フェラガモ 

フェラガモ(Ferragamo)について

フェラガモは買取市場でも大人気のブランドです。

イタリアを代表する世界的ブランド「フェラガモ」のコンセプトや歴史を紹介します。

「サルヴァトーレ フェラガモ」とは

サルヴァトーレ フェラガモはイタリア・フィレンツェに本店を置くラグジュアリーブランドです。

靴の展開から始まったブランドですが、現在はバッグ・財布・洋服・香水なども取り扱っています。

ラグジュアリーながらコストパフォーマンスの良いアイテムが多く、40代〜50代の層から根強い人気を得ています。

買取市場においてはバッグが最も人気です。

しかし、近年は財布やクラッチバッグ、ポーチなどレザー小物の需要が高まっています。

「ヴァラ」や「ガンチーニ」など、派手さを抑えたアイテムが高価買取されやすいといえるでしょう。

フェラガモのアイテムは流行に左右されないデザインのため、買取価格が安定しているのも特徴です。

フェラガモの歴史

フェラガモの歴史の始まりは、創業者のサルヴァトーレ フェラガモが9歳の頃。

妹が教会に履いていくための靴を作った時からスタートします。

サルヴァトーレは11歳の頃に靴専門店を開業。

15歳でアメリカに渡って解剖学を習得し、履いても痛くならない靴を開発しました。

1919年、サルヴァトーレはカリフォルニアで靴のオーダーメイドと修理の店をオープンします。

オードリー・ヘップバーンやマリリン・モンローなど多くのハリウッドスターを顧客につけ、「スターの靴職人」と呼ばれるまでになりました。

しかし、サルヴァトーレは迷っていました。

アメリカでの靴作りは機械で行われていたため、手作りにこだわる彼のポリシーに反していたのです。

サルヴァトーレは理想の靴作りを実現するためにイタリアに戻ることを決めます。

そして1927年、フィレンツェでサルヴァトーレ フェラガモを創立しました。

しかし、順風満帆とは行かず、サルヴァトーレは数々の苦難に直面します。

当時、フェラガモはイタリア国内での販売を行わず、アメリカに靴を輸出していました。

ニューヨークの大手靴専門チェーンの社長から、サルヴァトーレの靴は酷評されてしまいます。

その影響もあってか、カリフォルニアの店舗運営に失敗してしまい、出資者から不満が噴出します。

イタリア国内では、サルヴァトーレのやり方に不満を持った職人たちがフェラガモを去ってしまいました。

極めつけは1929年の世界恐慌でした。

不況のあおりを受けたフェラガモ社は1933年に倒産。

サルヴァトーレ自身も破産に追い込まれます。

しかし、サルヴァトーレは苦難を乗り越えて、再度フェラガモ社を設立しました。

サルヴァトーレの死後は、彼から経営や靴作りを学んだ家族が後を継ぎます。

1965年には長女フィアンマがハンドバッグ・コレクション、次女ジョバンナがウエア・コレクションで次々とヒット商品を生み出しました。

1970年には次男レオナルドによりメンズラインがスタートします。

1971年には三女フルヴィアによりスカーフ・ネクタイがリリースされ、定番ラインに。

そして2011年、ついにイタリア株式市場に上場を果たします。

家族の長年の夢であった総合ファッションブランドとしての地位を確立したのです。

今やイタリアを代表する世界的ブランドに成長したフェラガモ。

創業者の天才的な靴作りの技術と不屈の精神は、現代に脈々と受け継がれています。

フェラガモの人気シリーズ

買取市場でも高値がつきやすい「フェラガモの人気シリーズ」を紹介します。

ヴァラ

ヴァラは長女フィアンマが1978年に誕生させた「フェラガモの定番パンプス」です。

履き心地が良く、足に優しいことがコンセプト。

丸みを帯びた爪先と低いヒールが特徴です。

ヴァラの象徴は横うねり・平織型のヴァラ・リボンです。

リボンのモチーフがついた靴はたくさん売られていますが、その原型となったのはフェラガモのヴァラだといわれています。

現在、ヴァラ・リボンは靴のみならず、バッグ・長財布などのアイテムにも使われています。

フェラガモの顔とも呼べる定番アイテムのため、高価買取しております。

ガンチーニ

ガンチーニはΩ型の金具が付いたアイテムのラインを指します。

