古銭買取2021年12月01日

江戸時代のお金の価値や買取相場は?現在の貨幣に換算するといくら?単位の種類や歴史についても解説!

江戸時代のお金「金貨」「銀貨」「銭貨」は希少価値が非常に高く、高額買取が期待できるでしょう。

そこで今回は、江戸時代のお金の価値だけでなく、歴史やお金の仕組みについても詳しく解説します。

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江戸時代のお金の仕組みとは?

江戸時代のお金大量

日本国内で、一般国民が使用できるお金が作られるようになったのは、江戸時代に入ってからです。

12~16世紀まで使用されていた渡来銭やびた銭が、徳川家康によって金・銀・銭の三貨幣に統一されました。

そして明治時代になると、現代につながる単位の新しい貨幣が誕生します。

以下では、三貨制度や単位の交換比率、貨幣改鋳の目的など、現代とは異なる江戸時代のお金の仕組みについて詳しく見ていきましょう。

三貨制度

江戸時代の通貨は、三貨制度によって金・銀・銅と統一されていました。

貨幣の種類はそれぞれ「金貨」「銀貨」「銭」で、より細かく分けると以下に通りです。

貨幣種類
金貨大判、小判、一分金・二分金、一朱金・二朱金
銀貨丁銀、豆板銀
銭貨(正式には寛永通宝)

三貨幣の中で最も価値が高いのは大判金貨です。

大判金貨は一般流通用の貨幣ではなく、主に軍用や賞賜、贈答などに用いられていました。

江戸時代には「慶長」「元禄」「享保」「天保」「万延」の5種類の大判が発行されています。

なお、1601年(慶長6年)から流通が始まった貨幣には、「両」「分」「朱」などの単位が採用されました。

単位の詳細は以下の通りです。

貨幣単位
金貨小判:両 一分金・二分金:分(ぶ) 一朱金・二朱金:朱
銀貨貫(かん)、匁(もんめ)、分(ふん)
銭貨貫、文(もん)

単位の交換比率について

江戸時代の貨幣は、種類によって計算方法が異なります。

金貨の場合は、一朱4枚で1分1枚、1分4枚で1両1枚(小判1枚分)のように、お金の枚数で計算されていました。

一方で銀貨は、重さで価値が決められる秤量貨幣です。

銭貨1,000枚を紐に付けた重さ約3.7kgのものを1貫文と呼び、4貫文で金1両と同じ価値であるとされていました。

交換比率の変化

江戸時代は変動相場で、現代の円とドルの相場が変化するように、交換比率が日々変化していました。

以下では相場を年代別にまとめました。

年代相場
初期 1609年(慶長14年)金1両=銀50匁=永楽通宝1,000文=鐚銭4,000文
中期 1700年(元禄13年)金1両=銀60匁=4貫文(4,000文)
後期 1842年(天保13年)金1両=銀60匁=6.5貫文(6,500文)
幕末 1865~1868年(元治2年~慶応4年)金1両=銀150匁=10貫文(10,000文)

