年賀切手買取

年賀切手について

年賀切手は、私製はがきに貼って年賀状として送るために発行される特別な切手です。

毎年発行されるデザインは新年の干支をモチーフにしており、コレクションとしても人気があります。

まずは、年賀切手の概要と歴史について解説します。

年賀切手とは？

年賀切手は、年賀状シーズンに合わせて毎年発行される特別な切手です。

通常の郵便はがきではなく、自作の私製はがきを使って年賀状を出したい人が利用します。

デザインは干支や縁起物をモチーフにしたものが多く、コレクターの間でも高い人気を誇ります。

他の人とは違う年賀状を送りたい方にとって、魅力ある選択肢といえるでしょう。

年賀切手の歴史

年賀切手は、昭和10年に日本で初めて発行されました。

最初のデザインは、渡辺崋山による「富獄之図」で、3億枚以上が発行されるほど注目を集めました。

その後、戦争や虚礼廃止運動により一時中断されましたが、昭和23年に再び発行が開始され現在まで続いています。

特に昭和29年からは、郷土玩具をテーマにしたデザインが定着し、切手文化の一部として根付いてきました。

主な年賀切手の種類と相場

年賀切手は発行年やデザインによって希少価値が異なり、買取価格にも大きな差が出ます。

特に昭和初期に発行されたものはプレミア扱いされることが多く、コレクターからの需要も根強いです。

具体的な種類は以下の通り。

• ・富士山
• ・二見ケ浦
• ・しめ飾り
• ・羽根つき
• ・応挙のとら
• ・少女と兎
• ・翁の面
• ・三番叟人形
• ・三春駒
• ・加賀起き上がり（だるま）
• ・こけし
• ・だんじり

