の研究をしている公益財団法人です。
使用済み切手や書き損じはがきは、イベントなどで世界各国の切手収集家に販売され、換金した代金は「手紙を書こう!プロジェクト」の事業費に活用されます。
日本国際ボランティアセンター
日本国際ボランティアセンターは、約40年前にインドシナ難民への援助をきっかけに活動を始めた国際協力NGOです。
切手や未使用のはがき、テレホンカード、外国の紙幣や硬貨などで換金した代金は、活動地域での国際協力に活用されています。
使用済み切手1kgを換金した場合は1,500円ほどになり、カンボジアなど水を得ることが難しい地域で、少ない水を活用して野菜栽培を行うための研修を2回実施できます。
「小さな親切」運動本部
「小さな親切」運動本部は、青少年をはじめとした国民の間に「小さな親切」の心を育む活動を、約60年にわたって続けている団体です。
寄付で集めた使用済み切手や未使用はがき、プリペイドカードなどを国内外の収集家に販売し、得た収益金を救援活動や自然保護活動を実践する団体に寄贈しています。
使用済み切手1kgは「緑の地球防衛基金」では約1,000円、「日本キリスト教海外医療協力会」では約1,800円です。
千葉県ユニセフ協会
千葉ユニセフ協会は、子どもの権利を守る国連機関ユニセフ(国際連合児童基金)の広報、募金、学習支援を行なっている協会です。
寄付で集まった使用済み切手は、重さに応じてユニセフ募金している企業に送付されます。
使用済み切手は、日本の切手では1kgあたり500円、外国の切手では1kgあたり1,000円の募金に替わります。
買取業者に買い取ってもらう
使用済み切手は、買取業者に買い取ってもらえます。
使用済み切手にはコレクション価値が高いものもありますが、素人がその価値を見分けるのは至難の技です。
使用済みを買取に出す場合は、知識が豊富な査定員が多く在籍している業者に査定してもらうことをおすすめします。
使用済みだからと処分する前に、一度買取業者に査定してもらうとよいでしょう。
使用済み切手はなぜ売れる?コレクション価値のある使用済み切手とは
希少価値が高い
市場に出回っている数が少ない入手困難な切手は、使用済みであってもコレクション価値が高いでしょう。
日本では、初めて発行された切手と言われる「竜文切手」や「桜切手」と呼ばれる20銭切手、日本初の記念切手である「明治銀婚記念切手」などは、希少価値が高い切手として有名です。
消印自体に価値がある
切手が発売された初日の消印や、臨時で設置された郵便局の消印には希少価値があります。
ここでは、希少価値がある消印を紹介します。
特殊通信日付印(特印)
「特殊通信日付印」は、記念切手を発行した際や全国的な記念行事の際に押される、鳶色(赤茶色)の記念印です。
特殊通信日付印には手押しと押印機の2種類がありますが、手押しのほうが希少価値は高く、プレミアが付く可能性もあります。
小型記念日付印(小型印)
「小型記念日付印」は、地域の記念行事の際に使用される消印で、鳶色のインクで押印されます。
行事によって使用期間が異なるのが特徴です。
風景入通信日付印(風景印)
「風景入通信日付印」は、名所や遺跡、特産品などの絵が描かれている鳶色の日付印です。
現在でも風景印を取り扱っている郵便局であれば、申し出すると押印してもらえます。
初日印
「初日印」は、正しくは「初日用通信日付印」という消印で、切手やはがきの発行日に使われる日付印です。
「ハト印」とも呼ばれ、和文ハト印・欧文ハト印・機械ハト印・絵入りハト印の4種類があります。
ハト印の種類によって取り扱う郵便局や押印される時間が異なります。
満月印
「満月印」とは、切手の真ん中に消印が押されている消印のことです。
消印がはみ出しているものは「準満月印」と呼ばれます。
使用済み切手を寄付する際の手順
使用済み切手を寄付する際には、注意しなければならない点もあります。
ここでは、寄付する際の手順について紹介するので、寄付する際は参考にしてみてください。
切手を切り取る
まずは寄付したい切手を切り取ります。
切手と消印を合わせて切り取り、0.5〜1cm程度の余白を残しておくのが一般的です。
ただし、団体によっては消印スタンプが切れていても問題はない場合もあるので、事前に寄付する団体のホームページを確認しておきましょう。
また、次のような切手は寄付できないため注意が必要です。
⦁ 消印のほかに汚れが付いている切手 ⦁ 破れている切手 ⦁ まわりのギザギザが欠けている切手 ⦁ 折れている切手 ⦁ セロハンテープが貼られている切手 |
分類する
次に、日本の切手と外国の切手を分類します。
通常の切手と記念切手や、金額などで切手を分類する必要はありません。
また、切手は重さで計算されるため、枚数も数える必要はないでしょう。
慈善団体の送付先に送る
寄付したい慈善団体が決まったら、送る切手の量によって箱や封筒などを使い分けて送ります。
ホームページに掲載されている送り先に、間違いのないよう送りましょう。
使用済み切手の価値を落とさないためのポイント
消印が残るように切り取る
使用済みの切手を収集しているコレクターの多くは希少な消印を求めているため、消印でその切手の価値が決まると言えます。
そのため紙や封筒から切手を切り取るときは、消印がすべて残るように切り取りましょう。
切手の縁は切り落とさない
切手の縁にある「目打ち」は、コレクション価値を高める重要な部分であるため、切り落とさないようにしましょう。
特に、最初から目打ちがない「無目打切手」や上下だけに目打ちがある「コイル切手」、製造ミスで目打ちがない「エラー切手」は、希少価値が高く高額買取の可能性があります。
貼り付けられた状態で保管する
使用済みの切手は、郵便物として全体の状態がよいほど価値があります。
切手のコレクション的な価値がわからない場合には、切り取らずに保管し、専門業者などに査定に出すのがおすすめです。
保管場所に気をつける
切手や封筒、はがきの価値を落とさないためには、保管場所に気を付けて保管することが大切です。
これらは紙であるため湿度が高いところで保管すると、カビやシミ、黄ばみなどが発生します。
大切な切手を傷みや劣化などから守るためにも、できるだけ湿度が高いところは避けて保管しましょう。
まとめ
使用済み切手には、寄付することで福祉団体に協力できたり買取に出すことで高価で買い取ってもらえたりなど、さまざまな使い道があります。
使用済みだからと言って処分せず、一度使い道を考えてみましょう。
また、コレクション価値のある切手は、その価値を正しく査定するには専門的な知識が必要になります。
もしご自宅にある使用済み切手の価値が気になる場合はウリエルにご相談ください。
専門知識や経験が豊富な査定士が一つひとつ誠意をもって査定いたします。
3つの買取方法