着物買取2025年11月17日

【完全版】着物の買取相場一覧|あなたの着物がいくらで売れるのか分かる

【完全版】着物の買取相場一覧|あなたの着物がいくらで売れるのか分かる

古い着物や譲り受けた着物でも、適正な査定価格を把握していれば思わぬ高値につながることがあります。人気の柄やブランド、希少な産地の着物など、査定は様々な角度から行われるため、事前の知識が重要です。

この記事では、着物の種類ごとの買取相場や高く売るためのポイントについて詳しく解説します。

高価買取の傾向があるフォーマル着物や、有名産地の紬だけでなく、小物や帯まで査定対象は幅広いです。ぜひ本記事を参考にしながら、着物の売却をより有利に進めてみてください。

なお、累計買取実績数300万点超えのウリエルでは、着物の無料査定を実施中。査定をご検討の方は以下のメールや電話からお気軽にご相談ください。豊富な知識と確かな目利きを持つ査定士があなたのお品物の価値を正確に査定いたします。

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目次

着物の買取相場一覧

着物の買取相場一覧

着物は、礼装用の格式高い着物は需要が高く高額査定が期待できる一方、普段着として着用される着物は相場が控えめになる傾向があります。

着物には様々な種類があり、それぞれ買取相場が異なります。

  • ・色無地の買取相場
  • ・小紋の買取相場
  • ・振袖の買取相場
  • ・留袖(黒留袖・色留袖)の買取相場
  • ・訪問着の買取相場
  • ・反物の買取相場
  • ・付け下げの買取相場
  • ・喪服の買取相場

ここでは、着物の種類別の買取相場について詳しく解説します。

色無地の買取相場

種類買取相場
色無地 絽~1,000円
色無地 正絹~1,000円
色無地 単絹~3,000円
上野為二 色無地~50,000円
由水十久 色無地~180,000円
久保田一竹 色無地~350,000円

相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

色無地は柄がない一色染めの着物で、帯や小物の合わせ方によってフォーマルからカジュアルまで幅広く着用できる汎用性の高い着物です。

色無地の買取相場は、一般的なノーブランド品で1,000円〜3,000円程度が目安となります。ただし、紋の有無や生地の質によって価格は変動します。

買取価格を左右する最も大きな要素は紋の数です。紋が入っていない色無地は略礼装やカジュアルな場での着用に限られるため、買取相場は控えめです。

一方、一つ紋が入ると準礼装として着用できる範囲が広がるため、相場は上がります。三つ紋や五つ紋になると、より格式高い場面で着用できるため、さらに買取価格が上昇します。

生地の質も重要な査定ポイントです。丹後縮緬やタッサーシルクなどのブランド生地で作られた色無地は、一般的な生地のものと比べて高い査定額が期待できます。

色無地の詳しい買取相場を見る

小紋の買取相場

種類買取相場
一般的な小紋〜5,000円
江戸小紋~30,000円
京小紋(有名作家)~50,000円
加賀小紋〜40,000円

相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

小紋の買取相場は、一般的なもので2,000円〜5,000円程度です。カジュアルな着物として位置づけられるため、礼装用の着物と比べると買取価格は控えめな傾向にあります。

ただし、小紋の中でも江戸小紋は別格です。江戸小紋は非常に細かい柄が特徴で、遠目には無地に見えるほどの繊細な染めが施されています。特に「鮫」「行儀」「通し」といった定め柄と呼ばれる江戸小紋は、紋を入れることで略礼装として着用できるため、一般的な小紋よりも需要が高いです。

京小紋も高値で取引される小紋の一つです。京友禅の技法を用いて染められた京小紋は、色彩が豊かで華やかな印象があり、有名染匠による作品は買取価格が上がります。

加賀小紋も同様に、加賀友禅の技法を用いた小紋として人気があり、一般的なものよりも高価になる傾向があります。

小紋の詳しい買取相場を見る

振袖の買取相場

種類買取相場
ノーブランド振袖〜10,000円
えり善~50,000円
加賀友禅~60,000円
京友禅〜100,000円

相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

振袖は成人式や結婚式など、人生の晴れの日に着用される華やかな着物です。振袖の買取相場は、一般的なもので〜10,000円程度です。

袖丈の長さによって大振袖(本振袖)、中振袖、小振袖に分類され、袖が長いほど格式が高く、買取価格も高くなる傾向があります。成人式で着用される中振袖が最も一般的で、多くの家庭で保管されているタイプです。

振袖の買取価格を大きく左右するのがサイズです。日本人の平均身長は年々高くなっており、現在では成人女性の平均身長が約158cmとなっています。そのため、身丈が160cm以上ある振袖は需要が高く、買取価格も上昇します。

逆に、身丈が150cm未満の振袖は着用できる人が限られるため、買取価格が下がります。袖丈についても同様で、長い袖丈の振袖ほど高評価を受けます。

振袖の詳しい買取相場を見る

留袖(黒留袖・色留袖)の買取相場

種類買取相場
ノーブランドの黒留袖・色留袖〜10,000円
伝統工芸品(友禅)の黒留袖〜40,000円
人間国宝や有名作家の留袖〜200,000円

相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

留袖の買取相場は、色留袖が〜10,000円程度、黒留袖が〜40,000円程度となっています。女性の礼装として格式が高いため、一定の買取価格が期待できます。

留袖は既婚女性の第一礼装として、結婚式などのフォーマルな場面で着用される着物です。黒留袖は黒地に裾模様が入った着物で、新郎新婦の母親や親族が着用します。

色留袖は黒以外の色地に裾模様が入った着物で、紋の数によって格式が変わります。五つ紋の色留袖は黒留袖と同格の第一礼装となり、三つ紋や一つ紋の色留袖は準礼装として幅広い場面で着用できます。