両替商の活躍

両替商はお金の交換を行う商人であり、毎日交換比率が変化する江戸時代には欠かせない存在でした。

時代とともに経済活動が活発化してくると、両替商は両替だけではなく、人々からお金を預かったり貸し付けたりなど、現在の銀行のような働きをし始めます。

有名な両替商は、大坂の鴻池屋と江戸の越後屋(三井家)、住友で、越後屋と住友は現在の大手銀行グループです。

貨幣改鋳の目的とは

貨幣改鋳(かへいかいちゅう)とは流通中の貨幣を回収し、金や銀の含有率や形を改訂して再度市場に流通させることです。

貨幣改鋳は、金の産出量減少幕府財政の窮乏の打開、経済の発達に伴う貨幣需要の増大などを目的として行われました。

日本最古の紙幣

山田羽書

引用:http://www.isekawasaki.jp/hagaki/

日本最古の紙幣は、「山田羽書」と呼ばれる紙幣です。

山田羽書は、1600年(慶長5年)頃に、現在の三重県伊勢市である伊勢山田地方で流通し始めました。

紙幣は貨幣と比べて軽量で持ち運びがしやすく、伊勢の商人たちによって使用されたのが流通のきっかけと言われています。

次第に各地域内で通用する藩札・私札などが大量に発行されるようになり、紙幣が公に認められるようになりました。

山田羽書は、廃藩置県や藩札処分が下される1873年(明治6年)頃まで流通していたと言われています。

一般庶民が使うお金

江戸時代に一般庶民が使用していたお金は、以下の通りです。

・一文銭
・四文銭
・波銭
・天保通宝(百文銭)
・豆板銀
・一朱銀
・二朱銀 など

銭貨は、銭1枚で1文(20円前後)の価値であったと言われています。

当時よく流通していた銭貨は、1枚=4文の四文銭波銭です。

江戸時代の貨幣の単位は4進法で、物価が団子1串4文やそば1杯16文のように4の倍数であることが多かったため、四文銭や波銭は非常に使いやすい貨幣でした。

銭貨は金貨との両替も可能で、1両で約4,000~6,000文の価値があったと言われています。

庶民が金貨を手に入れた場合、両替商で銭に交換してもらうのが一般的でした。

一分金一朱金のような金貨は庶民にとって非常に高価なものであり、小判は滅多に目にする機会がありませんでした。

金貨の価値は当時約20,000~30,000円で、現代の価値にして約80,000~100,000円です。

江戸時代のお金の買取相場一覧 

さまざまな種類の古銭

高価買取が期待できる江戸時代のお金は、大判小判、一分銀、二朱銀です。

その中でも特に「慶長大判」と「万延大判」は価値が高く、1,000,000円以上の値が付くことも珍しくありません。

以下では、金貨・銀貨、銭貨の買取相場を詳しく見ていきましょう。

金貨

金貨の買取相場は以下の通りです。

名称発行年買取相場
慶長一分判1601年(慶長6年)100,000~500,000円
元禄二朱判1697年(元禄10年)100,000~500,000円
真文二分判1818年(文政元年)50,000~100,000円
文政一朱金1824年(文政7年)50,000~100,000円
慶長小判1601年(慶長6年)1,000,000円~
元禄小判1695年(元禄8年)500,000~1,000,000円
宝永小判1710年(宝永7年)1,000,000円~
享保小判1714年(正徳4年)500,000~1,000,000円
正徳小判 1,000,000円~
元文小判1736年(元文1年)100,000~500,000円
文政小判1819年(文政2年)100,000~500,000円
天保小判1837年(天保8年)100,000~500,000円
慶長笹書大判金1601年(慶長6年)1,000,000円~
明暦大判金1658年(明暦4年)1,000,000円~
元禄大判金1725年(享保10年)1,000,000円~
享保大判金 1,000,000円~
天保大判金1838年(天保9年)1,000,000円~
万延大判金1860年(安政7年)1,000,000円~
万延小判 100,000~500,000円

※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

金貨は当時も価値の高い貨幣であったため、高価買取が期待できます。

小判の中で高価買取が期待できるのは、慶長小判宝永小判、正徳小判、大判金です。

慶長小判は、江戸時代に作られた小判の中でも大型で、金純度が高いという特徴があり、高額で取引がされています。

宝永小判のサイズは小さめですが、慶長小判と同等の品位があります。

正徳小判は、発行から4か月程で改鋳となった小判です。

そのため希少性が高く、高い値段で取引がされています。

大判金は大きな楕円形が特徴的で、一般的な大判金の大きさは縦長143mm、幅84mmです。

大判金は他の金よりもサイズが大きく、金の含有量も多いため、高額で取引がされています。

金貨についてはこちら

銀貨

銀貨の買取相場は以下の通りです。

名称発行年買取相場
メキシコ貿易銀1535年(天文4年)10,000~50,000円
貞享通宝1684年(貞享元年)10,000~50,000円
天保一分銀1837年(天保8年)1,000~10,000円
安政一朱銀1853年(嘉永6年)1,000~10,000円
二朱銀  1859年(安政6年)100,000~500,000円

