50円・80円切手や書き損じはがきは郵便局で何に交換できる?手数料は?おすすめの換金方法も紹介
昔の50円・80円切手や未使用の切手、書き損じはがきなどは、郵便局で交換できます。
しかし、交換には手数料がかかってしまう場合がほとんどです。
そこで今回は、切手を郵便局で交換する方法や手数料、手数料をかけない換金方法を紹介します。
古い切手や未使用の切手は郵便局で交換可能!
古い切手や未使用の切手は郵便局で交換ができます。
書き損じはがき(失敗したはがき)も同様です。
ただし現金での返金は不可のため、あくまで切手と同等の価値の郵便商品との交換が対象です。
また、交換時には手数料が必要です。
切手と交換できるもの
不要になった切手は、郵便局で以下の商品と交換できます。
記念切手などの特殊切手も同様です。
⦁ 郵便はがき ⦁ 郵便書簡(ミニレター) ⦁ 切手 ⦁ 特定封筒(レターパック封筒/スマートレター封筒) |
切手の交換方法
切手の交換を希望する際は、郵便局に持っていけば交換対応をしてくれます。
切手から切手以外の郵便商品に交換できるのはもちろん、額面が異なる切手に交換することも可能です。
たとえば50円切手から63円切手など、不足分を支払えば異なる種類の切手に交換できます。
このとき、交換時には別途手数料がかかるので注意してください(手数料については後の項目で解説します)。
また、普通切手を特殊切手に変えることはできません。
特殊切手とは、オリンピック記念切手などのように特別なイベントなどに合わせて発行される切手です。
特殊切手には以下のような種類があります。
⦁ グリーティング切手 ⦁ 年賀切手 ⦁ 寄付金付お年玉付年賀郵便切手 ⦁ ふるさと切手 ⦁ フレーム切手 ⦁ 記念切手 など |
切手の交換手数料
切手の交換にかかる手数料は以下の通りです。
切手との交換を希望する商品 | 手数料 |
郵便切手 | 5円/枚 |
往復はがき・郵便書簡 | 10円/枚 |
特定封筒(レターパック封筒・スマートレター封筒) | 42円/枚 |
10円未満の郵便切手や郵便はがき | 合計額の半額 |
※2021年10月現在
※2021年9月1~2021年10月31日までの間は、290円切手については交換手数料が無料となっています。
たとえば、郵便局で50円切手から63円切手に交換するとき、発生する差額の13円以外に手数料が必要です。
手数料を支払うか、もしくは手数料を差し引いた残額分の切手の価値と同等の商品と交換を行います。
例:50円の切手1枚を63円の切手に交換する場合 差額の13円(63円 - 50円)+手数料(5円)= 18円 |
つまり50円切手を交換するとき、切手の価値は50円ではありません。
手持ちの50円切手は50円から「交換する商品との差額」と「手数料」を差し引いた金額として計算されるのです。
ただし、なかには交換手数料が無料となる例外もあります。
親戚などの急な不幸によって年賀切手を使えなくなった場合です。
服喪のために利用できなくなった寄付金付お年玉付年賀郵便切手は、無料で通常切手と交換できます。
ここで注意したいのは、無料交換の対象となる切手が寄付金付お年玉付郵便切手のみ、であることです。
特殊切手やお年玉付き切手は対象外です。
ちなみに寄付金付お年玉付年賀郵便切手とは、切手代金に寄付金が含まれている切手です。
額面に「63+3」などと記載され、このうち3円が社会貢献に当てられる寄付金となり、購入時の金額に加算されます。
寄付金付きの年賀切手は服喪の際に無料で通常の切手と交換できます。
交換の申請場所は郵便局の窓口です。
備え付けの請求書に住所と氏名、亡くなった人との続柄などを記載すれば交換できます。
郵便料金は値上げを繰り返している!?その背景とは
郵便料金は度々値上げされますが、ここで過去の値上げ状況とその背景について簡単に触れておきます。
はがき
まずは、はがきの値上げ状況について見ていきましょう。
年代 | 値上げ料金 | 変更理由 |
2014年4月 | 50円から52円 | 消費税8%増税のため |