有名作家や老舗呉服店の留袖は高値で取引されます。千總(ちそう)、銀座きしやなどの老舗ブランドの留袖は、品質と格式が保証されているため、高額買取が期待できます。

人間国宝や有名作家の作品であれば、~200,000円の高額買取も期待できます。

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訪問着の買取相場

種類買取相場
ゑり善 訪問着~15,000円
訪問着 龍村美術織物~200,000円
牛首紬 訪問着・付け下げなど~265,000円

相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

訪問着の買取相場は、一般的なもので〜15,000円程度です。

訪問着は既婚・未婚を問わず着用でき、結婚式、入学式、卒業式、パーティーなど、幅広いフォーマルシーンで活躍する着物です。準礼装として位置づけられ、留袖ほど格式張らず、小紋よりも改まった場面で着用できる汎用性の高さが特徴です。

この使い勝手の良さから、中古市場でも常に需要があり、安定した買取価格が期待できます。

訪問着の買取価格を大きく左右するのが、柄の配置と描き方です。訪問着は絵羽模様と呼ばれる、縫い目をまたいで一続きの絵柄が描かれているのが特徴です。

柄が肩から裾にかけて流れるように配置され、全体のバランスが美しいものは高評価を受けます。

有名作家の訪問着は別格です。森口華弘、由水十久、羽田登喜男といった人間国宝や有名作家が手がけた訪問着は、〜200,000円程度の高額査定になることも珍しくありません。

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反物の買取相場

種類買取相場
木綿など天然素材~30,000円
正絹~50,000円
結城紬〜数十万円
有名作家の作品~100,000円

反物の買取相場は、一般的なもので〜30,000円程度です。

反物とは、着物を仕立てる前の生地の状態を指します。通常、長さ約12メートル、幅約38センチの一反として販売されており、これを裁断して着物に仕立てます。

大島紬や結城紬などの伝統工芸品の反物は、反物の状態でも高い需要があります。特に手織りの証紙が付いた反物は高額査定が期待できます。

反物の買取価格を左右する最も重要な要素が保存状態です。反物は畳まれた状態で長期間保管されることが多く、折り目部分の劣化や変色が起こりやすいという問題があります。

特に正絹の反物は湿気に弱く、カビが発生しやすいため、保管場所の湿度管理が重要です。折り目部分に変色やシミがあると、仕立ての際にその部分を避けなければならず、買取価格は大幅に下がってしまいます。

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付け下げの買取相場

種類買取相場
一般的な付け下げ〜10,000円
付け下げ訪問着〜40,000円
有名作家の付け下げ〜80,000円
京友禅・加賀友禅の付け下げ〜100,000円

相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

付け下げの買取相場は、一般的なもので〜10,000円程度です。

付け下げは準礼装として着用される着物で、訪問着と小紋の中間的な位置づけです。訪問着のように縫い目をまたいで柄が繋がらず、反物の状態で柄が全て上向きになるように染められているのが特徴です。

近年は「付け下げ訪問着」と呼ばれる着物が増えています。これは付け下げの仕立て方でありながら、訪問着のように華やかな柄付けがされているもので、実質的には訪問着と同等の格を持ちます。

有名作家の付け下げは高額査定の対象です。田村哲彦や由水十久などの作家が手がけた付け下げは、作家物としての価値が認められ、〜80,000円程度で買い取られます。

京友禅や加賀友禅の技法で染められた付け下げも、伝統工芸品としての価値があり、証紙が付いていれば~100,000円程度の高額買取が期待できます。

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喪服の買取相場

種類買取相場
一般的な喪服〜2,000円
正絹の喪服(状態良)〜5,000円
洋装喪服〜10,000円

相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

喪服の買取相場は、〜2,000円程度と、着物の中でも最も低い水準となっています。これは喪服特有の事情が買取価格に大きく影響しているためです。

喪服は葬儀や法事など、弔事の際に着用する黒無地の着物です。既婚女性の場合は五つ紋が入った黒羽二重の着物を喪服として着用します。

喪服の買取相場が極めて低い最大の理由は、必ず家紋が入っているという点です。家紋は各家庭で異なり、他の家の家紋が入った喪服を購入する人はほとんどいません。

喪服のもう一つの買取価格が低い理由は、着用機会の少なさです。喪服は人生で数回しか着用する機会がなく、多くの人が新品の状態で保管しています。

このため、中古市場に出回る喪服の多くが未使用品や極めて状態の良いものばかりで、供給過多の状態となっています。需要と供給のバランスが大きく崩れているため、買取価格が上がりにくいのです。

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帯・和装小物の買取相場一覧

帯・和装小物の買取相場一覧

帯や小物は、着物とセット売却することで査定額がアップしやすいアイテムです。特にブランド品や芸術性の高い手仕事の帯は高額になることがあり、希少デザインはコレクターからも人気を集めます。

  • ・半幅帯の買取相場
  • ・丸帯の買取相場
  • ・名古屋帯の買取相場
  • ・角帯の買取相場
  • ・袋帯の買取相場
  • ・羽織の買取相場
  • ・和装小物の買取相場

ここでは、帯・和装小物の買取相場について詳しく解説します。

半幅帯の買取相場

種類買取相場
半幅帯(ノーブランド)〜2,000円
半幅帯(有名作家の作品)〜20,000円

相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

半幅帯の買取相場は、一般的なもので2,000円前後となります。

半幅帯は幅が約15センチ程度の細い帯で、主に浴衣を着用する際に締める帯として知られています。夏祭りや花火大会など、カジュアルなシーンで活躍する帯です。また、普段着として着物を着る際にも、気軽に締められる帯として重宝されます。

買取価格が低めになる理由として、半幅帯の需要が季節に大きく左右される点が挙げられます。浴衣のシーズンである6月から8月にかけては需要が高まりますが、それ以外の時期は需要が極端に減少します