※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

銀貨の中でも特に高価買取が期待できるのは、二朱銀です。

流通期間はわずか22日で、鋳造自体も4か月で終了しています。

希少価値が非常に高いため、高額で取引がされています。

銀貨についてはこちら

古金銀についてはこちら

銭貨

銭貨の正式名称は寛永通宝です。

1668年までに発行された寛永通宝は「古寛永」、1669年以降に発行された寛永通宝は「新寛永」と呼ばれます。

寛永通宝は穴銭に分類され、現代のような丸い穴ではなく、四角い穴が特徴です。

寛永通宝は、紀元前3世紀に秦(中国)の始皇帝の時代に作られた「半両銭」が起源とされています。

穴が四角い理由は、当時の中国では四角形が縁起のよい形であるとされていたためです。

また、銭の製造工程で四角い棒が使用されていたことも、穴の形が四角形になった理由とされています。

穴銭・絵銭についてはこちら

それでは銭貨の買取相場も見ていきましょう。

名称発行年買取相場
慶長通宝1606年(慶長11年)10,000~50,000円
元和通宝1617年(元和3年)100,000~500,000円
二水永1626年(寛永3年)10,000~50,000円
芝銭1636年(寛永13年)1~500円
水戸銭1637年(寛永14年)1~500円
天聖元寳1659年(万治2年)1,000~10,000円
祥符元寳 1,000~10,000円
熈寧元寳 1,000~10,000円
嘉祐通寳 1,000~10,000円
治平元寳 1,000~10,000円
元豊通寳 500~1,000円
正字背文1688年(元禄元年)1~500円
文銭 1~500円
元禄開珍1693年(元禄6年)1,000~10,000円
二字宝永1707年(宝永4年)100,000円前後
寳永通寳1708年(宝永5年)1,000~10,000円
小梅銭1737年(元文2年)500~1,000円
下野国足尾銭1741年(寛保1年)1~500円
仙臺通寳1784年(天明4年)500~1,000円
本座 長郭1835年(天保6年)500~1,000円
咸豊通宝1851年(嘉永4年)1,000~10,000円
箱館通寶1856年(安政3年)500~1,000円
薩摩藩 横郭 仰冠當1862年(文久2年)1,000~10,000円
秋田波銭 10,000~50,000円
琉球通寶 10,000~50,000円
秋田鍔銭1863年(文久3年)1,000~10,000円
琉球通宝 半朱 10,000~50,000円
筑前通宝 50,000~100,000円
攵久永寳 草文    1~500円
攵久永宝 略宝    1~500円
盛岡銅山            1866年(慶応2年)50,000~100,000円
水戸虎銭            1867年(慶応3年)50,000~100,000円
水戸藩鋳銭 短足寳          1868年(慶応4年)1,000~10,000円
盛岡銀判 八匁    100,000~500,000円

※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

銭貨は種類によって買取相場が大きく異なります。

高価買取が期待できる銭貨は、元和通宝二字宝永盛岡銀判八匁です。

元和通宝は慶事記念用に作られたといわれている銭貨で、現存数が少なく実際に通用しなかった試鋳銭であるとも考えられています。

二字宝永は1707年(宝永4年)に試鋳がされた銅製の試鋳銭です。

実際に通用しておらず、非常に希少性の高い銭貨となっています。

盛岡銀判八匁は軍事費用調達のために作られた銭貨で、銀の純度が99.5%と非常に高いのが特徴的です。

また、大判小判について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

大判・小判買取

江戸時代の1両の現在価値はいくら?

重なった寛永通宝

江戸時代と現代では社会の仕組みや暮らしが大きく異なるため、江戸時代の1両の現在価値を明確にすることは非常に困難です。

日本銀行金融研究所貨幣博物館の資料によると、1両を米価と大工の手間賃、そば代と比較してみた場合、以下のようになると考えられています。

なお、価格は時期によって異なります。

・米価:1両約40,000円
・大工の手間賃:1両約300,000~400,000円
・そば代:1両約120,000~130,000円

また、江戸時代の平均物価は以下の通りです。

種類物価
銭湯1回8文(130円前後)
旅館(旅籠)1泊200~250文(5,000~6,250円)
家賃1か月800~1,000文(24,000~30,000円)
医者(薬礼)1回1,000~2,000文(30,000~50,000円)
1升80~132文(2,000~3,300円)
そば1杯16文 (265円前後)
1升100文(1,650円前後)
大工の手間賃1回300文前後(7,500円前後)

