古銭買取2021年12月24日

【寛永通宝の買取相場一覧】プレミア価値が付く種類や高く売るポイントも解説!

寛永通宝は現存数が多い古銭ではありますが、なかにはプレミア価値が付く種類もあります。

今回は、寛永通宝の買取相場について詳しく紹介します。

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寛永通宝とは

古銭で有名な寛永通宝

寛永通宝(かんえいつうほう)とは、江戸時代に広く流通した貨幣です。

中心には四角形の穴が開いているため、穴銭(あなせん)に分類されます。

寛永通宝は発行された年代によって大きく2つに分けることができます。

・古寛永
・新寛永

以下でそれぞれの種類について詳しく見ていきましょう。

古寛永の種類

寛永13年6月(1636年)~万治2年(1659年)までに鋳造された寛永通宝を「古寛永」と呼びます。

幕府があった江戸の他にも、さまざまな鋳座で古寛永は製造されていました。

現在確認されている古寛永には、次のようなものがあります。

古寛永の種類 銭座 発行年
浅草銭 江戸浅草橋場 寛永13年(1636年)
芝銭 芝網縄手
坂本銭 近江坂本
水戸銭 常陸水戸 寛永14年(1637年)
仙台銭 陸奥仙台
吉田銭 三河吉田
松本銭 信濃松本
高田銭 越後高田
長門銭 長門萩美祢郡赤村
岡山銭 備前岡山
建仁寺銭 京都建仁寺 承応2年(1653年)
沓谷銭 駿河沓谷 明暦2年(1656年)
鳥越銭 浅草鳥越

江戸時代のお金の価値とは

新寛永の種類

古寛永が製造されなくなってから10年近く、寛永通宝は製造されない期間がありました。

その後寛文8年(1668年)に製造が再開されますが、それ以降に製造されたものを「新寛永」と呼びます。

新寛永も古寛永と同様にさまざまな銭座で鋳造されていました。

新寛永として確認されているものは、次のような貨幣があります。

新寛永の種類 銭座 発行年
亀戸銭(文銭) 江戸亀戸 寛文8年1668年
亀戸銭(島屋無背) 延宝2年1674年
​​元禄期亀戸銭(江戸荻原銭) 元禄10年1697年
元禄期京都七条銭 京都七条川原 元禄13年1700年
宝永期亀戸銭(四ツ宝銭) 江戸亀戸 宝永5年1708年
正徳期亀戸銭(丸屋銭) 正徳4年1714年
正徳期亀戸銭(耳白銭)
享保期佐渡銭 佐渡相川 享保2年1717年
享保期京都七条銭 京都七条 享保11年1726年
享保期仙台石巻銭(仙) 仙台石巻 享保13年1728年
享保期仙台石巻銭(旧称猿江銭)
享保期難波銭 大阪難波
元文期伏見銭 京都伏見 元文元年(1736年
元文期平野新田銭 深川平野新田 元文元年1736年
元文期和歌山中之島村銭 紀伊中之島 元文2年1737年
元文期小梅銭 江戸本所小梅
元文期日光久次良村銭 下野日光
元文期秋田銭 秋田銅山 元文3年1738年
寛保期長崎一之瀬銭 長崎一ノ瀬 元文5年1740年
寛保期高津銭 大阪高津 寛保元年1741年
寛保期足尾銭 下野足尾
明和期長崎銭 肥前長崎 明和4年1767年
明和期亀戸銭 江戸亀戸 明和5年1768年
元文期中島加島村銭 摂津上中島加島 元文4年1739年
明和期伏見銭 京都伏見 明和2年1765年
明和期亀戸銭 江戸亀戸
明和期太田銭 常陸太田 明和5年1768年
明和期石巻銭 仙台石巻
安永期太田銭 常陸太田 安永3年1774年
天保期洲崎銭 江戸深川 天保6年1835年
安政期小菅銭 武蔵小菅 安政6年1859年
明和期千田新田銭(二十一波) 江戸深川千田新田 明和5年1768年
明和期千田新田銭(十一波) 江戸深川千田新田 明和6年1769年
文政期浅草橋場銭 浅草橋場 文政4年1821年
安政期深川東大工町銭 江戸東大工町 安政4年1857年
万延期深川東大工町銭 江戸東大工町 万延元年1860年
慶應期小梅水戸藩邸銭 江戸本所小梅水戸藩下屋敷内 慶應元年1865年
慶應期盛岡大迫銭 陸奥大迫 慶應2年1866年
慶應期石巻銭 仙台石巻

