未使用切手や書き損じはがきは交換できる?手数料や換金方法も解説

未使用切手や書き損じはがきが家に眠っている方もいるでしょう。
これらは、手数料を支払えば郵便局で交換できます。
本記事では、郵便局での交換方法や手数料の相場について解説します。
また、郵便局以外で切手を換金する方法も紹介しているので、切手やはがきの処分を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
書き損じはがきや未使用の切手は郵便局で交換可能!

書き損じはがきや未使用の切手は郵便局で交換ができます。
ただし、切手と同等価値の郵便商品との交換が対象であり、現金での交換はできません。
また、交換時には手数料が必要です。
書き損じはがきと交換できるもの
書き損じはがきは、郵便局で以下と交換できます。
⦁ 切手 ⦁ 郵便はがき ⦁ 郵便書簡(ミニレター) ⦁ 特定封筒(レターパック封筒/スマートレター封筒) |
年賀状などのようなくじ引番号付き郵便はがきの場合は、当年度発行の販売期間中のものに限り交換可能です。
切手と交換できるもの
不要になった切手は、郵便局で以下の商品と交換できます。
記念切手などの特殊切手も同様です。
⦁ 郵便はがき ⦁ 郵便書簡(ミニレター) ⦁ 切手 ⦁ 特定封筒(レターパック封筒/スマートレター封筒) |
書き損じはがきの交換方法
書き損じたはがきは、郵便局にて新しいはがきや額面が異なる郵便商品に交換が可能です。例えば、書き損じの年賀状は年賀状の販売期間内に所定の手数料を支払えば、新しい年賀状に交換できます。
古い年賀状や古いはがきも、期限によらず交換が可能です。
ただし、料額印面(はがきの表面に書かれた切手に類似した絵柄)が汚れてしまっているものは未使用であっても交換できないため、注意が必要です。
切手の交換方法
例えば、50円切手から63円切手など、不足分を支払えば異なる種類の切手に交換できます。
なお、交換時には別途手数料がかかります(手数料については後の項目で解説します)。
また、普通切手を特殊切手に変えることはできません。特殊切手とは、オリンピック記念切手などのように特別なイベントなどに合わせて発行される切手です。
特殊切手には以下のような種類があります。
⦁ グリーティング切手 ⦁ 年賀切手 ⦁ 寄付金付お年玉付年賀郵便切手 ⦁ ふるさと切手 ⦁ フレーム切手 ⦁ 記念切手 など |
書き損じはがきと切手の交換には手数料がかかる

書き損じはがきと切手の交換には手数料がかかります。それぞれ必要となる手数料は、以下の通りです。
書き損じはがき・切手との交換を希望する商品 | 手数料 (99枚まで1枚につき) | 手数料 (100枚以上1枚につき) |
郵便切手 | 5円 | 10円 |
往復はがき・郵便書簡 | 10円 | 20円 |
特定封筒(レターパック封筒・スマートレター封筒) | 42円 | 60円 |
10円未満の郵便切手や郵便はがき | 合計額の半額 | 10円 |
以下では書き損じはがきと切手の交換にかかる費用について、それぞれ解説していきます。
書き損じはがきの交換費用
書き損じはがきを交換する際には、書き損じはがきと交換する商品の印刷代金との差額と、交換手数料を合計した金額を支払う必要があります。
金額が同額だった場合と、差額が生じる場合の交換にかかる手数料の算出方法は、以下の通りです。
例:63円の書き損じ年賀状1枚と63円の新しい年賀状と交換する場合 差額の0円(63円ー63円)+手数料(10円)=10円 |
例:63円の書き損じ年賀状1枚と84円の切手と交換する場合 差額の21円(84円ー63円)+手数料(5円)=26円 |
ただし、近親者の急な不幸による服喪で使えなくなってしまった年賀状については、交換手数料が無料になります。服喪であることを郵便局の窓口で伝え、備え付けの請求書に住所と氏名、亡くなった人との続柄などを記入して交換します。
切手の交換費用
切手の交換の際には、交換する商品の印刷代金との差額分と、交換手数料を合計した金額を支払う必要があります。
切手の交換にかかる手数料の算出方法は、以下の通りです。
例:50円の切手1枚を63円の切手に交換する場合 差額の13円(63円 - 50円)+手数料(5円)= 18円 |
服喪のために利用できなくなった寄付金付お年玉付年賀郵便切手は、郵便局の窓口にて無料で通常切手と交換できます。備え付けの請求書に住所と氏名、亡くなった人との続柄などを記載する必要があります。
ただし、無料交換の対象となる切手は寄付金付お年玉付郵便切手のみであり、特殊切手やお年玉付き切手は対象外です。
寄付金付お年玉付年賀郵便切手とは、切手代金に寄付金が含まれている切手です。例えば、額面に「63+3」などと記載されおり、このうち3円が社会貢献に当てられる寄付金となり、購入時の金額に加算されます。
郵便局以外で切手を換金する方法