一般庶民の平均収入は100,000円程度であったことから、医者に診てもらったときに支払う薬礼は非常に高額であったとわかります。

古いお金の価値についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

昔のお金価値ついてはこちら

江戸時代のお金を買取に出す際の注意点

買取額計算

江戸時代のお金を買取に出す際には、いくつか気を付けるべき点があります。

高い値段で売却するためには、以下で紹介する5つの点に注意しましょう。

自分でクリーニングしない

江戸時代のお金を自身でクリーニングするのは避けたほうがよいでしょう。

江戸時代のお金は古いため、表面の汚れや削れなどが目立つ場合があります。

しかし、自身でクリーニングを行なってしまうとかえって細かい傷が付いてしまい、古銭としての価値が失われてしまいます。

古銭は状態が悪くても、そのままの状態で査定に出すのがおすすめです。

なるべく早めに買取に出す

江戸時代のお金をお持ちの場合は、早めに査定に出すのがおすすめです。

お金は時間が経つにつれて劣化してしまい、劣化してしまうと買取価格が下がってしまいます。

すぐに買取に出す予定のない方は、硬貨専用ケースに入れて保管すると酸化を防げるため、経年劣化のスピードを緩やかにできるでしょう。

また、傷や汚れが付くのも防げるので大変便利です。

硬貨専用ケースは、100円ショップや文房具屋で購入できます。

複数の買取業者に査定を依頼する

江戸時代のお金を査定に出す際には、複数の業者に査定を依頼するのがおすすめです。

江戸時代のお金の価値はある程度決まっていますが、実際の買取金額は買取業者によって異なります。

そのため、複数の業者で査定をし比較検討してみると、満足のいく額での売却につながるでしょう。

査定に出す際は、無料査定ができる買取業者に依頼すると余計な出費を抑えられるのでおすすめです。

セットで買取に出す

他の古銭がある場合は、セットで買取に出すのがおすすめです。

まとめて査定に出すことで付加価値が付き、買取額がアップする可能性があります。

特に金貨と銀貨に比べて価値の低い銭貨は、セットで査定に出したほうが買取価格もアップするでしょう。

お金の歴史

現代のお金

普段何気なく使用しているお金ですが、お金はどのように誕生し、時代とともにどのように変化してきたのでしょうか。

以下では、お金の歴史について詳しく解説します。

日本で最初に作られた貨幣

無文銀銭

引用:https://commons.m.wikimedia.org/wiki/
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日本で最初に作られた貨幣は、近江朝時代(667~672年)に発行されたと言われている「無文銀銭」です。

以前までは、708年(和銅元年)発行の和同開珎が最古の貨幣とされていました。

しかし、1998年(平成10年)の飛鳥池遺跡の発掘によって富本銭が作られていたとわかり、さらに滋賀県にある崇福寺跡から無文銀銭が11枚見つかったことから、富本銭よりも古いお金が存在していたことが明らかになりました。

無文銀銭は中央に小さな穴の開いた銀製小型円板で、銀片が貼り付けられているのが特徴です。

「円」はいつから使われていた?

」の単位が使用し始められたのは、明治時代に入ってからです。

明治政府が1871年(明治4年)に制定した「新貨条例」がきっかけで、お金の単位に「」が用いられるようになりました。

新貨条例は、江戸時代の複雑な貨幣制度を整理するために制定された条例です。

基本の貨幣単位は円で、円の1/100は「銭」、銭の1/10は「厘」と定められました。

新貨条例によって「1両=1円」と定められため、古いお金の単位から新しいお金の単位への以降をスムーズに行うことができたと言われています。

明治期の政府紙幣・国立銀行紙幣とは?

明治時代初期には、殖産興業政策の遂行と近代的な通貨制度を確立させるために欧米をモデルにした銀行が数多く設立されました。

明治初期に発行された政府紙幣や国立銀行紙幣について詳しく見ていきましょう。

政府紙幣

政府紙幣 明治通宝

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%8E%E6%B2%
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政府紙幣は、明治政府によって発行された紙幣です。