ここでは、代表的な年賀切手の種類とその相場について順番に解説します。

富士山

昭和11年用に発行された日本初の年賀切手が「富士山」です。

デザインには渡辺崋山の「富嶽之図」が採用されており、初の年賀切手として高い評価を受けています。

保存状態が良ければ1枚あたり～1,000円前後の査定も可能で、さらに20面の未使用シートであれば～数万円になるケースも。

「富士山」は年賀切手の中でも象徴的な存在といえるでしょう。

二見ケ浦

昭和12年に発行された2番目の年賀切手が「二見ケ浦」です。

三重県の観光名所である夫婦岩をモチーフにしたデザインで、縁結びの象徴として親しまれています。

古い切手の中では比較的出回っており、保存状態によっては～1,000円程度で取引されることも。

「二見ヶ浦」は昭和初期の風景を感じさせる落ち着いた一枚です。

しめ飾り

昭和13年用に発行されたのが「しめ飾り」のデザインです。

この年は日中戦争の影響で年賀状自体のやり取りが減少し、発行枚数が少なかったため、希少性が高まっています。

通常の状態であれば400円前後、美品であれば～1,000円前後での買取が見込まれます。

「しめ飾り」は昭和初期を代表するプレミア切手のひとつといえるでしょう。

羽根つき

昭和24年に発行された「羽根つき」は、戦後初の年賀切手として知られています。

振袖姿の少女が羽根つきを楽しむ様子が描かれており、平和な時代の幕開けを象徴するデザインとなりました。

発行枚数は約750万枚と比較的少なく、現在でも人気の高い一枚です。

相場は通常品で～100円前後、美品なら～300円ほどになる可能性があります。

応挙のとら

昭和25年用に発行された「応挙のとら」は、円山応挙の名作「龍虎図」から虎の図案を使用したものです。

この年に日本初のお年玉付き年賀ハガキが登場し、その6等の景品として年賀切手のシートが配布されました。

このシートは非売品だったため流通量が少なく、現存する美品には高い価値がつけられています。

切手単体で～400円前後、シートであれば5,000円以上も見込まれます。

少女と兎

昭和26年に発行された「少女と兎」は、その年の干支である兎をモチーフにしています。

振袖姿の少女が可愛らしい兎を抱く温かみのあるデザインが特徴です。

額面は2円ながら、希少性からコレクターに人気があり、通常品で～150円、美品のシートで1,000円超となることもあります。

「少女と兎」は郷愁を誘う優しい絵柄が魅力です。

翁の面

昭和27年に発行された「翁の面」は、吉田豊の原画が採用された縁起物の切手です。

疫病や飢餓を退けると伝えられる翁の舞をモチーフにしており、干支に関係しない珍しい図案としても注目されます。

この年から額面が2円から5円に変更された点でも、転換期を示す年賀切手といえるでしょう。

買取相場は、1枚で～300円前後、シートであれば1,000円以上が見込まれます。

三番叟人形

昭和28年用の年賀切手は、江戸時代の絵師・加曾利鼎造の「三番鼠人形」が題材となっています。

三頭身の愛らしい人形が片足で舞う姿が描かれており、日本の伝統芸能を感じさせる趣深いデザインです。

この切手は流通数がそれほど多くないため、希少性も相まってコレクターの間で評価されています。

状態の良い単品で～300円前後、シートでは1,000円を超えることもあるでしょう。

三春駒

昭和29年の年賀切手として採用されたのが、福島県の郷土玩具「三春駒」です。

木馬に乗った子どもが健康に育つとされる言い伝えに基づき、縁起物として選ばれました。

この切手から郷土玩具をテーマにしたデザインが定着していきました。

相場は1枚あたり〜200円、美品の年賀シートなら1,000円前後が期待できます。

加賀起き上がり（だるま）

昭和30年用年賀切手として発行されたのが「加賀起き上がり」です。

この切手から初めて二色印刷が導入され、見た目がより華やかになったのが特徴です。

デザインは石川県の郷土玩具「加賀八幡起上り」がモチーフで、倒しても起き上がる姿に縁起の良さが込められています。

バラ切手で〜200円、シートでは1,000円前後の買取が期待できます。

こけし

昭和31年に発行された「こけし」は、東北地方の伝統工芸品をモチーフにした年賀切手です。

素朴な木製人形が描かれており、温かみのあるデザインに仕上がっています。

ただし、この年の切手は流通量が多いため、希少性はやや低めとされています。

単品での買取価格は～100円、シートでは〜1,000円程度の相場です。

だんじり

昭和32年に登場した「だんじり」は、長崎県の「くじらのだんじり祭り」を題材にした珍しいデザインです。

地域のお祭りがモチーフとして使われた年賀切手はあまり多くなく、ユニークさが魅力となっています。

ポップで動きのある図案は、当時としては斬新な印象を与えました。

買取相場は、1枚で～100円、年賀シートだと～500円前後が目安となります。

価値が高く高価買取の可能性が高い年賀切手

年賀切手の中には、保存状態や発行年代、希少性などによって高価買取が期待できるものがあります。

コレクターの需要や市場の動きも影響するため、注目されるポイントを押さえておくことが大切です。

具体的には以下の通り。

• ・劣化が少ない年賀切手
• ・現存数が少なく希少な年賀切手
• ・コレクターに人気の年賀切手
• ・初日カバーの年賀切手
• ・特別な消印や記念スタンプがある年賀切手
• ・エラー年賀切手

ここでは、価値の高い年賀切手の特徴について順番に解説します。

劣化が少ない年賀切手

年賀切手は紙製のため、湿気や日光などによる経年劣化が避けられません。

しかし、変色や破れ、シミのない美品は高く評価されやすくなります。

特に、未使用で裏面の「のり」がしっかり残っているものは査定額が上がる傾向があります。

保管にはピンセットを使い、スタンプブックなどで丁寧に管理しておくことが重要です。

現存数が少なく希少な年賀切手

年賀切手の中でも、発行から時間が経過して現存数が減少したものは希少性が高まります。

昭和11年の「富士山」や、発行停止前最後の「二見ヶ浦」などはプレミアが付きやすい代表例です。

また、非売品として配布された昭和25年以降のお年玉くじ付き年賀シートも非常に人気があります。

とくに「応挙のとら」の年賀シートは高額査定が見込まれるため要注目です。

コレクターに人気の年賀切手

切手市場では、コレクターの関心が価値に大きな影響を与えます。

古い切手に限らず、近年のものでもデザインや話題性によって需要が急騰するケースがあります。

再販されない年賀切手は、流通量が限られているため将来的に価値が上がることも。

手元にある切手の価値を知りたい方は、ぜひウリルの無料査定をご活用ください。

初日カバーの年賀切手

初日カバーとは、年賀切手が発行された当日に押印された記念スタンプ付きの封筒のことです。

コレクターの間では、切手と一緒に保存されることが多く、発行日と地域の情報が記録されている点が評価されています。

通常の切手と比べて保存状態も良好なことが多く、買取相場も高くなる傾向があります。

特に古い初日カバーは市場でも注目されやすく、状態や図案によって価値が大きく左右されるでしょう。

特別な消印や記念スタンプがある年賀切手

特別な消印や記念スタンプが押された年賀切手は、その切手がどのような状況で使われたかを示す貴重な記録です。

郵便局のイベントや限定押印日などでしか得られないため、発行枚数が限られており希少性が高まります。

ただし、一般的な使用済切手と混同されることもあるため、保存状態や押印内容の明瞭さが査定のポイントとなるでしょう。

コレクターの間では独自の価値を持つこともあり、買取額が上がる可能性があります。

エラー年賀切手

エラー切手とは、本来の印刷工程で生じたミスによって意図しない仕上がりとなった切手のことです。

色抜けや図案のズレ、文字の欠落などが代表的な例として挙げられます。

年賀切手においても稀に存在し、流通量が極めて少ないため非常に高値がつくこともあるのです。

ただし、エラーであることの真偽や市場での認知度によっては価格に大きな差が出るため、専門的な査定が必要になるでしょう。

年賀切手を高く売るには保管に注意しまとめて査定に出す！

年賀切手を高く売りたい場合は、まず保存状態を良好に保つことが重要です。

湿気や日光を避け、専用のスタンプブックで管理するのが理想的でしょう。

また、バラバラに出すよりも、複数枚をまとめて査定に出すことで評価が上がる傾向があります。

整理された状態での提示は、査定側の手間を省き、好印象にもつながります。

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切手市場の需要は年々減少しており、今が売却のチャンスといえるでしょう。

ご自宅で眠っている切手があれば、状態を確認のうえ、ぜひ一度ご相談ください。

保存状態が良い切手ほど高額査定につながる可能性があります。

ウリエルの査定は無料ですので、ぜひお気軽にご利用ください！