ただし、有名産地で織られた半幅帯や、有名作家の作品は例外です。博多織や西陣織などの伝統的な織物技法で作られた半幅帯は、品質が高く評価され、相場を上回る金額で買い取られることがあります。

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丸帯の買取相場

種類買取相場
丸帯(一般品)〜10,000円
丸帯(有名織元・高級品)〜数十万円

相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

丸帯の買取相場は、一般的なもので〜10,000円程度です。

丸帯は幅約68センチ、長さ約4メートル以上の大きな帯で、表裏両面に柄が織られている最高級の帯です。かつては花嫁衣裳や成人式の振袖に合わせて使用される、女性の正装用の帯として重宝されていました。

しかし、現代では丸帯を着用する機会がほとんどなくなっています。結婚式などのフォーマルシーンでも、より締めやすく扱いやすい袋帯が主流となっており、丸帯を選ぶ人は稀です。

丸帯は重く、締めるのに技術が必要で、着付けにも時間がかかるため、実用性の面で袋帯に劣ります。このため、中古市場での需要も限定的で、買取価格は新品購入時の価格と比べて大幅に下がってしまいます

ただし、有名織元の丸帯や、コレクター需要のあるアンティーク丸帯は例外で、~数十万円の高値で取引されることがあります。

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名古屋帯の買取相場

種類買取相場
名古屋帯(一般品)〜5,000円
名古屋帯(有名作家・高級品)〜50,000円
名古屋帯(最高級品)〜100,000円

相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

名古屋帯の買取相場は、一般的なもので〜5,000円程度です。

名古屋帯は幅約30センチ、長さ約3.6メートルの帯で、お太鼓部分とたれ部分の幅が異なるのが特徴です。袋帯よりも軽く締めやすいため、訪問着や付け下げ、小紋などに合わせて、幅広いシーンで使用されます。

普段のお出かけから、ちょっとしたフォーマルシーンまで対応できる汎用性の高さから、中古市場でも一定の需要があります。

一般的な名古屋帯の買取相場は控えめですが、染色作家や有名メーカーの名古屋帯は別格です。京友禅や加賀友禅の技法で染められた染め名古屋帯は、芸術性が高く評価され、〜50,000円程度の買取価格が期待できます。

特に人間国宝や有名作家が手がけた作品であれば、~100,000円程度の高額査定も珍しくありません

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角帯の買取相場

種類買取相場
角帯(一般品)〜1,000円
角帯(有名産地・ブランド)〜40,000円

相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

角帯の買取相場は、一般的なもので~1,000円程度です。

角帯は幅約9〜10センチ、長さ約3.6〜4メートルの細長い帯で、男性が着物や浴衣を着用する際に締める帯です。着物を着る男性の人口が女性と比べて圧倒的に少ないため、中古市場での需要も限定的です。

角帯は比較的安価で新品を購入できることも、中古品の需要が伸びない理由の一つです。一般的な角帯であれば、5,000円〜15,000円程度で新品を購入できるため、わざわざ中古品を購入するメリットが少ないのです。

ただし、伝統工芸品や有名ブランドの角帯は例外です。西陣織、博多織、米沢織などの伝統的な織物産地で作られた角帯は、技術の高さと品質の良さから評価が高く、高値で買い取られることがあります

特に手織りの角帯や、龍村平蔵などの有名織元が手がけた角帯は、芸術性と希少性が認められ、〜40,000円程度の高額買取も期待できます。

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袋帯の買取相場

種類買取相場
袋帯(一般品)〜30,000円
袋帯(有名織元・高級品)〜180,000円
袋帯(最高級品)〜200,000円

相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

袋帯の買取相場は、一般的なもので〜30,000円程度です。

袋帯は幅約31センチ、長さ約4.2メートル以上の帯で、表地と裏地を袋状に縫い合わせて作られています。結婚式、入学式、卒業式、パーティーなどのフォーマルシーンで、訪問着や振袖、留袖に合わせて使用される格式の高い帯です。

袋帯の買取価格が高い理由は、需要の高さにあります。フォーマルな着物を着用する機会は多く、その度に袋帯が必要となるため、中古市場でも常に需要があります

特に状態の良い袋帯は、購入後すぐに使用できるため、レンタル着物店や古着屋からの需要も高く、安定した買取価格が維持されています。

袋帯の買取価格を大きく左右するのが、織元や作家の知名度です。川島織物、龍村美術織物、河合美術織物、誉田屋源兵衛などの有名織元の袋帯は、品質と格式が保証されているため、〜180,000円程度の高額買取が期待できます。

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羽織の買取相場

種類買取相場
羽織(ポリエステル)〜3,000円
羽織(正絹)〜10,000円
羽織(高級品・アンティーク)〜20,000円

相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

羽織の買取相場は、正絹のもので〜10,000円程度です。

羽織は着物の上から羽織るコート状の衣類で、防寒や着物を汚れから守る役割を果たします。丈の長さによって長羽織、中羽織、短羽織に分類され、用途や季節によって使い分けられます。

カジュアルな街着から、フォーマルな場面まで幅広く使用されますが、あくまで着物の付属品としての位置づけのため、単品での買取価格は低めです。

羽織の買取価格が低い理由として、流行の変化が激しい点が挙げられます。昭和時代には丈の短い羽織が流行しましたが、現代では丈の長い羽織が主流となっています。このため、古い羽織は現代の流行に合わず、需要が限定的です。

ただし、有名産地や有名作家の羽織も高く評価されます。加賀友禅や京友禅の技法で染められた羽織、有松絞りの羽織などは、芸術性が高く評価され、〜20,000円程度で買い取られることがあります。

