着物買取2025年04月28日

久留米絣の買取相場は?特徴や高く売るためのポイントについて解説!

ウリエル 久留米絣買取 アイキャッチ

国の重要無形文化財に指定されている久留米絣は、10万円以上の値がつく可能性のある絣です。

本記事では、そんな久留米絣の特徴から買取相場までを解説しています。

また、高価買取を実現するためのポイントについても紹介しているので、お手持ちの久留米絣を売却したいと考えている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

なお、着物の買取をご検討の方は電話やメールからウリエルの無料査定をご利用ください。

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久留米絣(くるめがすり)とは

久留米絣とは

久留米絣は、福岡県久留米市周辺でつくられている日本三大絣の一つです。

1957年には木綿で初めて国の重要無形文化財に指定されました。

久留米絣が誕生したのは江戸時代後期の1800年頃で、当時12歳だった井上伝(いのうえでん)という少女が久留米絣の織り方を発案しました。

久留米絣の白い柄は、先に糸の束を縛った絣括り(かすりくくり)を染色し、色が染まらない部分と染まる部分を分けてから織る作業によって生み出されています。

久留米絣の作り方

久留米絣は、熟練の職人によって丁寧に仕上げられる織物です。

まず、柄に合わせて絣糸と地糸を大枠に巻き取る「整経」を行い、次に苛性ソーダ水で糸を煮て不純物を除く「糸たき」が行われます。

その後、染料が染み込まないよう糸をくくる「手括り」を経て、「藍染」によって糸を染め上げます。

続いての工程は、括った糸をほどいて模様を表す「絣解」、必要に応じて色を加える「摺り込み」、色を定着させる「乾燥」です。

柄を整えながら糸を巻く「経巻」と「緯巻」を経て、織機で織り上げる「機械織」によって、ようやく久留米絣が完成します。

久留米絣の買取相場

並べられた久留米絣 買取

久留米絣は伊予絣・備後絣と並ぶ日本三大絣の一つで、中でも希少価値が高いものであれば高価買取が期待できます。

以下では、高い値が付きやすい久留米絣について紹介します。

伝統工芸品かどうかで価値が異なる

高価買取が期待できる久留米絣は、伝統工芸品に指定されているものです。

伝統工芸品の指定がない久留米絣は数千円ですが、重要無形文化財や伝統工芸品に指定されているものは1万円以上の値が付きます。

お持ちの久留米絣が伝統工芸品に指定されているかどうかは、証紙で確認可能です。

証紙とは、着物の価値を一目で証明できる名刺のようなもので、ほとんどの久留米絣に証紙がついています。

重要無形文化財は赤字の四角い形をした証紙で、伝統工芸品は薄い緑色の地に伝統マークがついた証紙です。

有名作家の反物は10万円以上の値が付くことも

松枝玉記(まつえだたまき)や森山虎雄(もりやまとらお)などの有名作家が手がけた反物は、高価買取が期待できます。

松枝玉記は、1959年に人間国宝に認定された日本の作家です。

松枝玉記の久留米絣は文様が大きいのが特徴で、白い文様と藍色の生地の境目もはっきりしています。

代表的作は「畑の詩」「風船」「風と光」などで、非常に希少価値が高く、市場にほとんど出回っていません。

松枝玉記の久留米絣の買取相場は~150,000円前後です。

森山虎雄の久留米絣は、機械織では再現できない小さくて細かい文様と藍の濃淡が特徴です。

柄の細かさと技術力が高く評価され、1959年に人間国宝に認定されました。

代表作は「サファイアブルー」「霧雨」「アラレと十字」などで、50,000円前後の買取価格がつきます。

※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではありません。

久留米絣の特徴

久留米絣の特徴

久留米絣には、素材や文様、色味に特徴があります。

それぞれの特徴について詳しくみていきましょう。

着るほどに肌になじむ着心地のよい素材感

久留米絣の生地には吸収性や保湿性に優れた木綿が使用されています。

木綿には季節に応じて人間の体温を調節する効果があるので、夏や冬でも快適に着られます。

現在、機械で織られている久留米絣もありますが、手織り作業によって織りあげられた久留米絣のほうが生地もやわらかく、着心地がよいと評判です。

味わいのある文様

久留米絣の文様は、「にじみ」「かすれ」の独特な風合いが特徴です。

「にじみ」「かすれ」の独特な風合いは、織り作業の前に行われる糸の束を縛った絣括り(かすりくくり)を染色する作業によって生み出されます。

糸束を縛る括り作業は、全体の仕上がりをも左右する非常に繊細で難しい作業なので、熟練した技が必要です。

〈柄の種類〉

種類特徴
本絣タテ糸とヨコ糸を括ってつくられる柄です。
柄合わせが難しく、熟練の技術が必要です。
絵絣久留米絣を代表する柄です。
ヨコ糸を括って絣糸をつくり、柄を織り出します。
板絣タテ糸を括って絣糸をつくり、織り出される絣です。
他の絣と比べてシャープな印象があります。
文人絣括りではなく織締で絣糸がつくられます。
細かい柄の絣が特徴的で、一般的に「男絣」と呼ばれます。

