【大正時代の古銭一覧】お金の価値や買取相場は?明治の銀貨や古紙幣も紹介!
大正時代は約15年という短い期間だったのにもかかわらず、多くの硬貨や紙幣が発行されました。
なかでも発行枚数が少ない古銭は希少価値が高く、高額買取の可能性があります。
そこで今回は、大正時代のお金の価値や古銭の買取相場を紹介します。
大正時代の古銭の買取を検討している方は、ぜひ高価買取満足度No.1のウリエルにご相談ください!
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大正時代の古銭の種類と買取相場
大正時代の硬貨の素材は、青銅貨と白銅貨の他に、銀貨、金貨の計4種類が用いられており、紙幣は「小額政府紙幣」と呼ばれていました。
大正時代の貨幣は大量発行されているものが多く、市場にも多く出回っているため、そこまで高値が付きません。
しかし、政府によって回収されたり戦争などで消失したりした古銭は現存数が少なく、希少価値が高いため、高価買取が期待できる場合もあります。
青銅貨
引用:https://commons.wikimedia.org/
wiki/File:1sen-M31.jpg
青銅貨の種類と買取相場は以下の通りです。
名称 | 発行年 | 買取相場 |
稲1銭青銅貨 | 1898年(明治31年) | 5,000~20,000円 |
5厘青銅貨 | 1916年(大正5年) | 30~1,000円 |
桐1銭青銅貨 | 1~10,000円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
青銅貨の中で高価買取が期待できるのは、未使用の稲1銭青銅貨です。
稲1銭青銅貨は、古銭買取市場で並品の流通量の多さから、未使用品は大変価値のある古銭とされています。
白銅貨
引用:https://commons.wikimedia.org/
wiki/File:5sen-T6.jpg
白銅貨の種類と買取相場は以下の通りです。
名称 | 発行年 | 買取相場 |
大型5銭白銅貨 | 1917年(大正6年) | 1,000~5,000円 |
小型5銭白銅貨 | 1920年(大正9年) | 1,000~2,000円 |
10銭白銅貨 | 100~3,000円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
白銅貨の中で高価買取が期待できるのは、大型5銭白銅貨です。
1917~1918年(大正6~7年)と1920年(大正9年)に発行された大型5銭白銅貨の価値が高く、未使用品の場合は10,000円前後で取り引きされる場合もあります。
銀貨
銀貨の種類と買取相場は以下の通りです。
名称 | 発行年 | 買取相場 |
新1円小型銀貨 | 1887年(明治20年) | 10,000~300,000円 |
旭日50銭銀貨 | 1906年(明治39年) | 50~25,000円 |
旭日10銭銀貨 | 1907年(明治40年) | 20~4,000円 |
八咫烏50銭銀貨 | 1918年(大正7年) | 100,000~1,300,000円 |
小型50銭銀貨 | 1922年(大正11年) | 200~4,000円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
特に価値の高い銀貨は、八咫烏50銭銀貨です。
八咫烏50銭銀貨は、銀相場の高騰の影響で流通前に政府によって回収されたため、ほとんど流通することがありませんでした。
非常に希少性が高く、プレミア価値が付きます。
金貨
引用:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:5yen-M3.jpg
金貨の種類と買取相場は以下の通りです。
名称 | 発行年 | 買取相場 |
新5円金貨 | 1897年(明治30年) | 20,000~100,000円前後 |
新20円金貨 | 1908年(明治41年) | 200,000円前後 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
新5円金貨と新20円金貨はどちらも高価買取が期待できます。
新5円金貨は、旧5円金貨よりもサイズが小さく、重さも軽いのが特徴です。
特に1930年(昭和5年)に発行された新5円金貨は希少価値が高く、数十万の値が付きます。