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和装小物の買取相場

種類買取相場
かんざし(鼈甲・象牙)〜数万円
帯締め・帯揚げ(セット)〜数千円
草履・バッグ(ブランド品)〜数万円

相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

和装小物の買取相場は、種類や素材、状態、ブランドによって大きく異なります。

和装小物とは、帯締め、帯揚げ、帯留め、草履、バッグ、襦袢、肌襦袢、腰紐、伊達締め、足袋など、着物を着用する際に必要となる様々なアイテムの総称です。

これらは着物のコーディネートを完成させる重要な役割を持ちますが、単品での価値は低く、買取市場でも価格は控えめに設定されています。

草履やバッグも和装小物の中で比較的買取価格が高いアイテムです。特に老舗呉服店や有名ブランドの草履バッグセットは、品質が高く評価され、~数万円程度で買い取られることがあります。

エナメル製の草履バッグセットや、金糸・銀糸で装飾された豪華なものは、フォーマルシーンで使いやすいため需要があります。ただし、草履は底が減っていたり、鼻緒が緩んでいたりすると、買取価格は下がります。

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有名産地の着物の買取相場一覧

有名産地の着物の買取相場一覧

着物の買取価格は、有名産地で作られたものかどうかによって大きく変わります。伝統的な織りや染めの技術を誇る有名産地の着物や紬は、希少性によって高価査定が見込めます。

  • ・大島紬の買取相場
  • ・結城紬の買取相場
  • ・牛首紬の買取相場
  • ・塩沢紬の買取相場
  • ・久米島紬の買取相場
  • ・黄八丈の買取相場
  • ・米沢紬の買取相場
  • ・上田紬の買取相場
  • ・琉球絣の買取相場
  • ・京友禅の買取相場
  • ・加賀友禅の買取相場
  • ・東京友禅の買取相場
  • ・江戸小紋の買取相場
  • ・琉球紅型の買取相場

ここでは、有名産地の着物の買取相場について詳しく解説します。

大島紬の買取相場

種類買取相場
大島紬(機械織り)〜5,000円
大島紬(手織り)〜30,000円
大島紬(反物)〜30,000円
大島紬(反物・未使用品)〜100,000円

相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

大島紬の買取相場は、一般的な手織りのもので〜30,000円程度です。

大島紬は鹿児島県の奄美大島を発祥とする絹織物で、「着物の女王」とも称される最高級の紬です。泥染めという独特の染色技法で深い黒色を出し、細かい絣模様を織り込んでいるのが特徴です。

制作には非常に長い時間と高度な技術が必要で、一反を織り上げるのに数ヶ月から1年以上かかることもあります。このため、販売価格も高額で、新品では数十万円から百万円を超えるものもあります。

大島紬の買取価格を左右する最も重要な要素が、手織りか機械織りかという点です。伝統的な手織りの大島紬は、一本一本丁寧に織り上げられており、独特の風合いと質感があります。

一方、機械織りの大島紬は大量生産が可能なため、手織りのものと比べると買取価格は低くなります。

大島紬の詳しい買取相場を見る

結城紬の買取相場

種類買取相場
結城紬(機械織り)〜30,000円
結城紬(手織り)〜100,000円
結城紬(人間国宝・有名作家)〜150,000円

相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

結城紬の買取相場は、手織りのものであれば〜100,000円程度です。

結城紬は茨城県結城市と栃木県小山市を中心に生産される絹織物で、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている伝統工芸品です。

真綿から手で紡いだ糸を使い、地機(じばた)という伝統的な織機で手織りする本場結城紬は、最高級の紬として知られています。軽くて暖かく、着れば着るほど体になじむという特徴があり、着物愛好家から絶大な支持を得ています。

作家物や有名織元の結城紬も高く評価されます。奥順、廣瀬染工場などの有名織元の結城紬は、品質が保証されており、証紙と織元名が確認できれば、一般的な手織りのものよりも買取価格は高くなります

人間国宝の本場結城紬保持者による作品は、芸術作品としての価値も認められ、さらに高値がつく可能性があります。

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牛首紬の買取相場

種類買取相場
牛首紬(一般品)〜50,000円
牛首紬(有名作家)〜100,000円

相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

牛首紬の買取相場は、一般的なもので〜50,000円程度です。

牛首紬は石川県白山市の牛首地区(現在の白峰地区)で生産される絹織物で、大島紬、結城紬と並ぶ日本三大紬の一つとして、高い評価を受けています。

「釘抜き紬」とも呼ばれ、非常に丈夫で、釘に引っかけても生地が釘を抜くほど強いことからこの名が付きました。二頭の蚕が一つの繭を作る「玉繭」から糸を取り、その糸で織り上げるという独特の製法が特徴です。

牛首紬の希少性も買取価格に影響します。牛首紬の生産量は年々減少しており、現在では非常に希少な紬となっています。玉繭自体が珍しく、また伝統的な製法を守る職人も減少しているため、新しい牛首紬の生産数は限られています。

このため、状態の良い牛首紬は、希少価値が認められ、相場を上回る買取価格が提示されることもあります

牛首紬の詳しい買取相場を見る

塩沢紬の買取相場

種類買取相場
塩沢紬(一般品・証紙なし)〜15,000円
塩沢紬(一般品・証紙あり)〜40,000円
塩沢紬(やまだ織)〜50,000円

相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

塩沢紬の買取相場は、一般的なもので〜15,000円程度です。

塩沢紬は新潟県南魚沼市塩沢地区で生産される伝統工芸品で、独特のシボが特徴の高級紬です。強い撚りをかけた糸で織り上げるため、生地に独特のシボ(凹凸)が生まれます。

このシボにより、生地が肌に密着せず、サラリとした着心地が得られるため、単衣の時期にも涼しく着られる紬として人気があります。塩沢の地域では、本塩沢、塩沢紬、夏塩沢という3つの織物が生産されており、塩沢紬はその一つです。

証紙の有無は重要な査定ポイントです。塩沢紬には、塩沢織物工業協同組合など産地の組合が発行する証紙が付いています。この証紙で、塩沢紬であることが証明され、買取価格が保証されます

