ブルガリ 

ブルガリについて

ブルガリとは

ファッションに興味のある方であれば、知らない者はいないと言えるほど有名なブランドであるブルガリ(BVLGARI)。

100年以上の歴史を持つ「世界5大ジュエラー」の一つに数えられるイタリアを代表するハイブランドです。

「世界5大ジュエラー」とは、世界において最も有名かつ人気の高いジュエラーに与えられる称号のことを指します。

ブルガリの他には、ティファニー(TIFFANY & Co.)、カルティエ(Cartier)、ヴァンクリーフ＆アーペル(Van Cleef & Arpels)、ハリーウィンストン(HARRYWINSTON)というそうそうたるハイブランドが名を連ねています。

個性的でありながら非常に洗練されたデザインは、常にトレンドの最先端を走っており、世界中のセレブ達から愛され続けています。

ブルガリの歴史

ブランドの発祥と発展

ブルガリは創業者であるソティリオ・ブルガリにより、1884年にイタリアのローマにて創業されました。

ソティリオが生まれ育ったギリシャのエピルスという町は、古代ローマ時代から銀細工が盛んな土地で、ソティリオも代々続く銀細工師の家系でした。

エピルスで銀細工師として将来を嘱望されていたソティリオは、当時勃発したバチカン戦争によりイタリアへ移住することになります。

彼の作る銀細工はイタリアでも評判を呼び、ローマのヴィア・システィーナに店をオープンする運びになったのです。

そのような由来を持つブルガリは、ギリシャの伝統的な手法をベースにしながらもイタリアの先進的な技術を取り入れた独自のスタイルを確立することに成功します。

特にカラーストーンの使い方が巧みで独創的であり、「色石といえばブルガリ」と評されるほどの人気を博しました。

20世紀初頭の世界ではシンプルなデザインがトレンドでしたが、ブルガリの「華やかで見栄えの良い」デザインはかえって人気を呼び、ジュエリーブランドとしての地位を確かなものにしていきました。

世界的ブランドとしての飛躍と多方面展開

1950～60年代に掛けてのブルガリは「ドルチェ・ヴィータ(甘い生活)」の時代と呼ばれ、その贅沢で華やかなジュエリーは、世界中から注目されることになります。

著名なセレブたちからも愛用され、エリザベス・テイラーやオードリー・ヘプバーンなど当時を代表するハリウッド女優たちもブルガリのファンとなるなど、世界的ブランドとしての確固たる地位を築くに至ります。

その後もブルガリの躍進はジュエリーだけにとどまらず、時計や香水、レザーアイテムなどへの多角的な展開を積極的に行い続けています。

ブルガリの人気シリーズ

ブルガリブルガリ

ブルガリのデザイン、と聞いた際にまず思い浮かべるのが、このブルガリ・ブルガリではないでしょうか。

その特徴はなんといっても重厚なリングにブルガリのダブルロゴが入っている点であり、これは古代ローマに存在したパルテノン神殿の柱からインスピレーションを得たものです。

ブルガリの定番モデルとして高い人気を誇るブルガリ・ブルガリの発祥は、1975年に遡ります。

当初はダブルロゴではなく「BVLGARI ROMA」と刻印された時計であり、これをお得意様へのクリスマスプレゼントとして贈ったところ、人気が爆発したため商品化された、という経緯があります。

現代では時計のみならずアクセサリーとしても大変人気があり、ブルガリを代表するラインとして不動の地位を築き上げました。

B-zero1(ビーゼロワン)

ビーゼロワンは、1999年に発表されたラインです。

ブルガリの100年以上の歴史から考えると新しいと言えるデザインですが、今ではブルガリを象徴するアイコニックデザインとして、ブルガリ・ブルガリと並び立つ存在となっています。