西南戦争の戦費の賄いや財政の窮迫・新貨幣の不足への対応、殖産興業資金の供給のために発行されました。

また政府紙幣は、通貨の安定を図るための日本銀行券(兌換銀行券)が発行された後、1899年に通用停止となりました。

明治政府によって発行された紙幣には以下の通りです。

発行年紙幣特徴
1868年(明治元年)太政官札日本で最初に発行された全国通用紙幣で、単位は「両」です。厚さは5mm程で、裏面には金づちでたたいたウロコ状の模様があります。
1871年(明治4年)大蔵省兌換証券財政収入の赤字を補填するために発行された紙幣です。10円と5円、1円の3種類が発行されました。
1872年(明治5年)明治通宝札日本で初めて西洋式印刷術によって印刷された紙幣です。ドイツのフランクフルトに、製造元である民間工場があったことから別名「ゲルマン札」とも呼ばれます。
1881年(明治14年)神功皇后札全券種に菊花章の勲章が描かれているのが特徴的な紙幣です。神功皇后札は「明治通宝」の偽造対策として発行されました。

国立銀行紙幣

国立銀行紙幣

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E7%AB%
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国立銀行紙幣は、政府紙幣とは別に国立銀行(民間銀行)によって発行された紙幣です。

主に殖産興業資金を供給するために発行されました。

国立銀行紙幣には、金貨や銀貨と交換できる兌換紙幣と交換できない不換紙幣の2種類があります。

当時の国立銀行紙幣の製造は、アメリカの会社によって行われていたため、国立銀行紙幣の印刷は当時のアメリカのナショナルバンク紙幣と類似しています。

国立銀行紙幣も政府紙幣同様、1899年(明治32年)に通用停止となりました。

兌換銀行券とは?

兌換銀行券

引用:https://commons.wikimedia.org/wiki/
File:Banknote_(AM_1947.151-1).jpg

兌換銀行券とは、1872年(明治5年)に国立銀行条例によって設立された発券銀行によって発行された銀行券です。

保有者の要求があれば、同額の金や銀のような正貨と引き換える約束をもとに発行されました。

1884年(明治17年)に兌換銀行券条例が公布されると、銀と交換できる「日本銀行兌換銀券」が発行され、金本位制が採用された1897年(明治30年)には「日本銀行兌換券」が発行されます。

1917年(大正6年)に第一次世界大戦の影響で兌換が停止し、1942年(昭和17年)の日本銀行法制定によって兌換制度が廃止されました。

裏白券とは?

裏白券

引用:https://www.npb.go.jp/ja/museum/
tenji/gallery/urajiro.html

裏白券とは、裏面が印刷されていない紙幣のことです。

第一次世界大戦後に日本が不況に見舞われる中、1923年(大正12年)には関東大震災、1927年(昭和2年)には金融恐慌が起こります。

裏白券が発行されたきっかけは、1972年(昭和47年)の金融恐慌の際に銀行破綻の情報が流れたことです。

人々が預金の引き出しに殺到し、日本銀行券が不足する事態となりました。

日本銀行が各銀行に融通するお金として急遽発行したのが、裏白券です。

通常の印刷では間に合わないため、裏面の印刷が省略されました。

表面も簡易なオフセット印刷による彩紋の図柄のみと、簡素なものになっています。

他の古紙幣も知りたい方は以下の記事をご覧ください。

古紙幣はこちら

昭和40年の1円の現在価値

企業物価指数を見ると、2020年(令和2年)の物価は1965年(昭和40年)の約2倍です。

よって、昭和40年の1円の現在価値は令和2年の約2万円に相当するとわかります。

銭は1953年に廃止された

銭は1953年(昭和28年)に廃止され、円単位のみが使用されるようになりました。

銭が廃止された理由は、第二次世界大戦後に見舞われた激しいインフレです。

激しいインフレによって銭単位の貨幣の使用価値が失われ、1円未満の紙幣や貨幣についても、1953年(昭和28年)に制定された「小額通貨の整理及び支払金の端数計算に関する法律」によって発行が停止されました。

現在1円未満の紙幣や貨幣は通貨として使用不可ですが、例外として、利息や外国為替の計算などの際には1円未満の単位が使われています。

まとめ

江戸時代のお金は、三貨制度によって金・銀・銅と統一されており、当時の一般庶民では滅多に目にする機会のなかった金貨は現在でも高額で取引がされています。

金の含有量が多く、希少性の高い大判金は1,000,000円以上の値が付くことも珍しくありません。

できるだけ高い値段で売却するためには、自身でクリーニングを避けることやセットで査定に出すことなどを意識するとよいでしょう。

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