証紙がない場合でも、塩沢紬特有のシボや質感から判断されることはありますが、証紙がある場合と比べると買取価格は下がります。

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久米島紬の買取相場

種類買取相場
久米島紬(一般品)〜35,000円
久米島紬(人間国宝・有名作家)〜80,000円

相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

久米島紬の買取相場は、一般的なもので〜35,000円程度です。

久米島紬は、沖縄県久米島に伝わる伝統的な絹織物で、500年以上の歴史を持ち、国指定重要無形文化財にも指定されている希少な紬です。天然染料を使った草木染めの柔らかな色合いと、手織りならではの風合いが特徴です。

泥染めや植物染料を使用した独特の色彩は、化学染料では出せない深みと温かみがあり、着物愛好家から高い評価を受けています。

久米島紬の買取価格を左右する最も重要な要素が、証紙の有無です。久米島紬には、久米島紬事業協同組合が発行する「国指定重要無形文化財」の証票が付いています

この証票があることで、伝統的な製法で作られた本物の久米島紬であることが証明され、買取価格が保証されます。

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黄八丈の買取相場

種類買取相場
黄八丈(本場黄八丈)〜80,000円
黄八丈(人間国宝・有名作家)〜180,000円

相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

黄八丈の買取相場は、本場黄八丈で~80,000円程度です。

黄八丈は、東京都八丈島で生産される伝統工芸品で、鮮やかな黄色が特徴的な高級絹織物です。八丈島に自生する植物を使った草木染めで染色し、手織りで織り上げます。

黄色、樺色(茶色)、黒の三色を基調とした縞や格子の柄が特徴で、特に鮮やかな黄色は黄八丈ならではの色彩です。

黄八丈の買取価格を左右する最も重要な要素が、本場黄八丈かどうかという点です。本場黄八丈は、八丈島で伝統的な製法により作られたものを指し、東京都の伝統工芸品に指定されています。

作家物の黄八丈は別格です。人間国宝に指定された黄八丈の作家や、有名な織子が手がけた黄八丈は、芸術作品としての価値も認められ、買取価格が大幅に上がります。

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米沢紬の買取相場

種類買取相場
米沢紬(一般品)〜20,000円
米沢紬(高級品)〜50,000円

相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

米沢紬の買取相場は、一般的なもので〜20,000円程度です。

米沢紬は約200年の歴史を持つ織物で、江戸時代に米沢藩主・上杉鷹山が産業振興策として奨励したことが起源とされています。

最大の特徴は、紅花、藍、刈安などの天然植物を使用した草木染めで、特に紅花で染めたものは「紅花紬」と呼ばれ、鮮やかな紅色や黄色、オレンジなどの柔らかな色合いが魅力です。

米沢紬の買取価格を左右する重要な要素が、草木染めかどうかという点です。天然染料で染められた米沢紬は、化学染料で染められたものと比べて高く評価されます。特に紅花染めの米沢紬は、独特の色合いと希少性から人気が高いです。

証紙の有無は米沢紬の買取価格に大きく影響します。米沢紬には、置賜紬の産地組合が発行する証紙が付いています。この証紙で、本場の米沢紬であることが証明され、買取価格が保証されます。

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上田紬の買取相場

種類買取相場
上田紬(一般品)〜10,000円
上田紬(有名作家)〜50,000円

相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

上田紬の買取相場は、一般品で〜10,000円程度です。

上田紬は約400年の歴史を持ち、戦国武将・真田昌幸が上田城築城の際に奨励した「真田織」がルーツとされています。

最大の特徴は、その丈夫さです。「三裏縞(みうらじま)」または「三裏紬」とも呼ばれ、表地1枚に対して裏地を3枚取り替えるほど長く着用できることから、この名が付けられました。

上田紬の買取価格を左右する最も重要な要素が、証紙の有無です。上田紬は信州紬として国の伝統的工芸品に指定されており、産地組合が発行する証紙が付いています。

作家や機屋の知名度も買取価格に影響します。上田紬の有名作家として知られる小山憲一氏の工房「まつや染織」で製作される上田紬は、特に高額査定の対象となりやすいです。

作家の落款やサインが入っている上田紬は、作家物としての価値が認められ、平均相場を大きく上回る買取価格が期待できます。

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琉球絣の買取相場

種類買取相場
琉球絣(一般品)〜30,000円
琉球絣(有名作家)〜100,000円

相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

琉球絣の買取相場は、〜30,000円程度です。

琉球絣は、沖縄県南風原町を中心に、東部地域を含む沖縄島内で生産される伝統的な織物です。

主に絹糸を素材とし、草木染めと化学染料を組み合わせて染められています。琉球王国時代から脈々と受け継がれており、琉球王府時代の図柄集である「御絵図帳」に記載された約600種類の多彩な図柄が特徴です。

琉球絣の買取価格を左右する最も重要な要素が、作家・工芸士の知名度です。

以下の伝統工芸士の作品は、他の品と比べて高値がつく可能性があります。

  • ・大城一夫
  • ・大城ヨシ子
  • ・野原俊雄
  • ・大城進
  • ・大城トミ子
  • ・宮城竹子
  • ・宮里由美子
  • ・赤嶺忠

特に著名な染織家である真栄城興茂の作品であれば、数十万円を超える買取価格になる可能性もあります。

証紙の有無も極めて重要です。沖縄県伝統的工芸品認定証紙や琉球絣事業協同組合の証紙があるかどうかは、買取価格を大きく左右します。

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京友禅の買取相場

種類買取相場
京友禅(一般品)〜10,000円
京友禅(人間国宝・有名作家)〜50,000円

相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

京友禅の買取相場は、〜10,000円程度です。

京友禅は、京都で発達した友禅染めの代表格で、300年以上の歴史を持つ伝統工芸品です。多彩な色使いと、細かく描かれた絵画的な模様が特徴で、一枚の着物に数十色もの色が使われることもあります。

