リーデル

リーデルについて

買取市場でも人気の高いリーデルの特徴や歴史を紹介します。

リーデルとは

リーデルは260年以上の歴史を誇るオーストリアのグラスメーカーで、世界で初めて味と香りを楽しめる「機能的ワイングラス」を開発したことで有名です。

リーデルはグラスの形状によってワインの味わいが変わることを発見し、今では当たり前となっているタマゴ形ワイングラスを初めて作ったメーカーなのです。

また世界で初めて「ブドウ品種ごとの専用グラス」を作ったことも、リーデルの大きな功績といえるでしょう。

リーデルのワイングラスはワイン愛好家のみならず、醸造家やソムリエなどワインのプロたちからも需要の高いグラスです。

買取市場でも大人気のグラスなので、品物によっては高価買取が期待できるでしょう。

特に、職人のハンドメイドのシリーズは高価買取の対象です。

リーデルの歴史

リーデルの歴史の始まりは1700年代まで遡ります。

1756年、ガラス商人として成功を収めたヨハン・クリストフ・リーデルの孫「ヨハン・レオポルド・リーデル」によりガラス工房が創設され、リーデルの歴史はスタートしました。

今では超一流のグラスを生産するリーデルも、当時は窓ガラスの製造がメインでした。

しかし、ガラス市場の不景気や戦火により工房が焼き討ちにあってしまうなど、ヨハンを苦難が襲います。

しかし、ヨハンの息子「アントン・レオポルド・リーデル」の努力により、リーデルは再起を果たしました。

アントンはシャンデリアや装飾品のガラス製造をスタートし、リーデルは「ブランド品の製造」へとシフトチェンジしていったのです。

7代目のヨーゼフ・リーデル・ジュニアは600色のガラスを生み出し、ガラスブランドとして確固たる地位を築きました。

リーデルがワイングラスメーカーとして大きく飛躍したのは、9代目のクラウス・ヨーゼフ・リーデルの時代のことです。

クラウスはグラスの形状がワインの香りや味に大きく影響することを発見し、ボウル部分が大ぶりのタマゴ型になった「ソムリエシリーズ」を誕生させました。

このソムリエシリーズの形状は現代のワイングラスの定番となっています。

10代目のゲオルグ・ヨーゼフ・リーデルは、マシンメイドによるブドウ品種別ワイングラス「ヴィノムシリーズ」をリリースしました。

その後もリーデルは、ウイスキー・カクテル・日本酒の大吟醸専用のグラスなど、飲み物の可能性を最大限に引き出すグラスを次々とリリース。

近年では、脚（持ち手の部分）を排除した底の平たい「リーデル・オー」など、革新的なワイングラスを次々と生み出しています。

リーデルは11代にわたる一族のたゆまぬ努力と最先端技術・先進的な考えで、ワイングラス業界を牽引するトップブランドとして今なお走り続けています。

リーデルの人気シリーズと買取相場

買取市場で需要が高いリーデルの人気シリーズと、その買取相場を紹介します。

リーデル・オー

リーデル・オーは11代目当主であるマキシミリアン・リーデルによって開発されました。

ワイングラスのボウル部分はそのままに、ステム（脚）と台座をなくしたタンブラータイプのワイングラスです。

カジュアルなタンブラーのように見えますが、ブドウ品種ごとの個性が引き出される設計に変わりはありません。

ワイグラスと違って倒れることがないので、カジュアルなレストランや家庭での需要が高いシリーズです。

リーデルオーの買取相場は数百円〜1,000円です。

日本では特に、日本酒の大吟醸専用「大吟醸オー」が人気の高いアイテムになります。

ヴィノム

ヴィノムはハンドメイドのブドウ品種別ワイングラス「ソムリエシリーズ」の機能性はそのままに、マシンメイドでリーズナブル化に成功したシリーズです。

1986年、10代目当主ゲオルグ・ヨーゼフ・リーデルの考案したリーデルのベストセラーシリーズになります。

ヴィノムの登場で「ブドウ品種ごとのワイングラス」が安く手に入るようになり、世界中の人がグラスの形とワインの味に深い関係があることを知ることとなりました。

ヴィノムはプロや愛好家からの評価が高く、多くの一流レストランで採用されています。