その特徴はブルガリ・ブルガリと同じダブルロゴと、「トゥボガス」と呼ばれるデザインにあります。

トゥボガスとはガス管を意味する言葉で、金属製のチューブのような独特のデザインです。

ビーゼロワンでは中央部のくぼみにデザインされており、ダブルロゴと合わせてひと目でブルガリとわかる、ブルガリのトレードマークになっています。

また、ブルガリは「セーブ・ザ・チルドレン」というNGO団体とパートナーシップを結び、世界中の恵まれない子供たちのために活動しているのですが、そのシンボルであるリングとペンダントは、このビーゼロワンのデザインがベースになっているのです。

このことからも、ビーゼロワンがブルガリの象徴的アイコンとして捉えられていることがわかります。

セルぺンティ

セルペンティは、1940年代から作り続けられているデザインで、ブルガリのシンボルともいうべき、息の長いラインになります。

一番の特徴は、モチーフにヘビが使われている点です。

かなり具体的にデザインされているものも多いため、苦手な方にとっては気持ちの良いものではないかもしれません。

なぜヘビなのか、と言いますと、ブルガリのルーツであるイタリアではヘビは「英知」「生命」「永遠」のシンボルである古来から尊ばれた生き物であるからなのです。

また1900年代には、ティファニーやカルティエなどをはじめ世界的に動植物をモチーフにしたデザインが多く発表されたことから、ブルガリもこのデザインを発表したのかもしれません。

現在でも積極的に新作が出されており、根強い人気を誇るラインです。

ディーヴァ

ディーヴァは、2013年と比較的最近に発表されたラインです。

ディーバとは、イタリア語で「女神、神々しい人」という意味であり、その名のとおり女性の胸元をエレガントに彩るデザインは、高い人気を誇っています。

ディーバのモチーフは、ローマの銭湯として有名な古代遺跡の「カラカラ浴場」から取られています。

浴場の扇型のモザイク装飾から、特徴的な扇型の形状が生まれたのです。

ディーバの特徴としては、ブルガリの得意とするカラーリングの妙があります。

発色の良いカラーストーンをシンプルにあしらい、ポイントとしてダイヤモンドを配置することで、鮮やかさと優雅さを同居させたエレガントなデザインを実現しています。

ディアゴノ

ジュエリーと肩を並べるほど評価が高いのがブルガリの時計です。

その中でもブルガリが誇るスポーツコレクションがディアゴノになります。

「これまでにない時計」を目指して1994年に発表されたディアゴノは、それまで上品さが目立っていたメンズブルガリの新境地を切り開いたアイテムと言えます。

もともとアルミニウムを素材としていたディアゴノですが、2015年にマグネシウムを素材としたアイテムを発表されるとまたたく間に大ヒットとなりました。

マグネシウムは軽量で丈夫ですが、加工や取り扱いが難しく高級時計にはなかなか使用されてきませんでした。

それを素材とし、デザイン性を損なわず作り上げたところに、ブルガリの時計に対する情熱と技術の高さがうかがい知れます。

アレグラ

アレグラは、ブルガリの持つ華やかさや明るさを体現したようなシリーズと言えます。

「アレグラ」とはイタリア語で「陽気な」「楽しい」という意味で、まさにその名のとおりきらきらとしたカラフルな彩が心を浮き立たせるようなデザインになっています。

配置されているのは半貴石と呼ばれる、「ペリドット」「ブルートパーズ」「アメジスト」「シトリン」などの宝石です。

ブルガリならではの大胆な色使いと、石の個性を際立たせるカットや配置によりきらびやかで魅力的な一品として人気を集めています。

ブルガリの買取品目と相場

ネックレス

ネックレスなどのアクセサリーは、デザインや素材、石の種類・個数などによって価格が大幅に変動します。

下は5万円から、上は数百万円のものまで存在します。

安定した人気の「Bzero1ペンダント」、18金とステンレスビで作られている「トンドシリーズ」、色石を大胆に使用した「アレグラペンダント」などがあり、10～30万ほどが相場です。

ダイヤを多くあしらったものなどは、100万円を超えてくる場合があります。

ピアス・イヤリング

ブルガリのピアス、イヤリングは人気が非常に高く、5万～20万円ほどで安定した高価買取がされている傾向があります。

ゆらゆらと揺れる姿が印象的な「エレメントピアス」、安定した人気の「ブルガリブルガリ」、蛇がモチーフの「セルペンティ」などが特に人気です。

リング(指輪)