手描き友禅と型友禅があり、特に手描き友禅は、一人の職人が下絵から彩色まで全ての工程を手作業で行うため、非常に高価です。

有名作家の京友禅は別格です。人間国宝や有名作家が手がけた京友禅は、芸術作品としての価値も認められ、買取価格は大幅に上がります。

森口華弘、森口邦彦、羽田登喜男などの人間国宝の作品や、有名工房の作品は、落款や証紙があれば非常に高く評価されます

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加賀友禅の買取相場

種類買取相場
加賀友禅(一般品)〜50,000円
加賀友禅(人間国宝・有名作家)〜500,000円

相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

加賀友禅の買取相場は、〜50,000円程度です。

加賀友禅は、石川県金沢市で発達した友禅染めの伝統工芸品です。京友禅と並ぶ日本の二大友禅として知られており、約500年の歴史を持ちます。

加賀友禅の最大の特徴は、「加賀五彩」と呼ばれる五つの基本色(藍、臙脂、草、黄土、古代紫)を使い、写実的な草花模様を描くことです。また、「ぼかし」の技法が多用され、柔らかく自然な色の変化が表現されます。

加賀友禅の買取価格を左右する最も重要な要素が、手描きか型染めかという点です。「手描き友禅」は一反を仕上げるのに数ヶ月を要するため価値が高く、高額買取が期待できます

有名作家の加賀友禅は別格です。人間国宝や有名作家が手がけた加賀友禅は、芸術作品としての価値も認められ、かなりの高額となる可能性があります。由水十久、木村雨山、柿本市郎などの有名作家の作品は、落款があれば高く評価されます。

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東京友禅の買取相場

種類買取相場
東京友禅(振袖)〜150,000円
東京友禅(訪問着)〜100,000円
東京友禅(付下げ)〜70,000円

相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

東京友禅の買取相場は、着物の種類によって買取価格が異なります。

東京友禅は、東京都を産地とする手描き友禅染めで、「江戸友禅」とも呼ばれます。京友禅、加賀友禅と並ぶ日本三大友禅の一つで、1980年には伝統的工芸品に指定されています。

東京友禅の買取価格を左右する最も重要な要素が、証紙と落款の有無です。落款は着物の「おくみ」や「衿先」部分に押されている印で、特に有名作家の手がけたものは、証紙や落款がほぼ必ずついています。

作家の知名度も重要な査定ポイントです。東京友禅の有名作家には、菅有鬼一氏、安達雅一氏、熊谷好博子氏などがいます。

一人の作家が手がける東京友禅は、分業で作られる京友禅よりも作家名が判明している作品が多く、自然と買取価格も高くなります。

人間国宝が手がけた作品は特別にプレミア扱いで取引され、逝去している作家の古い作品は、これ以上出回らないため特に高額になる傾向にあります。

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江戸小紋の買取相場

種類買取相場
江戸小紋(ポリエステル)〜2,000円
江戸小紋(ノーブランド)〜5,000円
江戸小紋(人間国宝・有名作家)〜50,000円

相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

江戸小紋の買取相場は、一般的なもので〜5,000円程度です。

江戸小紋は、江戸時代に武士の裃(かみしも)の柄として発達した染色技法で、遠目には無地に見えるほど細かい柄が特徴です。

型紙を使って染める型染めの一種ですが、その型紙は非常に細かく彫られており、高度な技術が必要とされます。伝統工芸品に指定されている江戸小紋は、紋を入れることで略礼装として着用できるため、小紋の中でも格が高い着物です。

江戸小紋の買取価格を左右する最も重要な要素が、柄の細かさです。江戸小紋の柄は、細かければ細かいほど高度な技術が必要とされ、価値も高くなります

人間国宝や有名作家の江戸小紋は別格です。人間国宝である小宮康孝や、その他の有名染匠が手がけた江戸小紋は、芸術作品としての価値も認められ、より高額での買取も期待できます。

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琉球紅型の買取相場

種類買取相場
琉球紅型〜10,000円

相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

琉球紅型の買取相場は〜10,000円程度です。

琉球紅型は、沖縄県で発達した型染めの技法で、400年以上の歴史を持つ伝統工芸品です。紅型の「紅」は色全般を、「型」は様々な模様を意味し、型紙を使って多彩な色で染める技法です。

琉球紅型の買取価格が控えめになる理由の一つとして、礼装用だけでなく、おしゃれ着やリゾート着として流通する品も多く、用途の幅が広いことが挙げられます。

琉球紅型は、沖縄では日常着として親しまれる一方で、訪問着や振袖などフォーマルシーン向けの柄・格付けのものも多く、買取市場での需要は用途や格・デザインによって大きく変わるのが実情です。

ただし、作家物の琉球紅型は高く評価されます。城間栄喜、知念績弘などの有名作家が手がけた琉球紅型は、芸術作品としての価値も認められ、10,000円を超える買取価格も期待できます

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着物の買取価格を左右する5つの査定ポイント

着物の買取価格を左右する5つの査定ポイント

着物は種類ごとの流通量や人気度だけでなく、状態や証紙の有無など複合的な要素から査定額が算出されます。自分の着物がどのポイントで強みを持っているかを理解することで、より適切な買取業者に査定を依頼しやすくなります。

少しでも高い査定を狙うためには、以下の項目を事前に確認しておくと良いです。

  • ・産地や作家を示す「証紙」の有無
  • ・素材(正絹・木綿・化学繊維)の違い
  • ・シミ・カビ・匂いなどの「状態」
  • ・仕立てのサイズや色・柄のトレンド
  • ・有名作家・有名ブランドの作品か