深みと鮮やかさのある色味

久留米絣は、深みと鮮やかさのある藍色が特徴です。

久留米絣の糸染めには、天然の藍を発酵させる昔ながらの染色方法「かせ染め」が用いられています。

また、藍は天然で純正のものが使用されており、鮮やかで美しい藍色を生み出しています。

久留米絣を高く売るポイント

久留米絣 高価買取ポイント

引用:https://kogeijapan.com/locale/ja_JP/kurumegasuri/

久留米絣は、産地種類保管状態などで買取価格が変わります。

以下で久留米絣を高く売るポイントを解説します。

証紙の有無を確認する

久留米絣の買取価格は、証紙の有無で左右されます。

証紙は久留米絣を購入した際に一緒についてくる紙で、機械織りの久留米絣にもついてきます。

買取価格を上げるためにも、着物と証紙をセットで保管し、紛失を防ぎましょう

また、証紙には4種類あり、証紙を見るだけで価値の判断ができます。

〈証紙の種類〉

証紙の種類特徴
「久留米かすり」の文字が入った証紙久留米絣協同組合の証紙。
伝統的工芸品の証紙は文字の下が薄い緑色で、機械織りは文字の下がベージュ色になっている
「検査之証」の文字が入った証紙久留米絣協同組合の証紙。
横長の楕円形をしており、文字の下が金色になっている。
「重要無形文化財」の文字が入った証紙久留米絣協同組合の証紙。
横長の四角い形をしており、文字は赤字で書かれている。
伝統証紙伝統工芸品産業振興協会の証紙。
伝統工芸品を示す「伝統マーク」がついている。

なるべく早く売る

不要な久留米絣がある場合、早めの売却がおすすめです。

久留米絣は木綿素材なので湿気を吸いやすく、長年保管しておくとカビやシミなどが発生する可能性があります。

特に、日本は高温多湿な気候であるため、着物の状態が悪くなりやすいです。

売却を考えているときが1番綺麗な状態なので、早めに査定に出しましょう。

綺麗に保管する

できるだけ綺麗な状態の久留米絣のほうが高価買取も期待できます。

落ちそうなシミや汚れであれば、やわらかい布で優しく拭き取ってから査定に出しましょう。

しかし、落とすのが難しそうなシミや汚れは無理して落とす必要はありません。

クリーニングに出すと、クリーニング代のほうが高くついてしまう可能性もあるので、そのまま査定に出すことをおすすめします。

着物の保管については、以下の記事でも詳しく解説しています。

着物の保管はどのようにすべき?収納方法や日頃のお手入れについて解説

着物買取専門店で依頼する

久留米絣の売却は、着物買取専門店に依頼するのがおすすめです。

着物の買取自体は、フリマアプリやネットオークション、リサイクルショップなどでも可能です。

しかし、久留米絣は価値の見極めが難しいため、買取のプロ以外に依頼すると安く査定をされてしまう可能性があります。

着物買取専門業者には、着物に関する知識・買取経験の豊富な査定士が在籍しているので、本来の価値以下に価格が下がることはありません。

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着物の高価買取ならウリエルにお任せください

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自宅に眠る久留米絣の売却を考えているなら、ウリエルにお任せください。

ウリエルなら、着物に精通したスタッフが在籍しているため、高級な久留米絣も適正価格で買取いたします。

すべての絣着物が買取対象になるわけではありませんが、他社では断られた品でも、買取できるケースがあります。

また、着物以外にも、切手や骨とう品など、幅広いジャンルの買取にも対応しているので、ぜひご気軽にご相談ください。

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久留米絣に関するよくある疑問

久留米絣に関するよくある疑問

久留米絣について詳しく知りたい方のために、よくある質問をまとめました。

歴史や着用マナーなど、知っておきたいポイントについて解説します。

久留米絣の歴史はいつから?

久留米絣の起源は、江戸時代の1800年頃にまでさかのぼります。

当時13歳だった井上伝が、白い斑点のついた柄を再現するために着物を解いて織り上げたことがきっかけで、絣の柄を作る方法を思いつきました。

その後改良を重ね、独自の絣柄を生み出す織物として発展し、井上伝が久留米の通外町に生まれだったこともあり、久留米絣として定着しました。

さらに、井上伝は多くの人に自らの技術を伝えたことで、現在までその技法が受け継がれています。

久留米絣はなぜ高級品となっている?

久留米絣は、国の伝統工芸品にも指定されている歴史ある織物で、その製作には熟練した職人による高度な技術と長い時間が必要です。

そのため、一着ごとの価値が高く、高級品として扱われています。

また、洋服文化の広まりによって着物の需要が減少したことや、手織りに代わって機械織りが主流になったことから、純粋な久留米絣の生産は大幅に減少しました。

本来の製法で作られた久留米絣は、現在では非常に希少となっており、高級品とされる理由の一つになっています。

久留米絣を着用してはいけないシーンはある?

久留米絣は、軽やかで着心地の良い風合いから、散歩や買い物のように日常の普段着としてカジュアルな用途で親しまれています。

そのため、結婚式や公式な式典といったフォーマルな場面での着用は、カジュアルすぎる印象を与えるため不向きです。

そのような格式を重んじる場面では、訪問着や留袖など、格式のある着物を選ぶのが一般的です。

久留米絣はあくまでも普段使いの着物であるため、シーンに応じた着物選びを意識しましょう。

久留米織と久留米絣の違いはなに?

久留米絣と久留米織は名称こそ似ていますが、製法に大きな違いがあります。

久留米絣は、模様を先に糸に染めてから織る製法である先染め織物なのに対して、久留米織は機械織りで柄を織り出す量産向けの織物です。

これらの製法の違いによって、風合いや価値にも差が生まれます。

久留米織の方が価格も安く、より手軽に入手できるため、気軽に久留米絣を楽しみたい方は、機械織で製作された久留米織をチェックしてみるとよいでしょう。

まとめ

本記事では、久留米絣の特徴や買取相場について解説しました。

久留米絣は福岡県久留米市を中心に生産されている伝統的な絣で、国の重要無形文化財にも指定されています。

なかでも、伝統工芸品として認定された久留米絣や、有名作家による一点物の久留米絣は、市場での価値が高く、高価買取が期待できます

久留米絣を売却する際は、絣の価値を正しく評価できる買取業者を選ぶことで、納得のいく価格で取引できるでしょう。

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