航空切手買取

航空切手について

航空切手は、かつて航空郵便専用として使われていた特別な切手です。

発行期間が短く、現存数が限られるため、コレクターの間で高い人気を集めています。

最初に、航空切手の概要や発行の背景、種類について順番に解説します。

航空切手とは

航空切手とは、「航空郵便」専用に発行された切手のことです。

日本では1929年に初めて登場し、1961年までに全8種類が発行されました。

かつては航空郵便に限定して使用されていましたが、制度の統合により役目を終えます。

発行部数が少なく、流通数も限られているため、保存状態の良いものは特に価値が高くなります。

その希少性から、現在では収集家にとって重要なコレクション対象となっています。

航空切手が発行された起源

日本の航空郵便は1919年に試験導入され、1929年の本格運用開始にあわせて航空切手も登場しました。

最初に発行されたのは「芦ノ湖航空切手」で、以降8種類が発行されています。

戦時中には一時的に発行が中断されたこともあり、戦後にはGHQの指示により航空機の図柄を使えない制約もありました。

このような時代背景から、それぞれの航空切手には歴史的な価値も込められています。

1953年の制度変更を経て、1961年以降は新たな発行は行われていません。

航空切手の種類と相場

航空切手には歴史的背景やデザインの違いによってさまざまな種類があり、それぞれで買取相場も異なります。

発行当時の社会情勢や流通数、保存状態によってプレミア価格がつくものも。

具体的な航空切手は以下の通り。

• ・芦ノ湖航空切手
• ・きじ航空切手
• ・五重塔航空切手
• ・立山航空切手
• ・大仏航空切手
• ・コイル航空切手

ここでは、代表的な航空切手の種類と相場について順番に解説します。

芦ノ湖航空切手

芦ノ湖航空切手は、日本初の航空切手として1929年から1934年まで発行されました。

全5種類があり、赤茶・紅・緑・青・黒と多彩な色が揃っています。

特に、発行初期の4種類をセットにした「小型シート」は希少性が高く、美品なら～数万円の査定も期待できます。

芦ノ湖と飛行機を描いたシンプルなデザインも評価されており、古切手コレクターから人気のあるシリーズです。

きじ航空切手

戦後初の航空切手として発行されたのが、1950年のきじ航空切手です。

GHQ占領下で航空機の図案が使えなかったため、代わりに国鳥のきじが描かれています。

全5種類で、1枚あたりの相場はおおよそ～2,000円程度ですが、フルセットでの買取ではさらに高額になる場合も。

発行枚数が少なく、現在市場に出回ることも少ないため、高いプレミアが付きやすいでしょう。

五重塔航空切手

1951年、航空便の再開を機に発行されたのが五重塔航空切手です。

戦後初めて航空機の図案が使用され、5種類が登場しました。

特に20円・25円・30円などは、状態が良ければ～2,000円程度の価値が付く場合も。

「銭位」と呼ばれる額面表記もあり、コレクターの間ではこの表記がレアとされています。

発行当時の通貨制度や歴史背景も評価材料になっています。

立山航空切手

1952年に発行された立山航空切手は、六種類の額面があり、それぞれに「銭位」と「円位」の2バージョンがあります。

銭位の方が発行期間が短く、特に55円銭位は～1万5千円前後で取引されることもあります。

わずか5か月しか製造されなかったため、現存数が少なく市場価値が高いのが特徴です。

立山連峰の美しい景観も切手として高く評価される理由の一つでしょう。

大仏航空切手

航空切手として最後に発行されたのが1953年の大仏航空切手です。

仏像がメインで描かれ、航空機が背景に控えめに配置されたユニークな構図が特徴です。

全4種類あり、価格相場は～1,000円程度と他の航空切手と比べて控えめです。

コレクション価値はありますが、希少性よりも図案の独自性に注目が集まっています。

コイル航空切手

コイル航空切手は、日本の航空切手の中で唯一のコイル式切手として知られています。

上下にのみ目打ちがある特殊仕様で、自動販売機対応として発行されました。

表向きは普通切手ですが、五重塔航空切手の図案を使っているため、実質的に航空切手として扱われています。

販売地域が限定されていたため、現在では～2,000円前後の高値で取引されることもあります。

価値の高い航空切手

航空切手の中には、発行期間の短さや発行枚数の少なさから、非常に高い価値を持つものがあります。

具体的には以下の通り。

• ・立山航空銭位
• ・「芦ノ湖航空切手」8銭5厘
• ・シートが揃っている
• ・劣化の少ない美品

ここでは、価値が高く評価されている航空切手について順番に解説します。