ここでは、これらの重要な5つの査定ポイントについて解説します。

産地や作家を示す「証紙」の有無

証紙があることで、その着物が正当な産地や作家によって制作されたことが証明できます。これは買い手にとって信頼に直結するため、買取価格にプラスの影響が大きいです。

証紙がない場合でも、着物専門の査定士であれば、生地の質感、織りや染めの技法、柄の特徴などから産地や品質をある程度判断することは可能です。しかし、それでも確実性に欠けるため、買取価格は証紙がある場合と比べて下がる可能性があります。

紛失している場合、再発行が難しいため、保管する際には常に注意が必要です。

一部の作家物の着物では、着物自体に作家の落款(サイン)が押されており、これが証紙の代わりとなることもあります。

江戸小紋や加賀友禅などでは、作家が直接落款を押すことが多く、この落款があれば証紙がなくても作家物として認定されることがあります。

素材(正絹・木綿・化学繊維)の違い

着物の素材として最も高く評価されるのが「正絹(しょうけん)」です。特に訪問着、振袖、留袖といったフォーマル着物は、正絹で作られていることが前提となっています。

正絹は質感や耐久性が高く、染めや織りの表現が美しく出るため、高額査定の対象となりやすい素材です。

木綿の着物は、正絹と比べると買取価格は大幅に下がります。木綿は普段着として着用されることが多く、カジュアルな着物として位置づけられるため、フォーマル着物と比べると需要が限定的です。

化学繊維の着物は、買取市場では最も評価が低くなります。化学繊維の着物は、大量生産が可能で販売価格も安価なため、中古市場での需要が少ないためです。

素材の見極めは専門的な知識が求められるため、信頼できる査定士による鑑定が重要です。

シミ・カビ・匂いなどの「状態」

着物はデリケートな繊維製品であるため、小さなシミや保管臭が査定額を大きく左右します。売却すると決めたら、早めに状態確認をしておくと良いです。

カビや虫喰いが見られると買取不可になってしまう場合もあるため、日頃の保管方法がとても大切です。

着物の状態を良好に保つためには、適切な保管が必要です。着物は、湿気の少ない場所で、たとう紙に包んで保管するのが基本です。

年に2〜3回の虫干しを行い、風通しを良くすることで、カビや虫食いを防ぐことができます。着用後は、必ず陰干しをして汗や湿気を取り除き、シミがついていないか確認してから保管します。

シミを発見した場合、自己判断で水洗いなどをすると、かえってシミが広がったり、生地を傷めたりすることがあります。軽いシミであれば、そのまま買取に出した方が、クリーニング費用を考えると結果的に手元に残る金額が多くなることもあります。

仕立てのサイズや色・柄のトレンド

最近では身丈が長めの仕立てや、モダンな色柄の着物が市場で人気を集めることもあります。伝統的な柄でも現在のファッションと合わせやすいデザインは高評価される傾向です。サイズや柄の需要がマッチすると、相場より高値を期待できます。

着物のサイズで最も重要なのが身丈(着物の首元から裾までの長さ)です。日本人女性の平均身長は、現在では約160cmとなっています。このため、身丈が160cm以上ある着物は、多くの人が着用できるため需要が高く、買取価格も上がります

色の人気度も買取価格に影響します。現在の中古着物市場では、寒色系の落ち着いた色合いの着物が人気です。

柄については、古典柄や吉祥文様などの定番の柄は、時代を問わず人気があり、安定した買取価格が期待できます。鶴、松竹梅、桜、菊などの伝統的な柄は、格式も高く、フォーマルシーンでも着用できるため、需要が高くなります

有名作家・有名ブランドの作品か

人間国宝や著名な作家が手がけた着物は、その芸術性から一種のアート作品として扱われ、高額査定になることが多いです。

人間国宝に指定された作家の着物は、最も高く評価されます。人間国宝とは、重要無形文化財の保持者として国が認定した、その分野において最高峰の技術を持つ作家のことです。着物の分野では、以下の人が人間国宝として知られています。

  • ・森口華弘
  • ・羽田登喜男
  • ・木村雨山
  • ・北村武資
  • ・志村ふくみ

人間国宝に次いで高く評価されるのが、有名作家の作品です。由水十久、田村哲彦、中村勇二郎、古賀ふみなど、業界で高い評価を受けている作家の着物は高額買取が期待できます。

デパートや老舗店で取り扱われているブランド品も同様に評価が高い傾向にあります。証紙や署名があれば、本物と証明できるため査定額はさらにアップする可能性があります。

着物を少しでも高く売るコツ

着物を少しでも高く売るコツ

着物を高く売却するためには、事前準備と業者選定が非常に重要です。特に保管状態の良し悪しによって査定のスタートラインが大きく変わるため、日ごろからのメンテナンスがカギとなります。

以下のコツを押さえておけば、着物は驚くほど好条件で取引される可能性があります。

  • ・日ごろから保管状態に気を配る
  • ・「たとう紙」や「証紙」などの付属品を揃える
  • ・帯や和装小物などもまとめて査定に出す
  • ・買取キャンペーンを利用する
  • ・着物に詳しい買取業者に依頼する
  • ・出張買取を利用する

ここでは、着物を少しでも高く売るコツについて詳しく解説します。

日ごろから保管状態に気を配る

着物は湿気や直射日光に弱いため、通気性の良い場所で保管するべきです。陰干しや防虫剤の使用など、定期的に状態をチェックすることが重要です。

わずかなカビやシミも査定を大きく下げる要因になるので、こまめなケアを欠かさないようにすると良いです。

虫干しも重要な保管方法の一つです。年に2〜3回、晴れた日に着物を陰干しすることで、湿気を取り除き、虫害やカビを防ぐことができます。

虫干しの時期は、7月から8月の土用干し、10月から11月の秋の虫干し、1月から2月の寒干しが推奨されています。虫干しの際は、直射日光を避け、風通しの良い日陰で干すことが重要です。