ソムリエシリーズに次ぐ豊富なバリエーションで、「カベルネ・ソーヴィニヨン」「ピノ・ノワール」「シャルドネ」などが需要の高いアイテムとなります。

買取相場は1脚あたり数百円〜2,000円です。

ソムリエ

ソムリエシリーズは、ワインの品種ごとに最適な形状をした究極のワイングラスです。

リーデルの熟練の職人たちにより、一つひとつ丁寧にハンドメイドで作られています。

ソムリエシリーズは飲み口部分がマシンメイドでは実現できない薄さになっており、ワインの滑らかな舌触りを最も楽しむことができるとされています。

ハンドメイドゆえに販売価格も非常に高く、リーデルの中で最も高価買取が期待できるアイテムといえるでしょう。

人気のアイテムは「ボルドー・グランクリュ」「ブルゴーニュ・ブランクリュ」「モンラッシェ（シャルドネ）」などです。

アイテムにもよりますが1脚2,000〜5,000円の買取価格となります。

ヴェリタス

ヴェリタスはリーデル史上最軽量のマシンメイドシリーズで、ブドウ品種ごとの特徴を引き出すことができるブドウ品種別グラスです。

ワインは同じブドウ品種でも、産地によって味が異なります。

そのため、ヴェリタスでは「同じブドウ品種の産地別グラス」まで揃えていることも大きな特徴です。

「カベルネ・メルロ」「オールドワールド・ピノ・ノワール」「オールドワールド・シラー」などが需要の高いアイテムとなります。

ヴェリタスの買取相場は1脚あたり数百円〜2,000円におさまります。

オヴァチュア

オヴァチュアは「手軽にワインを楽しむ」をコンセプトに、リーデルビギナーに向けて1989年にリリースされたシリーズです。

ブドウの品種ごとにグラス形状が異なるリーデルのグラス選びは、ワインビギナーにとっては難しいものです。

そこで、まずは気軽にリーデルグラスでワインを楽しんでもらうために、オヴァチュアは「赤ワイン用」「白ワイン用」の2種類のみの展開となっています。

マシンメイドで価格もリーズナブルですが、ワインの香り・風味を楽しむリーデルグラスの機能性はそのままです。

リーズナブルなシリーズのため、買取価格も数百円が相場になります。

スワル

スワルは、ワインをカジュアルに楽しめるようにステム（脚）部分をなくしたタンブラータイプのワイングラスです。

グラスの中央にくぼみがあり、手の小さな女性でも持ちやすいように設計されています。

グラスの種類は「レッドワイン」「ホワイトワイン」の2種類のみです。

スワルはリーズナブルなシリーズのため、買取相場は一脚あたり数百円になります。

デカンタ

デカンタはワインをボトルから移し変えて、空気に触れさせることで味と香りを開かせるための容器です。

リーデルのデカンタは、マシンメイドのスタンダードな形のものから、他に類を見ないユニークなハンドメイドの逸品まで、幅広いバリエーションがあります。

リーデルのデカンタは、自宅の部屋やレストラン内を飾るオブジェとしても人気があります。

「アマデオ」「チロル」「スワン」「アヤム」などは特に人気の高いアイテムです。

ハンドメイドのデカンタは状態の良いものであれば数万円、マシンメイドであれば数千円の買取価格になります。

スーパーレジェーロ

リーデルのハンドメイドグラスの中で、最も軽くて薄いシリーズがスーパーレジェーロです。

「ソムリエシリーズ」のボウルサイズはそのままに、ステム（脚）を細く長く設計されたエレガントなシリーズになります。

スーパーレジェーロはソムリエシリーズの上を行く薄さを実現しているため、まさにリーデルの職人技の結晶といえるでしょう。

「ボルドー・グランクリュ」「ブルゴーニュ・グランクリュ」「シャンパーニュ」などが需要の高いアイテムになります。

また、「純米」「大吟醸」などの日本酒用グラスも人気があります。

スーパーレジェーロは一脚あたり1,000〜3,000円が買取相場です。

その他

その他、ウリエルでは下記シリーズも買取可能です。

・H2O ・ヴィテス ・ヴィノムエクストラステージ ・ヴィノムエクストリーム ・グレープ＠リーデル ・セレブレーション ・ソムリエブラックタイ ・チロル ・ハートトゥハート　など