立山航空銭位

立山航空切手のうち、銭単位で発行された「銭位切手」は特に高い評価を受けています。

1952年2月に発行され、わずか5か月で円単位に切り替えられたため、発行数が少なく希少性が極めて高いのです。

中でも55円銭位は買取相場が～15,000円前後と群を抜いており、次いで75円銭位が～1万円近い価格で取引されます。

円位への切り替えが早かったことで、他の切手にはない独自の価値が生まれたといえるでしょう。

「芦ノ湖航空切手」8銭5厘

芦ノ湖航空切手は、日本で初めて発行された航空切手として知られています。

その中でも8銭5厘は特に人気が高く、希少価値があるとされ、人気が高いです。

実はこの額面が最も発行部数が少なく、美品であれば5,000円前後での高額査定が期待できます。

他の額面に比べても市場での流通量が限られており、コレクターからの需要も高いため、資産価値としても注目されています。

シートが揃っている

切手を売却する際、バラよりも未使用のシート状態の方が高く評価される傾向があります。

これは、シート切手の方が流通量が少なく、保存状態も良好なものが多いためです。

複数額面が揃ってセットになっていると、それだけでコレクター価値が高まります。

航空切手は種類が限られているため、すべての種類が揃った状態なら査定額に大きく差が出るでしょう。

劣化の少ない美品

切手の価値を大きく左右するのが保存状態です。

とくに航空切手は発行から長い年月が経っており、日焼けや変色、折れなどの劣化が見られるものも少なくありません。

しかし、劣化の少ない美品はそれだけで高く評価されやすいのです。

当時のままの状態を保っている切手であれば、査定額が倍以上になることも珍しくないでしょう。

航空切手を少しでも高く売るには

航空切手の価値は状態や保管方法によって大きく変わります。

査定前にちょっとした工夫をするだけで、買取価格が上がる可能性があります。

具体的な方法は、以下の通り。

• ・まとめて査定に出す
• ・無理やり手入れしない
• ・シート状態のまま保管する
• ・日焼け・汚れ・湿気に気を付ける
• ・消印が付いていても査定に出す

ここでは、航空切手を高く売るためのポイントについて順番に解説します。

まとめて査定に出す

航空切手を査定に出す際は、1枚ずつ出すよりも、種類ごとに整理してまとめて出すのがおすすめです。

査定業者にとっても確認しやすく、手間が省ける分、減額されるリスクも減ります。

特に額面や種類を分類して、見やすい状態にしておくと好印象です。

整理することで保管状況も良好に保てるため、査定額アップのチャンスが広がるでしょう。

無理やり手入れしない

航空切手に汚れやヨレがあっても、自己判断でクリーニングなどの手入れをするのは避けましょう。

かえってキズがついたり、変色する原因になることがあります。

古い切手ほど繊細な素材でできており、湿気や摩擦にも弱いため、触らずに保管するのが基本です。

状態が気になる場合は、無理に触れずに専門業者に相談するのが安心です。

シート状態のまま保管する

バラ切手よりも、未使用のままシート状態で保管されている航空切手の方が高く評価されます。

切り離されていないことで、保存状態の良さが保たれている証と見なされるためです。

また、元々の発行形態に近いままである点も、コレクターの評価を高める要因になります。

なるべく手を加えずに、シートのままで査定に出すことが高額買取への近道になります。

日焼け・汚れ・湿気に気を付ける

切手の大敵は、紫外線・湿気・手アカなどの外的要因です。

日当たりの良い場所に放置しておくと、あっという間に色褪せてしまいます。

また、高温多湿の環境では、カビや紙の変形が起きることもあります。

保存する際は、乾燥した暗所に保管し、直接手で触らずに扱うことが重要です。

消印が付いていても査定に出す

航空切手は未使用のものが高値で取引される傾向にありますが、使用済みで消印があるものにも価値はあります。

特に発行初日の「初日印」などが押されていれば、プレミアが付くことも珍しくありません。

消印があるからといってあきらめず、一度査定を受けてみることをおすすめします。

状態や年代によっては、思わぬ価格が付く場合もあるでしょう。

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切手市場の需要は年々減少しており、今が売却のチャンスといえるでしょう。

ご自宅で眠っている切手があれば、状態を確認のうえ、ぜひ一度ご相談ください。

保存状態が良い切手ほど高額査定につながる可能性があります。

ウリエルの査定は無料ですので、ぜひお気軽にご利用ください！