茨城×食器買取

茨城県には代表的な伝統工芸品「笠間焼」と「五浦天心焼」があります。

• 笠間焼

  茨城県笠間市の周辺で製作される伝統工芸品の一つです。
  始まりは江戸時代中期で、「久野半右衛門」という人物が信楽焼の陶芸家「長右衛門」に指導を受け、作ったことがきっかけです。
  明治時代には一時衰退していましたが、当時の行商「田中友三郎」によって復興され、昭和54年には100軒以上の窯元が開かれています。
  笠間焼の特徴は、蛙目粘土をもとに作られる頑丈な質感で、汚れにくいことから主に水回りの日用品として使われています。

• 五浦天心焼

  茨城県北茨城市で製作される伝統工芸品の一つです。
  名前の由来は、茨城県にある日本美術院の創始者「岡倉天心」という画家にちなんでつけられました。
  陶器自体の歴史は浅いですが、蛙目粘土・軟質粘土に加えて耐熱粘土を使用していることから、他の焼物より耐熱効果をもっていることが特徴的です。
  1996年に商品として作られるようになってから徐々に浸透し、2011年には茨城県の伝統工芸品として正式に認定されました。

• 和太　守卑良

  出身は兵庫県西宮市で、京都市立美術大学に進学し陶磁器を学んだのち、学長の言葉から高知県安芸市で日本古来の窯を復興させることに携わりました。
  1977年以降、茨城県の笠間市に活動拠点を置きながら「笠間焼」作品を数多く生み出しており、器の表面に線紋を描く技法「杉紋」や「雲花紋」などは特徴の一つです。
  多様な表情をもつこれらの作品は、1990年にニューヨークで個展が開かれるなど世界中から高い評価を受けています。