パテック フィリップ

パテックフィリップについて

パテックフィリップとは

パテックフィリップは、数ある中でも「最高級時計」ともいわれる腕時計ブランドで、数多くの愛好家やコレクターから愛されています。

オークションでは「億」単位の金額が付くことも珍しくなく、買取金額も高額になりやすいです。

またパテックフィリップは、オーデマピケ、ヴァシュロンコンスタンタンと並ぶ「世界三大時計メーカー」に数えられており、完成までのすべての工程を熟練職人の手作業で行っています。

パテックフィリップの歴史

パテックフィリップの歴史は長く、その始まりは1839年まで遡ります。

同年、ポーランドの亡命将校「アントワーヌ・ノルベール・ド・パテック」と時計師の「フランソワ・チャペック」が、後のパテックフィリップとなる「パテックチャペック社」を設立。

パテックチャペック社では懐中時計の製作が主でしたが、創業から6年後に時計師のチャペックが退社。

そこでパテックは、当時同じく時計師として活躍していた「ジャン・アドリアン・フィリップ」を共同経営者に抜擢し、「パテック社」を設立。

後にパテックフィリップ社と名前が変更されました。

1845年には竜頭巻き上げ、時刻合わせ式時計の特許を取得し、1851年にはロンドンの万国博覧会にも出展。

イギリスのヴィクトリア女王をはじめ数々の著名人から称賛を受けるようになりました。

創業から今に至るまでに取得した特許は100を超えており、うち20は時計界の歴史に刻まれるような偉大な発明だといわれています。

コレクションも200を超えており、いずれも最大で数百個しか作らない「少量生産」であるのが特徴です。

創業から約180年が経った現在でも、時計界のトップに君臨する地位を保ち続けています。

パテックフィリップの人気モデルと買取相場

それでは本題である、パテックフィリップの人気モデルと買取相場について見ていきましょう。

ノーチラス

ノーチラスは、スポーティーモデルとして1976年に販売が始まったモデル。

潜水艦「ノーチラス号」からその名前が付けられ、ベゼルが八角形になっているのが特徴です。

デザインは時計界では知らぬ人がいないデザイナー「ジェラルド・ジェンタ」が手がけました。スポーティながらもドレスウォッチとしても使える優れものです。

ノーチラス	買取相場
ノーチラス 5711/1A-010	6,500,000円
ノーチラス パワーリザーブ＆ムーン 5712GR-001	6,000,000円
ノーチラス 5711/1R-001	8,000,000円
ノーチラス アニュアルカレンダー 5726A-001	5,500,000円

カラトラバ

カラトラバは、クラシックな見た目が特徴的な丸型時計です。

「パテックフィリップといえばカラトラバ」という愛好家も多く、シンプルな造形美と高級感あふれるデザインが魅力的です。

指針は2針もしくは3針に設定されており、時計盤の視認性が高さも注目ポイントです。

カラトラバ	買取相場
カラトラバ 5153G-001	2,000,000円
カラトラバ オフィサー 5153J-001	1,800,000円
カラトラバ オフィサー 5153R-001	1,700,000円
カラトラバ 5119R-001	1,200,000円

アクアノート

アクアノートは、1997年に誕生した、パテックフィリップの中でも比較的新しいモデルです。

ノーチラスから派生したモデルで、スポーティー・エレガンスをコンセプトに開発が進められました。

文字盤の独特なデザインが特徴的で、アラビア数字インデックスや優れた上品なケースなど、愛好家にはたまらない仕上がりになっています。

アクアノート	買取相場
アクアノート ラージサイズ 5165A-001	3,500,000円
アクアノート ルーチェ 5067A-011 ピュア・ホワイト	2,000,000円
アクアノート エクストララージ 5167A-001	3,400,000円
アクアノート トラベルタイム 5164A-001	4,500,000円

ゴンドーロ

ゴンドーロは、パテックフィリップと親しい関係にあるゴンドーロ&ラブリオ社にちなんで名付けられたモデルです。

パテックフィリップとしては珍しく「丸型ではないフォルム」が特徴で、正方形に近いクッション型、樽のような形をしたトノー型、長方形のレクタングラー型の3つのタイプに分かれています。

遊び心あふれるデザインと手になじむ装着感が愛好家から人気を集めるシリーズです。

ゴンドーロ	買取相場
ゴンドーロ 5124G-011	1,400,000円
ゴンドーロ クロノメトロ 5098P	1,800,000円
ゴンドーロ ゴンドーロ　5124J-001 シルバー	1,300,000円
ゴンドーロ 5124G-001	1,400,000円

コンプリケーション

コンプリケーションは、パテックフィリップの中でも「最上級」といわれるシリーズ。

複雑機構や芸術性に優れており、新品購入で5,000,000〜6,000,000円は当たり前です。

特に難しいとされている「スプリットコンドクロノグラフ」と呼ばれる技術を搭載したモデルもあり、複数のラップタイムを計測できます。

コンプリケーション	買取相場
グランド コンプリケーション パーペチュアルカレンダー 5140P-001	6,000,000円
グランド コンプリケーション 5270G-001	9,000,000円
グランド コンプリケーション 5327G-001 永久カレンダー	5,500,000円
グランド コンプリケーション パーペチュアルカレンダー 5940J-001	4,000,000円