プレミア価値が付く寛永通宝

有明浜の銭形砂絵

さまざまな種類のある寛永通宝ですが、なかでも以下の貨幣はプレミア価格が期待できるでしょう。

※以下で紹介する相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

島屋文

新寛永の初期に製造された「島屋文」は、寛永通宝の中でも特にプレミア価値が付く貨幣の一つです。

また、背面に「文」の文字がある文銭の中で、最も希少価値が高いとも言われています。

表面に書かれた寛永通宝の「通」の「マ」部分が「ユ」になっていたり、彫りの深さだったり「永」と「通」の文字が傾いていたりする特徴があります。

買取相場は3,500〜300,000円で、状態によってはさらに高額になるでしょう。

さらに、島屋文には細かく分けると「島屋文小頭通」や「島屋文細縁」などの種類がありますが、どの島屋文であっても希少価値は高く、平均して買取金額が高額になる傾向にあります。

二水永

正式に幕府のお金として発行される前から製造され、古寛永の中で最も古いと言われている「二水永」も希少価値が高く、プレミア価値が付く寛永通宝の一つです。

「二水永」という名前は、「永」の文字が漢数字の「二」と「水」が組み合わさってできているように見えることに由来しています。

「永」の文字も特徴的ですが、背面には製造された年を表す「三」または「十三」の文字が書かれていることも二水永の特徴です。

買取相場は2,000〜50,000円ですが、島屋文などと同様に、貨幣の状態がよければさらに高額の買取価格も期待できるでしょう。

有名な寛永通宝の見分け方や買取相場一覧

いろいろな種類の穴銭

寛永通宝にも鋳造所や発行年によってさまざまな種類があります。

ここでは、その中でも有名な寛永通宝の見分け方や買取相場について、一覧にしてまとめました。

寛永通宝の買取を検討している場合は、ぜひ参考にしてみてください。

名称発行年買取相場概要
正字背文元禄元年 (1688年)100〜30,000円背面に「文」の文字が書かれた一文銭で、新寛永に分類される。 発行枚数が多く、希少価値としては高くないが、文の書体によっては価値が高くなる。
下野国足尾銭寛保元年 (1741年)100〜1,000円背面に「足」の文字が書かれているため、「足字銭」とも呼ばれる銭貨で新寛永に分類される。 希少価値は低いがサイズによっては価値が高くなる。
小梅銭元文2年 (1737年)500〜1,000円背面に「小」の文字が書かれた新寛永の銭貨。 同じ小梅銭でも書体の異なるものが多い。 価値は比較的低いが文字の書体によっては価値が高くなることもある。
石ノ巻銭享保13年 (1728年)1,000〜10,000円背面に「仙」の文字が書かれた新寛永の銭貨。 発行枚数は多いが比較的価値は高め。 書体によっては買取価格が高くなる。
松本銭寛永14年 (1637年)150〜10,000円発行枚数が少なく、希少価値が高い新寛永の銭貨。 レプリカが大量に出回っているため、注意を要する。
芝銭寛永13年 (1636年)150〜500円最初に鋳造された寛永通宝で古寛永に分類される。 発行枚数が多いため、希少価値はない。 表面に「寛永通宝」と書かれているだけで背面には何も書かれていない。
水戸銭寛永12年 (1635年)150〜8,000円寛永通宝の中でも初期に鋳造された銭貨で古寛永に分類される。 発行枚数が多いため、希少価値は高くないが、文字の書体によっては買取価格が高くなることもある。
浅草銭寛永13年 (1636年)400〜1,500円「御蔵銭」や「志津磨百手」と呼ばれる古寛永の銭貨。 使用されている書体が多いため、価値を判断するのが難しい。 全体的に価値は比較的低いが書体によっては価値が高くなることもある。
文銭元禄元年 (1688年)500〜1,000円背面に書かれている文字が「文」であることから文銭と呼ばれる古寛永の銭貨。「大仏銭」とも呼ばれる。 多くの種類が存在しており、書体によっては価値が高いものもある。 希少価値が高い「島屋文」と非常に似ているため、注意が必要。
背広佐享保2年 (1717年)500〜350,000円佐渡で製造された佐渡銭の1種で新寛永に分類される銭貨。 背面に「佐」の文字が書かれている「背佐」の一つ。 希少価値が高く、ものによっては買取金額が高額になることもある。
日光御用銭正徳4年 (1714年)500〜250,000円徳川家が日光社参時に作られた銭貨で、「正用銭」とも呼ばれる新寛永の銭貨。 表面の「寶」の文字に特徴がある。 通用銭であっても希少価値が高いため、買取金額が高額になることもある。
退点文寛永8年 (1668年)600〜180,000円文銭の一つで新寛永に分類される銭貨。 書体が特徴的で、名称の由来にもあるように「文」のなべぶたの点が後ろ(右)に寄っている。 希少価値が高く、買取相場も比較的高額になりやすい。
正字入文寛永8年 (1668年)500〜60,000円背面に「文」が書かれた文銭の1種で新寛永の銭貨。 「文」のなべぶたの下側が「入」のように見えることが特徴。 わりと希少価値が高く、ものによって買取金額も高額になる。
耳白銭正徳4年 (1714年)200〜55,000円耳と呼ばれる銭の縁の部分が広く取られていることが名前の由来。 新寛永に分類される銭貨。 表面に書かれた寛永通寶の「寶」の書き方にも特徴がある。 希少価値は高いほうで、ものによって買取金額も期待できる。