新20円金貨は、発行数の少ない希少価値の高い金貨です。
特に1903年(明治36年)の新20円金貨は現存しているものが少なく、数十万円で取り引きされています。
紙幣
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E9%A1%
8D%E6%94%BF%E5%BA%9C%E7%B4%99%E5%B9%
A3#/media/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%
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紙幣の種類と買取相場は以下の通りです。
名称 | 発行年 | 買取相場 |
大正号兌換銀行券1円 | 1916年(大正5年) | 500~1,000円 |
大正号兌換銀行券5円 | 1,000~10,000円 | |
大正号兌換銀行券10円 | 1915年(大正4年) | 1,000~10,000円 |
大正号兌換銀行券20円 | 1917年(大正6年) | 50,000~100,000円 |
大正小額紙幣10銭 | 30~5,000円 | |
大正小額紙幣20銭 | 1,000~10,000円 | |
大正小額紙幣50銭 | 1,000~15,000円 | |
大正政府紙幣10銭 | 30~5,000円 | |
大正政府紙幣20銭 | 1,000~10,000円 | |
大正政府紙幣50銭 | 100~15,000円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
大正時代を代表する大正小額紙幣は、1917年(大正6年)から発行が始まりました。
明治時代までの10銭と20銭、50銭は銀貨で発行されていましたが、第一次世界大戦のインフレの影響で銀の価格が高騰し、銀貨の価値が額面以上になってしまいます。
その銀貨に代わる貨幣として急遽発行されたのが大正小額紙幣です。
大正小額紙幣は、状態がよいものであれば5,000~15,000円程の値が付きます。
その中でも、高価買取が期待できるのは、大正兌換銀行券20円です。
大正兌換銀行券20円は、第一次世界大戦時の貨幣不足を解決するために発行されました。
市場にあまり出回っていない貨幣のため、美品でなくとも50,000円前後の買取価格が期待できます。
また、プレミア価値が付くと買取価格がさらにアップします。
プレミア価格が付く紙幣の特徴は以下の通りです。
プレミア価値が付く紙幣 | 特徴 |
エラープリント | エラープリントの紙幣とは、一部が空白になっていたり絵柄がズレていたりするものです。エラープリントの紙幣は製造過程で出てしまった不良品ですが、出回ることが少ないため、高価買取が期待できます。 |
レアな記番号 | 記番号とは、紙幣の左上あたりに書かれているアルファベットと数字の文字列です。記番号が「111111」のようなゾロ目や「100000」のようなキリ番が書かれている紙幣は、プレミア価値が付きます。 |
帯付きの束 | 帯付きとは、紙幣100枚が1つの束にまとめられたものです。帯付きの束の中にエラープリントやレアな記番号が含まれていると、さらに買取価格が高くなります。 |
シベリア出兵軍票
シベリア出兵軍票の種類と買取相場は以下の通りです。
名称 | 発行年 | 買取相場 |
シベリア出兵軍票10銭券 | 1918年(大正7年) | 5,000~20,000円 |
シベリア出兵軍票20銭券 | 5,000~40,000円 | |
シベリア出兵軍票50銭券 | 5,000~50,000円 | |
シベリア出兵軍票1円券 | 5,000~70,000円 | |
シベリア出兵軍票5円券 | 50,000~800,000円 | |
シベリア出兵軍票10円券 | 120,000~1,200,000円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
シベリア出兵軍票は、日本軍のシベリア出兵の際に発行された軍票で、表面の額面はロシア語でも書かれています。
払出された軍票は兵が帰還すると回収され、残った分は1940年(昭和15年)の軍票整理の際に再度回収されました。
古銭買取での相場は特に10円と5円が高く、未使用の10円札は100万円前後の値が付く場合もあります。
大正時代の1円は今のいくら?