その他

パテックフィリップには、上記でご紹介したメジャーモデル以外にも数多くのモデルを販売しています。

たとえば「アニュアルカレンダー」や「パーペチュアルカレンダー」、「ワールドタイム」など。

安いもので700,000円、高いと4,000,000〜500,000円と高額なものも珍しくありません。

名称	買取相場
アニュアルカレンダー 5396G-001	3,500,000円
パーペチュアルカレンダー 5159G-001	4,500,000円
トゥエンティー4 4910/10A-012 ブルー	700,000円
ワールドタイム 5110G-001	2,200,000円

※全ての買取相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

パテックフィリップの買取市場での特徴

パテックフィリップは「市場の動き」が他のブランドと少し違います。

高く買取に出すためにも、以下の2つのポイントを押さえておきましょう。

円安の景況で買取額は過去最高まで上昇

パテックフィリップをはじめ海外の時計ブランドは「為替変動」の影響を受けやすいです。

円安や円高によって価格は大きく変わります。

パテックフィリップの場合、昨今の円安の景況によって買取価格が過去最高まで上昇しました。

為替は短いスパンで変動するため、次いつ高値になるか読めません。

ですので今売るのがチャンスといえるでしょう。

資産として所有する人が多い

パテックフィリップは、他の海外ブランドと比べても桁違いに新品価格が高いです。

基本的にどのシリーズでも数百万円は当たり前といった価格になっています。

また新品価格と買取価格に差が出ないのも特徴です。

製品によっては、時間が経つことで価値の上がるものも存在します。

そのためパテックフィリップの腕時計を「資産」として保有する人も珍しくありません。

価格が安定しやすいため、急に価値が暴落するリスクも低いでしょう。

パテックフィリップの中でも特に高価買取が可能なもの

同じパテックフィリップでも製品によって買取価格は異なります。

特に以下のようなモデルは高値で売れやすいです。

プレミアがつくモデル

パテックフィリップに限らず、プレミアがつくモデルは高額買取が期待できます。

パテックフィリップの場合、「ノーチラス 5711/1A-010」は2021年から買取価格が異常な値上がりを続けています。

定価は3,872,0000円ですが、2017〜2018年で2,000,000円の値上がりがみられます。

さらに2021年の生産終了によって価格がさらに急騰し、現在では10,000,000円を下回ることがまずない、といった状況です。

コンプリケーションモデル

パテックフィリップの中でも、先ほどのモデル紹介でご紹介した「コンプリケーションモデル」は高額買取が期待できます。

製品によって価格は異なりますが、3,000,000円以上は当たり前のような価格になっており、「コンプリケーション パーペチュアルカレンダー 5140P-001」だと6,000,000円、「コンプリケーション 5270G-001」に関しては9,000,000円となっています。

パテックフィリップを少しでも高く売るために

せっかくパテックフィリップを売りに出すのなら、できるだけ高く売りたいですよね。

少しでも高く売るためのポイントをいくつかご紹介します。

購入時の付属品はすべてセットに

購入時に付いてくる「付属品」はセットで売るのがベターです。

たとえば箱や説明書、保証書などがあげられます。

なかでも重要なのが「保証書」は、その商品の価値に大きく影響を与えるという意味で「ギャランティーカード」ともいわれています。

「完璧な品物」を求める愛好家にとって、その腕時計が本物かどうか確かめるという意味でも保証書は重要になります。

また購入後に別のベルトに変えた場合は、購入時の形に戻してから売るのが良いでしょう。

できる範囲でお手入れしてから査定へ

腕時計が汚れている場合、自分で軽く手入れしていくと買取金額アップにつながるかもしれません。

手入れといっても「布で拭く」程度で大丈夫です。

拭くのと拭かないのとでは製品の見た目も変わり、査定にも少なからず影響を与えるでしょう。

綺麗にしようと「研磨」をする人もいますが、慣れない人が研磨を行うとかえって時計にキズが付いてしまうこともあるので、時計を磨くのは基本的にNGです。

無理せずできる範囲で時計をケアしてあげましょう。

不要なアイテムの売却は早めに

売るべきか売らないべきか悩んでいる場合には、できるだけ早めに売ってしまいましょう。

腕時計をはじめとするブランド物は、トレンドや経年数による価格の変化が激しい傾向にあります。

なかには10年20年経過しても価値がまったく下がらないブランド品もありますが、基本的には時間が経つにつれて価値が下がっていくものです。

パテックフィリップに関しては「資産価値」のある製品も存在するため、一概に今すぐ売るべきだとは言い難いですので、一度無料査定をご利用いただき、売るべきかどうか調べてみましょう。

ウリエルでは、腕時計の他に宝石や記念硬貨など、さまざまな品物を買取しています。

ぜひ本記事の内容を、ご自身の腕時計を売却する際にお役立てください。