※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

新寛永は買取相場にとても幅がありますが、高値で買取されているのは主に「母銭(ぼせん)」と呼ばれる、実際に市場で使う通用銭を鋳造するときの元となる銭貨の型の相場です。

素材や仕上がりなどで通用銭と見分けることができます。

寛永通宝以外の穴銭

古銭の形をしたつくばい

寛永通宝以外にも希少価値が高い穴銭はあります。

ここでは、参考に寛永通宝以外の穴銭について、いくつか人気のあるものを紹介します。

※以下で紹介する相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

皇朝十二銭

飛鳥時代の末期~平安時代の中頃まで製造された穴銭をまとめて「皇朝十二銭」と呼びます。

「皇朝十二文銭」や「本朝十二銭」という名称で呼ばれることもあります。

名前の通り銭貨の種類は12種類あり、そのうちの一つである「和同開珎」は流通したことが確認されている日本で最も古い貨幣と言われています。

素材は銅でできており、買取相場は10,000〜100,000円です。

とても古い銭貨であるため、買取価値は銭貨の状態がかなり影響するでしょう。

市場にはレプリカも多く出回っていますので、価値を判断する場合には注意が必要です。

和同開珎についてはこち

天保通宝

寛永通宝と並び人気がある「天保通宝」は、江戸時代の後半~明治時代にかけて製造された銭貨です。

明治のお金 価値/買取

楕円の形が特徴的で、背面には1枚で100文に相当することを示す「當百」の文字とともに花押が描かれています。

買取相場は1,000〜300,000円と、種類によって幅があります。

また、天保通宝も寛永通宝と同様に、通用銭よりも母銭のほうが希少価値が高いため、買取相場も高くなる傾向にあります。

天保通宝についてはこち

大世通宝

大世通宝」は、日本の室町時代にあたる1460年頃に琉球王国で製造されていた銭貨で、中心部に四角の穴が開いていることから穴銭に分類されます。

名称は当時の国王であった尚泰久王(しょうたいきゅうおう)の神号である「大世主」にちなんで付けられました。

また大世通宝は、中国で製造されていた永楽通宝の「永楽」の文字に「大世」の文字をはめ込んで製造しており、「大世」と「通宝」の字体が異なっている特徴があります。

買取相場は300〜12,000円となっています。

琉球王国で製造されていた銭貨は発行枚数が少なく希少価値の高いものですが、保存の状態によって買取金額が大きく変わることがあります。

世高通宝

世高通宝」も大世通宝と同じく1460年頃に琉球王国で製造されていた銭貨です。

名称は当時の国王であった尚徳王の神号「世高王」にちなんでおり、永楽通宝の「永楽」の文字に「世高」の文字をはめ込む製造方法も大世通宝と同様です。

なお、「大世通宝」と「世高通宝」、1470年頃に製造された「金円世宝」の3つの銭貨を総称して「琉球三世銭」と呼びます。

買取相場は1,000〜12,000円ですが、世高通宝も希少価値が高い銭貨のため、文字の位置が異なるものなどは買取価値が高くなる可能性があります。

寛永通宝を高く売るには?

瀬戸内の夜明け

きれいな状態でなるべく早く買取に出す

寛永通宝などの古銭は、状態によって買取金額に大きな差が出ます。

古銭は銭貨と同じく時間が経つにつれて酸化し、劣化していきます。

買取に出すまでの期間はコインケースなどで保管し、くれぐれも酸化させないように取り扱いに注意しましょう。

万が一酸化してしまった場合でも、自分で磨いたり洗ったりすることは避けてください。

かえって状態を悪化させてしまう可能性がありますので、無理に手入れをせず、なるべく早いうちに買取に出すようにしましょう。

買取業者は複数利用する

古銭に限ったことではありませんが、価値がある程度決まっていても、在庫の状況や実施しているキャンペーンなどによって、買取店舗ごとに買取金額が異なる場合があります。

そのため、買取に出すときは1つの店舗だけで判断するのではなく、できるだけ複数の業者で買取価格を確認したほうがよいでしょう。

穴銭の高価買取はウリエル

まとめて売る

業者によってはセットにして買取に出すことで買取金額がアップする可能性があるため、まとめての売却を検討してみましょう。

もし大量に古銭を保有している場合には、出張買取を利用も一案です。

最近は出張買取をしてくれる業者も増えてきていますので、自分のエリアに出張してくれる業者がないか確認してみるとよいでしょう。

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まとめ

積み木で作ったポイントの文字

今回は寛永通宝の買取相場一覧と高く売るポイントについてご紹介しました。

300年以上もの間使われていた寛永通宝の種類は200種類以上と言われ、字体や文字の位置などの微妙な違いから価値が高いものを見分けるのはなかなか難しいものです。

大切な古銭の価値を正しく知るためにも、専門の査定士に依頼するのがおすすめです。

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