2017年6月 | 52円から62円 | 人件費高騰と切手の利用者減少のため(はがきのみ) |
2019年10月 | 62円から63円 | 消費税10%増税のため |
封書
はがきに加えて封書の郵便料金も過去に値上げされています。
年代 | 値上げ料金 | 変更理由 |
2014年4月 | 80円から82円 | 消費税8%増税のため |
2019年10月 | 82円から84円 | 消費税10%増税のため |
郵便料金は値上げには利用者の減少と増税の影響が大きい
郵便料金の引き上げは、利用者の減少と増税の影響が大きいと言えます。
ITの普及によって、主要な連絡手段は電子メールやインターネットが中心です。
ビジネス場面でもペーパーレス化が進み、手紙やはがきを交換する機会の減少に伴い、切手の利用者も減ってきています。
また、もう一つの原因である増税は、将来的にも行われる予想となっているため、切手をはじめ郵便類の価格はさらに値上がりするでしょう。
切手は交換よりも換金?3つの方法を紹介
郵便局で切手の換金はできませんが、他の方法で切手は換金できます。
はがきや手紙の額面が新・旧で変更されているため、手元にある旧切手が不要と感じることがあるでしょう。
もちろん値上げがあっても、切手そのものは額面の価値を失いません。
しかし新料金との差額が生じて、不足分の支払いや手数料などがかかるため、使うときに不便です。
さらに郵便サービスを使う機会がほとんどないのであれば、切手を換金するほうが実用的です。
ここでは切手を現金に換える方法について解説します。
切手専門の買取業者に買い取ってもらう
切手の換金を行うなら、切手専門の買取業者がおすすめです。
切手に関しての知識と査定スキルをもつ査定士がいるため、価値に見合った価格で換金できます。
特に、希少性の高い切手・プレミア切手であれば、高値で買い取ってもらえるでしょう。
金券ショップで換金する
金券ショップも切手の換金を行なっています。
金券ショップは一般に、不要になった金券やチケットなどを売買しているお店として知られていますが、切手の換金も可能です。
ただし金券ショップの場合は、実際に切手を利用する会社や個人を販路としているため、希少切手やプレミア切手などを評価して買い取るわけではありません。
あくまで実用的な切手の価格として換金されます。
また交換するときは、額面から数%~40%の間で減額されるため、要注意です。
そもそも切手交換時の買取価格は株価と同じで変わるため、換金率は交換する時期やお店により異なるので気を付けましょう。
現在の相場レートは以下の通りです。
普通切手の種類 | 換金率 |
1,000円(シート) | 90~93% |
500円(シート) | 87~89% |
260円・290円・320円(シート) | 85~88% |
84円(シート) | 88% |
63円・94円(シート) | 87~88% |
1~50円(シート) | 84~85% |
※2021年10月現在
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
上記のレートはシート単位の場合で、バラ(単体)切手だと換金率は50~80%と下がります。
ネットで売る
オークションやフリマサイトなどの活用も換金方法の一つです。
あらかじめ希望額を設定しておけば、市場の相場レートよりも高く売れる可能性があります。
ただし、切手について詳しい知識がない場合は注意が必要です。
希少性の高い切手やプレミア付き切手であることを知らず、実際の価値よりも低い金額で手放すことにもなりかねません。
特にオークション式のネット販売では、売れない期間が長いと値下げして損をすることもあります。
切手の換金方法について詳しくはこちら
切手の買取額を下げない方法
切手を換金するときは必ず一定の額が減額されます。
減額率は相場のレートによりますが、切手の状態も換金率に影響します。
そこで、できる限り高く売るためのポイントについて見ていきましょう。
無料査定を行なっている買取業者に依頼する