1913年(大正2年)の企業物価指数は0.647で、2019年と比べると1,080倍の差があります。
よって、大正時代の1円は今の1,080円程です。
明治時代の1円の価値は約3,800円、昭和時代は約10円であるため、現代から遠い時代ほど1円の価値が高いとわかります。
大正時代の平均収入は30~60円(今の32,400~64,800円)で、職業別にまとめると以下の通りです。
職業 | 月収 |
小学校教員 | 50円(今の約54,000円) |
大卒サラリーマン | 50~60円(今の約54,000~64,800円) |
タイピスト | 40円(今の約43,200円) |
電話交換手 | 35円(今の約37,800円) |
事務員 | 30円(今の約32,400円) |
平均月収から、当時の人々によって1円は4,000円程度の価値があったと言われています。
大正時代の古銭を高く売るためのポイント
大正時代の古銭は、他の時代の古銭に比べて流通量が多いため、そこまで高値が付かない場合がほとんどです。
少しでも高く売るためには、ちょっとしたポイントを知っておくとよいでしょう。
古銭専門の買取業者を利用する
古銭を売却する際には、古銭専門の買取業者を利用するのがおすすめです。
古銭専門の買取業者では、古銭についての知識が豊富な査定士が査定を行うため、正しい価値を見極められます。
古銭はフリマサイトやオークションサイト、リサイクルショップなどでも売却できますが、必ず知識のある相手とは限らないため、避けたほうが無難です。
また、旧紙幣はお店で使えたり銀行で両替できたりしますが、額面以上の価値がある紙幣も多いため、業者で査定してもらうとよいでしょう。
優良業者の特徴
さまざまな古銭買取業者がありますが、なかには悪質な業者も存在します。
満足のいく額で売却ができるよう、業者の見極めも非常に大切です。
優良業者には以下のような特徴があります。
・出張買取などのサービスが充実している ・手数料が無料 ・買取実績を公表している ・知名度が高い |
複数の業者で相見積もりを取る
古銭を売却する際には、複数の業者に査定を依頼するのがおすすめです。
複数の業者に査定依頼をし、実際の査定額を提示してもらえば、査定額を比べられます。
ついでに査定士の接客対応や知識量なども比べられるため、満足のいく売却につながるでしょう。
適切に保存する
古銭は入手した当時の状態のままであったほうが高値も付くため、適切に保存するようにしましょう。
硬貨や紙幣は専用のケースやアルバムを使用すると、傷や汚れが付きにくくなり、綺麗に保存ができます。
特に紙幣は湿気に弱く、カビが発生したり変色したりする恐れがあるため、風通しのよい場所で保存しましょう。
また、古銭の汚れが気になる場合であっても、自身でのクリーニングは指紋や細かい傷が付く原因となるため、おすすめしません。
古銭の価値が下がらないよう、できるだけ手を加えない状態で査定に出しましょう。
高値が期待できる!明治時代の銀貨とは
引用:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/
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高価買取が期待できる明治時代の銀貨は以下の通りです。
名称 | 発行年 | 買取相場 |
竜20銭銀貨幣 | 1870年(明治3年) | 2,000~150,000円 |
旭日竜20銭銀貨幣 | 1,000~20,000円 | |
旭日竜大型50銭銀貨幣 | 80,000~100,000円 | |
竜50銭銀貨幣 | 1873年(明治6年) | 1,000,000~8,000,000円 |
旭日20銭銀貨幣 | 1906年(明治39年) | 1,000~50,000円 |
旭日50銭銀貨幣 | 1,000~25,000円 | |
旧1円銀貨幣 | 1896年(明治29年) | 5,000円前後 |
新1円銀貨幣 | 1874年(明治7年) | 5,000~500,000円 |
貿易銀 | 1875年(明治8年) | 100,000~500,000円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
明治時代の銀貨の中でも特に、竜50銭銀貨は高価買取が期待できます。
竜50銭銀貨は、条例改正後に発行された改正補助銀貨です。
状態によって価格差が生じますが、状態のよい未使用のものであれば8,000,000円程の値段が付く価値の高い銀貨です。
大正時代ってどんな時代?
引用:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/
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1912~1926年(大正元年~15年)まで続いた大正時代は、普通選挙法をはじめとする民主主義的な思想や運動が普及した「大正デモクラシー」や、西洋文化の影響を受けた「大正ロマン」などの言葉が生まれた時代です。
1914~1918年(大正3~7年)の大正初期には、第一次世界大戦が勃発しましたが、国内は比較的平和な空気が流れていました。
女性の活躍や西洋化などが進み、和洋折衷の独特な文化が誕生した時代でもあります。
古紙幣と旧紙幣とは?