ブルガリのリングは非常に人気があり、安定した高値での買取が期待できます。

「Bzero1リング」「トゥボガスリング」「トロンケットリング」などが有名で、5万～20万円ほどで取引されています。

その他ジュエリー

その他のジュエリーとしては、ブレスレットが有名で人気があります。

上質なパールをあしらった「パッソドッピオ」、ブルガリを表すデザインとして有名な「トゥボガスブレスレット」、幸せの四弁花をモチーフにした「フィオレヴァーブレスレット」などが人気があり、5万～30万円ほどで取引がされています。

バッグ

ブルガリといえばジュエリーや時計のイメージですが、シンプルかつ洗練されたデザインのバッグもファンが多いアイテムです。

「ブルガリブルガリ」や「セルペンティ」、「ロゴマニア」などが有名で、2万～10万円ほどで取引がされています。

財布・革小物

ブルガリの財布や革小物は、これまでメンズラインが人気でした。

しかし最近はレディースにも力を入れており、人気が急上昇しています。

「セルペンティ」コレクションが人気で、1万～4万円ほどで取引がされています。

時計

若年層にとっては、ブルガリといえばジュエリーよりも時計が有名なのかもしれません。

ジュエリーのハイブランドでありながら、ブルガリの時計にはそれだけ高い評価がつけられているという証でもあります。

国内外問わず大変な人気のため、中古市場でも常に品薄状態であり、買取価格も大変高い水準です。

「ディアゴノ」「オクト」「ビーゼロワン」などは特に人気が高く、10万～高いものでは100万円以上の金額で取引がされています。

ブルガリの買取市場での特徴

定番アイテムは高価買取

ブルガリ・ブルガリ、ビーゼロワン、セルペンティのような定番アイテムは、買取価格が安定して高い傾向があります。

これらのアイテムは人気が非常に高いのですが、ハイブランドのため購入価格もそれなりに高額で、中古市場での需要が大変大きいのです。

入れば売れるような状況のため、自然と買取価格も高価になります。

海外需要での買取価格高騰

現在、ブルガリの中古市場での買取価格が高騰しています。

長く続く円安により、海外ブランドの価格が非常に上がり続けています。

さらに中国などアジア圏の富裕層が増えており、彼らははっきりした色づかいのジュエリーを好むため、ブルガリの人気が急上昇しているのです。

これらの理由から、今はブルガリの売却に最適な時期と言えます。

ジュエリー・時計は古いものも価値あり

ブルガリは、たとえ古いものであってもジュエリーや時計の価値は衰えません。

創業以来常に流行の最先端を走ってきたブルガリですが、古いモデルであっても古さを感じさせず、むしろヴィンテージが付くアイテムもたくさん存在します。

古いから、といって売却をあきらめてしまうのは、大変もったいないと言えます。

ブルガリを少しでも高く売るために

付属品・鑑定書をセットにする

付属品や鑑定書がある場合は、必ずすべてセットにして査定に出すようにしましょう。

特に鑑定書や保証書、オーバーホール証明書など、品質を保証する類の証明書は必ず持参しましょう。

あると無いとでは、査定額に非常に大きな差が出る可能性があります。

汚れなどは手入れしてから査定

査定に出す前に、自分でできる範囲でお手入れをしましょう。

ジュエリーやアクセサリーなどは専用クロスで全体的に拭いたり、綿棒で細部を清掃などするだけでもきれいになります。

革製品や布製品は、汚れを落とした後、風通しの良い場所で陰干しをすることで湿気やにおいを飛ばすことも忘れてはいけません。

時計も細かい部分を掃除し、長時間使用していなかった場合は動作確認をするようにしましょう。

ただし、査定前にオーバーホールするのは考え物です。

メーカーで行うとだいたい5万円は掛かりますし、専門業者で行っても数万円です。

最悪査定額を上回ることにもなりかねませんので、まずは実績のある専門業者に相談することをおすすめします。