まず大切なのは、買取先の業者が切手に精通していることです。
切手の価格は販売される時期・保存状態・需要など、その切手がもつ価値によって決まります。
また、各買取業者がもっている販路なども価格に反映するため、売却には業者選びが大切です。
特に珍しい切手や、普段あまり見かけない切手を換金するときは、切手専門の買取業者に相談しましょう。
無料査定を行なっている業者を選べば、費用は一切かかりません。
海外に販売ルートがある業者を利用する
買取業者を探すとき、海外に販売ルートをもつ業者を候補に加えるのも選択肢の一つです。
海外には日本の切手を集めているコレクターがいます。
欧米のコレクターを中心に日本切手は需要があり、切手を集めた切手カタログなどを購入するコレクターも少なくありません。
海外の切手コレクターを販路にもつ業者であれば、国外の切手事情も踏まえて査定してくれるため、高値での買取が期待できます。
バラ切手は仕分ける
大量のバラ切手を売るときは、最低限の仕分け作業を行いましょう。
ストックブックなどに整理しておくのがベストですが、金額ごとに袋に小分けする程度でも構いません。
仕分けがされていない場合、後々の手間がかかるため買取額に影響することがあります。
保存方法・場所に気を付ける
保存状態が悪い切手は査定額が期待できません。
汚れやカビ、折れやヨレなどがあれば減額の対象です。
さらに破れていれば、買取・換金が不可となる場合もあります。
切手の保管方法はこちら
まとめて売る
切手を売るときは、まとまった量の切手をお持ちなら買取価格がアップする場合があります。
切手の売上がよい業者では、仕入れ感覚で買取を強化している場合もあります。
また、大量の切手の中には希少な切手が含まれている確率が高く、喜んで査定する買取業者も多いでしょう。
こういった業者は、まとめ売りをすることで買取額のアップが期待できるため、まとめて査定に出すのがおすすめです。
情報収集しておく
ここでは希少価値の高い切手の中でも、特に有名なものをご紹介します。
切手の買取で損をしないためには、価値ある切手の買取相場を把握しておくことがポイントです。
プレミア付きの切手など、特に有名なものは以下の通りです。
プレミア切手の種類 | 買取相場(バラ切手) |
月に雁:浮世絵師・歌川広重(安藤広重)の作品「月に雁」が描かれた切手(1949年発行) | 5,000~10,000円 |
見返り美人:浮世絵師・菱川師宣の作品「見返り美人図」が描かれた切手(1948年発行) | 5,000円前後 |
竜文切手:日本初の切手で額面の単位「文」と竜の図が描かれた切手(1871年発行) | 10,000~40,000円 |
鳥切手:日本で4番目の切手で中央に鳥と鳥を囲むで額面が記載された国際郵便用切手(1875年発行) | 10,000~30,000円 |
菊切手:菊花紋章と菊花紋章を囲んで「大日本帝国郵便」と記載された切手(1899年~1908年の間に発行) | 2,000~50,000円 |
赤猿:赤の背景に黒毛の猿が描かれた中国の年賀切手(1980年発行) | ~150,000円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
高額買取される切手についてはこちら
まとめ
切手は郵便局での換金ができませんが、切手買取の専門店や金券ショップを利用すれば現金に換えることができます。
また珍しい切手や古い切手をお持ちであれば、一度査定に出してみてはいかがでしょうか。
切手はコレクターが多いほど人気のある商品で、なかにはプレミアが付いて高額で取引されるものもあります。
こういった特殊な切手は専門の査定士がいる買取業者に査定してもらうと、高価買取となる可能性があります。
ただし切手を高く売るためには、適正価格を提示してくれる業者を選ぶことが大切です。
ウリエルは切手の専門知識と豊富な経験をもつ査定士が在籍、切手の価値を一枚ずつ丁寧に査定します。
買取価格には自信がありますので、まずは無料査定にてご相談ください。
3つの買取方法