紙幣には古紙幣と旧紙幣の2つがあります。
どのような違いがあるのかを以下で詳しく解説します。
古紙幣と旧紙幣の違い
古紙幣
古紙幣は500円札や100円札など、かつて発行されていた紙幣のことです。
旧紙幣よりも古いお金である古紙幣は現在使用できません。
旧紙幣
旧紙幣は新規発行が終了している紙幣で、現在でも額面通り使用できます。
しかし、現在も使用可能な旧紙幣の中には額面以上の値が付くものもあるため、査定に出してみるのがおすすめです。
明治の古紙幣
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%8E%E6%B2%
BB%E9%80%9A%E5%AE%9D#/media/%E3%83%95%E3%
82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:First_Meiji_one_yen_
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明治の古紙幣の種類と買取相場は以下の通りです。
名称 | 発行年 | 買取相場 |
明治通宝 | 1872年(明治5年) | 5,000~10,000,000円 |
旧国立銀行券 | 1873年(明治6年) | 20,000~30,000,000円 |
新国立銀行券 | 1877年(明治10年) | 10,000~1,000,000円 |
改造紙幣 | 1881年(明治14年) | 1,500,000円前後 |
旧兌換銀行券(日本銀行券) | 1885年(明治18年) | 10,000~10,000,000円 |
改造兌換銀行券 | 1889年(明治22年) | 1,000~10,000,000円 |
甲号兌換銀行券 | 年代不明 | 5,000~5,000,000円 |
乙号兌換銀行券 | 1910年(明治43年) | 50,000~3,000,000円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
明治の古紙幣は比較的高額で取り引きがされています。
特に高価買取が期待できるのは、明治通宝や旧国立銀行券、旧兌換銀行券、改造兌換銀行券です。
それぞれ発行数や現存数が非常に少なく希少価値が高いため、数千万円の値が付くことがあるでしょう。
昭和の古紙幣
引用:https://www.npb.go.jp/ja/intro/
kihon/kako/index.html
昭和の古紙幣の種類と買取相場は以下の通りです。
名称 | 発行年 | 買取相場 |
日本銀行兌換券 | 1927年(昭和2年) | 1,000,000~10,000,000円 |
兌換券 | 1,000~250,000円 | |
政府紙幣 | 1938年(昭和13年) | 10~1,000円 |
兌換券甲号 | 1942年(昭和17年) | 10,000~300,000円 |
改正兌換券 | 1,000~20,000円 | |
不換紙幣 | 1943年(昭和18年) | 500~10,000円 |
改正不換紙幣 | 1944年(昭和19年) | 500~20,000円 |
日本銀行券 | 10~300円 | |
再改正不換紙幣10円札 | 1945年(昭和20年) | 100~30,000円 |
日本銀行券A号 | 1946年(昭和21年) | 10~1,500円 |
日本銀行券B号 | 1950年(昭和25年) | 200~20,000円 |
日本銀行券C号 | 1957年(昭和32年) | 500~30,000円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
高価買取が期待できる昭和の古紙幣は、日本銀行兌換券です。
日本銀行兌換券は一度も流通しなかった紙幣であるため、手元に持っている人が非常に少なく、希少価値があります。
状態があまりよくないものでも、数百万円の値が付く可能性があるでしょう。
まとめ
大正時代の約15年という短い間で、数多くの硬貨や紙幣が発行されました。
価値の高い古銭の特徴は、政府によって回収されたり戦争などで消失したりした現存数の少ないものです。
また、エラープリントやレアな記番号などの紙幣はプレミア価値が付くため、買取価格が期待できます。
ただし、大正時代の古銭をできるだけ高く売るためには、業者選びも重要です。
古銭の知識や買取実績が豊富な買取業者であれば、正しい価値を見極められます。
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