ヴィノムエクストリーム

ヴィノムエクストリームはニューワールドワインに特化したブドウ品種別グラスのシリーズです。

ヨーロッパからワイン造りが伝わってワインを造り始めた国々のことをニューワールドと呼びます。

ヴィノムエクストリームはワインと空気が触れる面積を増やすために、ボウルをダイヤモンド形状にしているのが特徴です。

一般的に、買取相場は1,000〜2,000円となります。

ソムリエブラックタイ

リーデルの最高級ライン「ソムリエシリーズ」を部分的に黒色にしたものが「ソムリエブラックタイ」です。

赤ワイン用グラスは持ち手部分が黒色に、白ワイン用グラスはワインに色が映り込まないよう台座の部分が黒色になっています。

黒をまとったグラスの姿が正装した紳士に見えることから「ブラックタイ」の名がつきました。

ブラックタイの買取相場は、グラス一脚あたり1,000～3,000円前後となります。

このようなリーデルは高価買取いたします

高価買取できるリーデルとはどのような状態のものなのか、紹介します。

保存状態が良い

保存状態の良いリーデルは高価買取させていただきます。

グラスは使用期間・保存期間が長くなると、どうしても「傷」や「くもり」などが出てきます。

「傷」「くもり」のない美品ほど再販時の価値が高くなるため、高値を付けさせていただくことが可能です。

セットが揃っている

ペアセットやテイスティングセットなど、セット品を揃えて出すことで査定額がアップします。

買取市場において、リーデルは飲食店などプロからの需要が高いアイテムになります。

また、ご家庭でペアでワインを楽しみたいというお客様も多くいらっしゃいます。

このようなお客様はリーデルをセットでお求めになりますので、セット品を揃っていれば単品よりも高い査定額を提示させていただきます。

リーデルを少しでも高く売るために

リーデルを少しでも高く売るためのちょっとしたコツを紹介します。

箱・付属品をセットに

購入時の袋・箱・冊子（商品について書かれたもの）などの付属品もセットで査定に出すことで、高価買取の可能性が高くなります。

また、新品の場合はグラスに貼られたシールもそのままで査定に出すようにしてください。

付属品がすべて揃っている方が再販時の価値が高くなるため、査定額がアップしやすくなるのです。

手入れしてから査定

リーデルのグラスを手入れしてキレイな状態で査定に出すことも大切なポイントです。

グラスは購入時のキレイな状態に近ければ近いほど、買取価格は高くなります。

ホコリや汚れをキレイにしておくことで査定士の印象も良くなり、高価買取に繋がる可能性があります。

洗う場合はぬるま湯ですすぎ、やわらかいグラス拭き専用のタオルで拭きあげるようにしてください。

ただし、無理なお手入れは禁物です。

リーデルのワイングラスは一般的なワイングラスに比べて薄いのが特徴です。

特にソムリエシリーズなどのハンドメイド品は、少し力を入れて拭いただけでヒビが入ったり割れてしまうことがあります。

たとえ割れなくとも、強く洗うことで傷がついてしまうこともあるので、ご自身でできる範囲のお手入れに留めておきましょう。

売却は早めに

なるべく早く売却することが、リーデルを高く売るためのコツです。

ブランド品と同じように、ワイングラスのデザインにも流行があります。

流行を過ぎてしまったデザインのワイングラスは買取価格が下がってしまうのです。

また、今は高く売れるシリーズでも、市場の需要によっては買取価格が下がることも予想されます。

ワイングラスの売り時は「今」です。

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