郵便局では切手と同等価値の郵便商品としか交換できませんが、金券ショップや買取業者、フリマアプリなどを活用することで、切手を換金できます。
切手を換金する方法について確認していきましょう。
金券ショップ
金券ショップは、切手を即現金化したい場合におすすめの方法です。
ショップに持ち込むだけで換金できる手軽さがある一方で、買い取り価格は切手の額面以下になることが一般的です。
特に、額面以上の価値があるプレミア切手を持ち込む場合、相場よりも大幅に安く買い取られる可能性があります。
そのため、額面以上の価値があるプレミア切手などを売りに出す場合には不向きです。
価値よりもスピードを重視したい方には適していますが、切手の種類によってはほかの方法も選択肢にいれましょう。
切手買取業者
プレミア切手のように価値の高い切手を換金するなら、切手買取業者がおすすめです。
切手の買取業者なら、発行年やデザイン、希少性などを考慮したうえで切手の価値を正確に査定してくれます。
また、多くの業者は店舗買取のほか、出張買取サービスも提供しているため、手間をかけずに利用できるのも魅力です。
ただし、業者によって買取価格や手数料が異なるため、複数の業者に見積もりを依頼するのが安心です。
信頼できる業者を選ぶことで、切手の価値を最大限に引き出せます。
フリマアプリ・オークション
フリマアプリやオークションを利用すれば、切手を自分で値段を設定して売りに出せます。
これにより、プレミア切手や希少価値の高い切手を相場以上の価格で販売できる可能性があります。
ただし、出品や取引などの手間がかかる点には注意が必要です。
また、売れるまでに時間がかかる場合もあるため、急いで現金化したい人には向きません。
それでも、フリマアプリやオークションを使い慣れている方にとっては、手軽に切手を売却できる方法です。
切手の換金・買取価格

実際に、切手はどれくらいの金額で買取してもらえるのでしょうか。
普通切手とプレミア切手の換金買取相場について見ていきましょう。
普通切手の換金買取相場
普通切手の場合、換金買取相場はシートでもとの価値の80〜90%、バラで60〜70%です。
また、額面が50円以下の切手の場合は、上記の相場よりも数十パーセント程度相場が落ちます。
さらに、切手買取専門業者と金券ショップを比較した場合、普通切手では換金相場に違いはほとんどありません。
このように、普通切手を換金する場合は、売却する場所にこだわる必要はあまりありません。
そのため、自分にとって手軽に換金できるサービスを利用しましょう。
プレミア切手の換金買取相場
プレミア切手の場合、金券ショップでは普通切手と同様、シートなら額面の80〜90%、バラなら60〜70%が換金の買取相場です。
そのため、額面以上の価値があるプレミア切手の場合、金券ショップなら大きく損をしてしまいます。
一方で、切手買取専門業者なら、希少性や状態などを加味して、本来の価値で換金してもらえます。
特に、希少性の高い切手なら数十万円の値がつくケースもあるので、プレミア切手の場合は、どこで買取に出すかをしっかり精査することが大切です。
切手や書き損じはがきを換金以外で活用する方法