フェラガモ本店「スピーニ・フェローニ宮殿の扉の引手」がモチーフで、長女フィアンマの作品です。

ガンチーニは1969年に初めてバッグに使用されました。

現在では靴・ベルト・サングラス・ジュエリーのモチーフ・腕時計のフェイスにも用いられています。

ヴァラと同じくフェラガモの顔となる定番ラインのため、買取価格も高値で安定しています。

ソフィア

2009年の春夏コレクションで発表されたソフィアも、フェラガモの定番バッグの1つです。

ガンチーニがついており、ショルダーストラップ付きで取り外し可能な2way仕様となっています。

ベーシックはカーフスキンのシンプルなものです。

近年はキャンバス地とレザーの組み合わせ、ムートンやスパンコール素材のものもリリースされています。

毎年様々なデザインがリリースされるため、新しいデザインのものほど買取価格は高くなる傾向です。

バティック

バティックは上質なレザーを素材に、丁寧な縫製で作られたシンプルな四角いバッグです。

肩がけもできる長めのトップハンドル、取り外し可能なショルダーストラップが付いた2way仕様のバッグになります。

フロントにはダブルガンチーニがあしらわれています。

やや流行を過ぎたデザインではあるものの、フォーマルからカジュアルまで合わせられるため人気の高いアイテムといえます。

中古市場での需要も高く、状態の良いものなら高価買取しております。

フィアンマ

美しいメタル金具と楕円形フォルムが特徴の新定番バッグです。

フィアンマは2014年〜2015年の秋冬コレクションでデビューしました。

長きに渡ってフェラガモを牽引してきたフィアンマ・フェラガモの功績を讃えて作られたモデルになります。

ショルダーストラップ付きの2way仕様で、ラージ・ミディアム・スモールの3サイズで展開されています。

ベーシックなカーフスキンや、エイジングスネーク・リザードなどレザーのモデルも人気です。

他にも、ツイード生地にスワロフスキークリスタルをあしらったモデルやパッチワークのモデルなど、バリエーション豊富なバッグです。

ブランドの新定番として人気が高く、高価買取が期待できます。

エイミー

エイミーは左右に突き出したマチによる逆台形フォルムが美しいトートバッグです。

ガンチーニ付きのジッププル、表面に「Salvatore Ferragamo」とブランドロゴが刻印されているのが印象的です。

メインポケットやアウターポケット、バッグ内側のジップポケットなど実用的なデザインにもこだわって作られています。

人気が高いアイテムゆえに、買取価格も高くなる傾向にあります。

フェラガモの買取相場

フェラガモの買取相場をアイテム別に紹介します。

買取相場は需要や品物の状態によって大きく変わります。

以下で紹介する相場はあくまで目安としてご覧ください。

バッグ

バッグは定番のヴァラやガンチーニが買取価格も高くなります。

また、バッグ特化ラインのフィアンマ、エイミーも高価買取の対象です。

買取市場いおいては、定番アイテムに加えて新しいモデルが高価買取されます。

シンプルなトートバッグ「NEW ICONA PORTATUTTO」も、高価買取できる可能性が高いモデルです。

また、フェラガモのバッグで最も高値で買取されているのが「ガンチーニ ケリー型 かごバッグ」です。

もしお持ちの方は、査定に出せば予想以上の高値がつくかもしれません。

▼【フェラガモ】バッグの買取相場

ソフィア バッグ	～35,000円
エイミー バッグ	～30,000円
バティック バッグ	～30,000円
フィアンマ バッグ	～25,000円
ガンチーニ ケリー型 かごバッグ	～80,000円

財布・小物

財布や小物においては「ヴァラ」のデザインが国内外ともに人気が高く、高値がつきます。

男性からは特にガンチーニの財布が人気です。

財布の買取相場は概ね〜20,000円。

状態が良く、新しいデザインのものであれば40,000円近い値段がつくこともあります。

▼【フェラガモ】財布の買取相場

ガンチーニ 長財布	〜20,000円
ヴァラ 長財布	〜20,000円
ラウンドファスナー 長財布	〜25,000円

靴(シューズ)