防虫剤を使用する場合は、使い方に注意が必要です。異なる種類の防虫剤を一緒に使用すると、化学反応を起こしてシミの原因となることがあります。防虫剤は一種類に統一し、着物に直接触れないように、たとう紙の上に置くようにします。

「たとう紙」や「証紙」などの付属品を揃える

購入時についてきたたとう紙や証紙、ブランドタグなどの付属品を揃えると、査定への信頼度が高まります。特に証紙は産地や作家を示す象徴的なアイテムのため、その有無で査定額が大きく変わることもあります。

たとう紙は、着物を保護する役割があり、たとう紙に包まれた状態で保管されていた着物は、保存状態が良好であることの証明にもなります。

査定の際、きちんとたとう紙に包まれた状態で持ち込むことで、大切に保管されていた印象を与え、査定士からの評価も上がります。

購入時の説明書や保証書も、可能であれば一緒に提出します。特に高級ブランドの着物や、有名作家の作品の場合、説明書や保証書があることで、真贋の証明となり、買取価格が上がることがあります。

紛失しないよう、普段から整理して保管しておくことが大切です。

帯や和装小物などもまとめて査定に出す

セット売りで査定に出すと、総合的に見て査定額が上乗せされることがあります。帯や小物単体では目立たなくても、着物と組み合わせることでトータルコーディネートの価値を高められるからです。

特に、訪問着と袋帯、振袖と袋帯、留袖と袋帯のように、フォーマル着物とフォーマル帯の組み合わせは、結婚式や式典などで需要が高いため、セットで買い取られやすくなります。

和装小物も、まとめて査定に出すことで買取金額がアップします。和装小物には、帯締め、帯揚げ、帯留め、草履、バッグ、襦袢、腰紐、伊達締めなどがあります。

これらの小物は、単品では買取価格が非常に低く、場合によっては買取不可となることもあります。しかし、着物や帯と一緒にまとめて査定に出すことで、買取金額の上乗せになることがあります。

使わなくなったアイテムを一度に売却すると効率的で利益も上がりやすいです。

買取キャンペーンを利用する

買取店やリサイクルショップでは、時期によって着物の買取強化期間が設けられることがあります。キャンペーン中は通常よりも査定額が上乗せされるケースもあるため、こまめにチェックしてみると良いです。

季節限定のキャンペーンなど、シーズン直前などタイミングを見計らうことで、有利な条件を引き出せる可能性があります。

例えば、成人式シーズン前の10月から12月にかけては振袖の需要が高まるため、この時期に振袖の買取強化キャンペーンを実施する業者があります。

卒業式・入学式シーズン前の1月から3月にかけては、訪問着や付け下げの買取強化キャンペーンを実施する業者もあります。

その他にも、買取業者ごとに様々なキャンペーンを行っているため、ウェブサイト、メールマガジン、SNS、チラシなどでチェックすると良いです。

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着物に詳しい買取業者に依頼する

着物を専門に扱う業者であれば、素材や作家、産地といった専門知識を持っています。適正価格をしっかりと見極めてくれるため、結果的に高い査定額が期待できます。

リサイクルショップの場合だと、着物以外にも家電、家具、ブランド品など、様々な品物を扱っているため、着物に関する専門知識を持った査定士がいないことが多くあるため、注意が必要です。

着物専門の買取業者を選ぶ際のポイントとして、まず買取実績を確認することが重要です。

ウェブサイトに買取実績が掲載されている業者は、透明性が高く信頼できます。特に、有名作家の着物や、高額な着物の買取実績が掲載されている業者は、専門知識を持った査定士が在籍している可能性が高いです。

複数社に見積もりを依頼し、査定結果を比較することで納得度の高い取引が可能です。

出張買取を利用する

量が多い場合や持ち運びが困難な場合には、出張買取は大変便利です。家にいながら査定を受けられるため、着物を傷めることなく正確な評価が得られます

出張買取では、その場で査定額が提示され、納得できればその場で現金化できることも大きなメリットです。査定から現金化まで最短で1時間程度で完了します。急いで現金が必要な場合や、すぐに結果を知りたい場合は、出張買取が最適です。

事前に電話やネットで予約すれば、スムーズに対応してもらえます。予約の際には、売却したい着物の種類や枚数、希望日時などを伝えます。

査定額に納得がいかない場合は、無理に売却する必要はありません。多くの買取業者は、出張料やキャンセル料を無料にしているため、査定だけ受けて、売却は後日検討するということも可能です。

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着物の専門知識と適正査定を行うウリエルなら、満足度の高い買取を実現いたします。

ウリエルは豊富な経験と知識を備えた鑑定士が在籍しており、着物の隠れた価値もしっかり見極めます。証紙の確認や生地の判別など、専門的な視点から査定を行うため、適切な価格を提示しやすいのが特徴です。

高額査定だけでなく、丁寧な対応と迅速な手続きにも定評があるため、安心してお任せいただけます。まずはお電話またはウェブサイトから、お気軽に無料査定をお申し込みください。

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まとめ

着物の買取相場は種類や状態、証紙の有無などによって大きく異なります。着物を売る際には、需要の高い種類や人気の産地、ブランド性など、査定に影響を与える要素をしっかり把握しておくことが重要です。

証紙や付属品を揃え、日々の保管状態を良好に保つことで査定額が上がる可能性があります。専門知識を持つ買取業者を選び、複数社の比較を行いながら納得のいく取引を目指しましょう

買取ウリエルでは、着物の専門知識を持った経験豊富な査定士が、お客様の大切な着物を丁寧に査定いたします。査定料・出張料・キャンセル料はすべて無料です。

証紙付きの有名産地の着物や、作家物の着物の高価買取実績も多数ございます。まずはお気軽に無料査定をご利用ください。

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