切手や書き損じはがきは郵便局で交換する以外にも、懸賞の応募はがきに転用したり、国際協力活動へ寄付したりする方法があります。
これらの方法について詳しく見ていきましょう。
懸賞の応募はがきに転用する
書き損じはがきを「懸賞の応募はがき」として活用する方法もあります。
書き損じた年賀状がある場合は、正月が終わっても通常のはがきとして使えます。例えば、書き損じた年賀状を懸賞の応募のために使いたい場合、「年賀」の部分を二重線で消して使用しましょう。
国際協力活動へ寄付する
書き損じはがきは、国際協力活動や慈善団体に寄付ができます。
集められたはがきは現金化され、発展途上国での生活支援や教育支援などの活動に役立てられます。
なお、支援に使えるのは未使用のはがきのみで、料額印面が汚れているものや切手を貼らないと使用できない私製はがきは対象外です。
切手の換金・買取額を下げない方法

切手を換金するときは必ず一定の額が減額されます。
減額率は相場のレートによりますが、切手の状態も換金率に影響します。
そこで、できる限り切手を高く売るためのポイントについて見ていきましょう。
無料査定を行なっている買取業者に依頼する
買取価格を下げないために大切なのは、買取先の業者が切手の相場に精通していることです。
切手の価格は販売される時期・保存状態・需要など、その切手が持つ価値によって決まります。
また、各買取業者がもっている販路なども価格に反映するため、売却にあたっては業者選びが大切です。
特に珍しい切手や、普段あまり見かけない切手を換金する際は、切手専門の買取業者に相談しましょう。
無料査定を行なっている業者を選べば、費用は一切かかりません。
海外に販売ルートがある業者を利用する
買取業者を探すとき、海外に販売ルートをもつ業者を候補に加えるのも一つの選択肢です。
海外には日本の切手を集めているコレクターがいます。
欧米のコレクターを中心に日本切手は需要があり、切手を集めた切手カタログを購入するコレクターも少なくありません。
海外の切手コレクターを販路にもつ業者であれば、国外の切手事情も踏まえて査定してくれるため、高値での買取が期待できます。
バラ切手は仕分ける
大量のバラ切手を売るときは、最低限の仕分け作業を行いましょう。
ストックブックなどに整理しておくのがベストですが、金額ごとに袋に小分けする程度でも構いません。
仕分けがされていない場合、後々の手間がかかるため買取額に影響することがあります。
保存方法・場所に気を付ける
保存状態が悪い切手では高価査定額は期待できません。
汚れやカビ、折れやヨレなどがあれば減額の対象となります。
さらに破れていれば、買取・換金が不可となる場合もあります。
切手の保管方法は以下の記事をどうぞ。
まとめて売る
まとまった量の切手を売却すると、買取価格がアップする場合があります。
切手の売上がよい業者では、仕入れ感覚で買取を強化している場合もあります。
こうした業者には、まとめ売りをすることで買取額のアップが期待できます。
情報収集しておく
切手の買取で損をしないためには、価値ある切手の買取相場を把握しておくことがポイントです。
プレミア付きの切手など、特に有名なものは以下の通りです。
プレミア切手の種類 | 買取相場(バラ切手) |
月に雁:浮世絵師・歌川広重(安藤広重)の作品「月に雁」が描かれた切手(1949年発行) | ~10,000円 |
見返り美人:浮世絵師・菱川師宣の作品「見返り美人図」が描かれた切手(1948年発行) | ~5,000円 |
竜文切手:日本初の切手で額面の単位「文」と竜の図が描かれた切手(1871年発行) | ~40,000円 |
鳥切手:日本で4番目の切手で中央に鳥と鳥を囲むで額面が記載された国際郵便用切手(1875年発行) | ~30,000円 |
菊切手:菊花紋章と菊花紋章を囲んで「大日本帝国郵便」と記載された切手(1899年~1908年の間に発行) | ~50,000円 |
赤猿:赤の背景に黒毛の猿が描かれた中国の年賀切手(1980年発行) | ~150,000円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
高額買取される切手については以下の記事をどうぞ。
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まとめ
未使用切手や書き損じはがきの交換は郵便局で行えます。
しかし、交換には手数料が発生する点には注意が必要です。
また、交換ではなく換金したい場合は、金券ショップや切手買取専門店を利用しましょう。
金券ショップでは、額面以上の買取はしてもらえませんが、手軽に現金化できるのが特徴です。
また、買取専門店なら切手本来の価値で買取してもらえるため、プレミア価格のつく切手をお持ちの場合は高価買取が期待できます。
切手の処分に悩んでいる方は、ぜひ自分に合った方法で切手の換金を行ってみてください。
2つの買取方法