フェラガモの靴は、定番のヴァラやガンチーニが人気です。

フェラガモは靴の品質が特に高く、ベーシックなアイテムは世代を超えて愛されています。

ヴァラのパンプスやガンチーニのローファーなどは安定的に需要があるため、高価買取しております。

▼【フェラガモ】靴の買取相場

ヴァラ パンプス	～16,000円
ヴァラ ミュール	～15,000円
ガンチーニ バレリーナ	～15,000円
ガンチーニ ローファー(メンズ)	～18,000円
ショートブーツ	～24,000円

アパレル・ファッション

フェラガモのアパレルはメンズ用の需要が高いといえます。

中綿ブルゾンやレザージャケットなどが高価買取の対象です。

女性用のアパレルでは、コートに高値がつきやすいでしょう。

▼【フェラガモ】財布の買取相場

カシゴラブレンド ウールラッフルチェスターコート	〜30,000円
カシミヤ混 ウールチェスターコート	〜20,000円
フェラガモ ナイロン ジップアップ 中綿入りブルゾン	〜20,000円
ピンクムートンコート	〜30,000円

アクセサリー

フェラガモのアクセサリーは、中古市場において需要はやや低くなります。

フェラガモの主力製品がバッグ・靴・財布だからです。

しかし、伝統的モチーフの「ガンチーニ」を現代風にデザインしたアクセサリーなどは人気があります。

フェラガモのアクセサリの買取価格は、多くが10,000円以内におさまるでしょう。

フェラガモの中古市場での特徴

フェラガモのアイテムは、中古市場において以下のような特徴があります。

・ヴァラ・ガンチーニの買取価格が高い ・靴は使用感があってもしっかり値が付く ・メンズ商品も人気

「ヴァラ」「ガンチーニ」は高価買取

フェラガモの中ではヴァラとガンチーニの買取価格が高くなります。

ヴァラとガンチーニはフェラガモの定番アイテムです。

定番アイテムを欲しがる人は多いため、中古市場でも需要が高くなります。

靴は使用感のある品でもしっかり値が付きます

使用感のある靴にしっかり値が付くのもフェラガモの特徴です。

フェラガモの靴は履き心地抜群なうえに、作りがしっかりしています。

また、着用することでステータスの高さをアピールすることもできます。

そのため、中古品でも良いから手に入れたいという人が多く、中古市場でも需要が高いのです。

もちろん状態にもよりますが、他ブランドの靴よりも値が付きやすいといえるでしょう。

メンズ商品も人気が高いため強化買取

女性ブランドのイメージが強いフェラガモですが、メンズ商品も人気が高いため高価買取しています。

フェラガモのメンズ商品はスーツとの相性が良いものです。

そのため、歳を重ねた年配のビジネスマンからの需要が高いのです。

特に、財布や靴は大人の余裕をアピールできるデザインに加えて、機能性・耐久性にも優れています。

贈り物として選ぶ女性も多いため、フェラガモのメンズ商品は買取強化中です。

フェラガモを少しでも高く売るには？

フェラガモを少しでも高く売るためのポイントを2つ紹介します。

保存袋や箱など付属品をつける

以下のような購入時の付属品も一緒に査定に出すことで、高価買取できる可能性が高くなります。

・箱、ケース ・保存袋 ・ギャランティーカード ・シューキーパー ・専用クロス

付属品が揃っていると、再販時の価値が高くなります。

そのため、買取業者も高値を提示しやすくなるのです。

臭い・汚れはできる範囲で落とす

臭いや汚れをできる限り落として査定に出すことで、買取価格がアップします。

査定の際に購入時の状態に近いものほど高価買取できます。

少しでもキレイにしておくとベストです。

以下は簡単なお手入れ方法です。

・レザーの靴は靴用ブラシや乾いた柔らかい布でホコリを落とす ・レザーの靴の汚れがひどい場合は、市販のレザー用クリームでキレイにしておく ・スエード・ヌバックなど起毛素材の靴は、専用ブラシでブラッシング ・レザーバッグは乾いた布で汚れを拭き取り、ブラッシングでホコリを落とす ・レザーバッグの汚れがひどい場合は、市販の革製品クリーナーでキレイにしておく ・レザーバッグの擦れ傷はレザークリームを使ってケアしておく ・アパレルはシワをキレイにしておく ・査定に出すまでに風通しの良い場所で干し、防臭剤・消臭剤で臭いを消しておく